【PS3】輸入版:Tomb Raider レビュー
発売元 | Square Enix (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-03-05 |
価格 | 0円(税込) |
レーティング | ? (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ■ 海外タイトル |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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2pt | 5pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 1pt |
67pt
GOOD!
シリーズ初プレイです。
1)快適なアクション
ゲームに不慣れな人でも直感的にプレイできる、カジュアルな操作性になっていると思います。ここは届くよな〜と思った場所はジャンプすれば必ず届くし、落ちても平気かも、と思った箇所で飛び降りればその通り平気だったりします。オブジェクト間を飛び移る際に変な吸い付き方をせず、自然なジャンプアクションを楽しめます。
カメラワークも上出来です。スティックによる視点操作は快適、また、次に進む方向にごく自然とカメラが向くようになっており、迷うことがほとんどありません。
次世代機ではこういう当たり前の事が出来ていないアクションゲームが結構多いですが、本作ではそのあたりの心配は無いと思います。
2)文句なしのグラフィック
グラフィックは本当にきれいで、近景から遠景まで完璧といっていいと思います。また唯綺麗なだけではなく、プレイヤーが干渉できるオブジェクトとそうでないものの区別がつきやすく(これについてはインスティンクト機能のおかげでもありますが)、干渉可能なものについては場の雰囲気を壊さない自然な表現となっています。これは掴めそうだなと思った箇所には大体つかめるようになっていて、前述した快適なアクション性を保つ一因となっています。
さらに、HUD表示が必要最小限しか表示されないようになっており、それでいてゲームをするのに不自由さを感じさせません。移動中でも戦闘中でも、美麗な景観を視界に納めながら快適にゲームを楽しめます。私が本作で一番感心したのはララのビジュアルでもストーリーでもなく、この点ですね。製作陣は楽しいアクションゲームの作り方を、高いレベルで理解されているようです。
BAD/REQUEST
1)あまりに凡庸すぎるゲーム性
アクション、シューティング、探索、サバイバル、パズル、ステルスなど、ありとあらゆる点で既視感が漂うゲームです。ライバルと目されるアンチャーテッドはもとより、レッドデッドリデンプション、ファークライ等々、次世代機の様々なゲームを連想させるようなつくりになっていますが、本作が一番と言い切れる点はGOODで述べたアクション面のみと言って良いでしょう。それ以外の点は微妙な出来です。
アクションについても不満がまったく無いわけではありません。ロープを張ったり火を使って道を拓いたりなど出来ることは多いのですが、終始それらの繰り返しなので後半ダレてきます。
2)ガワだけは立派な箱庭
道中そこそこ広いエリアがいくつかあり、一応自由に動けるようになっていますが、キャンペーンの進行で進むべき道筋・手順はほぼ固定です。アイテム・収集物を集める時や隠し遺跡を探す際にちょっと横道に逸れるくらいで、自由度はあまりありません。
ファストトラベル(FT)でエリア間の行き来ができますが、各エリアにあるキャンプからしか出来ません。移動したいと思ってもいちいちキャンプまで戻らなければいけないし、そのくせエリアが中途半端に広いのでキャンプに戻るのが地味に面倒だったりします。
戦闘面でも不満があります。どんなに上手に箱庭内を立ち回っても、敵は超感知能力でこちらの居場所を特定し、波状攻撃を仕掛けてきます。せっかくの作りこまれたマップも弾幕を防ぐ以外の意味を持ちません。
3)かんたん過ぎるゲーム内容
戦闘面は無造作に突っ込んでくる敵を返り討ちにする作業です。とはいえ一箇所に留まっていると火炎瓶やダイナマイトが飛んでくるのである程度動く必要はあるし、難易度ハードだと敵の火力が馬鹿にならないので上手な立ち回りが必要になりますが・・・。というか、多少ゲーム慣れしている人ならハードでちょうどいい位です。
謎解きについては、キャンペーン進行上のそれについてはちょうどいい難易度だと思いますが、隠し遺跡のは割とかんたんなパズルをひとつ解くだけです。隠し要素なのだから気合の入ったパズルを用意して欲しかった。
4)キャラに対する不満
