オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 5pt | 4pt | 3pt | 3pt | 1pt |
70pt
GOOD!
・グラフィック
トトリ、メルルなどのアーランドシリーズのような華やかさはありませんが
非常に落ち着いた、幻想的なグラフィックになっています。
・BGM
おおまかな地形によって戦闘曲が変わる演出は良いです。
曲自体も前作やマナケミア2等で使用されたような激しい曲調ではなく
民族的な落ち着いた曲調に戻っており世界観にマッチしています。
気に入らなければ、もしくは気分を変えたければシリーズの別作品の曲に
変えてしまえるのも地味に嬉しいです。
・キャラクター
個人によって好き嫌いはあるでしょうが、前作までの強烈な個性付けではなく
どこか落ち着いたキャラクター達にはとても好感が持てました。
BAD/REQUEST
・ボリュームが少なめ
最近のシリーズではおなじみだったゲーム期間延長がないのは残念。
当然ながら、その期間内で遊びきれる程度のボリュームになっているために
前作前前作などをプレイした身としてはやや物足りなさを感じます。
・シナリオ
「アーランド三部作」のように同じ世界観と時間軸で複数作制作をすること
自体は大歓迎ですか、シナリオは1作ごとにきちんと〆てほしいですね。
外伝のRPGシリーズならとにかく、本家アトリエシリーズに複数作を股にかける
壮大な世界観を求めている人はあまりいないのではないでしょうか。
・処理落ちする
メルルのアトリエほどではありませんが、画面内に表示されるものが多いと
やっぱり処理落ちします。ハード性能の問題もあるのでしょうが…。
COMMENT
全体的にPS2以前のアトリエシリーズの雰囲気に回帰しつつ
新しい要素も取り入れようとした実験作、といったところでしょうか。
露骨な萌え路線に突っ走っていたシリーズ全体の雰囲気を
とりあえずある程度は落ち着いた、どこかのんびりした雰囲気に落ち着け
調合関連を素材システムをグラムナート以前のシステムに戻して単純化しつつ
調合スキルによりかなり幅の広いアイテム作成ができるように設定し
止めどないインフレが巻き起こっていた戦闘関連に歯止めをかけ…と
アーランドシリーズとは違った雰囲気の作品にしようという考えは様々な
部分から伝わってきたのですが、残念ながらまだ未完成と言っていいでしょう。
少なくとも、トトリ、メルルのアトリエなどと比べるとどうしても低い評価に
なってしまうのは致し方ないのではないかと思います。
ただし、一本の作品としては今の時点でしっかりと纏まっており
またアーランドシリーズも、1作目→2作目で凄まじい進化を遂げたことを
考えれば次回作以降にもとても大きな期待が持てるのではと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 5pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt |
72pt
GOOD!
○グラフィックとサウンド
相変わらずの美しいグラフィック、そして特にサウンドに関しては
質・量ともにシリーズを通して例が無い程にレベルが高いです。
RPGでは陥りがちな「余りにも繰り返し聴く街や戦闘の音楽で不快になる」
という点が全エンディングを達成するまで通して感じませんでした。
音楽を編集して変更できたり、様々な場所や状況で戦闘音楽が自動変化します。
各BGMに個人的な好みの差は有るにせよ、この点は凄い事だと思います。
○戦闘(全般)
旧来からのシリーズでは、戦闘に関しては余り重点が置かれておらず
前3部作からいきなりの進化を始めた戦闘面ですが。
今作もしっかり進化しており、距離の概念や演出面も優れています。
範囲攻撃で誰が対象になってるのか、しっかり出るのも良い感じです。
○エンディング分岐
達成したフラグに対して優先順位ではなく最後に選択肢で選ぶ方法となり
これによりセーブロードを繰り返してフラグを調整する事が無くなりました。
この点に関しては非の打ちどころのない改良だと思います。
・調合と採取に関しては賛否両論となると思われますが。
良い面と悪い面が半々ずつを、GOOD/BAD両方に記載させて頂きます。
△採取
素材が99個を超えてスタック出来るようになったため、
素材が溢れてコンテナに移しに行くという従来のやり方を
しなくて良くなった。非常に単純になっています。
従来までのシリーズで占めていた、
ゲームの7割が採取と言う状況は無くなっています。
△調合
これも単純になっています、アトリエシリーズの根幹を成す調合システムを、
大胆にいじってきたなぁと言うのが感想です。
質や素材によって完成個数が増えるのも好印象。
また錬金術レベルが非常に上がり易くなっており、50達成も容易です。
