【PS3】風ノ旅ビト レビュー
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-03-15 |
価格 | 1200円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ オンライン配信専用 ■ ジャンル:アドベンチャー ■ プレイ人数:1〜2人(協力プレイ) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 1pt |
72pt
GOOD!
ゲームとしてでなく、1編の詩、1冊の本、あるいは1つの無声映画を見たような感覚でした。
体験版以降の章には、地下神殿、夕日など、静止画でもはっとするほどの、美しい世界が広がっています。
BAD/REQUEST
本当に、全く説明がないので、最初どうしたらいいの?と悩むくらいでしょうか。
あと、最後も、1週目は、これで終わり?との感想。
その後徐々に、世界観がじわっと見えてきて分かってくるといった感じ。
ラストは、小学校低学年にはちょっと分かりづらいかな。
COMMENT
過去作品のflOw,flowersと比べても、これが一番好きです。
でも、that game companyが倒産してしまったのは、非常にショック。
次作ができないのは悲しい。
みなさん、映画1本見るくらいなら、これを体験することお薦めします。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 1pt |
76pt
GOOD!
・BGMがとても美しい。
私がこのゲームをプレイ(購入)するきっかけとなったのは、PS3のホーム画面で風ノ旅ビトの体験版画面から流れるBGMに心奪われたからです。
BGMが流れて5秒で、製品版の購入を決断しました。
・グラフィックもBGMと同じぐらい美しい。
「ポリゴンが精細」「草木がリアル」といったフルハイビジョンによる綺麗な画質という意味ではなく、画面に表示される風景の造形が美しいということです。
砂漠の斜面をすべり降りていくステージの夕日や、雪山を越えた先の天国のような描写は思わず魅入ってしまいました。
風ノ旅ビトは、どちらかというと観て感じて楽しむゲームですので、DMCやMGSのようなアクション行為を楽しむゲームではありません。
BAD/REQUEST
・オンラインでCO-OP(と言っても互いに協力するようなギミックはありませんが)が可能ですが、その際に簡単なコマンドで会話ができたら良かったと思います。
「こっちに来て」 「待ってて」
「ありがとう」 「ごめんなさい」など。
全く会話要素が無いので、例えば協力型のトロフィーを目指したい場合などは、暗黙の了解で相手から理解を得るしかありません(理解してくれない相方の場合は諦めるしかないです)。
・オンラインで、フレンドを招待して一緒に遊ぶことができない。
これはかなり残念すぎる点だと思います。
相方は常に、オンライン上でランダムにてマッチングされたプレイヤーのみ。
フレンドさんと一緒に遊べたらなお楽しかったと思います。
COMMENT
完全に人を選ぶゲームだと思います。
この作品は、内容説明が全くありません(ほとんどではなく全く無い)。
まず、主人公が何者なのか(人間ではない)。
主人公はなぜ旅をすることになったのか、そして何が目的なのか。
ラストで主人公と姿形の似た人物が助けてくれるが、彼らは一体何者なのか。
浮遊するスカーフの正体は?
怪物の正体は? なんで主人公を攻撃する?
この世界は地球?
1から10まで全てが謎のままです。
このゲームは「ありのままを、ありのまま受け入れて、のんびり遊ぶゲーム」だと思います。
風ノ旅ビトに理屈を持ち込むこと自体が野暮だといえます。
「きちんとした理由・説明がある」「整合性のきちんと取れた設定が好き」といったプレイヤーには向かないゲームですね。
私はこのゲーム好きです。
FPSや残虐描写の沢山ある洋ゲーも沢山やりますが、風ノ旅ビトのような、ただただ癒されるだけの「考えないゲーム」も好きです。
例えるなら、ICOと世界観が似てるゲームですね。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 2pt |
94pt
GOOD!
