【PS4】真・三國無双7 Empires レビュー
発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2014-11-20 |
価格 | 7344円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:タクティカルアクション ■ プレイ人数:1~2人(オンライン:1~2人) |
- 総合ポイント
- 40
- (難易度)
- 1.83
- レビュー数
- 12
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 2pt | 3pt | 0pt | 0pt | 0pt | 2pt |
13pt
GOOD!
無双シリーズは無印や猛将伝、エンパ等だいたいプレイしています
オリジナリティ(2)・良
その中でエンパイヤーズの最大の魅力はエディットに有ると思います
今作では無双乱舞を第1・第2・空中と個別に設定出来たり、さらに細かくなった人物エディットや、設定項目が少ないものの兵士や馬、軍旗も作れるようになりました
ボイス種もそこそこ豊富である
異性と結婚したのち、子供が生まれて、その子供を戦場に出す事が出来る
音楽(3)
某所で嘆かれてましたが、いつも通り良かったと思います…
BAD/REQUEST
幸運な事に他の方が書いておられるようなフリーズはまだありません…が、それだけにゲームの完成度の低さが目につきすぎます
オリジナリティ(2)・悪
自分は無双と言えば、やはり数多の敵をバッサバッサとなぎ倒す爽快感ありきのゲームだと思っているので、拠点からの兵の湧きが遅いのは大きなマイナス点である
グラフィック(2)
綺麗さではなく、せっかく作ったエディットキャラがシルエット表示とか萎える
作った意味が無い
熱中度・快適さ(0)
・周回要素が生き様だけ
エディットは作った時点で必ず初期値の「凡夫」であり、そのエディットに生き様を付けるにはゲームをプレイする事が必要である
100体作れば100周、流石に面倒です
また、スタート時点ではアクションが全開放されておらず(無双乱舞も1つだけ)特殊アクションも使えない
さらに武器も引き継げず、良い武器を入手したとしてもフリーモードで使用できる武器が増えるだけ
武器購入自体も、自分、もしくは配下の得意武器しか購入できず、色んな武器を試すことが出来ない
武将からの依頼を受けてレアな武器を入手する事も出来るが、プレイヤーの得意武器が入手できるとは限らず、武器種類が多いので得意武器の入手確率は当然恐ろしく低い
そのため、自由に鍛冶屋などの施設が建てられない配下プレイの場合、終盤まで弱い武器で戦い続けるのがざらである
・戦闘について
秘計のコスト対威力のバランスが滅茶苦茶である、高難易度だと雷撃1発喰らったら即死、遠弓櫓を建てたら拠点があっさり落ちるのは良いが、上位互換の遠弓櫓・改と使用コストが一緒等
大秘計は準備時間はともかく、準備させる軍団を無作為に選ぶので戦線とか考える余地は無い
準備時間はそれなりに長く、特に防衛戦だと制限時間残り1分の時に平気で120秒間準備のため撤退! とかAIがアホ過ぎ
故に大秘計を持っている武将は総じて戦場に出しにくい
自身の兵力を減らして能力UP系の秘計を持つタイプも、乱発して兵力減らす=捕縛されやすくなるので、自分で使うならともかく、配下では使いにくい
配下プレイの場合、君主の方針は他国に侵攻しかない
しかもプレイヤーは大体の戦闘において強制出撃なので、今作から導入された疲労度システムも相まって、万全な出撃がしにくくなっている
侵攻の施策に異議を唱えても侵攻地域を変更するだけで、内政をさせる事は不可能
脳筋プレイではクリアできないようにしてある~と、インタビューで答えていたにもかかわらず、脳筋プレイを強要させてくる
鍛冶屋、道具屋、学問所を領地に建てることでそれぞれ武器、装備アイテム、秘計が購入できるようになるのだが、AI君主はほぼそれらの施設を建てないため
君主にならない限り、武器を強化したりするのはかなり難しい
君主プレイの場合、配下の武将に操作を切り替えて戦闘できるのだが、その戦闘で敵を捕縛した場合、何故か処断の決定権が無くなる
・その他
戦闘中、敵方から「あんな逸材が埋もれていたのか」な感じのセリフを良く言われますが、それはこちらが大国の君主になっていても同じように言われる
個人的見解だが、義兄弟や配偶者のイベントやボイス、少なすぎでは?
