【PS4】ダイイングライト レビュー
発売元 | ワーナー エンターテイメント ジャパン (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-04-21 |
価格 | 8208円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サバイバルホラーアクション ■ プレイ人数:1人(オンライン:4人 / ゾンビモードDLC適用時:最大5人) 【ダイイングライト:ザ・フォロイング エンハンスト・エディション】 ■ 発売日:2016/04/21 └ 価格:6,428円 本編とDLC、拡張パックなどをまとめた商品です。 【ダイイングライト】 ■ 発売日:2015/04/16 └ 価格:8,208円 |
- 総合ポイント
- 55
- (難易度)
- 2.73
- レビュー数
- 15
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 4pt | 0pt | 2pt | 1pt | 1pt | 2pt |
28pt
GOOD!
美麗なグラフィックと、とんでもない高さまで身一つで登る面白さ。夜になれば凶悪なゾンビをライトの明かりだけを頼りに避けて逃げる緊張感は非常にスリリングでした。
BAD/REQUEST
演出・音楽を含めストーリーはマイナス点を付けたいほど酷い。主人公を始め魅力のないキャラクターたちが繰り広げる茶番が苦痛。なんの疑いも持たない、機転も効かない、何故単独潜入させられたかまるで意味不明なくらい無能な主人公、見え見えの黒幕、安っぽい悪党(ラスボス)、存在空気の正義の司令官、ココ笑いどころと狙いすましたキャラ付けの変なモブキャラ。彼らの中身の無いやりとりや展開に絶妙なタイミングでBGMオフにしたほうが感傷的になれるんじゃないかと思うくらいわざとらしい「今悲しいですね~」と言わんばかりの音楽が流れて違う涙を誘いました。
ゾンビゲーだしあんまり細かいことは抜きでヒャッハー出来ればいいのでは?と思われるかもしれませんが、このゲームにおけるゾンビは結構固めの設定で武器の性能も普通で割りと紙装甲の主人公と戦闘には積極的な作りではなくましてや無双なんてできません。終盤でも無理は禁物で序盤は夜間逃げるのもやっとです。なので脳筋DQNプレイが捗ることも望み薄です。
戦闘で好き勝手に大暴れするわけでもなく、常に気を抜けない状況で思わぬ展開に度肝を抜かれることもなく陰気臭い雰囲気で自由に楽しめることは「走って、登って、逃げる」です。それ以外のことで楽しみたいのであればこのゲームはいまひとつです。
COMMENT
1つだけ、まだわかりませんがひょっとすればこのゲームは最高に面白いかもと思っている点があります。綺麗でなめらかに動くパルクールアクションをVRでやれば没入感と迫力を最大限発揮できるのではないでしょうか(自分はまだ体験したことも詳細な性能も知らないのであくまでイメージです)正直オススメできるゲームではありませんでしたが、頭の片隅に入れておいて様子見してみてはいかがでしょうか。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 1pt | 2pt | 1pt | 4pt |
41pt
GOOD!
