【PS4】リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~ レビュー
発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2017-12-21 |
価格 | 7884円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:錬金術再生RPG ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 84
- (難易度)
- 2.29
- レビュー数
- 17
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 2pt |
90pt
GOOD!
快適性
高いです。ロードも基本的に短く、便利なシステムも揃ってます。しかし錬金アイテムを作成する時、アイテムの種類が多すぎて探すのに苦労します。
音楽
かなり豪華でした。ボーカル曲もいっぱいあり、どれもこれもいい曲でした。主題歌、アバンタイトルop、エンディング曲、戦闘曲。音楽に関しては何一つ文句のつけ所がなく、完璧です。
熱中度
たまに強いボスがいて詰まることもありましたが、それ以外はテンポよく進みました。テンポよく進む爽快感と、圧倒的なボリュームでプレイしてる時はいつまでも楽しい時間が続く感覚でした。気がついたら深夜になってるやつです。
グラフィック
物理ベースの背景に良く馴染むキャラモデル。フィールドでのオブジェクトの数。アニメ風のグラフィックのゲームではかなりの高レベルではないですか?
キャラクター
みんな印象良いです。善人しかいません笑
リディーとスールもめちゃくちゃ可愛いです。特にスールが好きになりました。
ストーリー
家族もの×不思議シリーズの集大成としてって感じですね。
見せ方はだいぶ上手いです。
魔王を世界を救うとか、誰かを頃して無理やり感情を操作するような脚本ではなく
誰もが日常の中で日々精進し、その努力は必ず身を結ぶというものです。とても爽やかで素敵だと思います。
BAD/REQUEST
DLCキャラクター
最初から入れて欲しかった
マティアスというキャラクター
結構好きなキャラクターなのですが、早い段階でキャラクターエピソードが完結し後半空気になりがち。
良いキャラしてるのに。
COMMENT
満足です。日常系と大きなストーリーをマッチさせて同時に進行するシステムは革新的ですね。
また幻想的で美麗なヴィジュアルは見ていて楽しいです。
数々の小さな物語の最後にある感動のエンディング、主人公のリディーとスール。音楽も絵画の世界も、全部大好きです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 3pt |
93pt
GOOD!
・サウンド
今回満足度が特に高かったのは音楽です。
もう良い曲ばかりで聞いていて楽しい。
圧倒的な曲数に加え高い質も兼ね備えている。
気に入った曲は、紫陽花その1〜6、mysterious、キャンパス、アバンタイトルテーマのマスターピース!…etc
上げればキリがありませんね。音楽に気合が入ってると歩いてるだけで楽しいです。
・イベント
可愛いキャラクターが多く、全体的に爽やか。一つ一つのイベントはあまり長くなく適切。見やすいイベントを合間合間に暴力的な物量で展開してくる。
キャラクターの印象も掴みやく気に入りました。
・ストーリー
家族ものです。亡き母との約束を果たすために、双子が頑張る物語。色んなキャラクターや絵画の世界の神秘に触れて成長していく双子は夢に近づいていく。
その過程で笑いあり涙ありのエピソードが沢山あります。
エンディングは複数ありますが条件の達成のためめちゃくちゃ頑張ったトゥルーエンドでは感極まり泣いてしまいました笑
ボリュームもあり気持ちよく終わるので満足です。
・錬金システム
他の作品には無い要素で慣れるまでは時間がかかりました。
パズルのようになっていて楽しかったです。(やり込むと複雑)
・主人公2人
めちゃくちゃ可愛いです。元気な小悪魔系スールとおっとりインドア系リディーという双子なんですが……!!
最初はただ可愛いそれだけしか思ってませんでしたが、
未熟な小さな双子が、錬金術の腕を日々上達させ、様々な人間の生き方から自分たちの在り方を探し、時に喧嘩して、特に泣いて、時に笑って、誰かのために、家族のために、自分たちの夢を叶えるために、挫折を繰り返しながらも様々な困難に立ち向かい続ける姿をみてそのキャラクター性に惚れ込みました。
まるで自分の娘の成長を見守るような気分でしたね。現実にはいませんが笑
小さな双子の大きなドラマを見終えた時にはもう魅了され尽くしてましたね。
双子にはそれぞれテーマ曲があったりするんですがそちらも凄いいい曲なんですよ〜。
・グラフィック
アニメ風のグラフィックここまで綺麗なのは見たことないです。絵画の世界の床や花は絵本風になってて割と凝ってます。
戦闘のモーションもド派手で爽快です!
