【PS4】テイルズ オブ ベルセリア レビュー
発売元 | バンダイナムコエンターテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-08-18 |
価格 | 8856円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:君が君らしく生きるためのRPG ■ プレイ人数:1人(※戦闘時のみ最大4名) |
- 総合ポイント
- 74
- (難易度)
- 1.71
- レビュー数
- 21
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt |
79pt
GOOD!
まずオリジナリティに5点を付けた理由は前作ゼスティリアという最高の布石があるため。(コメントの欄で後で詳しく説明するが前作は今作と今後発売されるであろう未来編のために相当に手の込んだことをしており前作があっての今作だと思うので5点を付けさせてもらった。)
ストーリー
今作のシナリオは終盤にどんでん返しがあるため中々に驚かされる意外な展開が待っている。そのためにネタバレ防止のためPS4の録画機能がほとんど使えなくなっているが賢明な処置だと思う。
キャラクター
今作のメインキャラクターは前作以上に愉快でマイペースなキャラがそろっているが個人的には特にマギルゥがお気に入り。 彼女とベルベットの会話は見ていて非常に面白いし終盤でのあるボスキャラクターと彼女のやり取りは前作でスレイが言っていた「悪でもいいじゃないか、どんな奴だっていてもいい、みんなが幸せになる方法きっと見つけるよ。」を思い出させてくれる。
快適性
ダンジョン脱出アイテムと町の入り口に瞬間移動するアイテムがあり終盤ではこれらがタダで無限に使えるようになる。このおかげで既に行ったことがある場所への移動は非常に快適。フラグを立てないと表示されないがマップ画面で発生中のサブイベントが表示され発生場所も明確に教えてくれる。
戦闘
相手を戦闘不能にするか状態異常にすることでお互いの連携数を奪い合うという一風変わったシステムになっている。このため敵を状態異常にするメリットが大きく防御ボタン長押しでのガード貫通と状態異常発生確率上昇のチャージ効果が馬鹿にできないものとなっておりまた行動値がゼロの状態で攻撃すると通常は弾かれるがスタン中の敵は弾きを行わないため行動値を気にせず全力で攻撃できるため強敵ほど攻めと守リを切り替え効率よくダメージを与えることが重要な奥深い戦闘システムに仕上がっている。
味方AIが優秀
敵の攻撃を高確率で防御してくれる。術の詠唱中でもしっかり防御するため攻撃力の高い強敵と戦っていても驚くほど耐えてくれる。(というか自分が操作しているキャラクターが一番よく死ぬ。)
敵の術の攻撃範囲が表示される
詠唱中の敵の術の攻撃範囲が表示されるため味方が巻き添えになるのを防いだりカウンター技を持つロクロウ操作時は非常にカウンターが狙いやすくありがたい。
敵の攻撃属性が表示される
被ダメージ時にどの属性で攻撃しているのか表示されるため前作にもあった属性ダメージ反射スキルが活かしやすい。
高難易度解放が楽
過去作ではイヴィル、カオスといった難易度を1周目で解放するには難易度を上げて300回、400回と戦わなければならなかったが今作では魔水晶というアイテムを手に入れるだけで解放されるため労せず高難易度に挑むことができる。
アイテムドロップ率の上げ方が前作と共通
アイテムドロップ率の上げ方が前作と同じく敵の同時出現数を増やして秘奥義でとどめを刺すというものでまた敵のレベルが上がるほど性能の良い物を落とすため前作と同じく難易度を上げて敵が大量に沸く闘技場ぽい所で秘奥義を撃ちまくることで強化の素材に使える装備品が馬鹿みたいに手に入れることができる。
ミニゲームが豊富
今作には2桁を超える数のミニゲームがありどのミニゲームもかなりのボリュームがある。エターニアに有ったシャンバルーンという風船割りが3Dで復活するとは夢にも思わなかった。
選択肢とシナリオ分岐がない