エンディングが1種類のみ、生き様付けるなら生き様に沿っての変化は有っても良かったのでは
コマンド「処断」で1か月に1人しか処断出来ない
両親の容姿が普通でも、肌がピンクで頭に角が生えた子供が生まれる…何故?
今は修正されてるものもあるが、夏候惇が女になったり、ムービーの表示がおかしくなったり、寄生獣が出来たり…パッチが当てられない人への対応どうするの?
COMMENT
満足感(0)
良い所が完全に見えなくなるくらい悪い所が多すぎて満足度もゼロ
仮にフリーズやバグが無かったとしても、現状製品として見れる状態ではありません
もし購入を考えてる方、現状では全くお勧めできません
Ver1.02適用済み(2014.12.02配信)
レビューはこのアップデートまでのプレイに基づいたものであり、現在のバージョンでは違う仕様になっている場合があります
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 1pt | 1pt | 3pt | 0pt | 0pt | 2pt |
22pt
GOOD!
【争覇モード】
・死亡条件の多様化
これまでのエンパイアーズでは戦闘中に捕縛した敵の捕虜を処断することで武将の死亡が成立しましたが、真・三國無双6Empires(以後前作と表記)では初めて戦闘中の死亡も導入されました。(時間経過での寿命というのもありましたが)
今作はこれに加えて、2つ増えています。
まず1つは、プレイヤーが放浪軍当主や君主の立場にあるとき軍略コマンドに放逐というコマンドがあり、これで部下を追放することが可能ですがこれに加えて処断が新たに実装されました。
味方武将を軍略で斬首可能になったところは乱世だなぁと思わせてくれます。
もう1つは、在野や配下一般で行える依頼戦での暗殺ミッション、対象は軍団長や武将、さらには領主や君主まで暗殺対象として依頼されますが、モブ武将や無双武将はもちろん、エディット武将までその対象になっていたりします。
暗殺に成功すると狙われた武将は死亡時の最期のセリフを残して本当に死んでしまいます。
ただ、具体的に誰を暗殺するのかは依頼一覧では非公開なのが辛く、また大徳が下がってしまうというリスクがありますが。
・配下プレイから君主へ
前作では、NPC君主の下でのプレイは最高位でも大将軍や軍師止まりで、君主になるには謀反を起こすか太守から独立するか一度放浪軍に戻ってから旗揚げ戦で勝利する必要がありました。
そのうちの前者2つの場合は後に小規模戦闘中に元同僚のキャラが罵言雑言を吐きながら執拗に乱入してきてプレイヤーの前に立ちはだかるというリスクが伴う有様で、処断や戦死で死んだはずの武将が生き返ってまでつけ狙ってくることすらありました。
しかし、今作では大将軍や軍師でプレイを続けていると君主から勢力引き継ぎを命じられることで晴れて一勢力のリーダーになる道が開かれたのは一歩前身したと思います。
・結婚から出産システムの新規実装
特定の異性キャラクターとの友好度を高めると結婚できるというのは以前からありますが、結婚してある程度経過すると結婚した二人から子供が自動生成されます。
勿論、エディット武将と無双武将の間でも子作りが出来て、どんな子孫が誕生するのかとか楽しみだったりします。
【エディットモード】
・前作エディット武将の継承と新しい防具や防具色「白」の追加
エディット武将の防具は前作のものはコラボ系ダウンロードコンテンツのものを除いて全て継承に加えて数点防具が増えました。
また、防具の色にやっと白が加わりました。
またエディットの出来る要素が増えた分一人当たりに完成させる手間が増えたことを考慮してか、前作のエディット武将を継承出来るのは大きいと思います。
・軍旗、兵士、馬エディットが追加
中でも軍旗エディットは自分のオリジナル軍団を作れるという意味では大きいです。
また、軍旗はUSBメモリに保存した好きな画像を取り込むことも可能(600×600ピクセルが最適だと思う)で、取り込んだ画像が政略での謁見の間や戦闘中の自軍の旗兵の掲げる旗や拠点、簡易拠点にもしっかり反映されています。
兵士の防具にも張り付けられるのでオリジナル軍らしさを出すことが出来ます。
BAD/REQUEST
【争覇モード】
・戦闘時
動きが非常にギクシャクしています。
今作は最大30フレーム描画になっていて、大規模秘計で天候が変わったりするとポリゴンゲーム初期も真っ青なほど動きがカクカクしてしまい、また一部のステージ(晋陽で確認)では普通に戦っていてもすぐに動きがカクカクしています。
百歩譲って30フレームを容認するにしても、どんな状況でも30フレームから落とさないようにすることは出来なかったのでしょうか?
