【PS4】アサシン クリード ユニティ レビュー
発売元 | ユービーアイ ソフト (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2014-11-22 |
価格 | 9072円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクション ■ プレイ人数:1人(オンライン:2~4人) |
- 総合ポイント
- 46
- (難易度)
- 2.50
- レビュー数
- 16
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 1pt | 2pt | 2pt | 3pt |
43pt
GOOD!
【進化したグラフィック】・・・驚くほどでは無いが確実に進化を感じる。
【モーションの向上】・・・若干の不満はあるもののフリーランは快適になった。
【現代編の削減】・・・現代編が億劫な人も安心。現代編はムービーのみでプレイはしません。
【ステルス面の強化】・・・より暗殺者らしくなった。
【衣装カスタマイズ】・・・真っ白な衣装は卒業。より自然に風景に溶け込みましょう。
【武器のレパートリー】・・・それぞれ特性があり、自分の好みにあった武器を選べる。見た目も様々。
【街の空気感】・・・薄汚い路地。濁った川。薄暗い街。非常にリアル。
【声優の演技】・・・キャラクターに合った声、演技。ヒロインは若干合ってないような気もする。
BAD/REQUEST
【ローカライズ】・・・市民の会話、ガヤが吹きかえられていない。
【アビリティの少なさ】・・・あなただけのアサシン!みたいには出来ない。
【装備の金額の高さ】・・・たけーよ。
【バグの多さ】・・・藁が浮く。人が地面に沈む。死体がグニャる等々。
【フリーラン】・・・まれに意味不明な方向に吸い込まれていく。行きたい方向に行けない。
【戦闘中のカメラワーク】・・・カメラ外から不意打ち喰らう。防御が出来ずストレス。
【銃兵のうざさ】・・・離れた敵の銃撃を回避できない仕様。そもそも銃で狙われてるかどうかも分かりづらい。
【戦闘システム】※長くなってゴメンなさい。
敵が近づくと主人公が武器を抜き戦闘モードに入ります。
敵から離れるか殲滅すれば戦闘モードが解除され通常モードになります。
通常モード中は武器による攻撃や防御、回避などが出来ません。
出来るのは暗殺か気絶のみです。これを踏まえた上で。
上記に書いた"離れた敵の銃撃を回避できない仕様"はこのシステムのせいです。
銃撃は回避コマンドで避けれますがこの回避は近くの敵と戦闘中でなければ行えません。
つまり離れた場所から銃撃された場合絶対に避けれないわけです。
しかもこの銃撃のダメージは非常に高く厄介です。
また他にも、敵がチョットでも離れると主人公が武器をしまい戦闘モードを解除してしまいます。
先ほども書いた通り戦闘モード以外では回避や防御が出来ないのです。
こちらは戦闘モードを解除してるのに敵は戦闘モードのままなので敵の攻撃をモロに喰らってしまいます。攻撃を喰らってから武器を構えたって遅いのよアルノさん・・・。
このようにプレイヤーにはどうすることも出来ないような場面が多々出てくるのです。
COMMENT
良くも悪くも従来通りのアサシンクリード。
大した進化はしてない。
舞台も意外と魅力的じゃなかった。
イタリアの方が良かったかな。
戦闘システムや細かなバグが不満点だが遊べない程でもない。
暇なら買っても良いかもしれないが焦って買う必要は全くない。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 3pt | 3pt | 4pt | 2pt | 2pt |
68pt
GOOD!