前作ゼスティリアには発売から2ヶ月間パッチによってシナリオ分岐が発生する非人道的なことができる選択肢が有ったが今作には選択肢もシナリオ分岐もないため安心して遊べる。
BAD/REQUEST
音楽
悪い所というほどではないが今作の音楽は正直あまり耳に残らない。一応シグレ戦とメインテーマは耳に残るが後は前作に使われてた椎名氏担当の流用曲しかない。主題歌は久々の男性ボーカルとロック調で良かったと思う。(前作で大活躍した椎名氏が新曲で参加していなかったのは残念に思う。)
前作の伏線があまり回収されない
前作ゼスティリアは大量に伏線を張って完結せず終わってしまっていたが今作は過去編ということもあり前作の伏線があまり回収されない。ザビーダと彼が使うジークフリートと憑魔やドラゴンを生む穢れの原因と発生源は明かされるもののベルベットが更なる伏線を張って終わってしまう。(彼女の復讐という目的は達成されており今作だけで一応の完結はしている。)
ワンダリングエネミーの情報が少ない
高グレードを連続で取得して戦闘に勝つとワンダリングエネミーという敵が出現するがこいつらがどこにどの種類が出るのかゲーム内で全く情報が手に入らない。(こいつらはアイテムドロップ率上昇の魔水晶を持っており是非とも倒しておきたい敵である。)
ロゼの技が少ない
ロクロウは前作でガイドをやっていたロゼと同じ流派で戦うキャラクターだが共通する技が業火ケイ乱だけというのが残念。(ロゼは神依以上の火力を叩き出す夢双香という最終決戦奥義を持っていたがあの技も欲しかった。)
マギルゥとエレノアがスキルを全く覚えずに加入する
彼女達の加入は他の4人に比べ遅くスキルを全く覚えていないため育成がやや面倒になる。
上位の術の詠唱時間がかなり長い
初級の術は詠唱時間が短くコンボに組み込むのは容易だが上位の術となると途端に詠唱時間が長くなりコンボに組み込むのはそのままでは不可能になる。今作はコンボ中に敵に設定されている全ての弱点を突かないとダメージ倍率の増える弱点連携に移行しないため今作の術はスキルで詠唱時間を短くしてやる必要のある大器晩成の攻撃手段になっている。このため術を使って戦うロクロウとベルベット以外のキャラクターは二人に比べ弱点連携の難しい上級者向けのキャラクターとなってしまっている。(だからこそ操作し甲斐があるとも言えるが。)
号令の操作が難しい
仲間全員に攻撃と防御を指示する号令が前作に引き続いてあるが右スティックを倒すだけで指示できた前作に比べ今作は右スティックを押し込みながらL1とL2ボタンを押すという難しい操作になっている。戦闘中にこの操作を咄嗟に行うのは正直かなり厳しい。
高難易度専用の魔水晶が多い
難易度がハード以上じゃないと効果を発揮しない魔水晶が多い。前作はメンバーがそろってから難易度をハードに変えて遊ぶのが面白かったが今作もそうして遊ばないと本当の面白さがわからないゲームだと思う。
ミニゲームの難易度が高い
数あるミニゲームだがどれもが難易度が高く感じる。特にレアボードを使ったものが難しく一朝一夕でクリアできる様なものではない。
COMMENT
一言でいうと安定した面白さを持った良作。だがシナリオが前作ゼスティリアとその一つ前の作品のエクシリア2とも繋がっているとも思うので両方プレイするのがいいと思う。(エクシリア2は特にミラのキャラクターエピソードを見ることをおすすめする。)
そして前作ゼスティリアだがこれから遊ぶ人のために何故発売後に炎上したのか本当の理由を知っておいてほしいと思う。
ゼスティリアには発売から2ヶ月間シナリオ分岐が発生するパッチが配布されておりゲーム序盤で非人道的な選択肢を選ぶとそれに応じてキャラクターが中盤から豹変して迫真の演技でシナリオを徹底的に荒らすようになる。具体的に説明すると序盤でアリーシャの落とし物を勝手に売却すると中盤からアリーシャの悪口をいうようになり、疫病の街マーリンドに向かう途中で大勢の人の前で神依の力で橋を作る選択肢があるが、パッチが当たっていると選択肢の直前に「マーリンドでは疫病で毎日のように死人が出てるってよ」「そんな所に左遷させられるなんて姫様も大変だな」という村人の会話が追加されているのに直後の選択肢で「人前で神依の力を使うと変な目で見られるから」という仲間の意見に流されてすぐに橋を作らず夜まで待ってしまうと中盤からスレイが迫真の演技で主体性のないダメ人間を演じるようになってしまう。(正規ルートのスレイは躊躇なく他人の苦労を背負おうとする聖人君子なキャラクターである。)そしてこのシナリオ分岐は2周目で別の選択肢を選んでも1周目と同じルートに進むため気づくのは非常に難しい。