プレイヤーは地位によっては全軍に指示を出すことが可能ですが、指示を出しても部下が言うことを聞かないことが多いです。
(おそらく、統率力というパラメーターが関係していると思いますが)
敵と交戦中に指示を出しても交戦中の敵を倒すことを優先してしまっていて、戦闘を中止して移動しなさいという意味で指示を出しても無駄という点では前作より退化したと思われても仕方がないのでは。
また、今作は特に覚醒ゲージが全くと言っていいほど貯まりません。
そのため覚醒乱舞を一度も使わないでゲームクリアなんてのが大抵になってしまってます。(精神統一の秘計を使うことが前提?)
大規模秘計の問題点として、敵味方が大規模秘計を使うことに関しては別に違和感を感じないし、そのために自分で味方の秘計成功を手伝ったり敵の秘計阻止に向かったりするのは今作の醍醐味と思っていますが、特に問題なのは防衛戦です。
今作は防衛戦の戦闘時間は僅か5分のため大規模秘計の問題点が顕著になってきます。
というのは、大規模秘計には、味方の一部が一時的に戦場を離脱して2分間対象の武将や拠点を守らなければならないのですが、戦闘終了2分を切った時にこの秘計を味方が使うことは単なる戦力の低下にしかなっていません。
残り時間2分を切ったら大規模秘計を使わないようにするといったAIに出来なかったのでしょうか?
そしてもう1つ、今作の戦況メッセージの表示される位置が画面の中央になっています。
キャラクターのセリフの時の底辺に戦況メッセージの底辺部を合わせたような高さに変更して欲しいです。
・戦闘での捕縛ルールが意味不明
エンパイアーズの戦闘は拠点を兵站線で結び、それによって構成される支配領域をマップ全土を色分けしていますが、今作はこれがあまり意味を成していません。
敵が青い支配エリアにいる時に撃破すればその武将を捕縛でき、逆に味方武将が敵の赤い支配エリアで撃破されれば敵に捕縛されるといった厳格なルールがありましたが、今作は捕縛ルールが曖昧で戦闘終了後最大4人まで適当に捕縛武将が選ばれるような形になってしまっています。
また、敵の本土を攻め落として勢力を壊滅させても君主が捕縛できないってどういうことでしょうか?
そして、副本陣が存在する侵攻戦と防衛戦も納得いきません。
まず、侵攻戦ですが敵の副本陣を制圧した場合、敵の本陣を落としていなくても撤退により襲撃成功という一種の勝利みたいな扱いになるのですが、何故か味方が捕縛されてしまいます。
場合によっては3人も捕縛されるなんてこともありました。
また、防衛戦では味方に副本陣というのがあり、これを一度落とされてしまうと防衛戦に勝利しても辛勝(この時に流れる曲は敗北の曲)となってしまい、味方武将が大量に捕縛されてしまい、敵に登用されてしまいます。
防衛戦に勝ったのに、これでは辛勝どころか完敗というべきなくらい納得できません。
(ちなみに、一度副本陣を落とされた時点で辛勝確定です、時間内に副本陣を奪還しても後の祭りです)
寧ろ、副本陣という要素は必要なかったのではないでしょうか?
