PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

第二次世界大戦が舞台の群像劇のストーリーですが、今までのFPS作品ではあまり取り上げられなかった戦いや戦場が舞台となっているところ。
イギリス軍が暗躍する北アフリカ前線、極寒の地ノルウェーで活動するレジスタンス、フランスのために戦った黒人部隊、ティーガー戦車に乗って最後の戦いに臨む市街地戦。
これら４つのストーリーのうち、最後のストーリーは今までのFPS作品ではあまりなかったドイツ軍の視点で描かれています。
ほとんどのストーリーは全体的にどこかもの悲しい雰囲気で、第二次世界大戦の悲惨さを物語る内容となっています。

前作の１同様、リアルティを感じるほどの美麗なグラフィック。
泥土の汚さからうっそうとした大自然まで、とても綺麗に表現されています。
特に市街地戦で、爆撃などで瓦礫の山ばかりとなった荒んだ街並みの表現も見事でした。

難易度はイージー・ノーマル・ハード・ハードコアの４段階。
１と同様に、今作のイージーも過去のシリーズ作品のそれと比べると難易度は緩和されており、シリーズ経験者ならクリアしやすい難易度となっています。

BAD/REQUEST

ストーリーは前作の１のよりも短く、４～５時間ほどでクリアできてしまうほどの短さ。
ステージの数自体も４つしかないため、頑張れば１日でストーリーはクリアできてしまいます。

前作の１でもそうでしたが、ステージの任務でステルス(隠密行動)のものが多いのは残念でした。
第二次世界大戦を題材にした作品なのに、広大な戦場で熾烈な銃撃戦の場面が少ないというのはガッカリ。
特に今作では「１vs多数」という無謀な状態での戦闘がやたら多いので、余計「戦争ゲームをやっている」という感じが薄かったです。

今回のステージで選ばれた戦いですが、全体的に地味でパッとしません。
他社のFPS作品である『コールオブデューティ：ＷＷII（COD：WW2）』と比べると、「ノルマンディー上陸作戦」や「バルジの戦い」のような有名な戦いが無い分、インパクトが弱いです。
いっそのこと、東欧前線のソ連軍や太平洋前線の米軍など、他の戦場のストーリーも加えて、キャンペーンのボリュームをより増やして欲しかったです。

「キャンペーンをプレイ中にいきなりメニュー画面に戻る」バグがあるところ。
幸いこのバグは一度だけでしたが、最新のアップデートを導入しても発生したので、もう少しバグのチェックをしっかりして欲しいところ。

COMMENT

PS4pro(CUH-7200BB01)・32型液晶TV・HDMI端子使用。
バトルフィールドシリーズは３、PS3版４、１、バッドカンパニー１・２、PS3版ハードラインをプレイ済みです。
今作は難易度イージーでクリア、キャンペーンのみプレイ。

たまたま新品1600円ほどで売られていた今作を購入しプレイ。
今作の評判についてはネット上でいろいろ聞いてはいたこともあり、それほど期待はしていませんでしたが、いざクリアしてみるとやはり微妙な出来でした。
ストーリーそのものは良かったのですが、第二次世界大戦を題材にした作品としては全体的に物足りなさが否めない内容となっています。

マルチプレイでは太平洋前線の日米戦のステージも追加されるそうですが、正直キャンペーンでも同じようにさまざまな戦場のステージとストーリーをしっかり造ってほしいです。
第二次世界大戦を題材にしたFPS作品として、もっといろいろな要素を盛り込んで欲しいです。
そうすれば、今作のキャンペーンはより面白くなると思います。

今作は安く売られていることが多いので、とりあえず手に取ってみるのも有りだと思います。
バトルフィールドシリーズが好きな方、第二次世界大戦のFPS作品をプレイしてみたい方にオススメです。