オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt | 3pt |
73pt
GOOD!
○オリジナリティ
ローラースケートで滑りながら街中にグラフィティを描いていくというかなり変わった内容のゲーム。今までにないプレイ感覚で新鮮だった。東京をモチーフとした3Dの箱庭空間を滑走するのはとても楽しい。
○世界観
全体的にストリート系を意識した作りで、マンガのように描かれたグラフィック、キャラの動きや服装、ゲーム全体の雰囲気などクールに仕上がっていてダサかっこいい。
○爽快感
かなり独特なシステムのうえローラースケートで移動するという性質上、操作や細かいテクニック、コツを覚えるのに大変苦労する。
しかし挑戦と失敗を繰り返していくうちにみるみる腕が上達していく。自分の思うようにキャラを動かし、トリックを決めて上手なプレイが出来た時の爽快感は格別。
時代を先取りしたちょっと変わった見た目に反して、プレイ感覚は昔ながらの非常にストイックで硬派なアクション。
○BGM
ジェットセットラジオという放送局のDJが絶えず音楽を放送しているという設定もあってか、ゲーム中に流れるボーカル曲や、タイトル画面、キャラクターセレクト時もヒップホップやストリート系で統一されたイカした曲が流れてる。すべての音楽がかっこ良く、印象に残る。
○やりこみ
キャラのレベルアップやステータスの成長などはなく、純粋に自分の腕前で勝負することなる。
全ステージで最高ランク「JET」を取るのが主なやりこみ要素だが一筋縄では行かず、目的地までの最短ルートを見つけたり、ケーサツに介入されずにクリア、無限トリックを決めてスコアアタックなど数多くのやりこみ要素がある。そのため何週も楽しめるような作りとなっている。
BAD/REQUEST
○ケーサツの妨害
グラフィティを描いてるとケーサツが登場し、様々な手段で邪魔をしてくる。
最初こそ緩めな攻撃しかしてこないものの、ゲームが進むと催眠ガス、銃などを使用し、数もどんどん増えていき手に負えなくなる。
またグラフィティポイントの目の前で待機してることもあり、攻撃を受けながらゴリ押しするという展開が非常に多かった。こちらはなんの攻撃手段も持たないので、為す術がない。
○不親切な操作感覚
キャラがすぐに転倒し、起き上がるまでに以上にタイムラグがあったり、加速するのが遅かったりでイライラする。またグラインド中は加速ボタンとジャンプボタンが分かれておらず、スピードを出したいときはジャンプするしかないのでかなり不便。つまり落下死の危険が伴うポイントでは簡単に加速できない。
○理不尽なステージ
グラインドスクウェアという高層ビルが立ち並ぶステージがあるが、地面でなくビルの屋上を移動するのがメインで落下の危険が多い上、屋上へ行くためにエレベータを使うと毎回ムービーが挟まれ大変鬱陶しい。ステージ自体も面白みに欠ける。
また逃げまわるライバルの背中にグラフィティを描くステージも延々と同じルートを鬼ごっこをしているようで単調。しかも面倒くさい。
○車との接触
良いスコアが出せてあと少しでクリアという時、
車にぶつかる→車に乗り上げる→主人公が硬直で動けない→ステージから退場
この流れが多すぎる。ステージから退場する際は確認のメッセージを出して欲しかった。
○セーブの仕様
基本的にオートセーブだが、1回ステージをクリアするとそのステージは選べない上オートセーブされる。特にJETランクを目指しているときはこのせいでかなり神経質になる。やりこみがメインでもあるので自由なときにセーブさせてほしい。
○その他
リトライができない
マップがワンボタンで見れない
ライバルとぶつかっても自分にだけダメージ判定
グラフィティとカメラリセットのボタンが同じ
COMMENT
PSNで配信されたことを知り、興味があったので購入。初プレイ。
総評としてはかなり面白いゲーム。今でも根強いファンが居るのも納得。
ただユーザーに対して不親切な部分が多すぎる。
ゲーム自体の難易度についてはまだしも、セーブ関連、インターフェースなど改善の余地が大アリな部分が少なくない。
ただそれを踏まえても自分が徐々に上達していく感覚、ハイスコアや無限トリックを決めた時の爽快感が圧倒的。ノリのいいBGMはどれも素晴らしいし、グラフィックはHDになったことにより今でも十分通用するレベルにハイセンスで美しい。
BADに挙げた部分を我慢でき、硬派なアクションゲームが好きなら買って損なし。
アクションが下手な人や根気のない人は合わないかもしれない。
また続編のジェットセットラジオフューチャーは今作の不満点をほぼすべて改善し、爽快感やイカしたBGMも健在なので今作が気に入ったら購入することをすすめる。
というかフューチャーの操作性でこっちをプレイしたかった。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 3pt | 4pt | 3pt |
81pt
GOOD!