●【オリジナリティー】オープンワールドの荒廃したゾンビだらけの都市を自由に走り回り、とある任務の為に生き抜くといったゲーム。このようなゲームは他にもあるみたいですが、私はオープンワールドといえばファンタジーなRPGしか知らなかったので、個人的にではありますがオリジナリティーは感じました。「道路→ドア→建物内」といった通常の移動をより強化?し、家の壁、塀、車・バスの側面、崖といった、「壁という壁」のふちにほぼ全てつかまってぶら下がり、駆け上がる事ができ、ごちゃごちゃした街を恐ろしい程スムーズかつスピーディに移動できる。これはとっても爽快感がありました。また、昼と夜の概念が存在し、昼はゾンビ共もおとなしめで割と一方的にボコボコにできますが、夜は活発になり、夜専用(というか暗闇専用)の強力なゾンビが登場し、逆に一方的にボコられるので、見つかり次第逃げる事になります。この強力ゾンビ、一度見つかると上記の通りの家の壁を駆け上がり、屋根から屋根へと飛び移り、屋内を駆け抜ける主人公の超脚力で逃げ回っても、背後にぴったり付いてくる程の追跡力を誇ります。スリルが半端ナイです。おそらく初見では意味もわからずやられてしまい、それ以降空が夕暮れに染まってくると「やべ!もう日が暮れる!安全地帯に・・ああー遠い!やばい!!」と思う事請け合い。・・ですが、夜間は主人公がスキルを取得する為の経験値が2倍となります。うまくできてるなーと思いました。
●【グラフィックス】絵はとても綺麗です。昼・夜ともに空気感がでており、日中の暑さが肌で感じるかのように臨場感たっぷり。廃墟と化した一般家屋や店舗内は埃がただよい、板でふさがれた窓からかすかに日の光が入り、廃墟好きな人は歩いてるだけでも楽しいはず。
●【音楽】特に耳に残るものはないものの、夜間的に発見され追跡中のBGMは非常に焦らされるものであり良かったです。街を歩いている時は若干音楽はあるものの、基本自然環境音に近いのも作品の雰囲気にあっていると思います。
●【熱中度】ストーリーがわかりやすく、映画のようで良かったです。正直下記のBAD項目のせいで途中でもうやめようと思ったのに最後までやったのは、ストーリーが気になった事が大きいです。サイドクエストもストーリー性があるものは意外な結末だったりクスッときたりと楽しかったです。
●【快適さ】細かい所ですが、冷蔵庫やタンスなどを漁った時に、自動でアイテムの方へ視界が動き、アイテム取得ボタンを押すだけなのは地味ながら便利につくってあるなーと感心しました。
BAD/REQUEST
×【熱中度】
→ゾンビ共を一掃した時や、移動がものすごくスムーズにいっている時などは時間を忘れて楽しんでましたが、やはりオープンワールドの宿命なのが、やってる内に移動がだるくなってきます。建物から建物に移動するパルクールアクションがウリですし、もしファストトラベルを搭載してしまうとゾンビに出会う事すらなくなってしまうのでしょうがないと思いますが・・せめて各地の安全拠点から本拠点への一方通行かつ、ゲーム中の一日に一回だけでもいいのでファストトラベルが欲しかった。
→ストーリーは良かったのですが、いわゆる「おつかい」感が濃く、「AさんにあってBをしてきてくれ→BをしてほしかったらCにいってDを持ってこい」とファストトラベル無しの広大なフィールドをあちこち駆け回る事になり、移動の多さからマップを開いて次の目的地が遥か遠くだと飽きがでてくる。物語中盤あたりで「話長くね・・まだ終わらないの?」と正直思ってしまった。
×【快適さ】この項目が個人的に一番気になった所
→字幕が見づらい。文字がアホみたいに小さい上、背景と同化し、もう本当に読めない。とある会話では画面全体が青く染まり読みやすいのだが、普通の会話の時もそうするか文字を大きくして欲しかった。安全地域での会話やムービー中の会話ですらこれなので、戦闘中のリアルタイムの字幕などもはや読めという方が無理なレベル。