BAD/REQUEST
・複雑なシステム
戦闘は用語や数え切れないほどの特性があり難易度が高いと感じました。また錬金システムも触媒が難しいです。
とても練られてあるシステムで上手い人の動画を見ると想像を絶する戦闘をしていたりするので真似したいとは思いますが……遠いです。
COMMENT
上等。大作です。圧倒的な完成度です。音楽も戦闘もストーリーも良かった。
プラチナトロフィーは時間こそかかるものの苦痛なものは無く楽しく獲得できました。
本当に良いゲームはクリア後の喪失感が大きなものですね。
流行ってるライザから何となく入ってまさかこんな傑作に出会えるとは思いもしませんでした。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 5pt | 5pt | 2pt |
98pt
GOOD!
■集大成として
本作の最も高い評価点です。
不思議シリーズという三部作の完結作に当たる三作目がこのリディー&スールのアトリエです。
不思議シリーズの錬金術は「願いの力」と言われており、夢を叶えるため、誰かを幸せにする時その力を最大限発揮します。不思議シリーズのコンセプトはそこにあり、初代主人公ソフィーはみんなを笑顔にすることを目的としていました。今作は、国一番のアトリエを目指す主人公、亡くなったもの、過去に囚われたもの、いっぽ踏み出せないもの、父親が見つかってないコルネリアや家族の問題を抱えていた過去作キャラ等、
全ての登場人物が最後には夢を叶え幸せな結末を迎えます。
これ以上にコンセプトを守り、素晴らしい最後を迎えたゲームは珍しく、不思議シリーズを永遠のものに変えたこのゲームこそ正真正銘の傑作です。
■グラフィック
全体的に出来が良いですが真に評価できるのは物量の多さです。
マップの数や、暴力的なまでのオブジェクトが配置されたエリアもあります。(処理が重くなることはありません)
また3Dモデルはフィリスから腕を上げ、どのキャラクターもイラストをそのまま動かしているかのようです。非常に出来が良い。
■戦闘システム
数多くの錬金アイテムもド派手な技が飛び交うターン制RPGの最高峰とも言える戦闘です。
ストーリーの節目となるボスは難易度は少し高い様に感じますが、頑張って作ったアイテムで粘ると達成感が凄いですね。
■サウンド
これ以上のものはないというレベルの仕上がり。本作は曲の数がシリーズお比較してかなり多いです。
またギミック曲や過去作のフレーズを取り入れた曲も多くあります。
ボーカル曲も過去最多レベル。
イベント曲、戦闘曲も過去最多レベル。その上全ての曲が芸術性を秘めており素晴らしいと言わざるを得ないクオリティ。
文句なしですね。
(なんとDLCで無料で800曲以上シリーズ曲を配信しております。有料ですがガストの他の作品の曲も流せます。1000を余裕で超える音楽をゲーム内で流せることになり、ゲームの音楽は普通100でも大ボリューム扱いされるので本作は異次元のボリュームです。)
■キャラクター
ガストの看板になりつつあるソフィーも登場。今作も面白いキャラクターが多いです。そしてキャラクター数もかなり多く、そのせいでイベント量が凄まじい。
アトリエのキャラクターは人間の手本のような聖人が多いのであたたかい雰囲気を作り出しています。
今作は男性キャラクターもかなり人気が高いようですが、女性キャラクターは容姿内面共に二次元史上トップレベルの美少女が集まっておりキャラクターゲームとして見ても高い満足感が得られると思われます。
■ストーリー
アトリエシリーズのストーリーは割とさっぱりしてるイメージがあるのですが、今作は非常に濃いストーリー性に加えボリュームもなかなかのものです。
トゥルーエンド到達まで寄り道含めそれだけで100時間超えたのはゼノブレイドとペルソナ4G以来ですね。
最後まで隙がない大作です。
またイベント量について凄まじいと前述しましたが、恐らくプレイすれば想像を遥かに超えているでしょう
フルボイスに加え圧倒的な物量で攻める笑いあり涙ありの感情豊かなイベントの数々。大変満足しました。
■やり込み要素
本編だけでも満足ですが、アトリエシリーズはクリア後こそ本編!