主人公ララは凛々しく、またどこかコケティッシュな魅力をも持ち合わせる、華のあるキャラ。”You’ll ’Want To Protect’ The New, Less Curvy Lara Croft”が本作のキャッチフレーズらしいですが、それにふさわしいビジュアル・人格・演技になっています。ただそれゆえに作中はずっと泣きっ面・しかめっ面。まれに微笑を浮かべるくらいで(浮かべてたような気がする)、シリアスなストーリーと相まってプレイしてていまいち気分が乗りません。
サブキャラ陣もやや魅力に欠けます。
5)リプレイ性に欠ける
2週目への引継ぎ要素がない、旧作にあったらしいタイムトライアルがない、収集・トロフィー取得くらいしかすることがない、FTの利便性が悪く収集作業をする気にならない。
COMMENT
本作はひとつのゲームとしては極めて凡庸で、主人公がララでなく例えば洋ゲーによくいるハゲのおっさんだったら、けっこうな批判を受けてもおかしくないと思います。
唯これは私の個人的な考えですが、本作の第一義は「新生ララ・クロフトのお披露目」なのでは・・・と思っています。キャンペーン中常にララにスポットがあたり続ける様、また新生トゥームレイダーに難解な印象をもたれない様、
・戦闘や謎解きをあえて簡素に
・ストーリー展開はリニアで演出過剰なアンチャ路線に
・操作性は極力カジュアルに
・探索やサバイバルなどの要素は作りこみすぎず
・サブキャラの個性は控えめに
造っているのではないかと推察します。
そう考えると、Badで述べた部分も一概に欠点と決め付けられないのかな、と思います。細かいことは大目に見て、ララ・クロフトの物語を純粋に楽しむべきなのかも知れません。
不満が残る出来ではあったものの、まだ見ぬ新作に期待を持たせてくれる程度には、よく出来ている作品です。
以下、評価と関係ない余談ではありますが・・・本作はララのビジュアルが大幅にリニューアルされた時点である程度のヒットは約束されていたようなもので、おそらく次回作でゲームとしての真価が問われることになると思います。ライトユーザーからヘビーゲーマーまで満足の出来るトゥームレイダーをぜひプレイしてみたいです。また、日本版発売前の時点でこんなことを言うのもなんですが、公開されているトレーラーを拝見した限り、日本語吹き替えの出来には正直不満があります。現時点で新生トゥームが売れるタイトルであると判明している以上、次回はアンチャ並みの「これ以上考えられないほどの」ベストなキャスティングを望みます。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-07-10
PS4版は髪の毛サラサラ&肌ツヤツヤですが、泥にまみれたり濡れたりといったことが繰り返される状況にあって、逆に変に感じる部分も。
個人的にはPS3版がオススメ。
GOOD!
ゲームはよくある3Dアドベンチャーで、半箱庭を舞台に敵を倒してギミックを解きながら進んでいくタイプのもの。
トゥームレイダーというと高度な謎解きがメインというイメージがあるが、今回は戦闘に重さが置かれており、
映画的な流れを見せようとしているので、けっこう簡単にクリアできる。
さらに難易度設定もあるので、アクションが苦手な人でももんだいなし。
舞台はそこそこ広いが、キャンプを拠点にファストトラベル出来るので移動が楽。
武器も銃器や弓、ジップライン使ったり、ロープを絡まして突き落とす、ステルスプレイとか色々あって良い。
とくにララのキャラ造形が見事で、本作は冒険者として駆け出しのララを描いているようだが、
泥だらけで常に半泣きのような、甘えたいけど一人でやりとげるわ!みたいな健気な女の子してるのでいい感じ。
これまでのシリーズの金持ちの余裕かましたつよいねーちゃんから一転している。
BAD/REQUEST
ゲームの流れが飽きてくる。戦闘があってすごい危機が訪れて、また戦闘でまた危機という流れが続いていくので、なんか飽きてくる展開。
足場が崩れてドバババと落ちて間一髪で助かった、みたいな映画でいう山場が普通に訪れまくるので、
メリハリがないというか、どうせ助かるだろうがと冷めた見方をしてしまう。やはりアンチャを意識しすぎたか。
舞台が日本のようだが、向こう特有のなんちゃって日本です。
難易度が簡単すぎるので、アクション得意な人は初めから高難易度で挑んだほうがいいでしょう。
謎解きが、要所要所に謎解きエリアとして存在してるが、簡単だしなんか取ってつけたような出来。
COMMENT
とにかくも無難に仕上がっているアクションアドベンチャー。ララが魅力的に描かれているので最後までプレイしたが、これがハゲ頭のクレイトスみたいなおっさんが主役だったらどうなっていたか。。。そういうてんでもララの魅力で持っているような感じで、ゲーム自体はいたって凡庸な出来。