オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 2pt |
91pt
GOOD!
(COMMENT欄も読んで頂ければ、迷われている方の参考になるかもしれません、特に初恋愛ADVの方)
・オリジナリティ
他の恋愛ADVをプレイしたことがないので、この作品にそれがあるかは正直わかりません。以下、のシナリオが秀逸のため評価は4点。
;シナリオ
素晴らしいの一言です。えも言えないせつなさを味わうコトができます。
主人公は一人のヒロインを選択することになります。
「一人が幸せを掴む裏で、必ず悲しみを背負う人がいる。〜パッケージより〜」その悲しみが生まれる過程が、せつないです。
「私の傷はもう…あなたには専門外だから」などセリフや、後述する音楽がより胸を締め付けてくれます。
・グラフィックス
基本的に2Dの立ち絵でストーリーが進行します。
粗いっておっしゃってる方もいますが私は気になりませんでした。温かみがあり良かったです。(FFシリーズレベルを期待しないでくださいね。)
・サウンド
しびれます。たまりません。
作品の性質上まったり系のBGMが多いのですが、どれも特徴があって頭から離れないでしょう。歌詞付の曲のともなると、来世邂逅。
また、流れてくるタイミング。メーカーさん、勘弁して下さい……これ以上せつなくしないで。
ゲームサウンドでは、私の中でFF?並みです。
・熱中度
続きが気になり、もはや止まれぬ状態でした。ピザ会社を変えて、同じ日に宅配ピザをとりました。
・満足度
前述したストーリー面もさることながら、ボリュームがあって楽しめました。ヒロインそれぞれのEDが予想以上に仕上げられています。
Q)使い回しでラストだけ微妙に違うんでしょ?
私も当初そのように思っておりました。しかし、タイプの違うヒロインのED→タイプの違うEDまでの過程、、、ということです。
BAD/REQUEST
・快適さ
物語の進行については、特に感じることはありませんでした。
ただ、他の方が書かれている通りコントローラーのL2&R2感度が良すぎるため、何度かオートセーブ画面になってしまい残念でした。(基本的に、○ボタンしか必要ではないので、途中から床にコントローラーを置いてプレイすることになるかと思います)
COMMENT
「オタクがオタゲーを評価してるから、評価が高いっしょ」
このソフトを検索しているとき見かけました。確かにレビュアーによって評価は変わります。よって私の自己紹介を少々(笑)
;20代、学生、男
;好きなソフト→サッカー系、FFシリーズ、MGSシリーズ、龍が如くシリーズなど
;趣味→サッカー、音楽、麻雀などなど……
;恋愛ADV経験なし
どこにでもいそうな感じのヤツです。
(忍法ゲーム引きこもりを心得てはいますが……少しはオタクの部類に入るかもしれませぬが)
・恋愛ADVに(初めて)手を出す、という事は敷居が高いと思います。
私はそうでした。このソフト買うのに三か月かかりました。
色々なサイト内の評価は高いのですが、評価されている方がその……ほんまもんの人ばっかんかな……こんな偏見を持っておりました。
ただ思い切って購入して正解でした。私のようなヤツでも楽しめたので、偏見をお持ちの方はそれを脱ぎ捨ててしまいましょう。
しかし、矛盾するようですが、万人受けはしないと思います。「普通こんな展開にゃ、なんねーんじゃね」
とか多少なんというか冷たい方(良い意味で冷静すぎる方)にはおもしろくないかもしれません。
私が言いたいのは興味があるのだが、購入する勇気?がないようであれば購入することをお勧めします。
・過去の恋を思いだしてしまったり、
現在の恋を大切にするかーなど様々な思いが湧いてくると思います。
女性の方でも、受けはいいと思います。アダルト部分もありますが、泣けると思います。
・主人公について、他
様々なレビューで、たたかれておりますが……優しく見守りましょう。恋はタイミングって誰かが言ってましたし(私は、全く気になりませんでしたが)
また、ツッコミたくなる場面も多々ありますが、これも優しさで包んでください。
・本作品はイヤホンでプレイすることを強くおススメします。
私のTVは現在ベッドの前です。
・最後に注意点
選択肢を選ぶゲームですが、最初の章は一切選択肢が出ません。(およそ8時間程度)私は、知らなかったのでかなり面食らいました。このことさえ乗り切れば、映し出す日がくると思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 3pt | 2pt |
89pt
GOOD!