→ロードが長い。フィールドからダンジョンに入るように、ロードを挟む移動がある際にその度にロードが入る。フィールド→屋内ならまだギリ許容できるが、屋内→フィールドの場合数えてみたら40~50秒程かかっていた。
→移動に関して
・細かいキーコンフィグが無く、R1でジャンプ、L3押し込みでダッシュというなんとも不思議なコントロールが最後までつらかった。特にダッシュがやりづらく、敵から急いで逃げなくてはならない場面で道の角を曲がった時や大ジャンプ後などにダッシュが切れて普通の歩行になってしまい「あーもう!」とイライラしてしまう場面が多くあった。
・オープンワールドで基本どこでもいけるのだが、一部登れない・進めない場所がある。それは別かまわないが、見た目でわかりづらい。どう考えてもいけそうなのに縁につかまれず、ピョンピョン跳ねてる間にゾンビにぼこられるとこれまたイライラしてしまった。
・どこにいくのかわかりづらい。例えばマップを開いて目的地を見たとき、目的地が建物内のとある部屋の隅だった時、目的地表示が建物の玄関ではなく、そのままその場所が表示され、更にそれが別の入り口から進んだ先の地下なのか、2階なのか、屋上なのかが地図からではさっぱり読み取れず、目的地建物の外周をゾンビを気を配りながらぐるぐる周るのは中々のストレスだった。とうとう行き方がわからずクリアできなかったサイドクエストもあった。
・主人公は建物を登る事には長けていても、降りる事にはもうこれクソであり、高い建物からおりたくて、屋根の隅にいって視点を下に向けても「ぶらさがる」いったコマンドが表示されず、大ダメージor即死覚悟で飛び降りるしかなく、実際それで何度も即死するとこれまた血管がぶち切れそうになった。落下ダメージを置けない緩衝地点はある場所もあるが、普通に降りるコマンドも搭載してほしかった。
・主観視点により足場の距離感がわかりづらい。主観視点を辞めろとか背後視点にオプションで変えられるようにしろとそういう事ではなく、普通のストーリー上で通る道にアクション苦手な人がコントローラーぶんなげたくなるような道を作るなと。物語終盤のとある地点では同じ場所で落下→即死を繰り返しスタッフへの怒りは最高潮に。
×戦闘に関して
→敵と主人公の戦闘力(機動力)に差がありすぎる。通常のゾンビ相手ならむしろそれは逆だが、強化ゾンビ相手だと被弾無しはかなり難しい。
また、(特に序盤)武器を普通に戦うには物量に対して敵の体力も攻撃力も高すぎる。中盤で武器が強化されて楽になってきたなと思っていると、終盤にかけて敵もアホみたいに強化されて波のように大量に押し寄せられると対処しきれない。だからこそ元々街に設置された罠や各種アイテムを使うのだろうが、それをもってしてもつらい場面が多々あった。(ちなみに私は難易度簡単(普通?)でやっていたが正直それでもきつかった。
→各敵がうざすぎる
・通常ゾンビ:序盤はまさに雑魚敵といった感じだが、終盤にかけて移動スピードがあがり、さらに火炎瓶で黒コゲにしても生存し、防弾チョッキを装備して最高性能の武器ですら数発耐え抜きとってもうざい。
・走りゾンビ:今作ウザさ第2位。ゾンビとは思えないものすごい速度を走ってきてアーアー叫びながらこちらの攻撃を回避しながら連続攻撃してくる。「大きな音をたてると出現するので急いで逃げる事」とのチュートリアルの通り、ガスボンベなどを爆発させると、どこか遠くで扉をぶちあけて出現する音が聞こえこちらに走ってくるのだが、音をたてた地点から、音をたてた時点で即行で逃げ、入り組んだ路地の家の中の隅の部屋の角にしゃがんでいようが、音たててしまったら最後、プレーヤーの近辺にポップし、私レーダーもってるんですwと言わんばかりに正確に部屋に飛び込んできて、「今のお互いの位置関係なら、ここの角曲がって、この家入ったら絶対見失うだろ」という逃走経路だろうと難なく追跡する。更に終盤にもなるともうコンセプトは崩壊し、音たてようがたてまいがその辺からわらわらと複数で突撃してくる。こうなるともはや出現=被弾確定のようなもので、最初こそ恐怖だったのが終盤はもう憎悪と殺意とイライラしか沸かず発狂しそうになった。