「グラフィックス」
町並みやとてつもない数の民衆もそうですが、「空気感」がとてもきれいです。オープンワールドタイプの最近のゲームではお馴染みな、コンピューターグラフィックス特有の鮮やかな描画によるキレイさではなく、道が完全に舗装されていない、今ほど家屋の材料も安定していない昔の世界に人がごった返していることによる塵や埃、争いの絶えない時代において兵器が出す煙、さらには天候の靄(もや)や霧など。実際にこれらを表現して作ったかどうかはわかりませんが、こういったものを感じさせられる見た目にできており、雰囲気がとてもよく出ています。
個人的には、これだけの表現をしているのだから多少FPSが落ち込んでも仕方ない、と思えます。
「ゲーム性」
アサシンという一般的にはイメージだけの存在をよく作り上げていると思います。イメージ通り、ステルスプレイでスマートにいくためにこの場面ではどうしたらいいのか、と考えてプレイするのが楽しくなります。対象の始末・回収など、端的に見ればやることは単純かもしれません。けれどもその過程をここまで楽しめるのはすごいことです。
私はシリーズを経験していないのでわかりませんが、人の話を聞くと「今までできたことがスキルシステムに変わって煩わしい」とのことです。ですが、それもこれまでとは異なるということでオリジナリティーではないかと思います。スキルシステムにしたことで、ポイントを集めるという目的が追加され、モチベーション維持に一役買っていることは間違いありません。
「協力プレイ」
これも今回初めて導入されたようですが、とても満足しています。フレンドと一緒にミッションを進め、共闘できるのは嬉しいし楽しいです。これは一例ですが、協力系のミッションは敵の配置がいやらしい(Aを倒せばBの視界に入っているので見つかる、といった感じ)ですが、そこをうまく分担して切り抜けたときの満足感はかなりのものです。他にも、「一人が囮となってわざと見つかり、敵集団をひきつけたところで煙幕を炊いてもう一人に全部倒してもらう」、「現場では使用自体が見つかる行為に繋がる煙幕を、一人に高台から撒いて援護してもらう」、「協力スキルの変装を回して使用し、敵の目を欺き倒す命を奪わないプレイ」など、やり方も多数で共闘感が大きいです。
また、フレンドがいなくてもマッチング機能があるのも良い所です。けれどもこれは悪い点と感じる面もあるのでそれはBADの項目で書きます。
BAD/REQUEST
「操作方法」
結構言われていることのようですが、PSで出ているのになぜかキャンセル・決定ボタンの配置がXBOX仕様なところです。すなわち、×が決定で〇がキャンセル、ということですが・・・。
これが慣れるまでかなりやりづらいです。メニュー参照中にキャンセルのつもりで×を連打したら最初のミッションが始まってしまった、なんてこともありました。協力プレイでセッションを組んだ人とコミュニケーションを取るためにPS4本体のパーティ機能などを使おうとPSのシステム画面に入ったときは、当然ながら通常通りの決定・キャンセル操作なので混同して余計にわかりづらくなります。操作設定を変えられないのもよろしくない点です。
「ロード」
これだけの描画をしている中で自由に動き回れるだけあって、仕方の無いことなのかもしれませんが、それでもちょっとな・・・と感じてしまうほどにロードが長いです。せっかくある高速移動も使うのに少し尻込みしてしまいます。
「協力プレイ(悪い点)」
身内でプレイできなくても手軽に楽しめるよう、協力系ミッションにはマッチング機能がありますが・・・。
野良でのプレイはお世辞にも「協力」とは言えない進行となってしまいます。というのも、(もちろん野良に限らず、効率重視なプレイスタイルのフレンドとやるときも同じようになってしまいますが)野良では提示された目的を果たすことだけが重視され、敵に見つかろうがお構いなしで駆け抜け、ごり押ししてしまうパターンが多いためです。これは報酬に問題があったのかもしれません。
協力系ミッションは「協力」と「強奪」の2種類がありますが、問題となるのは「協力」で、その報酬はスキル習得に関わるシンクロポイントと、買うにはそこそこの資金が必要な「防具類」となっています。これがマルチプレイをする人の本当の目的となってしまうがために、さっさと終わらせたいという考えに繋がり、結果野良では猪だらけになってしまうのでしょう。
もちろんそのプレイを批判しているわけではありません。ゲームの楽しみ方は人それぞれですから、「自分を強くしたいから頑張る」のは当たり前といえば当たり前です。マッチングを協力自体を楽しむものと、達成速度重視とで目的別にできればよかったと思います。
更に細かいことかもしれませんが、ジェスチャー機能や簡易的な定型文によるコミュニケーション方法があると良かったです。
「ゲーム内のお金の価値」
