オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 3pt | 2pt |
89pt
GOOD!
☆ストーリー
先が気になるストーリーで、最後までだれる事なくぶっ通しでクリアしちゃいました(90時間程度)。
P4にあったようなあっと驚く仕掛けもちゃんと用意されていて、思わず声が漏れました。ネタバレは極力見ないようにしてプレイ推奨です。
前作は万人受けする優等生な作品でしたが、今作は良い意味で挑戦的で色々トガっています。
担任の先生を自室に呼んだり、おかまバーでバイト出来るRPGなんてそうそうないでしょう(笑)
☆キャラクター
ジョーカーカッコイイ、モルガナとにかく可愛い。大谷さんGJ!!
コープ(コミュ)キャラも非常に魅力的で、メインストーリーにも密接に関わってくれたのが良かったです。
あと今回コープで事前に誰と会えるのか、ランク上がるか否かわかるようになったのが快適でした。
☆BGM
BGMはメインテーマである「LIFE WILL CHANGE」がゲームの雰囲気や演出にあっていてとても気に入りました。
他のBGMも秀逸で、よくP3やP4と比較する方がいますが音楽は個人の好みによるところが大きいので自分で判断した方がいいです。
自分はP3、P4、P5と好きな曲がいくつもありますが、結局は自分の好きな曲がどれだけあるかだと思うので。
☆ダンジョン
前作までの自動生成ダンジョンと違って固定ダンジョン(パレス)なので、イベントやギミック満載でパレス攻略がとても楽しい!
ボス戦も凝っていて、見た目・演出共に楽しませてもらいました。
逆にパレスが凝り過ぎてた故に、自動生成のメメントスはミッション・ボス含めて全体的にチープに見えてしまった気も…。
☆グラフィック
素材そのものはPS3でも表現出来るものかもしれませんが、キャラクターデザイン、演出等が凝っていてとにかくスタイリッシュ!
例えばメニューを開いてセーブ画面を表示させるだけでもこんなゲーム今まであったか?と思うほど。
ムービーも前作と比べるとよりゲーム中のキャラに近くなっていたのも良かったです。
おにぎりを極限まで本物に似せて美味しそうにみせる技術、すごいとは思いますがゲームを面白くする要素って他にもあると思いしらされる作品。
BAD/REQUEST
☆一部アビリティを習得するとゲームの快適性が著しく損なわれる点。
具体的には竜司のランク7コープアビリティで低レベルの敵から先制を取ると瞬殺出来るようになるのですが、経験やお金・アイテムは手に入らないので稼ぎたい時はわざと正面から当たる必要があります。敵から不意打ちを奪うゲームだと思うので、それを放棄しないといけない仕様はどうかと…。
あとは双葉がお宝スキミングというスキルを途中で覚えるのですが、戦闘開始時に確率で発動するもので、大した恩恵がない割に時間が結構取られるので発動するとガックリします。
これらはオンオフ機能があっても良かったと思います。
☆仲間キャラのペルソナが進化するとほぼほぼダサくなる点。
しかもコープMAX時に覚えるスキルも使えないものばかりで、達成感があんまりないです。
☆悪魔会話が空気。
一度仲間にした事があるペルソナは会話が発生した時点で駆け引きのスキップを選択できます。
全書を埋めながらのプレイだと、ほとんどの敵に対してスキップ出来てしまうのでほぼ確実に仲間に出来てしまうのが残念(楽ではある)。
自分は数えるほどしか会話しないでクリアしちゃいました。
☆ゲームバランスの雑さ。
RPGの格言に「レベルを上げて物理で殴れ」というものがありますが、今作もそれに該当します(前作もか)。
序盤は少ないリソースの中SPを節約しながらダンジョンを攻略する手応えのあるバランスでしたが、中盤以降物理でなぎ倒してSPは全て回復に回すという手法を取ればSPがだだ余りになります。
シリーズでお馴染みになりつつある「ヨシツネの八艘飛び」が強いのは終盤まで迎えたプレイヤーへのご褒美でいいとしても、今回は中盤から使えるとある全体物理技が強すぎに感じました。
終盤で覚える単体攻撃と同等のダメージを全体に与えられる上、コープイベントに絡んでるので皆が使う可能性が極めて高い(というか仲間も使える)。
このスキルに関しては引き継ぎ出来なくても良かったかなとは思います。
COMMENT
ペルソナシリーズは全てプレイ済。
グッドに比べてバッドの記述が多くなってしまいましたが、それらを全て帳消しに出来るくらい面白かったです。
P3>P4と正当進化を遂げた今作は8年の時を経てシリーズ最高傑作に仕上がったと思います。
ここ数年でプレイしたゲームの中で個人的には一番オススメの作品です。ハードごと買っても損をしたとは思わない出来です。
プレイ前に膨れ上がったとても高いハードルを見事に乗り越えてくれました。こんな素晴らしい作品を作ってくれたアトラスさんには本当に感謝しかありません。
P6出たら絶対に買います、次回作も期待しています!
