【PS4】テイルズ オブ ベルセリア レビュー
発売元 | バンダイナムコエンターテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-08-18 |
価格 | 8856円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:君が君らしく生きるためのRPG ■ プレイ人数:1人(※戦闘時のみ最大4名) |
- 総合ポイント
- 74
- (難易度)
- 1.71
- レビュー数
- 21
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 5pt | 5pt | 3pt | 1pt |
86pt
GOOD!
⚫ストーリー
主人公は犯罪者なので感情移入は完璧には出来なかった。
目的の為に取った数々の悪い行動が許される訳ではありませんが、覚悟が伴っていたので物語として楽しめました。
復讐をテーマにしていましたが、それだけでは無いと思います。家族愛とか、信念とか、流儀とか、生き方とか、そういった色んなメッセージ性が詰まってる。
奇妙なことに復讐というネガティブな本筋でその数々の良い感情を受け取りました。脚本の流れや、キャラクターがブレないことで、無駄な感情に邪魔されず入り込める。
大人な作品なんだと思います。まぁ僕自身はレドデ2みたいな王道でそれっぽいストーリーで満足してしまう人ですので、少し重いとも感じましたけどね。クリアまで長いし。その代わり満足感は高いです。
⚫戦闘の爽快感
こりゃ凄いわってなりました。最高ですね、暴れっぷりが。
主人公の狂戦士っぷりを活かした派手な動きで敵を滅多打ちにするのが楽しくて雑魚にもいちいち突撃してました。
⚫ロード
快適ですね。かなり早めに終わります。システムプログラミング部分が優れているのですかね。
⚫音楽
オープニング曲からテーマ曲まで色々ありますが、割とほとんど気に入りました。
⚫主人公の性格
女性主人公のベルベットですが、凄い頭が良いです。
基本的に冷静な判断をして動くので安心感ありますね。
しかし戦闘は激情に駆られた狂戦士となり、容赦なくえげつなく……
そんなベルベットがカッコよくて好きです。
BAD/REQUEST
⚫移動
世界が広いので移動がだるい。オープンワールドみたいなダルさは流石にないですが、ベルベットの歩く速度に対して世界が広すぎる気もします。
快適化のために用意されたボードも使いにくい。結局二周目からは解禁された無限ワープのアイテム使ってました。
⚫ミニゲーム
つまらないです。しかしトロフィーのために必要。ミニゲームいらない人って割と多いと思うんですけどね。
⚫ラストダンジョン
迷いました。メガテン4fみたいな面倒くさいラストダンジョンはそこそこ嫌われる傾向にある気がします。
⚫トロフィーが難しい
難易度高めです。周回しないと取れない。
ミスしたらもう一周……なんてこともありました。
ベルセリアの一周は長いので。
⚫術を使う雑魚が鬼のように強い
一瞬でパーティー壊滅します。強い武器集めるにはやらなきゃなりませんが、苦痛です。敵に与えちゃダメな術のオンパレードですからね。
⚫難易度設計
簡単すぎです。難易度ノーマルがイージーに感じて、ハードがノーマルに感じる。それぞれもう一段階難しくしてよかったような気がします。まぁ、カオスとかそういう最高難易度クラスになると逆にキツすぎて笑えてきます。
COMMENT
テイルズシリーズは初めて遊びました。友人の勧めで廉価版を2000円で買いましたが、なんか面白すぎて2000円で買ったのを申し訳なくすら思えましたね。
芯のある作品が大好きなんですよ、筋を通した真面目なストーリーとか。そういった意味でベルセリアは大好きなゲームです。廉価版出てる今、持ってない人は買ってみてはいかがでしょう。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 2pt |
87pt
GOOD!
