【PS4】Bloodborne(ブラッドボーン) レビュー
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2015-03-26 |
価格 | 7452円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションRPG ■ プレイ人数:1人(オンライン:1〜5人) 【Bloodborne The Old Hunters Edition】 ■ 発売日:2015/12/03 ■ 価格:6,372円 Bloodborne The Old Hunters Edition版は、通常版にDLCを同梱したものです。 |
- 総合ポイント
- 65
- (難易度)
- 3.64
- レビュー数
- 33
スコアチャート
Amazonレビュー
レビュー者: れい
レビュー日: 2016-04-30
レビュー日: 2016-04-30
3月中旬に購入し本日4月下旬に、やっとトロフィーコンプしました。
なかなか勝てないボスや軍団で攻めてくる雑魚に苦戦しますがそこを攻略してクリアして行く達成感は格別です。最初は死にまくりで心が折れそうでしたが、下手な私でもトロコン出来ましたので一度プレイしてみて下さい。
なかなか勝てないボスや軍団で攻めてくる雑魚に苦戦しますがそこを攻略してクリアして行く達成感は格別です。最初は死にまくりで心が折れそうでしたが、下手な私でもトロコン出来ましたので一度プレイしてみて下さい。
GOOD!
○グラフィック
啓蒙時代のイギリスっぽい暗い雰囲気がすごく、色々な質感もとてもリアル。水に入れば服が濡れ、血を浴びれば服が血まみれに。その辺りの細かい所もしっかり表現されておりながら、リアルでない獣などの雰囲気もいい感じにマッチしています。シリーズの昔からテカり描写に関してはやり過ぎでは?と思う所もありますが、これは好みに寄る所かもしれません。グラフィックは総じてレベルが高いです。
○新システム
リゲインが今回の新システム(まあ色々新しいものばかりですが、特にと言う意味で)ですが、ダメージを食らった時に敵にダメージを与える事でダメージを取り戻せると言うもの。パリィ等で相打ちになりダメージを食らった時にもすぐさまパリィに移れば食らったダメージはすぐに元通りになります。ボス戦等でもダメージを食らった後に攻撃すればダメージを取り返せる事もあり、単純に引いて回復アイテムを使えば良いと言う事もなく、プレイヤーが選べる戦術が広がりました。勿論引いて回復、が1番安全ではあるんですが。
○仕掛け武器
今回は武器が変形し、基本的な武器は全て二つの形態を持ち、1操作で性能が変化します。古い時代の設定だろうと思われるのに機構が妙にメカメカしかったりと、ヴァンヘルシングあたりの影響かな?と思われる箇所もちらほら。個人的にかっこ良くて大好きなので嬉しいです。
○スピード感
今までのシリーズと違い、回避・攻撃に必要なスタミナが激減し、かなり自由に動き回れるようになりました。回避は全体的に距離も伸び、ステータスで無敵時間が延びるような事もなく、最初からかなり無敵時間は多めに感じます。このためスイスイ動き回りながら華麗な立ち回りを演じられ、今まではややターン制寄りのアクションだったのがスピーディーなスタイリッシュアクションの要素も取り込んだ感じになっており、動かしていて気持ちいい所を捉えています。無駄に長かった先行入力幅や硬直の長さも軽減されているように思います。その為スタミナ管理等をそこまで厳密に行わなくて良くなった事もあり、快適にプレイは出来ますがやや大味に感じる事も。これは好み次第でしょう。今までは盾を使ってかなり守備的に立ち回る事ができたので、そこを覆したかったのでしょうね。逆に回避動作が苦手だった人向けには難易度がかなり上がっているのではないでしょうか。
○銃パリイ