・巨人ゾンビ:でかいハンマーのような鉄骨をもった大型ゾンビ。動きこそ緩慢だがたたきつけ攻撃で地面に衝撃波がでてプレーヤーを吹き飛ばす。それは別にいいのだが、この衝撃波の当たり判定が滅茶苦茶で明らかに叩きつけた地点から数メートル離れていても当たる!更にハンマーが天井など当たって弾かれているのに衝撃波は発生し当たる!元々はボス的な感じで出たのに後半は強化され複数ででて面倒くささが半端ない。
・ゲロゾンビ:遥か遠くからゲロはいてくる。ゴルゴ並の精度で。近づくとマシンガンのごとく連射してくる。こいつも発見される=被弾確定レベル。この敵に限った事ではないが、一度発見されると屋内に逃げ込もうが敵はロックオンしたままなので吐きかけたゲロが家の外壁で爆発したのが、壁貫通して当たる。うざい。
・自爆ゾンビ:今作うざさ第一位。近づくと自爆し、なんと即死。この辺なら大丈夫だろうと離れていても体力半分けし飛ぶ程のダメージを受ける。見た目も太っといて良くみれば通常ゾンビと判別可能だが、わらわらと雑魚ゾンビと一緒にでてこられると判別が難しく、しかも主観視点なので後ろからこられるともう詰みである。更にドアを開けた狭い屋内に潜んでいる事が多く、慎重にすすんでいようが、敵に追われて焦って飛び込んだ先であろうが、こちらが発見した時にはもう間に合わずにほぼ即死確定である。更に更に自爆で音をたてる為、上記走りゾンビが寄ってくる。走りゾンビの量が増える物語後半は地獄である。
・人間:場合によってはうざさ一位。人間とは思えないタフさを誇り、火炎瓶で全身黒コゲの大やけどにしても、そのまま襲いかかってくる。マシンガンをもったやつも登場し、こちらも銃器をもっていない場合2秒程で蜂の巣にされ、はっきりいって無理である。例にもれず一度発見されるとこっちが隠れようが位置がばれっぱなしなのでこっちからは視界に見えてないのに、ガンガン銃弾を浴びせてくる上、撃ちながら突撃してくるとこっちをロックオンしたまま移動撃ちされるので、まるでFPSでオンライン生身の人間相手をしてるかのように被弾する。
×システムに関して
→上記の移動での落下死、敵の波状攻撃・即死攻撃でのイライラを最高潮に加速させる要素、それがデスペナルティである。なんと死ぬとレベルアップの為に溜めた経験値が減る。レベルアップまであと80000exp、ちまちま300とか1500とか溜めに溜めたポイントがただ一度のミスで一度に3000ポイントとかマイナスされるので、まさに溜まったものではない。戦闘、というか生存に緊張感を持たせるためなのだろうが、上記の敵共のせいで常にイライラしている為、コンテニューの時に素直に反省できない。
×武器強化がしづらい。このゲーム、武器に耐久値が設定されており、いずれはぶっ壊れ、素材に分解するか店で売るかしかできなくなる。その為、「武器に割と貴重品である強化アイテムを装備し強化した」武器がぶっ壊れると強化アイテムごと使い物にならなくなるので、物語序盤・中盤で後から後から更に強力な武器がでてくる状況では気軽に強化アイテムなど使えるはずもない。高額なお金を要求されてもいいから、強化アイテムは取り外させて再利用したかった。