・ムービー
ムービーシーンが以前よりボリュームダウン
現在はっきりしていることは、義兄弟や配偶者が戦死した際のムービー(前作でいう「死別」というタイトルのムービー)が今回は無くなっていることで、これに関してはオリジナル年表に残るだけ(××を亡くすと年表に表示されます)です。
争覇モードの途中で流れる生き様に合ったムービー(前作でいえば、民の集落への視察、訓練兵への激励、部下たちを自宅に招いての食事会など)も無くなりました。
またエンディングムービーもマルチ方式ではなくなり、あるのはエディット武将に対する生き様の呼び名だけです。
・自勢力(君主がNPCの時の配下プレイを含む)に参加しているエディット武将の一時的な衣装変えができない
前作では、エディット武将がプレイヤーと行動を友にしている場合防具を着替えさせることができました。
着換えさせた後は仲間の元を離れても着替えたままで登場もしました。
しかし、今作はそれが出来なくなってしまいました。
以前より防具の数が増え、今後も定期的にエディット防具を配信するくらいの充実ぶりがこれではあまり活かせていないと思います。
自分が君主になったら全員同じ服装にして制服組みたいにするのとか楽しかったのに。
・配下プレイ時
君主の方針が常に領土侵攻のみ、半年(6ターン)に一回必ず侵攻戦が行われますが、君主の命令で行われる侵攻戦はプレイヤー武将は強制的に出撃させられてしまいます。
プレイヤーの地位が上がれば意見できますが、侵攻先を変えることだけで侵攻に反対できません。
疲労度システムを導入しても上記の強制出撃でプレイヤーだけは疲労度がどんどんたまって、その疲労を回復するだけでも1ターン消費してしまうため尚更軍略に専念できません。
・君主プレイ時
君主でプレイしていると、他のプレイヤーが作った軍団が放浪軍を汲んで団体で仕官を申し出てくることがありますが、この繁度が高すぎます。
大抵8人以上くらいで構成されているため、仕官を申し出てくる度に受け入れていたら君主になって大陸全土の3分の1くらいしか支配していないうちに60人枠があっと言う間に埋まってしまいます。
だからといって、仕官を断っても数ターンでまた再度仕官を申し出てきて、その度追い返してもまた数ターン後に再度仕官を申し出るから返ってイライラします。
実際同じ放浪軍を短い間に6回くらい追い返したことがあるくらいです。
インターネットを通じた来訪武将と接触する楽しさの味わせ方ももう少し考えて欲しかったと思いました。
・特定関係を築いたキャラクターとの特殊会話の削除
多くの方が指摘されているように、義兄弟や夫婦関係となったキャラとの会話や戦闘中のセリフがごっそり削除されました。
増して、子供が誕生するという新要素があるだけに親子関係の会話が新規に収録されるべきだったのに、これでは納得がいきません。
【エディットモード】
・作成したキャラクターに対して性格付けの削除
エディットキャラを作成するときにこのキャラは仁愛に満ちた人だとか、この人は悪逆非道な行いに特化する人だなど、プレイヤーの事前イメージが存在しているケースがほとんどだと思いますが、今作はそれを設定できません。
エディットキャラは今作でもちゃんとNPCとしても出てくれるのだし、NPCの時に設定した性格方針に従って活動してくれるから楽しいのにこれではエディットキャラに魂を込めたくても込められません。
性格付けをするのはそのエディット武将でプレイしてクリアしたときのみって、それだとエディットキャラを300人も作ってそれぞれに性格付けするには最低300回クリアしないといけないってのはあんまりだと思います。
・軍団エディットが活きていない
前作でいうチームにあたるのが軍団エディットですが、折角軍団を作っても争覇モードの英雄集結やエディットシナリオでNPC勢力として配置することができません。
軍団としての登録データがあるなら、軍団単位での配置にして勢力も軍団名勢力表示にするとかが出来なくなっています。
軍団エディット名が活きているのはプレイヤー勢力かアップロード後の他のプレイヤーにお邪魔した時のみというのは勿体ないと思います。
エディットした軍旗や兵士まで一纏めにできるのにエディットした内容同士での合戦とかやりたいのにがっかりしました。
アップデートでの新規実装を期待したいと思います。
COMMENT
今作で分かったことは、開発側がユーザー側に対して真剣に向き合っていないということです。