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt |
60pt
GOOD!
ペルソナは、3&4のみ経験者です
■現代社会をモチーフにした意義深いストーリー
P4でもそうでしたが
汚職事件だの隠蔽騒動やら
メディアやネット情報に踊らされる世論などといった
現実にも直面してる問題を組み込んだ
色々と考えさせられるストーリーになっている
その一方で
家族や仲間の絆など前向きな青春熱血王道も描かれ
いい意味で裏切られた
(囚人デザインを見て、今作は悲劇ものかと思ったので)
当然ながら
驚愕の事実など、まさかの大どんでん返しを見せる
謎が謎を呼ぶミステリー要素も満載
■安定のシャレオツ感
例によって
デザインビジュアルやら演出やらBGM面など
独特のセンスが、洒落ていて光ってます
スタイリッシュ!
■100時間越えする、大ボリュームの内容
過去シリーズ同様
ゲーム内における「1年間」という期限を
1日1日と地道に歩んでいくため、ボリュームは凄まじいことに
それでいて
飽きるということはなく
今日は何をして過ごすかなー?と思い悩んだり
日々の合間には修学旅行など
学生気分をエンジョイするイベントも挟まれ
「気付けば〇〇時間を越えていた」という感覚で楽しめると思います
そのくせ周回プレイ前提の設計っていう(笑
逆に言うと、ゲームする時間に余裕がない人はきつい?
■ギミックの加わったダンジョン
P3・P4では基本的に
同じような構造のフロアを延々と移動し
階段を探しては先へ進む、という淡泊なダンジョン構成で
ギミック要素が薄かったですが(サブダンジョン「メメントス」のような
今作では
ダンジョンごとの設計にしっかりした特徴があり
外観にも見応えが出来たほか、様々な謎解き要素も楽しめるようになった
BAD/REQUEST
■「怪盗の改心行為=正義」という流れ
(言葉の真意は別にして)
これは、とあるキャラが「改心行為もまた悪」と指摘してたことですが
実際問題
昨日と今日で、人が突然のように変わってた、とか
軽く怪奇というか恐怖だと思う(笑
善悪とか関係なく
本人にも気付かれないような所で、心を自分らのいい方向に改編しようって発想が
それはそれで危険というか
心が変わってしまった人は
本来の性格を強制的に捻じ曲げられ「別人にされたんじゃないか」と、考えてしまって
怪盗=正義、と素直に認められなかった
デスノート的な問題ですな
■P4との比較で見劣りする、もうあと一歩感
良い方に
修学旅行などのイベント行事もある
と、書きましたが
P4での、はっちゃけ具合(〇〇コンテストやら、合宿(ムドオンカレー)やら)に比べると
今作の学校イベントは
あくまで「次のターゲットを見つけるための繋ぎ」でしかなく
ややインパクトに欠ける
ついでに
「最後の最後に、もうひとサプライズ来い!!」
…みたいに期待すると
ちょっと拍子抜けしちゃいます
挨拶巡り中に
まだぜってぇ何かある!
