【PS3】信長の野望・創造 レビュー
発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-12-12 |
価格 | 9240円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 |
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タイトル概要 |
■ ジャンル:歴史シミュレーション ■ プレイ人数: ■ ダウンロード版:8,000円 |

- 総合ポイント
- 63
- (難易度)
- 2.67
- レビュー数
- 12
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt | 2pt |
43pt
GOOD!
グラフィックがきれい。
前作より山岳等立体的に表現されています。
ハードディスクへインストールすれば、ロード時間も気にならないレベル。
戦国伝を選択すると史実へ限りなく近づいてプレイできます。
BAD/REQUEST
リアルな戦闘グラフィックを店頭でみて期待して買いましたが、
シリーズファンならご存知と思いますが、蒼天禄の対部隊戦を
さらにリアルにした感じ。
ほとんどが、矢印のみの部隊で戦闘が進み、局地戦はあまり
機会がありません。
兵器や出陣武将数が減り、地味な展開になります。
戦国伝を進めていると、関係のない国同士で勝手に争いがおき、
戦国伝に関係のない国はみるみる塗り替えられていきます。
戦国伝を進めるまで周りの国も落ち着いて欲しかったです。
各武将のお仕事も減りました。
内政は奉行一人、命令できる気力がなくなると、主な仕事が
できません。
なにはともあれ、局地戦のみにリアル感を感じました。
COMMENT
個人的には、天道、革新の戦のまま、局地戦を取り入れて欲しかったです。
内政、外交、合戦ともがっかりな仕様でした。
いままでのシリーズの上位を想定しているなら、定価ではとてもおススメできません。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt |
73pt
GOOD!
・複数拠点からの出撃について
この作品を購入する前、複数の城からの出撃なんてめんどくさいと思っていましたが、良い意味で期待を裏切られました。支城を築城する価値や、地理などをよく考えながら侵攻ルートを練らないといけません。また、複数の城を同時攻略する等、戦略の幅があります。進軍ルートや距離も考えなくてはいけません。
これまでの信長の野望から大きく進化してオリジナリティー溢れています。
このおかげで、1つの城に兵と有力武将を集中させるという運用から、有力武将は規模の大きな城の城主に割り振っていくという、実際に近い運用で遊ぶことができます。
城の数=兵数ともなってくるので、島津のように周囲を囲まれない大名が有利になることもありません。ここらへん、とてもバランスがとれてきていると思います。
・武将の成長について
武将についても初期から強いのではなく、忠誠心や経験により成長していくシステムにも好感が持てます。初めは能力が低くても使い続けるとある程度の成長があるので、古参の武将たちにも出番があります。
音楽も状況に応じて流れ、よく盛り上げてくれます。
BAD/REQUEST
主に快適さに関する部分でBADがあります。
・内政について
中盤以降の内政がめんどくさくなります。直轄で操作できる範囲が広がる程、内政にとられる時間が増えますね。「人口重視」「石高重視」などの方針設定などできればいいのですが、都市の拡張や、施設の建設などは1つひとつ行う必要があるので、ある程度の規模になると作業になってしまいます(国づくりが好きな人はいいのでしょうが)。今後パッチなどで改善されればいいのでしょうが、今作の醍醐味である「多数の城から多方面出兵」というおもしろさに集中できないのがちょっと残念です。
・部隊表示について
部隊の表示が凸や△で表示されるのですが、記号的なものではなく、ちゃんと部隊の形にしてもらえたら良かったです。地形のグラフィックになじまないです(部隊が目立つのでそれはそれでいいのでしょうが)。切り替えができると良かったですね。
COMMENT
前作「天道」ではあまり意味をなさなかった支城が今回はとても意味をなします。また街道を整備すると部隊の移動や都市の発展にも関係するので、良い意味で前作を引き継いでいるとも言えるでしょう。
何より部隊をどう配置するか、どう侵攻するかなど、考えることが多くて夢中になります。
武将や部隊の運用も実際に近い形になっているので、歴史好きなら買いだと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 4pt | 2pt | 1pt | 1pt | 1pt | 2pt |
27pt
GOOD!