まず、前作でもバグやフリーズ問題が頻発してユーザーからのクレームが殺到していましたが、それにも関わらず以後のタイトル開発で同じ轍を踏まないように肝に銘じておこうとしていないことが分かります。
実際、真・三國無双7の無印でもゲーム中にバグやフリーズが起きていました、そしてその後のタイトルとして登場した真・三國無双7Empiresで以前にも増してバグやフリーズに加え、システムデータ破損という事態まで引き起こしてユーザーからのクレームが殺到しているわけですから、開発側が過去の失敗を全く教訓にしていないといわれても仕方がありません。
ちなみに、前作の真・三國無双6Empiresは最後までフリーズ問題は解決しませんでした。(今作の発売前に、プレイしていたらフリーズしました)
それを考えると、ただでさえバグやフリーズを大量に孕んだ今作でフリーズ問題が解決出来るのか疑問に思えてなりません。
そしてどうしても納得できない点として、新しい要素を入れる度に心太式に前作からその分搭載していた要素がごっそり削られているのかということです。
これが容量の問題というのならBD-ROMを採用している時点で怪しいですし、開発ツールや開発体制の問題なのではないでしょうか?
(他のユーザーが、削除された義兄弟や配偶者関係の特別なセリフを追加して欲しいとメールしたら、公式から「大変申し訳ございませんが修正対応が困難です。貴重なご意見を参考に、今後の開発の参考とさせていただきます。」という返信が帰ってきて、twitterでそのメール画像が拡散されている)
つまり、現在の開発体制を新しい次世代向けの開発体制に変えない限り、今後の開発の参考にしたところでまた今まで良かった箇所が心太式に削除されたり改悪されたりするのは目に見えているでしょう。
また、今作は公式サイトでの情報公開がとても少なく、配下プレイや軍団エディットの情報は最後まで公開されませんでした。
この公開されなかった部分が、配下プレイは侵攻戦しかしない君主だったり軍団エディットは前作のチーム作成から退化(英雄集結でNPC勢力を作れない)という風に改悪されていました。
(自分的にエンパイアーズシリーズで最も最悪だった戦国無双3Empiresで情報公開が箱庭内政に偏りエディット関連の情報が皆無の末、発売されるとエディット武将が戦闘中に1人しか出撃出来ない、敵や味方といったNPCとして登場させられないといった致命的に退化していた前例があった)
それから、このゲームはPS4らしさなど全くと言っていいほど発揮されていません(フレームレートが60安定でもおかしくないのに30フレームさえ碌に出せないくらいカクカクしている)、寧ろPS3版用のツールで開発し、PS3の能力そのものまで移植したような感じになってしまっています。
このゲームに関してはAmazonでもレビューしましたが、コーエーテクモさんはまだPS4向けの制作体制はできておらず、PS3版を作ってただ単にそっくりそのまま移植しているように思えます。
実際、フレームレートの低下(カクカクした動きなど)やAIの弱さ(タイムリミット2分を切ってから大規模秘計を使う味方武将など)に関してはかつてのファミ通のPS4に向けたクリエイターインタビューでプロデューサーの鈴木氏が「現在PS3で開発したタイトルでは、スペック上の制限により、様々な仕様を抑えて制作しています。たとえば「無双」系であれば、処理落ちや描画フレームレートの低下などを始めとし、じつはAIの弱さもスペックの制限に因るところが大きいです。」と発言されていたわけですから。
自分はそれでも、戦国無双3Empiresに比べればエディットがNPCとして登場してくれたりと充実していて前作ほどではなくともそれなりに何度もプレイ(争覇モードのシナリオも全てクリア)しているのでマシだと思いますが、それでも前作に比べればかなり退化してしまったと思いますし、今作の完成度の低さや致命的不具合の一件で現在の真・三國無双開発チームに対する信頼は著しく失墜したといってもいいでしょう。
最後に各項目の採点(個人的リクエストを含み、難易度には言及しません)です。
・オリジナリティー 2点
簡単に言ってしまうと、今作は真・三國無双6Empiresに真・三國無双5Empiresがミックスされた印象を受けました。
エディット要素は確かに進化している点もあれば退化している点もあるのでプラスマイナス0といったところです。
なので基準点から2点は引くところですが君主引き継ぎや結婚からの出産という新要素を考慮して1点減点に抑えて2点です。
・グラフィックス 1点
PS4版らしいグラフィックにはほど遠いです、PS3版をただ1080pにしただけという印象しか残りませんでした。