序盤で開放されるのですが、ある施設を拡大することで自動でまとまったお金を稼げるようになります。装備をパーツごとにカスタマイズできることはこのゲームの売りのひとつでしたが、コンプリートに興味がない人は、見た目と性能に満足のいくモノを各部位1つずつ装備できればそれで満足するでしょう。そしてそのために必要な金額を稼ぐ労力はというと、前述の自動お金稼ぎのシステムがあるおかげで、労らしい労はほぼなく、普通にプレイしているだけで結構すぐに集まってしまいます。
この点はゲームの寿命を大幅に縮めかねない調整不足だと強く感じます。協力プレイが楽しい分、装備の限界点に達して人が早々に離れていってしまうことが懸念されて個人的にとても残念です。
COMMENT
シリーズ未経験でしたが、話題性とフレンドの薦めで発売日に購入しました。
私は本筋を進めるよりも、その時々でできる様々なこと、行ける場所などを気ままに散策する、いわゆる「寄り道」をするプレイスタイルですので、オープンワールドのつくりは好みに合っていました。
特にこのゲームに関しては序盤で完全に自由に動けるようになってからは、習得できるスキル以外にストーリー進行度による制約は一切ありません。そのため、舞台となるパリの地にアサシンとして降り立ったその足で、あらゆる難度のミッションをこなし、最高クラスの装備品に身を包み、スキルに関わる以外の収集品を根こそぎ集めることができるわけです。ゲーム内のほぼ全ての要素に序盤から手を付けられるのは、なかなかない自由度の高さです。
ただし、「ではボリュームがすごいのか」というと、そういうわけではありません。
実際にできることの種類は大雑把に、「ミッション」「お金稼ぎ」「収集」の3つのみです。「収集」は全21地区それぞれで1時間もあれば全て集めきれ、「お金稼ぎ」はとりあえず一通り着込めればいいという程度なら15時間程度プレイしている間に溜まります。「ミッション」は見方を変えれば同じような内容の"お使い"なので、コンプリートを目指さないならさほど時間は割かないことでしょう。
やり込み癖はない。コンプリートに執着がない。主人公の限界を見た時点で満足してしまう。これらが少なからず当てはまる方は要注意です。特に最後のことで一気にモチベーションが下がる方はすぐに飽きてしまうかもしれません。
一方で、売りである協力プレイは良いバランスに仕上がっていると思います。
協力系のミッションは現状では総数18と少な目です。けれども、ソロでやる場合はともかく、自分以外の人とプレイする以上同じ進行となることは一度としてありません。もちろん捉え方によりますが、ここを良しと取れればマルチプレイはとても楽しいものとなります。同じミッションを繰り返しプレイしても苦にならないでしょう。
良い点も悪い点もそれぞれ書きましたが、それがこのゲームのマルチプレイの味なわけです。
ここで、難易度に関する話に触れておきます。このゲームは難易度が高いと言われていますが、個人的にはそうは思いません。いつも集団で襲ってくる敵との戦闘は確かに難しいと思われがちでしょう。けれどもそれは、"攻撃と回避あるいは受け流し"しかしない場合の話です。実際には戦闘に役立てられる道具やアクションがいくつかあります。使用すれば瀕死であっても全快する薬、一方的に攻撃できる時間を作る煙幕や衝撃弾、レベルが見合っていればワンボタンで敵を倒せる射撃武器、敵の防御を崩して攻撃チャンスを作るバランス崩しや各種強攻撃、などなど。これらを活用すれば敵が二桁いても余裕で勝てます。
そして、そもそもこのゲームは開発者の意図としては、ステルスプレイ(見つからずに倒す)を前提としているであろうことも難易度が高くはないと思う理由です。先ほどの集団戦闘の例で言えば、敵に囲まれてしまったら煙幕を炊いて逃げ、隠れ、敵集団を分散させ、各個撃破していくのが、本来のコンセプト的には正解なはずです。ここで「そもそも協力・強奪ミッションなどでは見つからないこと自体難しいよ」という反論をもらいそうですが、協力系ミッションは読んで字のごとく、協力をすることを前提として作られています。敵がずっと向かい合って配置されているのは、指定される回収物の量が多いのは、それぞれ分担して処理するという"協力"をするためです。これをせずに「難しい」と評価するのはお門違いなわけです。実際にはソロでも簡単にクリアできてしまうものもあるので、協力系のミッションに関してはむしろ難易度は低いと感じます。
長くなりましたが、オープンワールドで自由にプレイでき、マルチでは協力をしてスマートに切り抜けるステルスプレイが主体のゲーム、というのが私個人のこのゲームの見解です。捉え方によって良し悪しは変わるでしょうが、とても楽しいゲームだと感じます。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 3pt | 4pt | 4pt | 0pt | 2pt |
66pt
GOOD!