特になし。あえていえば、武将一人一人のグラフィックが
見れるところ。
・戦国伝はかなりいいと思う。次回からの
シリーズでも取り入れてほしい。
・悪い点とも共通するが、ランダム性を
排除したところ。たしかに今までのシリーズは
リセットすればそれでよかった。
・いわゆる「魔法」のような特技がなくなった。
一部あるが許容範囲。
・リアリティを失うような極端な多数の兵士がいない。
・兵士が城に配属されている。現実的だし、輸送しなくてよい。
・面倒くさい官位システムがなくなった。あのシステムは
苦痛でした。嫌な人は使わなければいいかも
しれませんが、使った場合と使わない場合で強さが
かなり異なるのは勘弁してほしい。今作はこれがいい。
BAD/REQUEST
かなり期待して買いました。その分評価が厳しめになって
いるかもしれません。
・つまらない。ただひたすらつまらない。
爽快感がない。城を落としても達成感がない。
・城が最終的に300できるところ。(初期はもっと少ない)
面倒くさい。苦痛以外の何物でもありません。
革新ぐらいの城数で充分です。300あるのが
良いという方は本当にクリアしたんでしょうか。
・前作までであった地方モードがなくなった。
なんで今までのシリーズでできていた事ができなるのか。
ゲームシステムの根幹に関わる部分なら仕方
ないですが、地方モードは嫌な人はやらなければ
いいだけです。なぜわざわざ好評価をする人が
多かったシステムを無くすのか。
・メリットもあるが、ランダム性を廃したことで
ドキドキがなくなった。今作は、勝てる戦いは
絶対に勝てますし、勝てない戦いは絶対に勝てません。
これが今までのシリーズと違う部分です。
・画面が見にくい。段階ズームは悪くないと思います。
画面がゴチャゴチャして見にくい。
・操作性が最悪。なんで○を押した後に×を押さなければ
ならないのか、理解できない。
せめて×でなくスタートボタンにするとか、△ボタンを
即結ボタンにするで統一してください。
・武将の個性がない。ただの数字。
できる事が少ないので、前作までのように、「この仕事はこの武将やらせよう」
と迷う事がなく、つまらない。葛藤は面倒くささ
とは違い、楽しい部分なのにそれがない。
・城数が多いわりに人材管理が面倒くさい。
太閤立志伝のように、「直轄」でいいと思います。
・他にもたくさんありますが、ゲームとして
面白くありません。吉川弘文館の歴史地図
を見ていた方が楽しめると思います。
COMMENT
前々作革新はおそらく300時間以上、
前作天道はおそらく100時間以上やりました。
天下創世・蒼天録・嵐世紀・天翔記などは
私には会わなかったので、それらのシリーズが
好きな方からはもっと評価が上がるかも
しれません。
アンケートに回答するような熱心な信長の野望
ファンに向けてだけでなく、一般の方を対象に
ゲームを作って欲しいです。
その方が、大多数の信長の野望ファンに
とっても嬉しいです。
次回作に期待します。
Amazonレビュー
レビュー日: 2013-12-31
シミュレーションゲームが好きで戦国にも興味があったので買ってみました。
現在までのところ、
家督相続を信長(初級)で政策によってクリア、
そして清須会議を伊達で初めてみた
といった感じのプレイ内容です。
良かって点、悪かった点はすでに他の方々が指摘してくださってるので
僕からは一番気になったポイントを一つ。
それは“作業感”です。
確かに最初の方や敵から追い詰められているときはハラハラ・ドキドキ感があったのですが
家督相続のシナリオで二条御所を落としたあたりから
やりたくてやっているというよりも、とりあえず一回クリアだけはしておくか
というやっつけ感が強くなっていったのです。
いろんな要素がそうさせているのだと思うんですが
やはり皆さんが指摘されている通り、“内政の簡略化”が大きいように思います。
後半はもうボタンをポチポチするだけの完全なる作業と化してしまいましたし
それをCOMに任せてしまっては、もう内政という項目は無いに等しくなってしまいますしね。
まったくジャンル違いのゲームを持ち出して悪いのですが、
これをやる前はデモンズソウルをやっていました。
さすがデモンズソウルはアマゾンのレヴューでも4点代を付けるだけのことはあって
100時間以上遊んで飽きが来ることがありませんでした。
そういったオバケゲーム(凄いという意味で)の後だったというのもあるかもしれませんが
7千円半ばを支払いながら、シナリオを一つクリアしてもうお腹いっぱいになってしまったというのは
少し買って失敗したなという気分にさせられてしまいました。
最後までご精読ありがとうございました。
GOOD!
