キャラデザはかわいいのですが、ちょっとどこかで見たことのあるデザインかもしれません。（特に巫女さんとお姉さん）ストーリーも後半衝撃的だったり非現実的だったりな事実が発覚しますが、終盤の展開は平凡なのでオリジナリティーは普通にしました。
とにかくプレイ環境が悪いです。セーブ時間の長さ（１分以上）と立ち絵切り替わりのロード時間（４秒くらい）は本当に信じられないです。また、学園でのマップ移動の際のデフォルメキャラが誰だかわかりづらく（難易度１点はこのせい）、キーレスポンスも鈍いので快適さは０点です。
デュアルショックの振動が激しすぎます。ちょっと叩かれただけなのに３秒間くらい振動するのはなぜでしょうか。スキップ中も容赦がないのでコントローラーの置き場には要注意です。
日常生活の描写は丁寧ですが、どうでもいいところまでだらだらと長すぎです。移動途中の学校の下駄箱付近や自宅の玄関といった場所でまで、意味もなくだらだら話し込まないでほしかったです。プレイ環境の悪さと合わせて、熱中度はかなり低い評価になります。
主人公はバイトをしている上、家事を一手に引き受けているので感心できると思いきや、やはりこの手のゲームの王道的主人公、鈍感で優柔不断すぎです。色恋沙汰でクラスメイトに冷やかされてキレるなんて、今時中学生でもしないのではと思います。
クラスメイトが登場した際、「立ちキャラがない」や「名前がない」といったテキストが出てくるのにはひきました。なんでそんなネタを入れる必要があるのかと疑問です。
ネタバレすれすれかと思いますが、あるヒロインには「フライングスタート」的な事実設定があり、このヒロインの個別ルートにおいてプレイヤーを仰天させると思います。おそらく多くの人は、ヒロインが○○しているのにこんな適当であっさりした展開はないだろうという感想をもつと思います。それはいいとして、この事実設定があるなら、そのヒロインは主人公が他のヒロインと結ばれた場合、相当かわいそうなことになるのが問題です。なのでこの事実設定については、他のヒロインのルートではなかったことにしているのでしょう。こう解釈すると、シナリオの整合性はなくなりますが、そうでなければ個人的に許せないです。