何故スタッフの人達はこんなパッチを当てたのかというとこのテイルズオブシリーズのファンの人達はお世辞にもマナーがいいとは言えず出演してくれた声優さんのツイッターやブログを攻撃したり毎年行っているフェスティバルでも女性の声優さんに酷い態度をとる連中が後を絶たず(前作が発売された時は藤島氏のツイッターが休止に追い込まれた。)こういう連中を追い払うためにマナー検定の様な選択肢を作り非人道的な選択肢を選んだプレイヤー限定で茶番を見せて追い払おうとしたのである。(恐らくエクシリアが発売される前くらいから問題視していたと思う。)
これに付き合う声優さんの人の良さには本当に頭が下がる。特にスレイ役の木村良平さんとロゼ役の小松未可子さんは本当に大変だったと思う。
前作ゼスティリアは要するに意図的にクソゲーに見せかけて作ったゲームであり玄人向けの難しいゲームだが自分の書いた前作のレビューに攻略の糸口は書いてあるのでそれを見て是非とも遊んでほしい。情熱が世界を照らすとは泥をかぶってでもシリーズを守ろうとするスタッフの前代未聞の計り知れない覚悟とそれに付き合う声優さんの勇気を示すものであり、数あるゲームを遊んだ自分にとってゼスティリアは最も遊び甲斐のあるゲームである。今後今作の主役であるベルベットが前作の主人公とヒロインであるアリーシャとスレイに力を貸す未来編が発売されると思うのでそれに備える意味でも遊んでほしいと思う。今のこのシリーズのスタッフの人達は本当にRPGが好きな人のためにゲームを作っている人達なので小松未可子さんの言う1000年続くシリーズを目指して頑張ってほしいと思う。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
78pt
GOOD!
・女性主人公
しかもスイーツ()系ではなくダークな感じ。今までにない感じのテイルズで新鮮でとてもよかった。
・ロードが速い
グラフィックがそんなに良くない分ロードが速い。私はグラよりも快適さを重視するのでこの点もよかった。
グラフィックを良くしてロードが長くのは勘弁なので、この程度のグラフィックで良いと思う。
・前作からの汚名返上
前作のゼスティリアがあんな感じで炎上したので、それを意識してるのかどうかわからないけど
丁寧に作ってある印象を受けた。
BAD/REQUEST
・ファストトラベルがアイテム消費
なんで日本のゲームってタダでファストトラベルさせてくれないんだろう・・・。
物語後半からアイテム消費しなくてもファストトラベルできるようにはなるんだけどね。
前作もお金払ってのファストトラベルだったので、今作はタダにしてほしかった。
・いわゆる街道ゲー
一部広いフィールドがあるけど、それでも街道ゲーだね、これは。
ヴェスペリア以前のような広大なフィールドで街や洞窟に入ったりしたい。
・AIが優秀ゆえの・・・。
今作はとても優秀なAIだけど、優秀なだけにAIがほとんど敵を倒しちゃって戦闘が終わることもあった。
AIのバランスはとてもむずかしい。
COMMENT
トロコン済み。
家族愛をテーマにした新しいテイルズ。
前作の炎上を返上できる内容だったけど、だめだったテイルズが普通のテイルズになっただけ。
ファンなんで次回作も出たら買うけど、ゼスティリアのような炎上要素はもうなしにしてほしい。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 2pt | 4pt | 4pt | 4pt | 1pt |
77pt
GOOD!
