Amazonレビュー
レビュー者: アリス
レビュー日: 2015-09-08
レビュー日: 2015-09-08
前作をプレイした人の多くが本作にはあまり期待していなかったと思いますが、ほんとになにも進歩していませんでした。
マップは使い回しが多く、キャラのぎこちないモーションや表情はそのまま、チープな演出も変わらずと良いところがありません。
ストーリーに至っては謎が残りすぎてもやもやがMAXです。
謎を残しておくのはこのシリーズの特徴のひとつだと思いますが今回は多すぎませんか?
ちょっとひどいレベルだと思います。
マップは使い回しが多く、キャラのぎこちないモーションや表情はそのまま、チープな演出も変わらずと良いところがありません。
ストーリーに至っては謎が残りすぎてもやもやがMAXです。
謎を残しておくのはこのシリーズの特徴のひとつだと思いますが今回は多すぎませんか?
ちょっとひどいレベルだと思います。
GOOD!
前作プレイ済みです。主に前作と比較してのレビューになります。
まずシステム関連から。前作はロード時間の長さ(特にvita版)が難点でしたが、本作ではロード時間がとても短く、快適になりました。ほぼ皆無は言い過ぎにしても、プレイしていて全く気にならないです。またストーリーを進めるとほとんどの場所で馬やバイクに乗れるようになるので移動時間の短縮に役立ちます。パッチを当てれば本拠地である飛行船に戻らず直接仲間の入れ替えができるようになるので、ここもGOODです。快適さには4点をつけます。
次にボリューム。前作はストーリーを進めるとモブの一人一人のセリフが全部変わるという凝りようでしたが、本作でもそれはしっかり受け継がれています。メインのストーリーも長いので、やり込み要素は適度にといった感じでプレイしてもクリアまでに50時間はかかるでしょう。
戦闘。奇襲できれば一方的にボッコボコ、バックアタックを食らえば行動順に割り込まない限り仲間の一人や二人は簡単に戦闘不能にされるというバランスは相変わらずなんですが、やっぱり楽しいです。雑魚敵の攻撃力が苛烈な本作ですが、うまいことノーダメージで撃破できたり、ボーナス大量で経験値ウッハウハにできたときは爽快です。
また前作では楽しくも何ともなく辛いだけだった騎神戦も、仲間の援護を受けながらでの戦闘になったので非常に楽になり、また大ダメージの協力必殺技もあったりしてかなり良くなりました。
そしてストーリーとキャラクター。前作ラストでばらばらになった仲間を探して合流するという序盤の流れ、中盤での主人公覚醒、そしてライバルとの一騎打ちあたりは文句なしの盛り上がりで超燃えます。最後も前作のように中途半端でぶった切って終了ではなく、きっちり一定のカタはつけて終わります。……といってもまた色々伏線だの謎だの散りばめたままでの終了なので、次回作もこのまま帝国が舞台になりそうですが、それは全然構わないです。出すなら早めに出してくださいねファルコムさん。このボリュームとストーリーで満足感と熱中度は4点です。
BAD/REQUEST
グラフィック。前作と同じPS2レベルです。そういう綺麗さは個人的にまぁどうでもいいんですが、主人公の3Dモデルがイラストと全く別人なのも前作と同じです。次回作では修正してくださいね……。
キャラのモーション。前作はへっぽこ人形劇でした。本作では多少の修正は入ってマシにはなっているんですが、まだ人形劇を脱しきれていません。
ストーリーや演出がワンパターンすぎます。主人公たちが強敵と遭遇、頑張ってバトルで撃破しても敵方が「手を抜きすぎたか」みたいな感じで本気を出してきて追い詰められ、危ないところを駆けつけた助っ人に救われて……という流れが延々繰り返されます。そりゃもう最初から最後までずっとコレと言ってもいいくらい。主人公たちがまだ学生で、達人レベルの人がわんさかいる世界観なので多少はしょうがないにしても、もう少し何とかならなかったんですかね? 主人公たちの雑魚臭というか一般人感がハンパないです。ていうか逆に主人公と戦う場面があるんですが、そこで今度は主人公が「そろそろ本気を出すか」みたいな感じで舐めプレイをやってくるw 本当にコレしか書けないんですかねこのライターさんは……。バトルで勝ってもその後のイベントで負けあるいはそれに近い扱いにされるって、RPGに限らずゲームで一番嫌われる展開だと思うんですが。
今回追加されたSクラフト(超必殺技)はほとんどがどこかで見たことのあるようなものばかり、そうでなければ笑いを取りに来たのかなと思えるようなネタ技ばかりです。演出のシメも、大爆発する敵に背を向けてポーズ!が多すぎます。ネタ切れなのはわかりますがもう少し頑張ってほしかったです。
COMMENT
特にGOODにもBADにも入れるほどではないかなという点はこちらに。
使いまわしが多い。全くの新作ではなくあくまで閃の軌跡の「2」なのでこれはしょうがないのかなとは思います(だったらフルプライスにするなという意見もあるでしょうけど)。
前作では「学園祭が延期になっちゃうのは嫌だ」という、全RPG中でも屈指のクソどうでもいい理由でラストダンジョンに挑んだものでしたが、本作においてラスボスと戦う理由はそれを遥かに超えちゃってます。こんな理由でラスボスと戦うRPGって前代未聞なんじゃないでしょうか? その後の演出でなんだか誤魔化されちゃう気もするから別にいいんですが……。
一部キャラの格好。作中の季節は冬なのに思いっきり腹丸出し、そのまま雪山だって登っちゃいます。そんなあざとい点とかもありますが、昨今のJPRGと比較すれば本作はまだ控えめなほうだとは思います。
文句も色々書いてしまいましたが、個人的には値段分以上に楽しめたので満足です。前作をプレイせずに本作をプレイする人は少数だとは思いますが、プレイしていない状態であると恐らく半分も楽しめないと思うので、もし興味のある方がいらっしゃったら前作からプレイすることをお勧めします。