癖っ気のあるキャラクターにストーリーですが、
描写と演出がすごくしっかりしているので、強烈に引き込まれます。
ここ10年くらいで、これほどまでに先が気になってやめられなくなった
RPGは他にありません。この引き込みの強さで熱中度に5点つけました。
どのキャラクターがどんな境遇で、どんなことを考えて
それがどういう行動につながっているのかというのがすごくクリアに出ている。
話にもキャラクターにもすごく感情移入できますし、
山場の演出では泣きます。本当に。
プレイヤーキャラ6人全員お気に入りになったのは初めてかもしれません。
声優陣の演技も神がかってます。
ただし、BADの方でも書きますが
話そのものは果てしなくえぐいので、引いてしまう人は引いてしまうかも。
クリアまでかなり高速で進めても40時間、サブイベや裏ダンジョン含めて80時間程度で
ボリュームも十二分です。
戦闘は難易度シンプルなら本当にボタン連打で最後どころか裏ボスまでいけますが
ノーマルならある程度的の弱点を調べながら技の連携を設計する必要があります。
ただしそれで弱点連携が成立したときは実に気持ちよくばばばばっと行くので
すごく楽しいです。
主人公のベルベットが安定して強いし操作もわかりやすいのでやりやすい。
難しいのがいい人は上級難易度で。私には太刀打ちできませんが
かなりやりごたえありそう。
今作の料理システムはシンプルながらも便利ですし、
素材も揃えやすいので結構お役立ちです。
料理と密接につながる異界探索も手軽で悪くないかと。
グラフィックは超キレイというわけでもないですが
戦闘中でもFPSが安定しているのでしっかり見やすいです。
今はCGムービーの方がアニメムービーよりきれいなくらいなんですね。
テイルズオブハーツの時代とはずいぶん変わったものです。
アニメムービーも悪くはないですけども。
音楽については大半は普通なのですが
中盤山場でベルベットのテーマがすごい演出で使われて
そこで一気に持って行かれました。
主題歌でもない曲が流れた一発であれだけの威力が出たのはすごい。
BAD/REQUEST
とにかく話はえぐいです。
主人公達も正義の味方では全然なく、
目的のためなら普通に悪事をいとわない連中ばかり。
途中でも大概無茶苦茶やらかします。
清い主人公が正義のために世界を救うみたいなのがお好きな人は
開始1時間でどん引きしてしまうかもしれません。
最終的には主人公サイドにもしっかりした理由と枠組みがある
いつものテイルズなんですけどね。
また、PTメンバーは基本的に大人同士の関係というか
それぞれ自分の都合で組んでいて、他の人に必要以上に干渉しないという
関係なので、良くも悪くも淡泊。
協力はするがなれ合いもけんかもしないみたいなスキットが展開されます。
ライフィセットとマギルゥ関係は濃密なのがいろいろありますが
それ以外は淡泊すぎると感じる人もいるかも。
システム面では武器関係がちょっと煩雑過ぎたかもしれません。
スキルをマスターするために弱い武器を長く使う必要があったり
武器強化の素材集めが妙に面倒なわりにあまり効果が大きくなかったり
もうちょっとシンプルでもよかったかも。
グラフィックはキレイはキレイですが「PS4の実力を全開」みたいなことはなく
「一番丁寧に作られたPS3ソフトをもうちょっときれいにした」くらいの感じ。
テイルズなんでこんなものちゃこんなものなのですが・・・。
アニメムービーは・・・うーんまあこんなものちゃこんなものか・・・。
ここもCGでやっちゃってよかった気はしますけどね・・・。
アニメムービーとしては比較的よくできている方ではあるけれども。
背景設定や世界観に関してはそんなにきっちりとはできていませんというか
前作ゼスティリアの破綻した世界観が十字架となっています。
それに応急処置を施してなんとかしてはいますが、元が元なのでやっぱり限界がある。
設定に関する細かい自然さや論理的整合性を気にする人も余り向いていないかもしれません。
人物描写と演出で「キャラクターのごく周辺」をきっちり描いて
遠くのことは余り気にせず、多少のご都合主義は問題なしで突っ切るスタイルですので・・・。
COMMENT
オンラインゲームやらスマホゲーやらにかまけて
据置のRPGからはしばらく離れていましたが
この作品をやってみて、「戻って来てよかった」と
つくづく感じました。
テイルズシリーズもJRPGも死んでいない。
スタッフの方々、そしてベルベット、ライフィセット。
素晴らしい物語をありがとう。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 5pt | 5pt | 4pt | 1pt |
87pt
GOOD!