と、P4の経験から、勝手に思い込んでただけですが(笑
密かに「彼」の復帰にも期待してたけど
あのまま退場だったことも残念
罪人とはいえ
崖っぷち状況の一番美味しいところを持っていける
いいポジションだと思ったんだが
■やや単調気味になる、シンプルなターン制RPG
昨今の風潮として
シームレスアクションといった
動きのあるRPGが増えて来ているのですが
その中で今作は
歴代シリーズと変わらぬ
至ってシンプルな「コマンド選択式のターン制RPG」を貫いている
これはこれで
古き良き伝統スタイルなので
一概に悪いとは言えないのですが
戦闘が単調になりがちのため、作業気味に感じることもあり
アクション制の強い
新作テイルズのクリア後だったから
ということもありますが
■強制感のあるエンカウント方式
今作では、ダンジョンに「警戒度」というものが設定されており
敵に発見されることで数値が上昇し
100%に至ると、ダンジョン攻略が中断させられてしまう(下げることも可
ついでに、敵に見つかると
先制を取られ囲まれるデメリットもあるため
なるべく通路上の敵を無視せず、殲滅していくことが望ましいということで
ある意味、エンカウント必須とも言える作りになっている
それゆえに
上記に書いたRPG形式と合わさって
戦闘に一層の作業感を感じさせてしまう恐れも
■暴発するカバー(隠れる)向き
ダンジョン潜伏中
敵に見つからないように
障壁などを使って身を隠すシステムがあるのですが
上下左右どの方向に隠れるかの判定が
意外と機敏なため、敵から見える位置に隠れたりと融通が利かない
まさに、頭隠して何とやら状態
■キャラ演出に偏りがあるOPアニメ
今作も例によって
洒落たOPアニメだったのですが
ただ前作と違い
初期のPTである4人+1匹にしか
目立った(ダンスしたりの)独断場シーンがなく
それ以降に加入する仲間たちは
オマケみたいに「ひと画面1カット」に纏められ、やや雑な扱いに思える(双葉はマシと言えるが
最初OP見たとき
「真たちは、後方サポートキャラなの?」
と、誤解しちゃったし^^;
(あと何故か、春ちゃんのガラが悪そうに見えるw) ※真面目な良い子です
できれば
仲間全員を均等に演出して欲しかった
COMMENT
元々9月にプレイする予定だったFF15が
発売延期という形になって間が空き、暇潰しぐらいの気持ちで買った今作ですが
予想外に嵌って堪能できました
意外と酷評も多いけども
自分自身「星の海5」などで泣きを見てたので
ようやくフルプライスに見合う、良いゲームに出会えた…などと感動してました(笑
さーて
1周目で果たせなかったコープ制覇+ハーレム計画のため(ぇ
周回プレイも頑張っちゃうぞ!
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 3pt | 1pt |
91pt
GOOD!
・オリジナリティ
過去作を損なう事なく、それでいて過去作とは違う雰囲気を持つ新たなペルソナ。JRPGの良い所を集めた代表例と言えるでしょう。
・グラフィック
流石に最新機種で発売しただけあって見栄えします。
細かく作り込まれた街並みやダンジョンの背景や、戦闘中でもよく動くキャラやペルソナ等見ていて飽きません。
特に渋谷の駅は細かく作り過ぎて方向音痴だと序盤は高確率で迷います(笑)
・戦闘システム
キーを動かす事なく略全てボタン一つワンアクションで操作できるようにまりました。
最初は戸惑うかもしれませんが慣れると大変便利です。ターン性バトルとしての究極系にも思えますね。
また弱点やクリティカルを出した際に仲間にワンモア時の行動権を委任し攻撃力と回復力を上げれるバトンタッチが出来るようになりました。
複数の敵の弱点を突く事が容易になった他素早さの低い仲間も先に行動する事ができます。
バトンタッチは続ける事が出来つながる度に威力が上がって行きます。何よりも仲間と一緒に戦ってる感がより上がったのは良い事ですね。
バトンタッチの行動はあくまでもワンモア時の行動を委任してるだけなので、その後仲間のターンを損なう事は無いです。
また戦闘中にメンバーの入れ替えが出来るようになりました。行動権は消費してしまいますが、やろうと思えば全てのメンバーで敵と戦えます。
他にも銃撃、核熱、念動属性の追加、光、闇属性が呪怨、祝福属性になり通常の攻撃魔法が追加、状態異常の追加があります。
・進化したコミュ(コープ)
今作では過去作のコミュに該当するものが、コープとういう名称に変わっておりより進化洗練されてます。
前作までのようにキャラとの仲を深め合体時の経験値を増加させるるというだけでなく、
仲を深める事により、日常生活や怪盗活動を楽に、便利にできるスキルを取得できるようになりました。