×難易度高すぎってレベルじゃないミニゲーム:「チャレンジ」という名で、「何分以内に~に辿りつけ」やら「何分以内に敵を~体倒せ」のようなミニゲームがあるのだが、イカれた難易度で設定してある。私はゲーム開始地点から一番近くにあり、ミッション名からしても一番最初にやるのであろうミニゲームをやったが(ちなみにミニゲーム達成難易度は「普通」)、初プレイで結構厳しいなと思い、他の方がアップされた動画を参考にしてクリアしようとしたが、動画をみせて頂いて愕然、ミスを一度も許さないスーパープレイ動画のような内容であった。「個人でやるのは諦めたから、攻略動画を見よう」ではなくて『攻略動画を見て、諦めた』は人生初である。しかもネットを見て回るに更に鬼畜なミッションもあるそうで。どう考えてもスタッフがノーミスで出来るまでやったか、コンピューターで自動操作でやってでた最速タイムをそのまま制限時間にしたとしか思えない程である。こういうのって普通何人かがやったタイムの平均より少し高めか低めに設定するのでは・・
×ピッキングの難易度:扉や宝箱に鍵がかかっており、キーピックでこじあけるという状況があるのだが、鍵開け難易度なるものが4段階存在し、難易度3・4に当たるやつがPS4のアナログスティックでやるのには無理があるように感じた。左スティックでキーピックが正しく入るポイントをひたすら探すわけだが、最高難易度ともなると数mmの穴を通すようなレベルで、「左スティックを左にちょいはじくように倒す→開きそう→更に左にちょいと→まったく合わない→じゃあ右かと右にちょいと倒す→まったく合わない→左に戻す→開きそう→右に倒す→キーピック折れる」みたいな事をやってるとハゲそうになる。さらに腹立たしいのが時間とキーピック数本をつぎ込みながら、明けてみるとその辺のゴミ箱に落ちてるものと同じものがデカイ箱に2個入ってるだけだったりするのと、このキーピックであける箱の数が多すぎる事!「またキーピックかよ!あーもう・・カチャ!やっと開いた・・コーヒーとひもかよ!!そんなすぐ使いそうなもんなんで敵の本拠地で厳重に鍵かけておいてんだよ!」「(クエスト終了後)君に返しきれない恩義ができたね。せめてものお礼にこの部屋のアイテムは全部もってってくれ。」→キーピック→「じじいこらああああああ!!」ってな感じでもう終盤はめんどうくささが勝ち、「どうせ開けても大したもんはいってないんでしょ」と完全スルーでした。
×オンライン:これはゲームというよりプレーヤーのせいですが・・協力プレイをすればホストは放置のままでその場から永遠に動かず、他のゲストがいるとしてもそれぞれが好き勝手に意味もなく走り周るだけであったり、そもそもジェスチャーやチャットがないので意思疎通もできず、対人モードでは(片方のプレーヤーが強力なゾンビを使って戦う)まったくセッションできない上、やっとの思いで遊べたと思えば入った瞬間に降参か回線切断され・・。まともで出来たことないです;
COMMENT
【満足感】エンディングを迎えた時は、「クリアした~!」:「はぁ・・やっと終わった・・これで解放される;」=3:7 といった感じでした。ストーリーの結末が気になったし、オープンワールドでゾンビ共相手にサバイバル!という行為自体は当然楽しいのでクリアしましたが、合間合間にちょっかい出してくる各種ウザポイントで、正直中盤以降はムービー以外はため息ついてるか血管切れそうになってるといった具合でした。
プレイ中は「あーもうだめだ、これまごうことなきクッソゲーだわ」と何度も思いながらも最後までやれたのは、これがクソゲーではないからだと思います。ネット上での他社様方の評価は良いですし、その意見についても納得できます。ただ(下手糞な私の本当に個人的な感想ですが)上記BADのポイントがピンポイントで癇癪虫に突き刺さり、割とイライラする事が多かったです。
店頭でパッケージが目にとまり、「お!オープンワールドの廃墟の街でゾンビ相手に生き延びる!?おもしろそうじゃん!」と感じた人は「買い」だと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 3pt | 1pt | 2pt | 1pt | 1pt |
41pt
GOOD!