■ストーリー
面白かった。今までと方向性が違って復讐がテーマです。
主人公が考えて動く冷静なタイプなのが良かったですね、こういう若干鬱なストーリーのゲームの女主人公はろくな事がないイメージがあったので。復讐の為に犠牲を出していますが、それに対する後ろめたさと自分が殺されても文句を言えないみたいな発言をしていたのもまぁある意味で好印象です。
犠牲を出して好印象ってのはおかしな話ですが、洋ゲーの主人公みたいに道中散々人を殺しておいて命の尊さを語り出したり、幸せなエンディングになったりするのはアホくさくて印象悪いので。
■戦闘の爽快感
ビュンビュン動き回ります、目が忙しいくらいに。情報過多な戦闘なので疲れる人もいるでしょうけど、自分はこのくらいが好みですね。面白い。
ボタン割り当ても自由に出来るし、面白い技もいっぱいあるので、組み合わせてかっこよく戦うのが楽しいです。
■オープニングテーマ
ベルベットの激情が表現されていて良いです。
■ロード時間
かなり短めです。セーブはもちろん、戦闘にはいる時やメニューなどもスムーズです。
BAD/REQUEST
■魔晶石
これを集めて色々な要素を解放するのですが、分かりにくい。何がどんな効果なのか、どこにあるのかみたいな。
■ボード移動
歩くより早いけど、挙動が慣れない。逆にストレスです。
■トロフィー
とり逃し要素あり。周回で回収できますが、メモして管理した方がいいかも。
COMMENT
昔のテイルズ作品ほどの完成度はないです。言い切って申し訳ないですが、P D E S A V Gf D2などの方が優れている。
シリーズ内ではRと同等くらいの作品です。
しかしゼスティリアの不調の中、ブランドを立て直す程の傑作ではあった。海外でも高い人気を誇り、キャラクター人気は現在最高レベル。またPS4のゲーム全体で見ても高い評価を得ている方です。
面白いと思いますね。戦闘システムはシリーズ内でも評価が高い方です。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-07-27
最近のX.X2.Zとクソゲー続きだったからだろうか…
・OP
疾走感がありストーリーとマッチしていた。
Zのがクソすぎたったのもあるが今作はかなり気に入り、起動時には毎回見ていた。
・キャラ
かなり魅力的だった。特に前作から気になってたアイゼン、またザビーダがいい仕事をした。
敵キャラもテレサやオスカーなど好きだった。
残念なのが一貫して主人公のベルベット、そしてカノヌシ様には全く理解できなかった。
あと人を小馬鹿にし続ける斜めから見たマギルゥはどんな過去があっても好きにはなれない。
そこが少し残念だな。
・シナリオ
ある意味開き直りすぎてて意外と楽しめた。
これがスレイみたいに自分は正義だけど進む道にこの結果は仕方ありません!みたいな無能だと腹が立つが。
この気持ちいいほど悪役ぶりは、へーなら仕方ないね、ってスルーできた。
敵側も白ではないからいいんだろうけど。
でもやはりベルベットとカノヌシ様が理解できないため楽しめたけど惜しい。
裏ダンの最後、BZの世界の謎、あの理由はない。
・戦闘
最初こそ行動値を連続ハメで奪われ続けたりしてキレそうだったが後半から理解してくると楽しめた。
ただベルベットを筆頭に脳死でもいけてしまうのは残念、喰魔化はチートすぎるな。
2周目に引き継ぎやらして始めるとカオスでもオートでいけちゃうのはいかがなものか。
・システム
Vみたいに装備品からスキルをマスターさせていくのは装備をコロコロ変えたりして楽しいが強化させていくシステムだけは許せなかった。
素材もめんどくさいし何より楽しくない上にスキルをマスターさせるために装備コロコロ変えるのと噛み合わない。
ネコスピもフィールド探索の暇潰しにさせるつもりなのだろうが宝箱開封に必要な数が中盤辺りで通常踏破ではたりなくなってくると苦痛になった。
最後サブイベなどの周回で余ってくるんだが未開封放置にしていくストレスは半端ない。
だだっ広いフィールドを無駄に歩くのはつまらない。
・その他
この部分が個人的に大きいのだが、過去作のパロディが地味にはさんているのが良かった。
ダークかめにんとかね。ロニカイルなどニヤっとした。
いろいろと言いたいことはあるが最近のテイルズにしては頑張ってる作品だと思う。
ミニゲームも多いし、久しぶりに楽しめた。
GOOD!