◆ストーリー
テイルズにしては非常に珍しい、主人公たちが悪役のポジションの物語です。とある人物への復讐が旅の目的で、これ自体は割りとありがちな感じですが、そのために街を襲ったり、悪事を平気で行ったりと本当に悪役な行動を行うので見ていて面白かったです。新鮮さもありますし、逆だからこそ続きが読めず気になってしまいついつい没頭する面白さがありました。
◆キャラクター
今作のパーティはテイルズでよくある「仲良し」パーティではなく、完全に利害の一致でつるんでいる感じです。ですがそこまでギスギスしているわけでもなく、キャラクターもみな個性的で見た目以上には馴染みやすかったです(特にアイゼンが良いキャラでしたw)
また声優の演技もすごく、特に主人公ベルベット役の佐藤利奈さんの演技には圧倒されました。
◆戦闘
従来とはボタンが大きく変わっており、シリーズをある程度やっている人は最初は戸惑うかもしれません。ですが慣れると快適です。
いわゆるグレイセスのアーツ技を自由に変えられる感じです。沢山技が付けられるので技を把握するまでは適当にボタン連打ゲーになりがちですが、技を把握して意識して使い分けれるようになるととても楽しくなります。
ブレイクソウルと言うそれぞれのキャラ固有の技があるのですが、これは悪い点でも上げるのですがベルベットのみかなり優遇されています。ベルベットを操作する分には無双できるので楽しいです。
◆グラフィック
PS4なだけあってとても綺麗です。また60FPSでぬるぬる動くのも最高です。キャラクターのモデルはPS3作とそこまで変化はないですが、マップはとにかく綺麗です。またダンジョンのロケーションが良く、暗いストーリーに相反して綺麗な水辺のマップや花畑のマップ、観光地みたいな街など明るいマップが多く、観光するような気分で楽しめました。
◆その他
・サブイベントがマップ上で表示されているので取りこぼしなく見れる。
・ロードがとにかく爆速
・スキットがただの立ち会話ではなく画面がコロコロ切り替わるので飽きない。
など
BAD/REQUEST
◆BGM
OP、イベント、マップ等のBGMはいい感じなのですが戦闘BGMが本当にひどい・・・と言うか全く耳に残りませんでした。
通常戦闘曲ですら記憶に残らないくらい印象薄い曲ばかりだったのが残念。
◆マップ移動
これは他の人もあげてますが、ダンジョンの広さに対して移動が遅いです。今作ではレアボードと言う乗り物が登場したので前作みたいなダルい思いをすることはないだろうと思っていたのですが、これ自体乗るためにそれぞれのダンジョンでポイントを回収しないといけない上、そこまで早くないです・・・w
マップが綺麗とはいえ、移動はやっぱり億劫と感じてしまうことが多かったです。
◆戦闘
ブレイクソウルがちょっとベルベット優遇し過ぎな感じがしました。と言うかベルベット以外のキャラのブレイクソウルが全体的に微妙・・・。
主人公だからと言ったらそこまでかもしれませんが、ベルベットのブレイクソウルは「ダメージ受けてものけぞらない」「好きなだけ攻撃できる」「HPが0にならない」「10個以上の大技がある」など盛りだくさんですが、他のキャラはそんなものはありませんwロクロウのカウンターは中々面白かったですが、それでも他の5人のブレイクソウルはそんなに役に立ちませんでした。
◆難易度
今作の難易度はかなり易しめに感じました(難易度ノーマル)。ノーマルだとほとんど苦戦することなくクリアまで行けると思います。