・シナリオ
向こう10年出ないであろう心を抉る最高傑作。
所謂萌えゲーではないですが。
いくらでも語れてしまうのですが、
ネタバレになってしまうのでお話出来ないのが本当に残念です。
・グラフィック
粗いと言われれば確かに粗い点もありますが、
非常に魅力的で、コロコロ変わる表情も愛を感じました。
・サウンド
心に残る名曲ばかりです。
後半は反射的に、ある歌が流れると涙するし、あるBGMが流れると胃が痛くなりました。
・熱中度、満足度
続きが気になるあまり、寝る間も惜しんでやってしまいました。
寝不足だし、気分は重いしで、クリアするまでは現実での生活に支障が出るレベルです。
クリアした後も、ずっとミュージックモードや回想モードで余韻に浸っていました。
BAD/REQUEST
・快適さ
L2R2の感度が良すぎて、そこに割り振られたクイックセーブ、クイックロード画面が頻繁に出現してしまいます。
・割と誤字脱字があります。
COMMENT
明るく、女の子といちゃいちゃするようなゲームではありません。
クリア後、久しぶりに心にダメージをくらってしまいました。放心状態です。
確かに人を選ぶかもしれませんが、少しでも興味を持った人は絶対にやるべき。
恋愛ADVに興味があろうとなかろうと、
これの為だけにPS3本体買っても損はしないでしょうと言えてしまう傑作です。
是非やりましょ。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 3pt |
91pt
GOOD!
以下PC版クリア済の観点からのレビューとなります
●オリジナリティー 4点
ADVでありながら、SFなどの非現実的な要素を混じえず男女の三角関係という、ありきたりなテーマをここまで膨らませ昇華させたことにまず脱帽。物語の構成が非常に緻密で、それぞれのエピソードが互いに補完しあってシナリオを重層的な魅力で彩っています。2周目以降で見られるシーンも有り周回プレイは必須。
年齢制限の関係でPC版でカットされた描写や会話も多々ありますが、ライターさんによるリライトで上手いこと繋げているなという印象。ただ贅沢をいえば、PC版に無いシーンを置き換えることで補って欲しかったですね。
●グラフィックス 3点
立ち絵のパターン数が多く、モーションポートレート機能と相まって登場人物はいきいきと動きますが、一枚絵のクオリティはもう一歩。CS版で追加されたグラフィックもありますが、総量としては結構な減少となっているのもやや残念でした。
●サウンド 5点
音楽が主要テーマの1つなこともあり、曲の豊富さ・使われる演出・声優陣の熱演、どれを取っても素晴らしい。エクストラシナリオ用に何曲か追加されていますが、こちらもなかなか名曲揃いです。
●熱中度 5点
PC版プレイ期間中は、日々の睡眠時間を削りに削ってくれました。CS版ではさすがにそこまでではありませんが、一度プレイすると止め時が見つからない中毒性は変わらず(笑)
●快適さ 4点
操作関係は一通りの機能が揃っているので大きな不満はありません。R2/L2のショートカットキーが反応しがちなのと、スキップがやや遅い点で−1点。
●難易度 3点
やや分岐条件が複雑なルートもありますが、総当りで選んでいけばコンプリートは十分可能。ここまでしないと、これらの結末に辿りつけないのかという意味で難易度上げさせてもらいました。ネタバレすると当然面白さ半減なので、なるべく攻略サイトのお世話にはならない方がいいと思います。
因みに私の攻略順は<小春→麻理→千晶→雪菜→かずさ>でした。結果的に良い選択順だったと思ってますが、フィーリングで選んでいって構わないと思います。いきなりメインヒロイン二人から進めるのも有りでしょう。
●満足感 5点
・揃えるのが困難且つ物語の補完に重要だった各ドラマCD及びデジタルノベル
・あるルートの後日談が語られるエクストラシナリオ
この2つがCS版追加要素の目玉でしょう。特にエクストラシナリオの出来はさすがで、個人的にはこのルートの評価がかなり上がりました。PC版ユーザーにも是非オススメです。
BAD/REQUEST
浮気ありきの物語ゆえに、場面場面で主人公の心と行動は揺れに揺れます。
また他のキャラクターたちも、一筋縄ではいかない厄介な(面倒な)性格の持ち主が揃っており、彼ら彼女らの言動に共感出来る、或いは物語の流れとして受け入れることが出来ない人には楽しめないかもしれません。