オリジナリティー…4点
・クエスト形式で進行するイベントの「戦国伝」(特定の大名でのみ起こるものと汎用のものがある)、半リアルタイム制(内政・外交などは月初めの評定フェイズでしか指示できないが、出陣や援軍要請などはタイミングを選ばず指示が可能)、グーグルマップのようなプレイ画面(縮尺を調整でき、外交関係や街道のつながり具合などを任意で簡易表示できる)と野戦での局地戦を再現した「会戦」、各城ごとに所属している兵(他城からの輸送は基本的に不可能です。これにより、複数の城から出陣する必要が出てきました)、武将の忠誠度や政策に影響する「創造性」の概念など、かなり特徴的なシステムが導入されています。さらに、勢力が大きくなると、政策で「惣無事令」を実施してそのままエンディングに向かえるようになり、後半のだれが改善しました。
また、人口や偵察といった要素が復活したことも大きな特徴です。これにより、上洛の重要性が高まり(畿内は人口が多めで、地方は少なめ)、全国の拠点の様子が筒抜けという、不自然といえば不自然な点が改善されました。その他に、家宝の効果(授与しても能力は上がらなくなった)や官位・役職の効果が変更されたこと(武将特性の一つに)なども、細かいながら本作の独創的な要素だと思います。このように、本作では個性的な要素が数多く盛り込まれているため、オリジナリティーは高めに評価しました。
グラフィックス…4点
・過去に発売されたCS版「信長の野望」シリーズの中では、まず間違いなく最高の美しさです。全国の地形が細かく再現されたメインマップ、騎馬隊の突撃や天候などが視覚的に表現されている「会戦」、「戦国伝」などで見ることができるムービー(スタートメニューで鑑賞可能)など、今までのタイトルと比較しても、目で楽しめる要素はかなり多めだと思います。また、個人的なことですが、「戦国伝」で展開されるイベントにおいて、武将イラストが大きく表示される(バストアップ)のは嬉しかったです。
サウンド…3点
・いつものように、戦国の雰囲気を盛り上げてくれる曲が揃っており、安心して聞いていられます。ただ、エンディングはちょっと趣が異なったものになっています。音楽鑑賞があることも地味ながら嬉しい点です。
BAD/REQUEST
熱中度…3点、満足度…2点
・先述したように、本作には特徴的なシステムが多く取り入れられているのですが、それらが総じて未完成な印象を受けます。まず、クエスト形式で進行する「戦国伝」ですが、特定の大名限定で起こるものには基本的に史実イベントしかなく、ほぼ一本道です。また、「戦国伝」の途中では選択肢もなく、成功か失敗かの二つに一つしかありません。初心者がプレイする上での指標にはいいかもしれませんが、さすがに極端なように思います。せめて途中のイベントの成否による分岐ぐらいはあってもよかったのではないでしょうか。
次に、合戦に関するシステムでは、何といっても「会戦」の練りこみ不足が目立ちます。前進と後退しかできず、陣形も武将に依らず三種類のみ、途中で援軍が参戦すると一時中断ののち仕切り直し、戦闘に参加する部隊が多すぎると一部武将が表示されない…など、粗が多過ぎます。
また、本作では騎馬と鉄砲の割合が固定され、全てを騎馬や鉄砲で統一するといった部隊編成が出来なくなっています。これ自体はリアリティ追及のための一つの方法だと納得もできるのですが、このせいで戦い方に幅がなくなってしまい(出来ることが少なく、毎回斉射→突撃になりがち)、「会戦」の単調さがより目立ってしまっています。せっかく美しい合戦画面が用意されているのに、武将ごとに設定された戦法くらいしか楽しめる要素がないというのは、少し寂しいです。海戦や攻城戦中には「会戦」が実行できないというのも不満が残ります。