☆ストーリー
王道なストーリーのRPGとは一線を画すアンチヒーロー的なシナリオはプレイヤーを選ぶのも確かだが、そこに魅力を感じる事が出来るか特に気にならないのであれば、本作は数多いテイルズ作品の中でも屈指の良作だと思います。悪と呼ばれる主人公たちにも正義はあるんだよ・・と。
物語の中盤辺りからは、主人公のベルベットに徐々に葛藤のような心情も見られてきて上手く人間らしさも出せていると思う。
現在プレイ時間65時間程度の未クリアですが、更に後半に進むにつれて先の展開が気になって仕方ない。
☆キャラクター
今作はパーティーキャラ6名とテイルズにしては若干少なめの人数ではあるが、各キャラ個性があってとても魅力的に感じる。
主人公たちは世間で言えば魔王とその仲間たちみたいな存在なで、PTメンバーも勿論本人達もそれを分かってて割り切っているのが良い。
ライフィセットやマギルゥ、エレノア辺りの存在が上手くパーティーメンバーの雰囲気を調和させている感じかな。
☆戦闘
今までのテイルズとは違い色々と自由に動き回れます。
常時フリーランで術技は各ボタンと連携数に分けてセットするので、非常に多彩な組み合わせでのコンボが出来る。
とはいえ基本的には弱点属性で攻める事になると思うので、同じボタンには同じ属性の技で組み合わせるのが一般的か。
☆音楽 グラフィック
グラフィックには元々そこまで拘りがない素人意見ですが普通に綺麗だなと思いますし、要所要所のムービーも含めて特に不満はないです。
音楽に関してはベルベットのテーマが秀逸でとても良いです。戦闘の曲も多彩で、前作ゼスティリアで使われた楽曲もあり。
全体的に良くも悪くも桜庭節と言われる感じの曲が多いです。
☆その他
・エクシリア辺りから失われていた自分で料理を作って食べるというシステムが戻ってきたのは個人的には◎
その分素材を集めたり購入したりする必要はあるが、それもまた一つの楽しみだと思います。
・術技の習得やスキルの習得が分かりやすい。
術技は極一部の秘奥義を除いてレベルアップによる取得でシンプル。
スキルはゼスティリアのスキルシートが分かりにくすぎたので、今回の各装備の熟練度マスターで永久スキルというのは分かりやすい。
BAD/REQUEST
☆マップ関連
フィールドマップがかなり広大の割に移動手段がやや乏しいか。
物語の途中からボードを手に入れれば早く移動出来るようにはなるが、敵シンボルと接触した際に普通に戦闘になるのは個人的には残念でした。
よほどレベル差があれば戦闘にならずに触れた瞬間に倒せますが。(その際の経験値等は無し)
あと、動きにかなり癖がありかなり練習しないと慣れないし、人によっては酔うかもしれません。
☆戦闘関連
デンジャラスエンカウントの際の敵が強すぎる。エクシリアやゼスティリアではわざとデンジャラスエンカウントにしてレベル上げとかしていましたが、今作ではデンジャラスエンカウントになると敵がかなり強くなり、回復術効果の大幅低下などのデメリットがかなり目立つのが辛い。
☆その他
ひどく個人的な意見ですが、前回やデスティニーなどであったディスカバリーポイントのお遊び要素が無くなってしまったのは残念です。
まぁ、その分ミニゲームが充実していますが。
COMMENT
ここ最近やや低調気味だったテイルズシリーズでしたが、今作は納得の名作とも言えるのではないでしょうか。自分はおおまかなストーリー(シナリオ)とキャラクターに惹かれて購入を決め、まだクリア前ではありますが十分に楽しむことが出来ています。
細かい部分を挙げれば確かに不満が無い訳ではありませんが、それらの問題がさほど気にならない程の魅力があるゲームだと思います。
テイルズ作品はちょっと・・という方も、それらの垣根を越えて本作は是非プレイしていただきたいなと思います。
ああ、テイルズにはこんな作品もあるんだな・・と考え方が変わるかもしれません。