COMMENT
決して万人向けの物語ではありません。
しかし恋愛アドベンチャー史上最高峰のタイトルだと私は思いますし、クリア後も余韻が長く続きました。この手のジャンルに興味の有る方はぜひ体験版をプレイして欲しいと思います。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-01-22
以下、ネタバレはあります。
こういったゲームに珍しく主人公に音声があります。だから本当に会話を交わしているような演出になります。
物語の構成上、主人公は「北原春希」となっていますが、実際の主人公は「小木曽雪菜」です。
なぜなら、物語開始以前から春希とヒロインの一人、パッケージの中央にいる「冬馬かずさ」は両想いにあり、
そこに雪菜が介入して来なければこの物語自体が成り立ちません。
逆に言えば雪菜の介入なければ「春希⇔かずさ」で時間は掛かってもまとまった話かと思います。
両想いでありながら告白して付き合うまで至っていなかった二人の間に「仲間はずれにされることを恐れる」小木曽雪菜が介入。
なんとかずさよりも先に春希に告白して「彼女」となってしまいました。
普通ならそこからは「春希⇔雪菜」の物語になるはずですが、雪菜はかずさが離れていくことを嫌い、三人が今まで通り一緒にいることを望みました。
けれどそんな状態はかずさには辛すぎる。高校卒業と同時にドイツに留学しピアニストとして修行を積むことに。
本当は両想いだったのに別れることを強いられた春希は絶望します。かくてその後に至る苦しみの幕が上がる。
第2部では大学生になった春希と雪菜が描かれる。春希は彼女であるはずの雪菜を避けるようになり、雪菜は自分が犯した罪に苛まれるようになる。高校時代のアイドル的な明るさは影を潜め、自分自身の罪に押しつぶされそうになる雪菜が痛々しい。
自業自得である面も大きいのですが、好きな人がいたのに雪菜の告白を受け入れた春希にも罪はあり、またそんな状況に耐えられず日本を逃げ出したかずさもまた然り。
「雪菜6、春希3、かずさ1」
くらいで罪を背負うことになる。
雪菜は心身共に疲弊しており、高校時代は周囲にうまく隠せていた「寂しがりで泣き虫な本性」が隠せなくなっている。
感情の起伏が激しくなり、家族には春希との関係を取り繕おうとするため矛盾が生じて、そのことを指摘されたら感情が爆発してしまう。
そんな雪菜と春希の関係修復が大学時代になります。
雪菜は春希と関係を修復してようやく高校時代の明るさを取り戻します。
そして最終章は大学を卒業して社会人となった春希と雪菜が描かれます。
辛い経験を乗り越えて婚約寸前の二人の前に「かずさの帰国」という事件が持ち上がり、
5年前に決着が付いていなかった三角関係の精算を迫られるのが「最終章」です。
ここにきてようやく「かずさ」「雪菜」の二大ヒロインが一騎打ちの激突になります。
雪菜もかずさも「お互いをどれだけ羨み、嫉妬してきたか」を告白し、ビンタを応酬しての取っ組み合いにまで発展。
雪菜は「春希が決して自分をかずさより上位には置いてくれない」ことを思い知らされており、それを承知の上で春希と添い遂げる道を選ぶ。そもそも両想いであることを知っていて割り込んだのは雪菜だった。結果的には「略奪愛」であったのだ。
そのため雪菜は終生「その罰」を受けねばならなくなる。
自分が本当に愛している男性は世界中で春希ひとりであるのに、相手の春希は決してかずさを忘れない。
春希と結ばれた雪菜は子供を儲け、自身の育った家庭に負けない温かい家庭を築いただろう。
最終章では雪菜を捨ててかずさを選ぶことも出来る。
だが、それは春希がそれまで築いた世界を全て捨てる選択であり「有り得ないファンタジー」である。
確かに春希はかずさを好きで、かずさも春希が好きだった。
けれど二人が結ばれるタイミングはもう過去のもので、二度と訪れないものになってしまっていた。
雪菜とて決して楽に幸せを得たわけではなかった。自業自得とはいえ苦しみ、春希が自分を1番に置いてくれないことさえ自身に納得させた。積極的に動いて関係を良い方向に持っていこうとした雪菜と、外界との接触を拒み終始受身であったかずさ。
最後に軍配は雪菜に上がったのだ。
GOOD!