得られるスキルも戦闘で役立つ物から、日常生活の活動範囲を広める物まで非常に幅広く取得できます。
これにより前作以上に人との絆を深めるという行為が重要になり、意味を持つようになったと言えるでしょう。
・ペルソナの強化がしやすくなった
とあるコープを進める事でペルソナを数日間使えなくなる代わりに弱点属性の耐性スキルを取得できるようになりました。
100%会得できるわけでは無く、最大でも無効止まりですが、それでも逐一継承しなくても取得できるようになれたのは大きいです。
但しどう足掻いても消せない弱点もあります(後述)
他にもペルソナに別のペルソナを与える事でそのペルソナの経験値と持っていたスキル一つを取得できるようにました。
その為ペルソナのレベルアップが非常に容易になっており、
手間はかかりますが低レベルでもお気に入りのペルソナを強化してで戦い続ける事も可能です。
・凝った造りのUI
メインメニューは選ぶ度に主人公が動くアニメーション方式で非常にスタイリッシュです。その上で操作の邪魔になるような事もありません。
・音楽
過去作もそうでしたが今回も負けず劣らず素晴らしい音楽が多いです。OP、通常戦闘、予告状後のBGMは特にお気に入り。
通常戦闘は過去作と違う雰囲気を醸し出しつつ、本編の空気に合った素晴らしい出来栄え。
・熱中度
まずストーリー自体滅茶苦茶長いです。普通にクリアするだけなら早くても60~70時間、平均でも80~100時間前後はかかります。
やり込もうと思えばもちろんさらにかかります。自分は色々やってたのでクリアまでに200時間かかってしまいました。
話の続きが気になる止める事無く最後まで進めれるのめり込み感もさることながら、メイン以外の方も充実しており、
前作でもあった釣りや、バッティングセンター、ゲームプレイ等のミニゲームから、
コープキャラのサブイベントまで幅広く充実しており飽きを全く感じさせませんでした。
・キャラクター
主人公等のメインキャラである怪盗団を筆頭にコープキャラからはたまた町の住民まで全員個性たっぷりかつ違った魅力があります。
今作のキャラクターは略全員が社会から何らかのレッテルを貼られて虐げれてた過去を持つという共通点があり、
主人公とは当初お互いのメリットの為の契約を結ぶという関係からコープが始まります。
だからといって傷の舐め合いになるのではなく、それぞれが思う信念の為に世間にそれを貫き通すストーリーが語られます
また相棒枠であるモルガナが可愛く、
基本的には常に主人公と一緒に行動するんですが、何かにつけては鞄から顔を出す仕草が本当に可愛いです。
ストーリー上でも常にメインキャラを務め怪盗団を時に引っ張り、時に遊ばれと理想的なマスコット兼相棒です。
男性キャラでは同級生、喫茶店のマスター、渋谷で演説する政治家からゲーセンの小学生まで幅広い相手と関係を築け、
しかも全員に深いストーリーがあります。
女性キャラもそれぞれ全員違った魅力がありしかも全員恋人にする事ができます。
今作ではなんと過去最大の9股が可能です。しかしあまり調子に乗り過ぎると…
・DLCペルソナ
有料になりますがオルフェウスやイザナギといった過去作キャラのペルソナが使えるようになります。
基本的にどのペルソナも高性能で攻略の役に立つだけでなく、
主人公が元の持ち主の影響されたかのような台詞とテンションになり大変面白いです(笑)これぞファンサービス。
しかし強すぎるのも逆に問題が…(後述)
・満足度
総じて素晴らしい満足度です。これだけの長さを持ちながら途中で投げ出そうなどとは欠片も思わず、
むしろ寝る間も惜しんでやってしまいました。これだけハマったゲームは本当に久しぶりです。
BAD/REQUEST
【全体的な戦闘バランスが非常に悪い】
個人的に一番気になったのはコレですね。
今作はバランスブレイカーとなる要素がかなり多く、やりようによってはゲームバランスが簡単に崩壊してしまいます。
幾つか例を上げると、
・とあるコープを進める事で早ければ序盤からSP回復し放題(逆にコレを縛ると回復手段がかなり限られる)
・とあるコープを進めると最終的に実質レベル関係無く強力なペルソナ使い放題になる。
・とあるスキルを組み合わせる事でラスボス含む略全ての相手に大ダメージを与えれる。
・所持金を大量に増やせる方法がある。時間さえかければその場でカンスト可能。
・特定の時期しかできないが経験値を多量かつ簡単に入手できる方法がある。その為容易に全員レベルMAXにできる。
等があります。但し上記点は全てユーザーが意図的にやろうと思わなければ防げる点なので、不満点というよりは賛否両論点ですね。
・DLCペルソナ
専用スキルが異常に強い奴が居ます。
