PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

この作品のことはこのレビューを含めた様々な所での評判の高さを目にして購入。
そのためハードルはかなり上がっていたがそれを軽く超える大きな感動をくれた。

地球外起源種の侵略者『BETA』との戦争が行われているパラレルワールドに普通の高校生である主人公が来てその過酷な世界で戦いながら元の世界に戻る方法を探します。プレイ時間は40時間前後。この作品は選択肢こそありますが基本的には1本道でエンドも1つです。
この作品の魅力は
1、作りこまれた設定
2、あまりにも過酷なシナリオ
3、過酷な状況に立ち向かうキャラクターかと思います。

1、並行世界の移動や戦術機と呼ばれるロボット、それに『BETA』と呼ばれる宇宙からの侵略者などから分かる通りこの作品はSFなのですがその設定の細かさが凄いです。ぶっちゃけここまで多く、深く設定が存在す作品は他に見たことありません。そしてその説明などの場面ではユーザーが疑問にもうことはその世界の人間でない主人公が代わりに質問してくれるので疑問を抱えることなくプレイできました。それにこの作品のような設定が多い作品はどこかで矛盾が起きがちですがそれも個人的にはなかったかと思います。

2、この作品の何が過酷かと言えば世界間の移動によることと『BETA』との戦争です。どうして自分が世界間を移動したかも、そして帰れるのかも分かりません。そしてこの問題は物語が進めば本当に辛いことになります。そして『BETA』との戦争は本当に生きるか死ぬかです。モブから主要人物まで多くの人間が殺されます。しかしそういうシーンを徹底的に描くからその戦いに赴く者の覚悟や散り様に本当に感動できました。

3、とにかくキャラクターがメチャクチャかっこいいです。男も女も、メインもモブも。全ての人が人類の勝利、大切な人やものを守るために文字通り命を懸けて戦い、時には死ぬことすら許容する。その姿を見ていると自然と涙が出てきました。そしてそういった人たちとの交流でただの高校生だった主人公が本当の覚悟や戦う意味を見つけることで成長します。そしてそこに恋愛要素も加わります。

この作品は私がこれまで見てきた漫画やアニメ、映画、ドラマ、小説の中でも最高の感動をくれました。さらに人生観や生きることや戦うということの意味についての考えたにも新しい考えを与えてくれました。本当にやってよかったです。

この作品とセットの前編に当たる「マブラヴ」からの直接の続きなので「マブラヴ」をやるのは必須かと思います。それは作品の設定上のこと、伏線もありますが一番は「マブラヴ」の幸せと辛さがそのまま引き継がれておりその有無によって感情移入に大きな差が出るであろうからです。この真に作品を楽しみたいならまずは「マブラヴ」から。