オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 4pt | 2pt | 2pt |
60pt
GOOD!
現実世界の日本と違うパラレルワールドのような世界の田舎町を舞台に繰り広げられるストーリー。
主人公は特別高等人と呼ばれる役人を目指す候補生ながら、(社会的に罪を負ったとされる)更生する少女達との関わりを通して、さまざまな事件や葛藤に向き合っていきます。
一見普通の恋愛ADV作品のようでありながら、ストーリーが進むにつれ、(作中の)社会に対する疑問や思想をプレイヤーに考えさせられる深い内容となっています。
特にストーリーの後半の展開は、プレイしていてとても興味深い内容となっていて、面白かったです。
他のADV作品と比べると、プレイにおける選択肢がけっこう多いところ。
けっこうな頻度で選択肢が出現するので、プレイにおける選択の余地があるところが良かったです。
非常に個性的なキャラがいるところ。
人数は少ないですが、どのキャラも非常に印象的でした。
演じている声優さんの熱演も良かったです。
BAD/REQUEST
ストーリーの描写の中には、かなり「人を選ぶ」要素が強いところ。
ネタばれ防止のため詳細は書けませんが、ストーリーの冒頭からもかなり過激な描写があるため、より「人を選ぶ」要素が強いです。
ストーリーの前半の展開が冗長に感じるところがあるところ。
後半の展開がとても面白いだけに、前半部分の内容だけだとかなりダレやすい。
ストーリーの前半も、後半のような展開や面白さがあると良かった。
一部のモブキャラの声の音量が小さい。
メインキャラの声の音量とかなり差があるため、もう少し音量を大きくして欲しかった。
プレイ中に強制終了してしまうトラブルが起きたところ。
バグなのかゲーム機本体の問題なのかは分かりませんが、今作のダウンロード版をプレイしていて、2度も起きました。
COMMENT
32型液晶TV・HDMI端子使用。
今作のダウンロード版を、PSstoreのセールで1080円で購入しプレイ。
一通りプレイし終えての感想ですが、前半はダレたものの、後半がとても面白かったです。
ストーリーの前半をプレイしていた時は「途中でやめようかな…」と考えたくらいダレてしまいましたが、ストーリーの後半で一気に面白くなりました。
全体的に「人を選ぶ」要素が強いため、安易にオススメできる作品ではないです。
ですが、ストーリーの後半の内容の感慨深さは本当に素晴らしかったので、そこに興味がある方にはオススメです。
Amazonレビュー
レビュー日: 2014-10-27
調べてみると 特製メタルプレートストラップはPSP版の特典
いまだに商品の仕様に書き続けている騙す気満々の胡散臭いショップ
レビューを消せば返金するといっておきながら
その後連絡が半年も無いがどうなったのか
非常に悪質な出品者
GOOD!
【世界観と設定】
日本のようであって日本ではない架空の国。
過去に犯罪者や異民を隔離していただけでなく内乱の首謀者が根城としていた曰くつきの田舎町。
罪人のレッテルである『特別義務』を背負わされたヒロインたち。
そんな彼女らを更生へと導く『特別高等人』を目指す主人公。
このへんの世界観や設定、更にはコンセプトアートのひまわり畑でテーマや方向性を示せているのは、素晴らしいの一言に尽きます。
【冒頭とラスト】
本編に入る前にちょっとしたアバンがあって、そこで流れるBGMと主人公のモノローグで一気に作品の世界へと引き込まれました。
ラストはネタバレになるので詳しくは書けませんが、飛距離より飛型点の美しさで勝負するような締め方で、物語を綺麗に着地させたなという印象を受けました。
【サウンド】
メインテーマとも言える「reason to be」は、主人公やヒロインたちが度々見せる『社会的圧力に屈しない高潔な意志』を想起させ、劇中で流れた時は思わず魂を揺さぶられてしまうほど壮大でインパクトのある曲でした。
あとは主人公の上司役を演じている若本規夫さん。
このキャラが登場すると自分も息苦しさを感じてしまうくらい、声と演技で畏敬の念を植え付けられました。
そしてもう一人。
これもネタバレになるので詳しく書けませんが……若本さんが演じるキャラとはまた別の意味で恐ろしいキャラがいて、その方の演技も登場する度にチビりそうになるくらい怖かったです。
BAD/REQUEST
【ヒロインたちのシナリオ】
2、3、4章が各ヒロインの個別シナリオになっているのですが……ここの出来が酷くて何度も心が折れそうになりました。(実際何度も寝落ちしました)
どの章もテンポの悪さと会話のつまらなさが際立っていて、感情移入するどころか「もう終わってくれ……」という状態で山場を迎えるので、演出からセリフに至るまでの全てが陳腐に思えてしまいました。
【主人公のキャラ付け】
精神的に不安定且つ小説のキャラに影響を受けてる設定とはいえ、たまにおっさんぽい口調になるのが好青年風なビジュアルとギャップありすぎて最後まで違和感が拭えませんでした。
COMMENT
PS Nowのストリーミングサービスでプレイしました。
セーブ時に若干バーが止まるくらいで、あとは問題なく遊べました。
減点部分が総プレイ時間の半分を占めるので手放しでオススメはできませんが、冒頭の雰囲気の良さと、各所に散りばめられた伏線を終盤一気に回収していく流れは名作と呼ぶにふさわしく、少なくとも私はプレイして良かったと思えるゲームでした。