■グラフィック
廃墟と化した都市の空気感がすごい。ゴミなどもリアルに飛んでて映画のよう。さすがの洋ゲー。
■オリジナリティ
ゾンビと言えば銃で倒すようなゲームが多いがこれは鈍器で殴ったり斬って倒すゲームだったので斬新。銃もあるが音に反応しゾンビを呼び寄せてしまうリアル設定。
スパイダーマンのように飛びまわれるパルクールアクションも○
武器も種類が多い。
BAD/REQUEST
■字幕
とにかく小さくて白い文字なので場所によっては読みにくい。しかも戦闘中に話しかけられることもあるため読みずらくストーリーを追いかけられない。
■一部敵のうざさ
自爆ゾンビとタックルゾンビがうざすぎる。自爆に関しては不意打ちで出てきて、急いで離れても大ダメージ。他のゾンビにまぎれて向かってくるのを間違って返り討ちにしようものなら即死。
タックルに関しては、攻撃範囲が謎すぎる。ちゃんと避けても衝撃波でよろめいたりする。というかまず一人称視点のゲームで攻撃を瞬時に避けるのが周りの障害物に当たって難しい。
人間の敵も近距離投げナイフ避けたり弾いたりする超人的な反射神経のくせに殴るのは避けれない意味不明さ。
■操作性
操作性が独特すぎて慣れにくい。銃なんてまともに撃つのすら難しい。メニュー画面もよく使う応急処置の製作が一番下の方にあるのもめんどくさい。
■ゾンビを倒す意味のなさ
レベルがあがるとゾンビ倒す意味がなくただ広いマップを移動するだけの作業ゲーと化す。クエストによっては敵がうじゃうじゃいる奥に目的地があり戦わせようとする開発の意図は感じられるが、ファストトラベルがないためそこにいくまでが面倒。かといって敵を倒しながら行こうとすると尋常じゃない敵の数なのでとんでもない時間がかかる。バランスが非常に悪い。
移動を楽しむゲームだが、それならレベル以外にももうちょっと戦うメリットを増やしてほしかった。
しかも後半は武器が強くなり一撃でゾンビが死ぬため強い武器を探すことすら意味がなくなってくる。
ゾンビと戦うのが楽しくない・面倒と思ったところでこのゲームを辞めました。
COMMENT
ゾンビ・サバイバル・オープンワールドという言葉に惹かれて購入したが慣れていくうちは楽しかったが、慣れてしまうと急に飽きました。
ゾンビをズバズバ切るのは楽しいけど、成長要素も少なくゾンビもただアホみたいに数が多いだけで倒すのが面倒になり中毒性が全くなかった。
他のゾンビゲーとはかなり違う路線をいってて良い要素も多いが、バランスや快適性の悪さが全てを台無しにしてる。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-02-10
というか、序盤にレベル上げまくってスキルを揃えないと結構キツイ難易度な気がします。
スキルさえ揃えば、敵を避けて進むアクションを最大限応用して戦えるので、前作的なゲーム『デッドアイランド』以上にカッコよくゾンビを倒していけます。
危なくなったら高い所に避難しましょう。
他の方もおっしゃってますが、ストーリーはドラマ『ウォーキングデッド』みたいなノリ。つまり “人間VSゾンビ” というより “ゾンビがあふれた地域で人間VS人間” がメインといった感じです。
個人的には全然OKでしたが、化け物ばかり相手にしたい人には残念ポイントかもしれません。
残念ポイントと言えば…個人的に三つほど気になった点があるので書いておきます。
・酔うタイプの人にはかなり厳しそうな主観視点。
振り向いた時、歩いて止まった時などに微妙な画面揺れがあります。普段ゲームで酔う事は滅多にないのですが、これはちょっと気持ち悪くなりました。
慣れれば大丈夫だったのですが、他のFPS等で酔う人は確実に酔うと思われますので注意。
・ボス戦と呼べるイベント戦闘が3回ほどあるが、基本的に武器持ちこみ不可
ストーリーの展開というか演出的に分かると言えば分かるのですが、折角「いざという時に使うぞ!」と用意していた武器をボス戦で使えないのは残念でした。
ちなみに3回のイベント戦のうち1回は嫌う人はとことん嫌うQTEだったり…
・英語音声、日本語字幕という仕様
『デッドアイランド』と違い、日本語吹き替え音声はありません。
「映画とか普段から字幕派だから全く問題なし!」…と言う方も注意が必要。
何故なら字幕サイズがかなり小さいからです。洋ゲー字幕は小さい事が多いですが、これは特に小さい(通常の映画字幕の1/5ぐらい?)
更にフォントの所為か背景に溶け込んでしまい読み難くなってしまってるシーンがチラホラ……正直、字幕読む難易度なんて上げないでほしいです…
…と、まぁ…いろんな意味で気楽に出来る難易度じゃないかもしれませんが、上記三つの問題点さえ気にならなければ かなり遊べるゾンビゲームである事は確かです。
協力プレイも出来るので、一緒にやるフレンドがいれば遊びの幅も広がります。
GOOD!