・サウンド 1点
BGMの数が今回とても少ないです。
真・三國無双7関連のみになってしまっています。
前作の収録曲は真・三國無双シリーズの中から大量に楽曲が採用されていただけに一気に寂しくなった感が否めません。
また、軍略パートでの曲が同じ曲(放浪軍と謁見の間は別々)が延々と流れているだけに気分を変えたくても変えられないので厳しいかもしれませんが、1点とさせていただきました。
また、オプションでBGMランダムというのがありますが、これが機能していないように思えます。
それと、今回エディット武将の声優が聞いたこともない人ばかりで、かつて無双武将と掛け持ちでエディット武将をやっていた声優さんが今回は1人もいません。中井和哉さんとか伊藤かな恵さんとか三上枝織さんとかまだエディットボイス未経験の方のボイスに期待していたのに残念、というか予算がなかった?
せめて、DLCでもいいから有名声優によるエディットボイスを配信して欲しいです。
ちなみに、前作ではボイスDLCとしてケンユウオフィスの声優陣が声を充てたデータが有料DLCで配信されていました。
・熱中度 3点
前作ほどではないが既に争覇シナリオを全てクリアしましたし、それなりに熱中してます。
前作はまだここではレビューしていませんが前作は自分では4点はつけられます。
前作ほどではないので基準値の3点です。
(あくまでも3点なのは自分視点です)
・満足感 0点
先ほども挙げましたが、自分にとってエンパイアーズシリーズで一番最悪だった戦国無双3Empiresに比べればエディットが充実して争覇モードにも積極的に介入している点を考えればマシなので2点は付けたいですが、義兄弟や配偶者に関する会話の削除やエディットの性格付けの削除、ムービーのボリュームダウンに加え、戦闘で動きのカクカク感から脱却できていないばかりか30フレームすら死守できていない不満は減点要素になるので結局0点です。
・快適さ 0点
何よりもPS4であるにも関わらず滑らかに動かせていない点はもちろん、バグやフリーズの危険性と常に隣り合わせでプレイしていることを考えれば0点をつけざるを得ません。
秘計で天候が変わって火とか嵐とか雹が降ったりとエフェクトが重なる中で大量の敵と戦う要素が重なると動きがカクついて最悪フリーズしたりしますが、フリーズは内政でも起きるようで完成版にはほど遠く、ユーザーがバグ調査をさせられている現状を考えると当然の結果でしょう。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 1pt | 1pt | 1pt | 2pt |
31pt
GOOD!
一応は無双シリーズなので、草刈りができます。
えーと、他には……三國志シリーズが好きな人にとっては、戦略マップが登場しただけで心躍ることですね? 自分は少なくとも心躍りますよ。「我が国もここまで版図を広げたかー」と感慨深さを覚えたり。
エディット武将で史実キャラと結婚とか出来るのはいいですね。気になるあの子の意外な一面を見るために周回するという目的もありかもしれません。
BAD/REQUEST
ロードが頻繁に挟まる&長めです。これのせいでプレイ意欲が大幅に減退します。アップデートによってバグは減ったそうですが、ロード時間までは改善されなかったようで……。
キャラエディットの際も、髪や服などのパーツを読み込む時間が地味にかかるので、凝りたくても忍耐が続きません。
戦場における不満としては、敵拠点を制圧するのに必要な、倒すべき敵の数が多めな割に、敵の湧いてくるスピードが遅いため、非常にかったるいです。仲間の武将がそこに駆けつけてくると、キャラの同時表示数の限界が来るせいか、敵の湧きスピードが更に遅くなります。そうしてモタついてるうちに、他の味方拠点が敵に制圧されたりするわけです。仲間への殺意が猛スピードで湧きます。
以上の欠点に比べれば非常に些細でどうでもいいんですが、コントローラーのスピーカーからもボイスが出てエコーかかってるみたいになっちゃうのは、何の意図なんでしょうかね。
COMMENT
PS4で展開している無双タイトルでは、三國無双7with猛将伝と戦国無双4をプレイ済みです。
本作を含めた3タイトルの中で、最も面白くないというか、苦痛というか、微妙なのが、本作でした。
理由はBADの項で述べたとおりです。
ぼちぼち無双8が出てくる頃合いだと思うのですが、このような悲劇が繰り返されないことを切に願うばかりです。
GOOD!