相手が攻撃してくる瞬間に銃撃を食らわせると相手が怯む事でパリイが発生します。これが従来の様な盾で実際に受け流すシステムと違って、弾が届けばある程度遠距離からでもパリイが出来るのでかなりパリイがやりやすくなっています。パリイ後の内臓攻撃中は完全無敵で、ダークソウル2の時は無敵時間が切れるのが中途半端に早く、敵が複数いる状態でパリイしてしまうとかえって攻撃を食らってしまう事もあり使い控えが起きていたのですが、今回は大量の敵がいても悠々とパリイを決められます。
BAD/REQUEST
○グラフィック向上による視認性の低下
これもまた人に寄るとは思うのですが、オブジェクト(干渉できるものから干渉できない背景含め)が非常に多く、非常にそう言う意味ではリアルなグラフィックになっているのですが…ゲーム的な観点から見ると画面の情報量が増え過ぎて若干見辛い、と言う感じの印象を受けました。勿論リアルに近づければ近づけるほどそうなるのだとは思いますが、漫画等でもあるようにある程度の見易さを担保するには情報量の取捨選択が必要です。また視線誘導などの点でも、どこに何があるのかすぐには把握し辛いです。この点に関してはビジュアルとしては素晴らしく、ゲームとしては良し悪しと言った所でしょうか。
○ロード時間
死にゲーですのでロード画面は誰もが数え切れないほど見る事になる画面だと思いますが、ロードがかなり頻繁かつ長いのでそこでプレイ感を削がれてしまう事もしばしば。今まではアイテムの説明等がロード中に表示されていたのでそれを読んだり、と言う事もできたのですが今回はタイトルロゴが表示されるだけ、となっておりロード画面の退屈感が増しています。レベルを上げるにもワープポイントから一回本拠地に戻る必要があり、そこでまたロード…と言う事になってしまいテンポ感はあまり良くありません。
○モーション
シリーズも4作目ですし、伝統として残す所とそうでない所の取捨選択が非常に難しいとは思いますが、今まで操作感もモーションもほぼ同じものが続いていた以上、ここではガラッと変えて欲しかった感じがあります。ワープの際にしゃがみこんだり、攻撃の際のモーション等も過去シリーズで見た事あるな?と言うものが大半で、あまり使い回しをして欲しくなかった感じが個人的にはありました。あくまでここは好みによるものでしょう。
○導入
ゲームを開始してからの導入部分、物語的にも「何故主人公はこの街に来たのか」や「ここは一体どう言う所なのか」と言う導入部分が非常にお粗末です。おおまかな舞台背景であったりは今までのシリーズでは軽く説明があったように思いますが、今回はただ放り込まれた感が強く、導入部分の没入感に乏しいです。チュートリアルに関しても、今までは最初にある程度練習ステージのようなものがあったのですが、今回はそのようなものもなく、拠点や最初の建物の中のメッセージで操作方法が出て来るのみ。「もうわかってるからいいだろ」と言う事なのかもしれませんが、不親切感が凄いです。要素的にも「人間性」は物語にも結びつき、世界観に溶け込んでいたと思いますが「血」や「啓蒙」とは一体なんなのか?(「獣」に対比しての「啓蒙」でしょうか?ある意味人間性とも言えますが…)何故それがあると出来る事があるのか?と言う事についてはよくわかりません。と言うか察しろ感が強く、匂わす事もないので謎です。
○マニュアル
上記の導入に近い所がありますが、まずパッケージにはマニュアルは付属していません。勿論説明書がなくてもプレイは出来るのですが、細かい操作やアイコンの意味など、わからない事が沢山あったのでPS4上でオンラインマニュアルを参照しようとしたら、何と本物の「オンライン」マニュアルでした。PS4のブラウザを開いてhtmlで書かれたマニュアルを読む事になるとは…オフラインでは参照すら出来ません。別にパッケージにマニュアルが付属していないのは時代ですので仕方ないと思いますし、VITAのゲーム等ではマニュアルもデータで入っていますので慣れてはいますが、まさかブラウザで見させられるとは思いませんでした。とても使いにくいスティックでのカーソル移動でページ送りをしなければならなかったり、これはどちらかと言うとPS4でのコントローラでのブラウザの操作感の悪さですが、それをマニュアルにと言うのはどうなんでしょう。はっきり言ってしまうと使い辛いです。データで同梱し、読めるようにする事の何がいけなかったのか気になります。