BAD/REQUEST
×シナリオ
正直薄いです。
プレイ期限が3年での強制終了となっており、期間内に初期目標を達成し、
期限延長を行って第2目標以降に挑むという形ではなくなっています。
採取と調合に時間が掛からなくなったための処置なのか、
都合によりそこまで作り込めなかったのかは分かりません。
各キャラのイベントも薄く、キャラの背景も全達成しても分かりにくい。
唯一キースだけはしっかり作りこまれている感じですが、
彼だけクリアフラグが特殊で、普通にストーリーを追って行ってもクリアできません。
あと黄昏の錬金術師というタイトルですが。
キャラのノリのせいか余りにも整った町並みのせいか、
世界観を演出しきれておらず「どこが黄昏なんだ」と感じさせる事が多いと感じました。
これらは明らかに作り込み不足です。
×戦闘(個別の不満点)
戦闘アシストシステムに関しての説明が不足しています。
攻撃時にアシストが発生しても最初にカーソルが合っている左のキャラばかり
アシストを使用してしまうと言う状況に陥りますし、
防御時にも誰が攻撃誰がターゲットになってるのか分かりにくいとも感じました。
どのキャラに対してでもアシストし、アシストされる事が可能になった面の反動です。
主人公のアーシャについても戦闘向けのMP消費スキルが何一つ無く、
周回が進むごとに戦闘力面で空気になっていきます。
雑魚だけに有効な強力な広範囲爆弾をガンガン投げて大味に進むか、
アーシャが動くと時間が進んでしまうため、
時間が進むのが厭なのでもう何もせずにじっとしてろ、と言う事になってしまいます。
攻撃アイテムを劣化無しで登録・量産できるので旅の準備に時間は掛りませんが、
これではちょっと寂しいですね。
×快適性
とにかくイベントの割り込み発生が多すぎます。
指定期日に指定の場所に行く、という従来の進行とは異なり
条件を満たしたイベントが怒涛のように移動中にも発生するため
プレイ1〜2年目などは移動中に引っかかりまくってイライラします。
イベントの量自体は決して多くは無いのですが、
MAP移動中のイベントに関してはほぼ根こそぎが自動発生してしまい、
そのMAPイベント後には決定した移動先がキャンセルされているために、
また行き先を選び直さなければならないのが大変に面倒です。
あと装備しているアイテムの特性や性能が、何故か外さないと見れない。
防具やアクセサリーは装備なしにする事が出来るため、まだ参照できますが、
他に装備できる武器が無い場合、性能が全く参照できなくなっています。
これは話にならない減点です、何故その機能を付けなかったのか理解できない。
△採取
99個以上のスタックできるという事は、
素材の潜在能力も含めて差が無くなっているという事。
凄い装備を作るために素材の採取と吟味を繰り返す事が一切なくなりました。
どこで何を採取しても、同じ素材なら全く同じものです。
△調合
これも説明不足、各スキルや素材の特性についての説明も分かりにくく、
プレイ最初の方は「何故入れる順や特殊スキルを変えると結果が変わるのか?」
という基本的な事すら良く理解できない状態に陥ります。
慣れれば過程を楽しめて面白いのですが、大胆に調合を変えたのであれば、
くどいほどに大胆な説明を入れるべきだったと思います。
素材に関しては全て同一の物となってしまっており、
中間素材に関しても品質と潜在能力以外の物は引き継げないため
素材の吟味が不要になった部分を相まって、とにかく差が生じにくく。
慣れれば最強装備・アクセサリーを簡単に量産出来てしまいます。
調合自体が別物になり、薄くなってしまったという感想です。
ストーリーに絡む調合も4回?と少ないのも寂しい。
COMMENT
今作において煩雑な採取と調合周りに大幅で大胆な調整を加えたのは、
前3部作との差を明確にし多くの客層を取り込むための判断だと思われるのですが、
今作においてはその良い面と悪い面が、モロに表に出てしまっています。
総合で判断すると前3部作の質と量を上回る作品には、残念ながらなっておりません。
全体的にゲームが薄くなってしまっている点も、言い訳が出来ないですし、
そのせいか難易度も大幅に下がってしまっている感じです。
しかしそれはあくまでも、前3部作との比較においての話。
単体の作品で評価するのであれば、やはり良作ラインにはきちんと仕上がっています。
この点は流石だと思います。
アーシャをベースにして、次回作以降を作っていくならば大変期待できそうです。
無理して1年周期に出さなくても、もう少し作りこんでから出して欲しかったですね。
特に今回は、新作として世界観ごと変わったのですから。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 2pt |
72pt
GOOD!