■グラフィック
ほぼ実写のパリの町を歩けます。細部にいたるまで手抜きがない。
前作は同じような建物同じような服の人ばっかりでしたが今作はそれがほとんど感じられない。
特に群衆は膨大な数のパターンが作られていて見ていて飽きない。
この群衆が数百人いる中を普通に歩けたりできるのが凄い。たしかにフレームレートは下がりますがプレイに支障がでるほどではありません。
何もせずパリを観光するだけで楽しめます。
■戦闘
偵察兵や重騎兵など敵の兵種ができ難易度がいい意味で上がった。
見つかろうがチャンバラでごり押しできる前作よりステルスのメリットが上がった。
人によってはうざく感じるかもしれませんが個人的には満足です。
武器も大型武器やライフルなども追加され楽しくなった。
装備品も前作より大幅に増えました。
■操作性
下方向へのフリーランが追加され初めは慣れが必要ですが慣れてくると非常に便利。意図しない転落死もかなり減った。
マップが高低差にも対応していて見やすい。
■ボリューム
相変わらずの大ボリュームで長く楽しめます。パターンですが泥棒を捕まえろや犯罪者を殺せなど偶発的なイベントもあります。
BAD/REQUEST
■快適さ
・ロードが長い。これだけのグラと群衆の数だから納得できる部分もありますがそれでも長い。
・マルチプレイがバグだらけでまともにプレイできない。
敵が表示されない、味方が表示されない、護衛するNPCがいない・動かない、ラグがとてつもなく銃を撃ってはずしたと思いもう1発撃つと初撃で倒してたとかそんなレベル(日本人部屋です)、フリーズ。
マルチプレイは数回しかしてませんがそれでもこれだけのバグに遭遇しました。レビューを書いてる12月12日現在のパッチでもこれです。
何も出来上がってないのにマルチプレイを売りにしています。オフは楽しいけどマルチ目的なら絶対おすすめできません。明らかに開発もバグ満載だと分かっててのリリース。ここまでのバグは初めてなので0点にさせてもらいます。
協力ミッションは一人でもプレイ可能なのがせめてもの救いです(難易度も下がるようです)
■ストーリー
分かりやすいストーリーですが、自分勝手なヒロインとそれを追いかける主人公に感情移入できなかった。現代偏もほとんどないなら入れる必要あったのか疑問。魅力的なキャラがあまりいなかった。
■マルチを意識しすぎたバトルシステム
今回回復が薬による手動回復になりました。マルチを意識してのことでしょうがいちいち使ったり補充したり面倒。装備品もクランのようなものに入ってちゃんとやらないと取れないようなのがいくつかあります。
■その他
・地下はいらない。地図もなく何の意味があるか分からない。
・おまけ要素ですが謎解きが尋常じゃなく難しい。攻略サイトの解説見ましたがこんなのパリに住んでる人も知らないだろっていうレベル。
・いくらなんでも群衆多すぎ。どう考えても住居と人口があってない
COMMENT
ダラダラと不満書きましたが一人でやるなら普通に面白いし前作よりも好きです。
フレンドとマルチをやりましたが、はじめはバグだらけで笑っていたのですが何度も続くとさすがに怒りがこみ上げてきます笑 海外の低評価も納得です。
マルチさえなければ本当にいいゲーム。パッチで直すと予告はしていますが発売延期してでも完璧な状態で出すべきでしたね。いくらなんでも酷い。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-06-01
発売当初のあまりの酷評っぷりに、しばらく静観していました。
パッチの配信で色々と改善されたようなので半年遅れでの購入です。
全体的な難易度としては、今までのシリーズに比べて高めになっているかと思います。
金額の高い装備で強くなり、アサシンの技もメインストーリーのクリア等でもらえるポイントを使って覚えていくというシステムになったので、
序盤は苦労するかもしれません。特に気を付けないといけないのは敵の銃撃です。
どんな場面でもバンバン撃ってきます。人間の盾もなくなったので慣れるまではイライラさせられました。
敵はエリアによって強さが変わるので、装備、スキルの強化は必須です。
ゲームも後半になってきて強い装備やスキルを覚えると、かなり楽に戦えます。
茂みに隠れるということが出来なくなったからでしょうか、
街に人が多くなり、入れる建物が多くなり、壁や障害物などに張り付いて隠れることが出来るようになりました。
慣れると多数の敵に追いかけられた時などに壁などに隠れることができれば、カバーキル無双などもできます。
アサクリ4やローグなどからのシステムの変更が結構あるので、主人公が弱く感じますが、
慣れればこれもアリだなとおもいます。
GOOD!