○オンラインプレイ
恐らく沢山の方が書かれているとは思いますが、現状オンラインでのマッチングシステムが非常に問題だらけで、発売数日の夜だったりするのに殆どマッチングできない状況も多々あります。今回はパスワードを決めてフレンドとマッチングできるシステムが導入されたのですが、パスワードをフレンドと合わせてレベルも合わせ、さあ協力プレイがしたいぞと思っても全然マッチングしません。このマッチングのし辛さは恐らくシリーズ最悪ではないでしょうか…。今までのノウハウはどこへ…?と言いたくなるような出来です。毎回アップデートで改善はされて来たので今回もそうであって欲しいとは思いますが、4作目において初期はマッチングが酷い、と言うのをシリーズ毎回繰り返しているのは非常に謎です。
最初のボスに遭遇した時点で啓蒙が1もらえ、やられたので味方を呼んで助けてもらおう!と思っても、そのなけなしの啓蒙を1消費して協力プレイ要請アイテムを使ってもマッチングできず…ボスを倒すか特殊なアイテムを使用しない限り啓蒙はゼロのまま、もう協力プレイのアイテムすら使えないのでしょうがないのでレベルを地味に上げるか…と言う事が普通に起こります。
それはまだマッチングの不備によるもので改善される見込みは十分にありますが、協力プレイに参加する方のアイテムが啓蒙10で開くショップで啓蒙を1消費して購入できるシステムと言うのはいただけません。協力プレイで助っ人になり、成功すれば啓蒙をもらえるのでそこで初めて啓蒙が稼げるのですが、初期にヘルプを呼び過ぎた人ほど助っ人になる為のアイテムが入手できない、と言うスパイラルです。そのアイテム(小さな鐘)を買わせる意味はどこにあったのでしょうか?そもそもマルチプレイに啓蒙を消費する意味は?など色々気になります。人間性はそこらで有限ですが購入できたので、なくなって行き詰まると言う事はなかった様に思います。今回のオンラインプレイに関してはアップデート待ちの完成度の不備、そもそものシステム自体の不備(意味があるなら良いのですが、現状色々な事に納得できる理由が全くないままただ不便なだけです)とダブルパンチを食らって過去最悪な感じになっているのは…もう一度言いますがノウハウとは…。
○ステータス・キャラメイク
今回は今まであった、「魔法」と定義されるようなものはあまりなく、水銀弾を消費して魔法のような事が出来ますが「魔法使いキャラ」のようなものは作れません。一応作れますが魔法は初期から使えるものではないので、あんまりキャラメイクとは関連性がありません。と言うか序盤がキツくなるだけでした…。どのキャラでスタートしても、どう成長させても武器も限られているので少なくとも中盤まではキャラメイクの差があまり出ないのではないかなと思わせる作りです。装備に関しては、一応魔法系ステータスが影響する銃において装備するのにある程度の筋力が必要とされたりと、やはりバランス型が推奨の作りでキャラ育成に関してはあまり楽しくありませんね。その辺は期待していたのですが、やはりいつものシリーズでしたと言った感じでしょうか。
COMMENT
ゲーム全体としてはとても良く出来ていると思います。
良く出来ているからこそ、色々な所が気になって言いたくなる感じでしょうか。
オンラインプレイに関しては大幅なてこ入れをする必要があるとは思いますが、今回は大きなバグもなく(ダークソウル1なんて初日はオンラインプレイすると画面が進まず進行不可になり、公式TwitterがLANケーブルを抜いてプレイして下さいと言う始末でした)安心してプレイ出来ています。元々とてもバグが多いタイトル/メーカーさんですから、ここは良くなった、と言うかまあ普通に近づいたと言う所なのでしょう。
とりあえずはアップデートに期待と言った所でしょうか。