また一度全書に登録したペルソナはレベル関係なく呼び出せるのに加え、DLCペルソナは初回限定でタダで呼び出せたりします。
やろうと思えば最序盤からレベル80台の奴とか出せます。
まあDLCなんで強くて当然、嫌なら買うなという話なんですが、
一部の特大魔法はDLCペルソナしか使えない、一部スキルカードが実質DLCペルソナが居ないと入手できないというのはどうかと…
・ペルソナの性能格差が激しい
今作ではレベル自体は上げやすくなったのですが、過去作とは違いレベルアップ以外でペルソナのステータスを上げる手段が存在しません。
故に最初から高レベルのペルソナは伸びしろが少ない為器用貧乏になりやすく扱い難いです。
逆に低レベルのペルソナは前述通り強化する事が容易になったので特化した構成にしやすいです。
しかし余りに低レベル過ぎると今度は上げるのがやや大変なので50~70前後のペルソナを強化するのが一番無難になりがちです。
トレーニングでステータスも強化できたりとか、いっその事レベルアップ時のステ振りは自由にできるとかなら良かったかなと。
また銃撃属性耐性のスキルが存在しない為、銃弱点のペルソナはその時点で使いにくいです。
逆に銃に耐性を持つ事はアドバンテージになります。
しかしゲームの難易度自体は高くないので隠しボスと戦う時意外は好きなペルソナで気にせずクリアできるレベルでなのですが。
・ヨシツネが強すぎる
P4の時もそうでしたが今作でもブッチギリで強いです。というか攻撃面で言えば最狂です。正直4の時より酷い気がします。
物理攻撃の通る相手ならヨシツネだけで全て倒せてしまうレベルです。隠しボスですらヨシツネが居れば大して苦労しません。
攻撃面ばかり注目されがちですが耐性も非常に優秀です。継承するスキル次第では銃撃と万能以外の全属性に耐性が持てます。
流石に物理の効かない相手はどうにもなりませんが、そもそも物理を無効にする相手が非常に少ない上に前述の方法もあるので…
一応作れるようになるのが事実上の最終盤なので一周目ではそこまで暴れる機会は少ないのですが、
他の物理型ペルソナの存在意義が無いというのはどうなんでしょうか…
・仲間の性能差も激しい
真がやたら優遇されてる気がします。ステータス自体も優秀ですが、
特大魔法~回復魔法まで幅広く取得できる上に、最終装備も他キャラより遥かに優秀な壊れ性能です。
他にも春はヒートライザやWブースターを2種類取得できるなど攻撃面では仲間キャラでブッチギリで強いです。
その他の覚えるスキル範囲も異常に広いです。
その一方で祐介はブースタ系スキルやチャージと言った補助スキルを覚えないのでやや使いにくいです。
スクカジャ、バトンタッチ時に威力上昇するスキルは専売特許なのですが逆に言えば長所がそれしかないです。
同じ立場の竜二はチャージやタルカジャといった優秀な補助スキルと自身の性能がかみ合っており仲間内でも強い方の為余計目立ちます。
また後述の仕様もあるのでボス戦ではどうしても他キャラに見劣りしがちです。武道の心得は取得できても良かったんじゃないでしょうか。
・ボス戦ではワンモアできない。
ボスは基本的に全員弱点が無くダウンしない仕様なのでワンモアできません。
向こうは普通にこっちの弱点を突いたりクリティカルを出したりします。
つまりこちらだけが不利な仕様です。ボス戦こそバトンタッチを生かして戦いたい相手なのにこの仕様はあんまりです。
反面耐性を持つ相手も略居ないのでどんなペルソナや編成でも戦える訳ではあるのですが…
ちなみにメメントスのリクエストボスやパレス中ボス相手は普通にワンモアできます。
・全体的な適正レベルが低い
ゲームをクリアするだけなら70レベルもあれば十分です。それ以上レベルを上げてもそれを生かす場面は略無かったりします。
最終ダンジョンでも一番強い敵のレベルが70後半(しかも大して強くもない)のでそれ以上のレベルのペルソナを使う場面が少ないです。
上記の様々なブレイカー要素もあるのでその辺も合わせるとゲームクリア自体は凄まじく楽です。
一応難易度は変更できるのですが、高難易度にしても大した苦戦はありませんでした。隠しボスも大して強くないです。
エンドコンテンツ用の高難易度ダンジョンとか裏ボスとかあっても良かったんじゃないでしょうか。
【システム上の不満点】
・テンポが悪い
本作は途中までは主人公の回想という形で進みます。
しかしことある事に回想から現実に戻る→再び回想を繰り返すので非常にテンポが悪いです。
特に序盤はコレが集中してるので1周目ですら鬱陶しく思います。周回プレイなら言わずもがな。
チュートリアルも非常に長く一周目であればありがたい面もあるのですが、
いつまで立っても自由行動ができるようにならないのでやはりテンポが悪いです。2周目以降はいっそスキップできたら良かったのでは?