ただ、ノーマルが簡単だからと難易度をあげると、取得経験値が下がったり、回復魔法の効果が下がったりと、「敵が強くなる」ではなく「こちらが弱くなる」と言う仕様だったのが少し引っかかりました。経験値下がるのはなんか嫌だったので結局最後までノーマルでプレイしました。
あと、ラスボスが物凄く弱かったです・・・wシリーズは全てプレイしているのですがおそらく2番目くらいに弱いと感じました。(1番は不動のNEOミクトラン)
COMMENT
今作が面白かった・・・と言うよりはこの面白さが本来のテイルズの面白さだと思いました。あくまで前作ゼスティリアが酷かっただけでそれを除けば今までのテイルズらしい面白さが今作にはちゃんとありました。本当に良かったです。
ゼスティリアでテイルズを見限った人は多いと思いますが、あれが事故だっただけでテイルズはまだ堕ちてはないと今作が証明してくれたので是非ゼスティリアで見限った人もやってほしいと思えました。
ただグレイセスみたいな「家族のようなパーティ」が好きな人にはちょっと合わないかもしれません。あくまでダークファンタジーなストーリーなので合う合わないはあると思います。それを踏まえた上で検討して頂ければと思います。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-07-27
最近のX.X2.Zとクソゲー続きだったからだろうか…
・OP
疾走感がありストーリーとマッチしていた。
Zのがクソすぎたったのもあるが今作はかなり気に入り、起動時には毎回見ていた。
・キャラ
かなり魅力的だった。特に前作から気になってたアイゼン、またザビーダがいい仕事をした。
敵キャラもテレサやオスカーなど好きだった。
残念なのが一貫して主人公のベルベット、そしてカノヌシ様には全く理解できなかった。
あと人を小馬鹿にし続ける斜めから見たマギルゥはどんな過去があっても好きにはなれない。
そこが少し残念だな。
・シナリオ
ある意味開き直りすぎてて意外と楽しめた。
これがスレイみたいに自分は正義だけど進む道にこの結果は仕方ありません!みたいな無能だと腹が立つが。
この気持ちいいほど悪役ぶりは、へーなら仕方ないね、ってスルーできた。
敵側も白ではないからいいんだろうけど。
でもやはりベルベットとカノヌシ様が理解できないため楽しめたけど惜しい。
裏ダンの最後、BZの世界の謎、あの理由はない。
・戦闘
最初こそ行動値を連続ハメで奪われ続けたりしてキレそうだったが後半から理解してくると楽しめた。
ただベルベットを筆頭に脳死でもいけてしまうのは残念、喰魔化はチートすぎるな。
2周目に引き継ぎやらして始めるとカオスでもオートでいけちゃうのはいかがなものか。
・システム
Vみたいに装備品からスキルをマスターさせていくのは装備をコロコロ変えたりして楽しいが強化させていくシステムだけは許せなかった。
素材もめんどくさいし何より楽しくない上にスキルをマスターさせるために装備コロコロ変えるのと噛み合わない。
ネコスピもフィールド探索の暇潰しにさせるつもりなのだろうが宝箱開封に必要な数が中盤辺りで通常踏破ではたりなくなってくると苦痛になった。
最後サブイベなどの周回で余ってくるんだが未開封放置にしていくストレスは半端ない。
だだっ広いフィールドを無駄に歩くのはつまらない。
・その他
この部分が個人的に大きいのだが、過去作のパロディが地味にはさんているのが良かった。
ダークかめにんとかね。ロニカイルなどニヤっとした。
いろいろと言いたいことはあるが最近のテイルズにしては頑張ってる作品だと思う。
ミニゲームも多いし、久しぶりに楽しめた。
GOOD!