世界観
トゥーンレンダリングで描写された東京やNYモデルの町並みをインラインスケートで滑走するだけでも気持ちがいい。そこに、制限時間内に警官・謎の組織などの追ってから逃げつつ指定されたポイントに落書きするというゲーム性も相まってただ見た目の斬新さだけでなくゲームとして成立している。
サウンド
メタル、ポップ、ラップなどのジャンルをタイトルの通りラジオ放送のようにミックスさせながら流している。どの曲もパンチがあってノリの良いサウンドなので何度かミスをして同じステージをプレイすることになっても「音楽を聴くためにやるか」という動機で再チャレンジしてクリアするという流れが度々起きた。
熱中度
基本の3ステージは3つのエリアに分割されており、プレイヤーが進行するにつれてエリアが拡大し、行動範囲と求められるトリックが増えていく。難易度調整としては正統な作り。さらにライバルキャラが乱入し、彼らのトリックを真似るorレースに勝利することで使用できる。ライバルキャラ獲得のために要求されるトリックやレースにおけるライン取りを習得することでプレイを円滑に進めることができる。
最初こそ、なかなかポールの上を滑ることができず、イライラさせられるが辛抱強くゲームを勧めることによって、やがて手足のようにキャラを操って町中を気持ちよく滑りまわることができる向上心がそそられる。わずか4ボタンで完結するシンプルさも評価できる。
BAD/REQUEST
初心者へのアプローチ
セガのゲームの中では最高ランクの評価も取りやすく、一周のクリアも難しい部類ではないがそれでも初見は気軽にクリアできるゲームではない。特にポールに昇る際の位置調整は3D空間の制約もあって難しく、ロック修正をつけることがオプションで変更できればよかったかもしれない。
1周のボリューム
自分から新しいルートを発見しようとしたり、スコアを上げようという積極性の強いプレイヤーなら2週3周できる中毒性を秘めた作品だが、1周クリアでプレイを終わるプレイヤーにとっては5~6時間程度でクリアできるため、少々物足りないかもしれない。
COMMENT
グラフィックはHDの恩恵もあって、今見ても見劣りしない美しさだがプレイの感覚は10年前の2Dゲームのような向上心や達成感を喚起される古風な作りになっている。
これからプレイされる方はとにかく一周クリアを目指してほしい。後半になれば前半のもたつきが嘘のようにキャラクターを自在に動かし、街中を自由にトリックを決めて動き回る爽快感に酔いしれることができるから。
個人的にはこれまでのドリームキャスト復刻プロジェクト作品の中で最も楽しめたソフトだった。
GOOD!
・走って落書きするだけのゲームなんだけど、ステージを駆け回っているだけで楽しい。
・独特のタッチのグラフィックがいい味を出している。
・自分が少しずつうまくなっている感じが楽しめる。
BAD/REQUEST
・落書きしている最中に、妨害されるんだけどそれがイラつく
・スピードが乗った動きは勢いで操作できるけど、目の前のスプレーが採れないみたいな、
止まった状態から細かい動きが思うように動かずイラつく
・ストーリーのステージをクリアしてしまうと、再プレイできない。
・コントローラーに力が入って指が痛い。。。
COMMENT
リメイク発売されている事を知って早速DLしてみました。
進んでいくうちに慣れてくるので、良い塩梅の難易度だと思います。気持ちよくプレイするには、地形を覚える必要ありますね。
続編が出て欲しい作品の一つです。