また一部要素は2周目以降じゃないと解禁されません。コレだけ長いゲームなのにコンプは周回前提なのはやや微妙なラインです。
・寝る事を強制される
何かイベントがあった後、若しくはイベントの前日はモルガナに「今日はもう寝ようぜ」と言われて強制的に何もできなくなります。
しかも結構な頻度で出ます。
時間制限のある要素も存在するためコレの所為でタイムオーバーになるパターンもありがちです。
一応とあるコープを進める事で多少の対策は出来るようになりますが、それすら許さず強制的に寝させられる事も多々あります。
いっそ自動で日付が進んだ方がマシなように思えます。明らかに行動できそうな時でも行動できない事があるのも問題です。
・一部コープアビリティが使い辛い
アビリティ「瞬殺」は10LV以上下の相手にチャンスエンカウントを仕掛けると戦闘を即終了できるという物なのですが…
コレが発生すると経験値も金もアイテムも入手できません。
敵をさっさと倒したい時は便利なのですが、稼ぎをしたい時は邪魔でしょうがないです。
チャンスエンカウントしなければ発動しないのですが、チャンスエンカウント時に発動する他の有用なスキルも発動できなくなります。
他にも「お宝サーチ」というアビリティは戦闘開始時にランダムで発動し、レアアイテムを入手しやすくなるという物なのですが、
発動時の演出が無駄に長くカットもできないのでテンポが非常に悪い上に、アイテムを入手する為には敵全員をダウンさせねばならず、
入手しても必ずレアアイテムが手に入るわけでもないと、手間がかかる割にはイマイチ有用とは言えないスキルです。
どちらのスキルも使い道自体はあるのですが強制発動というのがネック。個別にオンオフが可能なら便利だったと思います。
・カバーアクション
物陰に隠れて敵が近づいたら不意打ちを食らわせれるというものなのですが…カメラワークが酷いです。
見たくても見れない時があったり、明らかに見えてるのに攻撃できなかったり、
場所によってぱ暴発して間違えて隠れてしまい出てきた所をそのまま敵の攻撃されたり…
また隠れる要素なのに敵に見つかってる状態だと隠れれません。こういう時こそ隠れてやり過ごしたりするものなのでは…
・一部のコープ解禁が遅い
女帝、隠者、塔は9月以降にならないと解禁されません。
それでも後者二つは最速で9月序盤から解禁されるのですが、女帝は最速でも10月31日です。
このゲームは12/22日までしか活動できないので実質二か月もないです。
解禁自体はもっと早くても良かったかと
・ゲームの日程
前述したようにこのゲームは自由行動は12/22日までしか活動できません。後は全てイベントで進みます。
4Gの時は2月まで活動できたわけですし、このゲームでもそうして欲しかったですね。
【ストーリー上の不満点】
・一部メンバーの優遇、不遇
真と双葉がやたらと優遇されてる気がします。
真は登場後から頼れる参謀役としてメインを務めるのですが、
主人公が言うべき台詞や他の女性陣の立つ瀬が無いような場面も多くあったりします。
双葉はなんというかどらえモン枠ですね。困った時は大体双葉の超サポートで解決。特に説明も何もなく天才だからで片づけられてしまいます。
この二人自身はとても魅力的な素晴らしいキャラなのですが些か出番多すぎな気が…他のキャラにも活躍させてほしかったです。
逆に杏は登場初期はメインヒロインという感じなのですが、この二人が加入して以降はどんどん影が薄くなっていきます。
また春は加入が非常に遅い為終盤になったら唐突に出てきたという印象が強いです。
序盤から話に関わってくるイベントやコープ開始自体は早めでも良かったと思います。
・学園要素の薄さ
学生と怪盗の二重生活が売り文句ですが、実際には学生2:怪盗8くらいです。
今作の学生生活は怪盗の隠れ蓑的な側面が強く学校で熟せるイベントは殆ど無いです。
学生間のコープは怪盗団メンバー他一人くらいで、しかも略全員学校外で会えます。
主人公の都合上学校内では終始噂される立場にあるのですが、大半が陰口であり気分が悪くなるものがおおいです。
一応テストで上位に入れば多少見直されるのですが、改善とまでは言い難く図書室では常にボロクソ言われます。
学校内自体はよく作り込まれていて調べられる箇所も多いのですが、実際に使用する場所は一部のみで大半の所は殆ど使いません。
特に実習連は会話以外にする事が無いので勿体無いです。部活動に入れるとか何かしらの施設があれば良かったかと。
メンバー内では祐介、+コープのうち一人が他校の生徒なのですがコレも他校にする意味合いをあまり感じませんでした。
・恋人関連
恋人は複数人つくれるのですか、それに伴う修羅場イベントの内容自体は好評なのですが数が少ないです。
せっかく良い内容してるんですからもっとあっても良かったと思います。
メメントス探索中は仲間がそれぞれ雑談するのですが、
4の時のようにコミュMAXや恋人がいた場合の特殊会話とか恋人が複数いるの場合の特殊会話とかが欲しかったですね。
・終盤の展開
終盤のとある展開があまりにも事が上手く行き過ぎててご都合主義感ハンパないです。
また最終版の展開は一気に巻きに入ります。その為クリスマスイベントもかなりあっさりしたものになってしまいます。
全体的に終盤の展開全てにもう少し掘り下げが欲しかった…
また最終決戦の展開も嫌いではないですし大好物ではあるんですが、そろそろシリーズでは食傷気味な展開です。
6が出るのであれば世界観を一新した方が良いのでは?