☆ストーリー
王道なストーリーのRPGとは一線を画すアンチヒーロー的なシナリオはプレイヤーを選ぶのも確かだが、そこに魅力を感じる事が出来るか特に気にならないのであれば、本作は数多いテイルズ作品の中でも屈指の良作だと思います。悪と呼ばれる主人公たちにも正義はあるんだよ・・と。
物語の中盤辺りからは、主人公のベルベットに徐々に葛藤のような心情も見られてきて上手く人間らしさも出せていると思う。
現在プレイ時間65時間程度の未クリアですが、更に後半に進むにつれて先の展開が気になって仕方ない。
☆キャラクター
今作はパーティーキャラ6名とテイルズにしては若干少なめの人数ではあるが、各キャラ個性があってとても魅力的に感じる。
主人公たちは世間で言えば魔王とその仲間たちみたいな存在なで、PTメンバーも勿論本人達もそれを分かってて割り切っているのが良い。
ライフィセットやマギルゥ、エレノア辺りの存在が上手くパーティーメンバーの雰囲気を調和させている感じかな。
☆戦闘
今までのテイルズとは違い色々と自由に動き回れます。
常時フリーランで術技は各ボタンと連携数に分けてセットするので、非常に多彩な組み合わせでのコンボが出来る。
とはいえ基本的には弱点属性で攻める事になると思うので、同じボタンには同じ属性の技で組み合わせるのが一般的か。
☆音楽 グラフィック
グラフィックには元々そこまで拘りがない素人意見ですが普通に綺麗だなと思いますし、要所要所のムービーも含めて特に不満はないです。
音楽に関してはベルベットのテーマが秀逸でとても良いです。戦闘の曲も多彩で、前作ゼスティリアで使われた楽曲もあり。
全体的に良くも悪くも桜庭節と言われる感じの曲が多いです。
☆その他
・エクシリア辺りから失われていた自分で料理を作って食べるというシステムが戻ってきたのは個人的には◎
その分素材を集めたり購入したりする必要はあるが、それもまた一つの楽しみだと思います。
・術技の習得やスキルの習得が分かりやすい。
術技は極一部の秘奥義を除いてレベルアップによる取得でシンプル。
スキルはゼスティリアのスキルシートが分かりにくすぎたので、今回の各装備の熟練度マスターで永久スキルというのは分かりやすい。
BAD/REQUEST
☆マップ関連
フィールドマップがかなり広大の割に移動手段がやや乏しいか。
物語の途中からボードを手に入れれば早く移動出来るようにはなるが、敵シンボルと接触した際に普通に戦闘になるのは個人的には残念でした。
よほどレベル差があれば戦闘にならずに触れた瞬間に倒せますが。(その際の経験値等は無し)
あと、動きにかなり癖がありかなり練習しないと慣れないし、人によっては酔うかもしれません。
☆戦闘関連
デンジャラスエンカウントの際の敵が強すぎる。エクシリアやゼスティリアではわざとデンジャラスエンカウントにしてレベル上げとかしていましたが、今作ではデンジャラスエンカウントになると敵がかなり強くなり、回復術効果の大幅低下などのデメリットがかなり目立つのが辛い。
☆その他
ひどく個人的な意見ですが、前回やデスティニーなどであったディスカバリーポイントのお遊び要素が無くなってしまったのは残念です。
まぁ、その分ミニゲームが充実していますが。
COMMENT
ここ最近やや低調気味だったテイルズシリーズでしたが、今作は納得の名作とも言えるのではないでしょうか。自分はおおまかなストーリー(シナリオ)とキャラクターに惹かれて購入を決め、まだクリア前ではありますが十分に楽しむことが出来ています。
細かい部分を挙げれば確かに不満が無い訳ではありませんが、それらの問題がさほど気にならない程の魅力があるゲームだと思います。
テイルズ作品はちょっと・・という方も、それらの垣根を越えて本作は是非プレイしていただきたいなと思います。
ああ、テイルズにはこんな作品もあるんだな・・と考え方が変わるかもしれません。