・戦闘システムに距離の概念を導入。
・必殺技の演出がどのキャラも格好いい。
・GUIが洗練されており、ストレスを感じないような配慮が至る所にされている。
・全てのエンディングフラグを同時に立てられるようになった。お目当てのエンディングを見るために他のエンディングフラグに配慮しながらプレイするといった面倒な手間がなくなった。エンディングフラグ立ては、過去作でかなり無意味に苦しめられてきたので、この点は特に賞賛したい。
BAD/REQUEST
・ボリュームが少ない。1周目の段階でほとんどのエリアを回れたし、2周目で余裕でオールクリア。
・イベントスキップができない。
・依頼斡旋所がないので、依頼者を探し回って一人ひとり状況を確認していくのが面倒。
・砥石などで武器を強化する際に、パラメータの増分は色で示すとか分かり易くして欲しかった。
・カメラが固定で背景がわかりにくい。奥から手前に走っていると、いきなり敵にぶつかることもしばしば。
COMMENT
・2周目でトロフィーコンプ。どれも達成は簡単でした。
・悪い内容だとは思いませんが、期待が大き過ぎたかも。アトリエシリーズは前2作(トトリ・メルル)だけやってますが、この2作のような突き抜けた面白さは感じられませんでした。戦闘はアシストの3段階パワーアップを廃止して距離の概念を導入、調合は生成したものを原則素材として調合で活用できないようになり、その代わり1回の調合を複雑にする仕様変更。本作の仕様も決して悪くないと感じていますが、敢えて比較すればどれも前2作の方が良かったと率直に思います。そして何より直ぐやり尽くせてしまうボリューム不足が残念でした。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-08-15
2周目でトロフィーコンプリートして50時間(1周目を含む累計)でした。
<バグなど>
アトリエシリーズで最も不安を抱える部分ですが、現在の最新状態のパッチをあててのプレイで50時間プレイして、
フリーズや進行不能・条件を満たしているのにトロフィーが取れないなどは1度もありませんでした。
<主人公>
万人受けするであろう見た目で、無意味に元気いっぱい熱血ポジティブなわけでもなく
かといってネガティブなわけでもなく、個性がないと言えばそれまでですが
逆にツンデレだとか怒りっぽいだとか無理なキャラ付けがないので、すごく受け入れやすかったです。
<世界観>
中世の田舎の行商と言った感じの個人的にとても好きな世界観でした。
美少女とイケメンしかいない世界ですが、嫌味が全くないです。
<ゲームバランス>
親切なシステムが非常に多く、敵に負けても1日経過する程度のペナルティで
ボスや強敵に負けてもゲームオーバーでセーブしたところからやり直しということがなく
とてもまったりとプレイできます。というか余程でない限り負けません。
<調合システム>
1周目は全く理解できず、装備の強化もわからず拾ったもので冒険していましたがクリアに支障はありませんでした。
2周目は完全に理解して装備を強化したらびっくりするぐらい強くなり、爽快でした。
しかしシステムを理解しても、品質を高くするにはそれなりのコツ・工夫が必要で、あれこれ考えるのが楽しかったです。
依頼面でのアイテム調合は「品質いくつ以上の」「~~の特性のついた」という難しい注文がほぼないので
調合システムを理解していなくても支障なく消化できます。
<エンディング選択システム>
エンディング条件を満たしている場合、どのEDを見るかを選択できます。
1周目ではかなり難しいと思いますが、1周で「どのED条件も満たしていないED」以外の全ED条件を達成できます。
全てのED条件をギリギリにしたシビアなセーブデータ作成、そこからのやり直しではないのでとても親切です。
<感想>
以上のように親切な設計になっているがゆえ難易度自体は低いですがやりごたえはあります。
50時間ずっと夢中にプレイできました。
シリアスな場面が少なく、基本的にのほほんとした雰囲気なのでシステムの親切さも相まってとても優しい気持ちでプレイできます。
最近はずっとコンシューマーゲームを起動するのすら億劫になっていて
起動しても10分ぐらいで電源を切るような状態でしたが
あー続きをやりたいーと思わせてくれました。とてもいい作品でした。
私と同じようにゲームはしたいのにゲームに疲れてしまってる方には特におすすめです。メリエッタさんかわいい
GOOD!
■このシリーズは相変わらずキャラクターが可愛いし個性がある
■音楽はさすがガスト。世界観にマッチしており良曲が揃ってます。特にオープニングムービーは高音質です。
■いろんなイベントがあちこちで起こるのでダレずに最後まで楽しめます
■恒例となったクリア後のエクストラが面白いです。声優インタビューや原画、音楽が楽しめます
BAD/REQUEST
■モンスターの種類が少なすぎる。冒険期間が短いせいかもしれませんが、色が違うだけで姿は同じモンスターと何度も戦う羽目になります
■メインストーリーの内容がちょっと薄い。もっと期間を延ばして重みのあるストーリーが良かった。
■メッセージスキップが遅い。既読イベントをカットできなくなった。
■これも恒例なのかもしれませんが、エンディングがどれもサラッと終わってしまいます。
■今回から新しく変わった調合のシステムがわかりづらかった
COMMENT
前三部作の物語とは一切繋がりがありません。
リンカのストーリーなんかを見ると続編もありそうですが、またロロナみたいに年齢を戻されてしまうといった愚行が心配です。
トロフィーの獲得は前作シリーズより簡単です。攻略サイトを参考にすればプラチナもあまり時間をかけずに取れるでしょう。