COMMENT
長々と不満点を書いてしまいましたが、ゲームの出来自体大満足です。只どうしても面白いゲーム故に荒が目立ちます。
時系列的には3→4→5と繋がっているのですが、過去作には殆ど触れられない為ペルソナをやった事のない人でも問題無くプレイできます。
逆に小ネタはこれでもかと言わんばかりに入れられてるので過去作を遊んだ事のある人ならよりいっそう楽しめる事でしょう。
総じてPS4でオススメのRPGと言われたら迷う事なくこのゲームと言えるくらいには素晴らしい出来のゲームだったと思います。
特に過去にP3,4をプレイしてハマった方ならばまず間違いなく楽しめるはずです。
逆に言えばどうしても昨今のラノベ的側面が強いのでそういうのが受け付けない人にはオススメできません。
但し前述通りボリュームが凄まじいのでクリアには相応の時間がかかるという事だけは覚えておいてください。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-01-21
ファミコンが発売されたのが小学2年生。
マリオやドラクエで遊び、その後PCエンジンの華やかなゲーム画面やメガドライブの地味なゲーム画面(笑セガ派ですからね!)、スーパーファミコンの回転、拡大機能やプレステ、セガサターンのポリゴン全盛時代と
ゲームハードの成長と共に自分も成長してきた。
そんな世代のおやじであります。
しかしながら、あれほど熱狂していたゲームも大人になるにつれてだんだんやらなくなりました。
社会人になり単純に遊ぶ時間がとれないこと、家族との時間を優先するようになったこと、その原因はいろいろありますが、一番大きな原因が『ゲームをおもしろいと思わなくなった』という自分の気持ちが大きいかと思います。
これは歳のせいなのかなぁとちょっと寂しい気持ちになっていましたが、よく考えるとそれだけでない気がします。
最近僕が買ったゲームといえば、メタルギア5とアイドルマスターPSの2本で、
メタルギアは未完成品かと疑うばかりの商品をメーカーの都合で押し付けられ、
アイドルマスターPSに至ってはバンナムお得意のDLC商法と課金ガチャ。
これらゲームの共通点はユーザーのことは放っておいて、「金」「金」の拝金主義が前面に来て、肝心のゲーム自体のおもしろさは二の次なことでしょうか。
口ではユーザーファーストというくせに、その実はゲーム会社と制作者ファーストだったような気がします。
多大な広告費をかけた過大広告と、ニコニコやツイッターによる制作ディレクターの吹聴で、バカなユーザーをだまして金を巻き上げようという心持ちが見えて、やり場のない怒りを抱えていました。
そんなだまし討ちのような誠意のない商売をしていたら、ゲーム業界だけでなくどんな業界でも愛想がつきますよね。
本当、最近そういうことばかりが続き、ますますゲームをおもしろく感じなくなってしまっていました。
そんなゲームに愛想が尽きかけてた中、たまたまレビュー高評価だったペルソナ5を手にとってみました。
アトラスさんのゲームはスーパーファミコンの『真・女神転生』以来であの鬼畜な難易度がトラウマになったこともありそれ以来はご無沙汰でした(笑)
遊んでみての率直な感想は「よくここまで丁寧に作り込んだなぁ」と思うほど、製作者の方の強い意思と、
ゲームをつくるということへのプライド、そしてユーザーを真に満足させたいといった気概と誠意がこのゲームのプレイを通じて感じました。
おかげさまで、すっかり頭の中はペルソナ一色、ゲームがやりたくて早く家に帰るなんて小学生以来でしょうか。
「あ、まだゲームを楽しいと思える感性が残ってたんだな」と気づかせてくれただけでも、ペルソナ5をやった価値がありました。
聞けばペルソナ5は発売するまでは延期の連続だったようで、
きっと社内での意思疎通や難しい問題がたくさんあったのだろうとお察します。
しかし、あくまでユーザーファーストを貫き、責任をもって制作されたアトラスさんには
久しぶりにゲーム業界の「良心」を見たような気がします。
きっと自分はこれからもアトラスさんが作ったゲームならば、例え新規ナンバリングタイトルでも
「アトラスが作ったんだから大丈夫だろう」と思って新品で買うでしょう。
そこには「誠意」を持ってゲームをつくってるアトラスさんとユーザーである僕との間に「信頼」があるからです。
家庭用ゲームが普及して35年になろうとした今、ペルソナ5は今いちどゲーム会社とユーザーの関係を考えさせてくれました。
ありがとうございます。
よし!ペルソナ6が出るまでゲーム業界に悲観することなく気長に待つかな!