と、意気込むゲーマーの方々が多いのは事実。今作も例外なくやり込む価値がある作品です。
膨大な数のレシピを思いつき、最強アイテムや装備を考察し、
えげつない強さを持つ裏ボスにぶつける。
「世界樹の裏ボス、ベルベットルームの住人、アトリエのDLCボスには絶対に喧嘩を売るな」とは良く言ったものです笑
■オリジナリティ
錬金システムも戦闘システムも過去作のものを仕上げた感じです。
やや複雑になった気もしますが高いゲーム性を誇る独自のシステムと言えます。
BAD/REQUEST
■高いと話題になったDLC
DLCとは必要な人が必要なものを買えばいいだけなので何も問題ではないのですが、この頃はまだDLCに対する風当たりが強くやや文句を言われがちです。
私は全てのDLCを購入しましたが、
値段に対して相応の価値がありました。(オススメはコラボマップや魔境クラーデル平原と恐れられるフィリスマップ、ルーシャとイルメリア等がプレイアブル化するDLC)
しかしイメージを下げたのは事実です。時代の流れなので仕方ない事だとは思います。
しかしこれはゲーム全体の問題であり、本作はDLC無しでも満足出来る作品です。
COMMENT
三部作を通して非常に充実した時間でした。大きなひとつの物語を見届けるのはいい物ですね。
名残惜しいですが本作で完結です。
Switch版もありますが、Switchには他の不思議シリーズが出ていない為、寝っ転がってプレイしたい等携帯機である利点が目的でなく、シリーズを追うのであればPS4版をオススメします。
またvita版もありますがハードの性能上vita衰退期のソフトは処理が重くエラーが多発、性能が追いついてない事が多く、やはりPS4版をオススメしたい所です。
(ただアトリエシリーズをやりたくて迷っているのであればSwitchにはアーランドシリーズ、年末に黄昏シリーズが全て揃うのでレビューとキャラクターや世界観を見比べて検討するのもいいかもしれませんね。)
GOOD!
《ストーリー》
割とボリュームがある本編+膨大な日常イベントで満足。
質もかなり良い。演出レベルはさほど高くないが、脚本と音楽とキャラクターの良さでカバー出来ている。
《音楽》
アトリエシリーズ全体で見ても、ゲーム全体で見ても、これ以上は見つからない。PS5も正式発表された所で、PS4も長く遊び、これまで170のゲームをプレイしたがこれ以上は無い。
追い迫る物があるなら、他のアトリエシリーズかペルソナ5R、他ハードならカービィSA位なものか。
《戦闘システム》
演出過多気味だと思いきや、ダメージが出せるなら瞬殺総会系。ボス戦は難易度が比較的高めに設定されており、程よい緊張感を有する。また戦闘BGMと気持ちの良いSEが派手な戦闘を更に盛り上げてくれる。
《オリジナリティ》
アトリエシリーズの錬金システム。今回はソフィーからの錬金パズルの最終進化系だが、やや複雑。いくつかの項目を満たす際には攻略サイトを頼った。遊びやすさはソフィーより下がるものの、その深みと自分で考える面白さは力を増して健在。
バトルミックスという新要素もあながち邪険にできるものではなく、高度なダメージのやり取りをするなら視野に入ってくる。実に奥が深い。
《快適性》
ロードは比較的速め。現在600時間のプレイになるが、DLCエリアで一度無限ロードのバグに陥ったことがあるくらい。
基本的にバグは存在しないと考えるべきだろう。
UIも練られている。調合では膨大な資料とアイテムを扱うが、手引きが完璧。ストレスの無いプレイと、中毒性の高いシステムがアトリエ沼に引きずり込む。
《グラフィック》
ライザまで出た今、最高傑作だと感じる。その理由は作り込まれた世界観と膨大なオブジェクトである。ただ綺麗なだけなら上は幾らでもある。しかし、拘りを持って細部まで作られた世界は決して褪せることが無い。
高レベルの技術を要する半透過装飾品付きキャラモデル、幾つあるか数えられない花のオブジェクト、絵画世界の花はクレヨンで塗った様なタッチに。
丁寧とはこういうことであると思う。
《その他良い部分》
声優が合っている。
三部作完結して完璧な幕引きのシナリオ。
カスタム音楽約800曲無料追加。
フレーバーテキストが面白い。
やり込み要素&クリア後の強敵多数。
トロコンは比較的楽。
BAD/REQUEST
《主人公の発言の1部》
良くも悪くも現代風な上に設定的にもまだ幼いが、キモイなどの言葉が出てくる。
その手の趣味をお持ちの方々ならさておき、私はあまり慣れなかった。
しかし全体で見れば限りなく好印象な双子。
《DLCキャラクター》
イルメリアはともかく、ルーシャは最初から入れて欲しい。
旅で同行することも多々あるので。
《アプデ後の情報》
アプデで膨大な特性の追加や仕様の変化が起きるが、イマイチ把握しにくい。攻略本に載るわけでも無いし、
申し訳ないが他でもない公式が丁寧に纏めて頂かないと、誰も分からず触れずで努力が水の泡になってしまう。
COMMENT
傑作。
勿論、ゲームの根本が優れていることはそうだが、音楽的価値や、レベルの高いヴィジュアルなどゲームの根本外まで油断をしなかった作りと言わざるを得ない作品。
本作は不思議シリーズと言われる作品達の完結作なので、
もし全ての要素を最高の状態で楽しみたいなら少なからずソフィーやフィリスに触れておくことをオススメする。
確実に期待を裏切らない体験になるだろう。