その他に、外交関連の作りこみの甘さ(同盟している相手の同盟・従属国をCPUは考慮しない)、計略要素がないこと(調略は国人衆に対してしかできません。敵武将を計略で引き抜いたりすることは不可能)、中盤以降は強制的に一部が委任状態となること(本拠から一定範囲内しか直接操作できません)、チュートリアルが短め(「天道」ではくどいくらいあったのに)、出自がない(戦法や武将特性と一体化)ことなども、残念な点です。
以上のように、気になる点が多かったため、満足度は低くさせて頂きました。
快適さ…2点
・操作性が悪すぎます。一枚マップという点で、「革新」「天道」と同じような操作性かと思っていたのですが、大きく変更されています。まず、前記の二作では、直接城をクリックすることで、その城の内政や武将移動などを行えたのですが、本作では城をクリックしても出陣と拠点の情報しか選べなくなり、それ以外のコマンドはいちいち評定コマンドを表示させてから選択しなければ行えなくなりました。また、多数の部隊を出陣させることが前提のシステムになっているにも関わらず、複数部隊に対し一括して命令を出すことができない点も理解に苦しみます。(一括帰城は可能なのに…)
他にも、画面のスクロール方法や勢力を表示した際の一覧と図の切り替えにくさ、Facebook投稿を無効にしても投稿用の画像撮影に移行してしまう(画面スクロールと投稿用画像の撮影の操作が似ているので、あせったりコントローラーがヘタっていると誤って作動させてしまう…。私だけかもしれませんが)、委任軍団に対する指示の少なさ(複数軍団に対して別々の指示を与えることさえできません。ただ目標を複数設定できるだけです)など、細かな点を挙げればきりがありません。おそらく、パソコン版と同時開発したあたりに問題があったのでしょうが、操作性に関しては前作「天道」から一気に後退した感があります。この辺は、アップデートなどで解決して頂きたいところです。
しかし、多数の部隊が同時に展開するにも関わらず、それほど処理落ちすることもないのは評価できます。「天道」では、CS版であるためか、時間の進み方が極めて遅いという欠点があったのですが、本作はそれもなくなっており、非常にスピーディに進行します。この点を鑑みて、快適さは2点とさせて頂きました。
COMMENT
色々と細かな点まで文句をつけてしまいましたが、意欲作であることは間違いないと思います。長所と短所で触れた様々なゲームシステムについても、過去のシリーズタイトルから盛り込まれているものなどもあり(上では書きませんでしたが、進行方法などは「蒼天録」のようでもあり、「会戦」を用いない場合の戦闘の進み方は、細部は異なっているが「国盗り頭脳バトル」にもどこか似ている)、何か新しいものを作ろうとして思考錯誤した跡がうかがえます。30周年を迎えるシリーズで、これだけ新しい試みを盛り込もうとする、その意気は素晴らしいと思います。それだけに(こちらも30周年記念作品とあって、期待しすぎたところもあったと思いますが)、このような様々な部分が未完成のゲームになってしまったことは悔まれてなりません。
「革新」「天道」がゲーム性を重視したタイトルだとするなら、「蒼天録」「嵐世記」は戦国の雰囲気を重視したタイトルだと思います。(いささか乱暴な分類だとは思いますが)この分類でいけば、本作は若干雰囲気重視のタイトルだと思います。勢力の創造性に左右される政策や様々な要素が絡んでくる忠誠度などに、戦国時代をゲームとして再現しようとした制作姿勢が垣間見えます。賛否がはっきり分かれているのは、あるいは各人の好みに依るものかもしれません。前述したように問題点の多いゲームですが、氏真で楽市楽座を行ったり、警戒している謙信に屏風を送って歓心を買うなど、かなり珍しい遊び方が出来るゲームではあります。このような遊び方に興味を覚える方は、買っても損はない…かもしれません。
※このレビューを書いたのは2013年12月15日ですので、その後のアップデートなどにより、内容が異なっている部分があるかもしれません。何とぞ、ご了承ください。