頑張れアトラス!!
GOOD!
最高峰のJRPGと言われているようですが、やってみて納得です。ストーリー、イベント、戦闘、キャラ、ダンジョン、音楽…非の打ち所がありません。
◆ストーリー
オープニングから衝撃的な展開。そこから引き戻される日常。そしてこの時点では気づけない伏線。現在と過去がオーバーラップし最後に繋がったときのスッキリ感。徐々に明らかになっていく謎、と緩急や起伏が利いていて中だるみせず最後まで熱中させられました。伏線は半分くらい気づいたのですが、最後まで進めてこんなにあったのかとビックリ。一本の太い幹がしっかりしていて、枝葉も最高に楽しませてくれます。そして最初から最後までテーマがブレません。「認知」と「取引」で色々なものが繋がります。
◆アクション
メタルギアみたいな潜入をソフトに導入し、それが見事に楽しさに繋がっています。ただ背後を取るだけじゃなく、ただダンジョンを探索するだけでもない。それでいて、アクションゲームみたいに複雑なことを要求されない。そのバランスが素晴らしい。コマンド式ターン制RPGで海外からは古いと言われていますが、ワンタッチで色んなことが出来るようになっていてテンポよく進められます。
◆トリック
ボスはただ強いだけではなく、トリッキーなことをやってきたりします。それを回避して倒す形。単調になりがちな戦闘に刺激を与えてくれます。各ダンジョンも色んなアクションや仕掛けがあり、長すぎず短すぎず丁度良い。シナリオ上も色んなトリックが散りばめられています。
◆イゴール
ベルベットルームに入ったとき、覚悟はしていたとはいえやはり衝撃でした。もっと似た人を立てると思っていたから。そして最後のベルベットルームで涙が出そうになりました。6でどうなるのか心配ですがファン必見。
◆音楽
ボーカルを重ねたBGMはいつものことですが、今作の出来は素晴らしいと思います。リメイク版の暴挙でいい印象を持っていなかったんですが、そんなものを吹き飛ばされました。オタカラを盗りに行くときの高揚感が半端ないです。
BAD/REQUEST
◆全書利用の合体検索が欲しい
ペルソナの所持数がキツキツで合体を模索するのが大変なので凄く欲しかった。3DSでもできていたのでPS4なら余裕だと思うんですけど…。
◆戦闘終了がチョット長い
メッセージ自体は△を押していれば終わるのですが、そこからマップに戻るまでに少し時間がかかります。
◆交渉の始め方
こちらからは総攻撃と同じタイミングでしか会話ができません。中盤以降は問題ないですが、序盤はすぐ瞬殺になってしまうので仲魔にするのに苦労しました。
◆力を司る者が弱い
歴代最弱でしょう。メチャクチャ弱いわけではないですが、普通に倒せます。逆に刈り取るものは普通に戦うとメチャクチャ強いです。
COMMENT
初代ペルソナ~全作プレイ済み。攻略を見ずにやって1周目105時間でした。自分でもビックリですがそんなに長い時間やったように感じません。それくらい熱中しました。
色んなものがいちいちカッコイイです。細かい街の要素も作りこまれ、小ネタもちりばめられています。号泣会見とか今にしてみると懐かしいですが、発売当時は盛り上がったんだろうなー。
P4の時点でこれ以上は無いだろうと思っていたのですが、長い年月を経て軽々と飛び越えていかれました。アトラスに脱帽です。さらに難題になりますがP6が待ち遠しくてしかたありません。