1、2、ブラザーフッド、リベレーション、3をプレイ済。4は未プレイです。
・グラフィック(世界観)
今作の舞台となるパリは、広さはそれほどでもありませんが作り込みがハンパないです。中に入れる家も多く、何より群衆の数がとんでもない。5000人を同時に表示しているそうですが、これで処理落ちもしないのだからすごい。ただしこれが悪い点にもつながっているので、後述します。
・ボリューム
メインストーリーだけを追うならそれほどでもないですが、サブミッションの数がかなりあります。全要素をコンプしようとしたらかなりの時間が必要でしょう。
また装備の種類、武器も豊富です。
協力が前提のミッションも、一応オフラインのぼっちプレイが可能です。
BAD/REQUEST
・戦闘
つまらない。
まず動きがやたらと非常にとんでもなくもっさり。まともに筋肉ついてないのかってくらい武器の振りが遅い。ボタンのレスポンスも悪く、押してコンマ数秒経ってから反応するって感じがします。敵の体力をゼロにする攻撃が必ずフィニッシュ攻撃(専用の動きで敵にトドメを刺す。長い)になってしまうのもテンポの悪化に拍車をかけています。
また本作では敵が非常に強く、こちらを複数で囲んでタコ殴りにしてきます。敵の攻撃力も非常に高く、体力がガンガン削られていきます。体力は薬で全回復できるので、薬をガブ飲みしながら戦うことが多くなります。序盤から中盤はそれでそこそこは戦えるのですが、後半になって敵が強くなってくるとこちらの通常攻撃はほぼ確実に受け流されるようになるので、溜め攻撃で受け流しを無視して攻撃を叩き込むかカウンターを狙うかしないとまともにダメージを与えられなくなります。ですが、カウンターが成功してもそのモーションの最中に他の敵が攻撃をしかけてきて……という事態が頻発するので、まともに戦えたもんじゃありません。もちろんカウンターができない攻撃もやってきますし、更に同時に多方向から銃で狙われたりします。ならば煙幕を張ってその隙に攻撃を……と思っても、今作ではアサシンブレードが暗殺専用で戦闘中は使用できないこと、また上記のフィニッシュ攻撃が発生してしまうせいで効果時間中に精々一人か二人を何とか倒せるかってくらいに効果が薄く、とにかく面倒です。ロックオンがないせいで、せっかくカウンターが成功しても体勢を崩した敵ではなく他の敵に斬りかかってしまったりすることもあります。
それなら逃げるか、と思っても、本作の雑魚敵はほぼ全員銃を持っており、しかもそれがどこのゴルゴに指南を受けたんだというレベルの精密さで、どんな乱戦の最中だろうが、どれだけ距離があろうが命中させてきます。発射の瞬間に回避行動をしてない限りほぼ間違いなく食らうと言ってもいいでしょう。ちなみに狙撃兵から一発もらうと大体体力の四割が一瞬で消し飛びます。体力を強化してなかったら一撃死もありえるかもしれません。
そしてカメラの糞さ。これが一番腹立ちました。画面外からいきなり飛び込んできた敵に斬りつけられる機会の多いこと多いこと。屋内で戦闘したときなんてカメラが異様に近いしグルグル勝手に動くしで訳がわからなくなります。いい加減洋ゲーもカメラに入っていない敵から攻撃を受けるのはストレスにしかならないってのを学んでほしいです。
・フリーラン
R2+×ボタンで上方向にフリーラン、R2+○ボタンで下方向にフリーランです。高所から降りたいときには下方向フリーランが役に立ちますが、本作では掴まれる場所や届く距離に微妙な判定が多く、「どう考えてもそれ以上の高さに届いてたことあったよね?」って高さがなぜか登れず、行きたい方向に行けないという事態が何度かありました。また以前からそうですが微妙な調整が難しいです。ちょっとだけ降りたいってのがなぜか非常に難しい。また屋根の上を移動する際も高低差や傾斜がある家ばかりなので面倒です。戦闘から急いで逃げようというときにも「そっちに掴まるなよ!そうじゃねえ、いいから飛び降りろよ!」とイラつくことが何度もありました。