■オリジナリティ
このゲームの素晴らしさは、このゲームでしか味わえません。
色々なゲームに接してきましたが、「このゲームに似たゲーム」には出逢ったことがありません。
『旅をする』ことが目的で、その「旅」が唯一無二で秀逸です。
■美しい
怖いくらいに美しいです。
ただ歩いているだけでも美しく、キャラクターの動きも世界観に合った動作をします。音楽もとても良く合っていて綺麗です。
■オンラインが絶妙
個人的にオンラインが嫌いです。(このゲームのオンラインではなく、オンラインゲームが嫌いです)
ですが、このゲームだけはオンラインでやりたいと強く思います。
このゲームのオンラインはとても不自由で、「動く」と「音を出す」しか出来ません。
およそ相手が何を思っているかは解らないですし、自分の思っていることを100%伝えることなど不可能です。
しかも、旅の同行者を選ぶことは出来ません。おそらく、同じ時間にプレイしている人を無作為につなげているのだと思います。
そんな、たまたま出逢った同行者との旅が、いいんです。
「この人はきっと『こっちに来て』と行っているんだろうな、じゃあついて行こうか」「こんな道があったんだ、知らなかったよ」「一緒にいるよ、行こう、行こう、頑張って」と、自然と想像し、相手を思いやれる。不自由であるが故、どこの誰かも解らない『あなた』と旅が出来たことの喜び。
これがこのゲームの楽しみ方なのだと思います。
BAD/REQUEST
■とにかく人を選ぶ
特定の人と遊びたい・ちゃんと説明をして欲しい・常に新しい発見をしたい・テクニックを競いたい・やりこみ要素が欲しい
上記のような事柄が、ゲームの重大要素であると思われる方には厳しいゲームです。
一番問題なのは「旅の行き先は何度行ってもひとつしかなく(しかも2時間程度)、なぜその旅をするのかが語られない」事だと思います。
ただ、それすらもこのゲームのポリシーであり美徳です。
上のスコアボードで、もっと点数が悪い人がいてもおかしくない、かなり癖のあるゲームです。
突然、あの美しい砂漠の世界に放り込まれて何も解らず歩くことが出来るか、ただ歩くことを楽しむことが出来るかが分かれ目だと思います。
COMMENT
年間、何本もゲームをしておりますが、風ノ旅人は「忘れることの出来ない一本」であることが間違いありません。
きっと、思い出してはまたあの同じ旅路を誰かとたどりたくなる、そんな感慨深いゲームです。
全ての皆さんにお勧めは出来ませんが、私のような者の説明で興味を引かれ、このゲームを好きになってくれる方がいらっしゃることを願います。
最後に、一緒に旅をして下さった皆さん、本当にありがとうございます。
また、あの砂漠で会えることを楽しみにしています。
GOOD!
グラフィックは幻想的で美しく、序盤の砂漠やラストの演出などは圧巻。
ゲーム開始直後、いきなり砂漠に放り出されてわけも分からずとりあえず進んでいくことになるが、
その後もずっと世界観・ストーリー・主人公の正体・道中襲ってくる怪物・旅の目的などが一切説明されずプレイヤー自身がゲーム全体の背景を考えながらゲームを進めていく。
様々な解釈ができ面白いのではないだろうか。あてもなく放浪している感じが上手く出ていると思う。
操作方法が簡単でゲームオーバーが存在しないので誰でも気軽にプレイできる。
オンラインで見ず知らずの人といつのまにか合流し、一緒に旅を楽しめる。エンディングまで一緒に行けることもあれば途中ではぐれることもあり、一期一会で互いがあまり干渉し過ぎないところがリアル。デモンズソウルの協力プレイを思い出した。
BAD/REQUEST
はっきり言ってこれはゲームではない。
あまりにも単調すぎる。基本的にはフワフワ飛行して進むだけ。他にできることは移動とポンポン声?を出すくらい。
「雰囲気を楽しむゲーム」だということは理解しているつもりだが、それでも同じ雰囲気ゲーのICOやワンダと巨像などはこのゲームとは比較にならないくらいアクションが豊富だし、ストーリーや世界観だってぼかされてはいるが説明はされる。
本作は何が目的なのか、主人公の行動原理はなんなのか等必要最低限のことすら説明されないので「意味不明」なのである。
よく分からないまま進んで同じようなアクションを何度も要求されよく分からないまま終わる。
さらに1周するのに長くても2時間ほどというボリュームの少なさ。これで1000円は高い。
やりこみ要素や育成要素もない。
またムービースキップが出来ないのも致命的。
COMMENT
「雰囲気を楽しむ」と言われてもゲーム的な要素が皆無でプレイヤーが介入する意味がほとんどなく、ゲームにした意味が無いので単純に面白くない。
独特な世界観や美しいグラフィックは魅力的だが、「ゲーム」という大前提が崩壊している。
雰囲気ゲーだから雰囲気重視なのは当たり前、しかしそれに加え操作していて面白いと感じるアクションやギミックが混ぜ合わさり初めて良質な雰囲気ゲーになるのではないのだろうか。
本作にはそれらがないのでプレイしていてもつまらないのである。
アバター、ザ・セル、イノセンスのような映像重視の映画やアニメーションとして作った方がよっぽど良かったのでは?