主人公とメインヒロインが将棋部というだけで、まったくもってオリジナリティーのない設定です。ヒロインも個性的を通り越してヘンなだけです。
システムはまあまあ快適ですが、音楽は地味で良いとは言い難いです。
ヒロインはまあまあかわいいのですが、髪の毛の塗りが適当に感じます。
ストーリーは最低評価です。退屈な日常描写から唐突にヒロインとの恋愛関係に発展し、プレイヤーが理解不能な気持ちのすれ違いが起こり、最後は主人公がいなくなったヒロインを探すのに奔走し、なんとか見つけ出して和解しめでたしめでたしという陳腐な展開には辟易します。さらに、ＣＥＲＯ１８歳以上対象で、ヒロインによっては濡れ場に突入するシーン付近で主人公とヒロインとの気持ちのすれ違いがおこるという、家庭用ゲームにあるまじき展開です。こんな内容で、ヒロインや主人公の考えや行動がプレイヤーを完全においてきぼりというのは痛すぎます。
全体的にも、夏休みで何もしない一日が結構ある上に、中盤でなぜか主人公が母親と２人で長期間旅行しストーリーが途切れるので、本当に退屈極まりないです。クリア後の満足感と熱中度も０点としたいところですが、エンディングの後日談がまあまあ良いカンジなのと、ランダムで出題される将棋クイズがたくさん用意されているのを評価してなんとか１点というところです。将棋と恋愛という２つの要素もあまり結びついていませんし、いったいこのゲーム、将棋以外何をコンセプトに製作されたのでしょうか。