群衆が多いことはGOODにも触れましたが、移動の際にはこの群衆が邪魔で邪魔でしょうがないです。何もない裏路地まで人であふれかえっているので、GTAで歩道を車で爆走するかのごとく人を突き飛ばし跳ね飛ばしながら走る羽目になります。中に入れる建物も多いですが、だからといって何があるわけでもなく、この群衆についても街についても、「次世代機のスペックを活かしてこんなに作り込んでやったぜ、どうだスゴイだろ?」ってスタッフが言いたいだけで、それがゲームとしての楽しさにつながっていないと思います。ていうか、(ゲーム的な都合もあるというのはもちろんわかってはいるのですが)三階建ての建物なのに他の階につながる階段がない家が結構あります。住人はアサシンと同じく壁をよじ登って出入りしているとでも言うんでしょうか。
・殺人ミステリー
なぜかアサシンが探偵の真似事をして殺人事件の捜査に乗り出すんですが……。これをミステリーと言い張るのはどうなんでしょうね? 基本、動機がある奴が犯人で、残された証拠がどんなにあからさまでもそれが示す奴が犯人です。推理はおろか考える必要すらありません。最初は、提示された証拠があまりにもあからさますぎるので逆にミスリーディングを狙ってるんじゃ?と心配になったんですが、それも杞憂に終わりました。スタッフは一体何がしたかったんでしょう?
・鍵開け
街中に点在している宝箱からお金などを入手できますが、大半のものには鍵がかかっており、タイミングよくボタンを押して鍵を開けなければなりません。が、それが微妙に難しい上に面倒くさい。また難度が三段階あり、それに対応するスキルを持っていなければ開錠に挑戦することもできません。ですがこの宝箱はどの程度の難度か、というのは実際にその宝箱に接近しないとわかりません。最上難度の宝箱を開けられるようになるのは結構な後半になってからなので、発見はしたが挑戦すらできないといった事態が頻発します。
・ロード
マップを読み込む際にロードが入りますが、非常に長い! しかも他の洋ゲーなどであるような、ロード画面にヒント等を表示するといった気遣いなども一切なく、真っ黒な画面にくるくる回る四角形を延々表示するだけです。
・翻訳が中途半端
フリーランで壁をよじ登ってるだけで「ありゃいつか死ぬぞ」等の暴言を吐かれまくる本シリーズでしたが、本作ではそういった街中のモブ台詞がフランス語なので何を言われているかわかりません。また、例えば暴漢に襲われている男がいて、襲われている最中は日本語で何やら喋っていたのに、助けた途端にいきなりメルシー!とフランス語でお礼を言い出したりと翻訳している箇所も非常に中途半端だったりします。
他にもありますがこのくらいにしておきます。
COMMENT
特にBADに書くほどでもないかなというものはこちらに。
・バグ
プレイに支障をきたすほどのものはありませんが、細かいものがちらほらと。序盤でステンドグラスをよじ登る際にフレームレートが異常に低下してガックガクになるバグがありますが、そこも結局一回しか訪れないので別に気になりませんでした。
・主人公の見た目
眉毛が気になりすぎる。それとガタイが良すぎです。パケ絵とかだともう少しすっきりした体なんですけど。ゲーム中では上半身がムッキムキです。
このシリーズは1から3までプレイしましたが、3のあまりのつまらなさに4は見送りました。が、4である程度持ち直したそうなので、それならばと本作を購入してみましたが……。序盤から中盤はまだ楽しめたのですが、敵が強くなる後半はもう戦闘が嫌で嫌でしょうがなくなりました。多少の差はありますが毎度毎度やることは同じですし、高いところに上ってマップを解放して……といった流れにもさすがに飽きました。なんだかフリーランも3から劣化の一途を辿っているようにしか思えませんし、次回作はもう買わないんじゃないかなと思います。
装備やスキルをある程度整えてから協力プレイをやろうかなと思っていたのですが、それが整う頃には既にやる気が失せていたので、協力プレイは結局やっていません。そのためオンライン要素についてはコメントを差し控えます。