音楽…メロディーラインも詞も、その曲が流れるシーンに当てはまりすぎるくらい完成度が高く、事あるごとに泣かせにきます。
よくある、「ほら、泣けるシーンだぞ。泣けよ?」みたいな作りが大っ嫌いで、何気ない些細な事に感銘を覚えるタイプの私でも泣かずにはいられませんでした。普段から歌の詞の内容理解に努める方はドツボにハマってしまうと思います。
熱中度…とにかくストーリーの出来が良く、先がどんどん気になってしまっていました。心情描写がうまくとてもリアルに感じられ、過去の自分の体験を重ねられずにはいられませんでした。そしてそのたびに過去を思い出し、泣いてしまいました。ストーリーが現実離れしたファンタジー系ではないのでシーンに感情移入しやすく、いわゆる男と女の3人組の恋愛についてのお話ですので、体験を重ねやすかったです。しかしゲームに限らずドラマでも小説でもよくあるありきたりな内容だと思うのにここまで良いものを作れたのは奇跡なのではと思います。(原作発売当時においても)
満足度…物語のメインが男1女2なので、メインのお話だけでも最低2つある作りなわけですが、とにかくその2つでさえ、結果は同じ様なものでも、例えて言えば天国と地獄のような極端に近い、全く似通っていないストーリー展開なので、飽きることはありませんでした。
BAD/REQUEST
特にありませんでした。そもそも比較できる同ジャンルのゲームを私は生まれてこの方全くやったことが無いのです。
強いていえば、会話時のキャラクターの動きが少ないため、本当に文字を読むだけという感じになってしまっている点で、飽きちゃう人もいるかもしれません。私は最初の方は苦痛に感じることがありました。
また難しい漢字や表現をよく使う割には些細な誤字がぼちぼちありました。
そして、これはあれなんですが、この作品の主人公は避妊することの大切さをわかってなかったです()そこは本当に気になりました。
これでいかがでしょうか
COMMENT
はじめに、私がこのゲームをプレイする事になったきっかけは些細な事でした。
昔、暇があれば見ていた配信者が、本当にたまたまプレイしていたからなんです。その時は、ゲームの内容よりもその歯に衣着せぬ物言いをする配信者とリスナーが面白くて、ゲラゲラ笑いながら見ていました。配信当時、その配信者はサブキャラでエンディングを迎えたのですが、飛び飛びで見ていたにも関わらず、いつの間にか内容に引き込まれ、私の中で「このゲーム、実はお話の出来が良いのでは?メインのお話はどんなお話なんだろう」と思うようになっていました。私の中でいつか機会があれば実際にやってみてもいいかなという思いがついにプレイするというところまで追いついたわけなんです。
こういうギャルゲー?といわれるゲームをやることに気が引け、内容も「こういうゲームをする人たちが好むようなものなんだろ」という偏見がありました。しかしながら、この作品はそんなものを全て否定するくらい素晴らしいものでした。
物語は3年の高校生活のとある一点から始まります。
ps4のゲームのレビューが大半を占め、役目をほとんど終えたps3の、新着のレビューがほとんどなくなってきた昨今、もしこのレビューを何も知らずにみたあなたが、それなりに年齢を重ね人生の転機を経験し、しかしながら若い頃の思い出が自分の人生のアルバムにおいてまだ風化しきってしまわずに残っているのであれば、このゲームをプレイすることは決して時間の無駄にはならないと確信しています。
映像がキレイで内容が革新的、プレイする事がとてつもなく楽しいゲームでなくても、こんなにいいゲームがあるということに気づかせてくれるものだった。
数少ないプライベートの時間を割いてまでこつこつプレイして本当に良かったなと思います。
最後に、もしプレイするなら絶対冬の季節に合わせることをおすすめします。
日本の春夏秋冬の中のとある一点で最も価値があがるゲームがあってもいいのではないでしょうか