以下、すべてにおいて「パチプロ風雲録」の評価です。

・自由度の高さ
メインのストーリーは一本道だが、キャラの行動・性格・住居・服装・髪型・食事・恋愛・移動手段等々、本当にいろいろなことができ、それがまた本当に楽しい。
選択肢も豊富で、王道のプレイから鬼畜な行為、さらにはバカな行動まで幅広い。それによってストーリー進行に変化が生じることは少ないものの、そのインパクトと楽しさは格別。

・ボリューム感
サブシナリオ（やれること）がかなり豊富で充実してるため、やりごたえは充分。
恋愛対象キャラも多く、やりこみ要素も多々あって、ボリューム感は高い。

・主人公の性別が選べる
他の方の指摘にもあったが、恋愛攻略可能な男性キャラは女性に比べたしかに見劣りするかもしれない。ただ、この手のゲームで性別が選べるだけでも評価すべき点かと。

・なにげに主題歌がいい
挿入歌も含め、いい感じでゲームを引き締めてくれています。

このゲーム、冒頭からいきなり「父に代わってパチンコ勝負をして」と持ちかけられる。そしてこれが何よりこのゲームを象徴していると思う。
それに対し一瞬で「ＯＫ！ハニィ」と切り替えられるかどうかが、このゲームの評価をわけるポイントかもしれない。

このゲームの魅力を説明するのは難しいが、選択肢にしろストーリーにしろ、とにもかくにもバカゲー風味が満載で、それがなにより最高におもしろい。
グラフィックやテイスト、技術的な部分など、Ｂ級作であることは否めない。だが、それを補ってあまりある魅力に満ち溢れている。
ここ数年、これほど理屈抜きで「あかん・・おもろすぎる・・・」とハマったゲームはなく、あらためて「ゲームの面白さとはなんぞや？」と考えさせられてしまうほど。

３Ｄ系アドベンチャー、特に「龍が如く」や「グランド・セフト・オート」といった系が好きな人は、ぜひ騙されたと思ってやって欲しい名作……とは言えんけど、傑作！です。