●寄生獣バグ・惇姉バグ・自分と義兄弟バグ
致命的なモノでなければ、こういうバグは大歓迎です。
致命的なものでなければ…
●エディットの細かさ
前作に比べて、少しだけ進化しています
BAD/REQUEST
●フリーズの連発
アップデートで1.02のパッチを当ててプレイしましたが、依頼を10度やって7回フリーズしました。無論、ゲームを進めることも出来ません。
安くないお金を出して買ってしまったので、なんとかやろうと思いましたが、どうにもなりません。
いままでひどいゲームに引っかかったことはありましたが、そもそも商品として成り立っていないとしか言えないゲームをやったのは初めてです。
下記のBADも一応書きましたが、現時点ではそもそも市販のゲームの体裁が取れていないという事を理解の上で読んでください。
上記を理由とし、快適性、満足感、熱中度は全て0とします。
そして、初期フリーズの多かった6エンパの轍から学ぶどころか、さらにひどい状況。
オリジナリティは1点です。
●エディットデータ破壊バグ
発売日から一週間でアップデートされ改善されましたが、こういうシャレにならないのは勘弁してください。
おっかなびっくりで満足にゲームできなかった人もいるでしょう。
●臣下プレイの場合、疲労度のシステムが大きな足かせになる。
今回、疲労度のシステムが導入されましたが、今回は所属している国の戦争には強制参加させられるため、君主が毎月侵攻をした場合、休息出来ず、否応なしに疲労度が上がっていく事になります。
システム同士の連携が取れていない。
●義兄弟・配偶者など、関係に応じた戦場での会話がない。
今更言うまでもありませんが、
製作者は一体何考えてるんだろう…と言いたくなるくらいの致命的な退化です。
●凡夫
武将個々に生きざま、というのが設定されており、
それによってNPC時の行動が変わってくるのだが、、
織田信長を作ろうが、ジャンヌダルクを作ろうが、
未プレイのエディット武将の生きざまは皆「凡夫」。
凡夫から脱却するには、争覇モードをクリアするしかありません。
つまり、武将を800人作ったら、800回クリアする必要があります。
…自由に設定できるようにしてほしい。
●武将の強さの設定について、
攻撃型、防御型・スピード型など、設定ができるが、たとえば、全体的な強さが一段劣る武将を作ろうとすると、凡庸型などにするしかない。
三国武将でも呂布・関羽・劉禅の強さに上下があるように、
総合的な能力に何段階かの強弱が付けられる様にしてほしい。
COMMENT
このゲームについては、BADの冒頭で述べたことが全てで、もはや、市販のゲームとして成立していないレベルのモノです。
アップデートでつじつまを合わせればいい、という製作スタッフの甘い考えが透けて見えますが、それには値下げを待たずに発売日に買い求めた熱心なユーザーに対しての考慮がありません。
本作品はバグの多い未完成品ですが、元の素材にしても期待を持てるようなものではなく、バグやシステムの齟齬がなくても前作より退化した駄作だと思います。
ネガティブな意見ばかりですが、褒められる所がなにも無いのです・・・・
出来る限り冷静に自分の感想を述べたつもりですが、私はこのゲームの製作者や、コーエーテクモという会社に対して、拭い去れない不信感を感じ、非常に怒っています。
この商品?は今の時点では絶対に買ってはいけません。