○主眼視点でパルクールアクションが出来る
三人称視点のものはいくつかプレイした事がありますが、主眼視点でのパルクールははじめてでした。
○序盤は強いゾンビへの恐怖感を感じられる
特に銃撃音や爆発音などの音に反応すると出てくるバイラルと言うゾンビと、夜や暗い建物内にいるボラタイルと言うゾンビは早い・強い・固い、と3拍子揃っている上に数も多いため、かなりの危険度を誇ります。
序盤であれば、これらのゾンビも恐怖感へのスパイスとなって良いんですが・・・以下BADで。
○近接武器のカスタマイズが出来る
改造とは別に、カスタムパーツを付けて性能をあげる事ができます。
このシステム自体は良い所なんですが・・・以下BADで。
○高所から見渡す風景が綺麗
安全地帯からや高所から見渡す街はとても綺麗に感じました。
○カモフラージュが便利
中盤以降はほぼ常時使ってました。BADに記載のイベント戦闘でも使える有用なスキルだと思います。
○ランダムイベントが頻繁に起きる
イベントと言ってもモブNPCがゾンビに襲われているのを助けたり、敵の組織に捕らえられているのを開放したりぐらいですが、助けると報酬がもらえます。
以下、加算点の詳細です。
グラフィックス・3点
見渡す街は確かに綺麗なんですが、実際に飛び回ってみると似たような建物や通路などが多く、飽きやすい印象です。
また、グラフィックスも飛びぬけて綺麗と言うわけでも無いので、差し引きして3点で。
難易度・4点
GODで良いのか分かりませんが高ポイントと言う事で。
単純に難しいのに加えて、中盤以降は割りと理不尽に難易度を上げてきます。4点。
BAD/REQUEST
■パルクールアクションがあまり快適ではない
主眼視点でのパルクールは斬新ではありますが、距離感がつかめなかったり周囲の状況が分かり辛かったりと快適には感じませんでした。
距離感がつかめないと落下などの事故が増えますし、建物の上に結構ゾンビがいるので周囲の状況が分かり辛いのも地味にストレスに。
また、ちゃんとボタンを押してても上れなかったり掴めなかったりする事があり、それらのミスで落下死したりするとこれもストレスになります。
似たようなパルクールアクションが出来るアサシンクリードに比べると、快適さと言う意味では大きく劣っていると感じました。
■シナリオのイベント戦闘がつまらない
イベント戦闘と呼べる物は3つぐらいだったと思いますが、最初の2つは持ち物を全て奪われた上で決まったエリアでバトルロイヤルでしたし、最後のバトルは何とまさかのQTEと言う仕様。
最初の2つについても、武器はともかく素材なども含めて「全て」取り上げられるため、スキル育成と言うシステムをほぼ全否定する形になります。
こう言ったバトルや強敵に備えて武器を強化したり各種爆弾や投擲類の設計図を集めていたんですけどね・・・
そして最後の最後でQTE。もはや言う事はコレだけです。「止めてくれ」
■引っ掛けフックの扱い
開発者はどうしても苦労させて上らせたり跳ねさせたりさせたいらしく、引っかからない以前に使用自体が禁止されてる場面が結構ありました。
こう言う所で楽をしたいからサバイバルスキルを上げていたんですけどね・・・
■サバイバルスキルについて知らないと「詰む」可能性がある
文字通り、本当に「詰み」ます。なぜこう言う仕様にしたのか・・・
私は事前にバグ等について調べていたため、上記の「詰み」を回避しましたが・・・
■死亡した時のペナルティが大きすぎる
いわゆるデスペナルティですが、それまでせっせと稼いだサバイバルポイントをゴッソリ持っていかれます。
ペナルティ無しにしろとは言いませんが、もう少し考えられなかったんですかね・・・
■近接武器のカスタマイズ素材が入手し辛い
かなり手に入りにくいです。武器が消耗品扱いなんだから、もう少し手に入り易くても良いと思います。
■近接武器は消耗品
前作と同じく、近接武器は耐久度制で修理も出来ますが、それぞれの武器に修理可能回数があるためいつかは壊れます。
今作では銃器がかなり使い辛いため、基本的に近接武器で戦って行く事になるんですが、ゾンビは基本固いので普通に使っていくとかなり壊れやすく感じました。
これのせいで改造はともかく、貴重なカスタマイズ素材が気軽に使えないのもマイナス点かと。
■ボマー
死んでから分かる様な所にワザワザ配置されてる邪魔ゾンビです。冷めます。
■ただの雑魚ゾンビも爆発する?
詳しくは分かりませんが、中盤あたりからそこら辺に大量にいる雑魚ゾンビも小規模ですが爆発している様に思います。
これも全てではなく集団の中の数匹だけみたいなのですが、この爆発のせいで上記のバイラルがガンガン出てきます。
腐敗が進んで体内にガスでも発生してるのか・・・とにかく、こうなって来ると雑魚ゾンビを狩るのも億劫になってきます。
■中盤以降、バイラルが普通に出てくる
何も音を出してないのに普通に出てきます。
このせいで移動する事自体が大きなリスクになってしまい、パルクールアクションすら楽しめない状況に。
■ファストトラベル(FT)が無い
いくらパルクールアクションが売りと言っても、FTは欲しかったです。
上記に書きましたが、中盤以降は移動する事自体がリスクになってしまっているのでFTは設置するべきだったと思います。
■人間の敵キャラが強すぎる
特に銃器を持った敵性の人間は一騎当千に値します。
正確無比な射撃を弾数無限で繰り出すため、一人で複数のバイラルを相手に圧倒しています。
また、大型のゾンビが相手でも倒している場面を目撃しました。
■フリーズ
やはりと言うか、フリーズします。
私は2度経験しました。
以下、減算点の詳細です。
オリジナリティ・1点
前作のデッドアイランドにパルクールアクションを取り入れ、近接武器を消耗品扱いにして銃器を使いづらくしたのが今作だと思います。
基本的なシステムは前作と同じですが、主眼視点でのパルクールアクションは新しいと思いましたので、0ではなく1点で。
音楽・1点
耳に残っていません。良いと思える曲はありませんでした。
ただ、やり始めた頃のバイラル登場の叫びは恐怖感を煽るのに一役かっていたと思います。
が、ソレも少しすれば聞き飽きてきますし、またかよ、ぐらいの感じになってきます。差し引きして1点。
熱中度・1点
序盤は素材集め、設計図集めとそれなりに熱中していました。
が、中盤以降は移動自体が面倒に感じ、クエストもお使い系ばかりだったためかなり早い段階で面倒臭さが勝っていました。
これも0ではなく1点で。
満足感・0点
万全の体制でストーリーを進めていたらまさかの所持品全没収。満足できる訳がありません。
加えて最後の最後でQTE。0点でも高いのでは無いかと思える程の不満足感で一杯です。0点。
快適さ・0点
パルクールアクション自体があまり快適に感じられず、中盤以降のバイラル祭りは快適なゲームプレイとは程遠いと思います。
また、上記のストーリー上のイベント戦闘はバランス調整を放棄した証だと判断します。0点。
COMMENT
新型PS4でディスク版をプレイ。アプデは途中であてました。
前2作がそれなりに楽しめたので今作も購入しました。結果的に今作は合いませんでしたが・・・
血の色で評価が低いのかと思っていましたが、単純にゲームとしても並かそれ以下かな、と言う印象です。
パルクールアクションが売りのようですが、私個人としては主眼視点でのパルクールアクション自体があまり楽しめず、バランス調整放棄のイベントミッションで一気に冷め、中盤以降はサッサとクリアしようと気合と根性で進めてクリアしました。
サバイバルとありますが、前作同様あいかわらず水とか食料は不要な存在になってます。
バランス調整出来ないのなら、いっそ戦闘系を簡素にするか排除してサバイバルに特化してくれた方が楽しめそうな印象でした。
オススメは出来ませんが、ゾンビ大好きな人、ゾンビと生死を賭けて鬼ごっこしたい人は楽しめるかもしれません。