【PS3】DATURA レビュー
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-05-17 |
価格 | 1000円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ オンライン配信専用 ■ ジャンル:インタラクティブアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 ■ PlayStation Move:対応 |
- 総合ポイント
- 48
- (難易度)
- 1.67
- レビュー数
- 6
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 4pt | 1pt |
60pt
GOOD!
以下PS Moveを使用してのレビューとなります。
”手”のアイコンを使った独特な操作性はなかなか斬新で面白い。触ったときの反応を確かめたくてつい色々なところを探ってしまった。Moveへの反応も良好でしっかり動きや角度をトレースしてくれます。
夢の中へ迷い込んだような雰囲気をもった世界観が独特なグラフィックで表現されているもの○。宙を舞う木の葉や枯れた木々など陰鬱とまではいかないが、どこか寂しげで孤独感を強調するビジュアル作りは見応えがあった。
突如まったく違う場面が切り替わったり車の運転視点になったり、はたまた突如銃撃されたりとプレーヤーの思考を彷徨わせる演出が光っていると感じた。どれも表現にパンチがあるというかインパクトのある描写で、観るものに強く印象づける工夫がされている。
BAD/REQUEST
解いていく仕掛け・ギミックの出来がいまひとつ。どれも簡素なものばかりで”ゲーム”としてみたときに疑問符が残る。本格的な謎解きとまではいかなくても、解いたことで達成感を味わえるようなギミックが欲しかった。
また”手”を使ったMoveでの操作性は仕掛けを解く際には、スイッチ的な動作(ボタンで出来るような操作を単にモーションを起点にしただけ)のものが多くて不満が残った。そそぐ、まわす、投げるの他にももっと実際の手のアナログな動きを駆使する場面が欲しい。
総プレイ時間は初見でも1時間〜1時間半程度。1000円のゲームでこれをどう捉えるか・・・私はボリューム不足だと感じた。周回要素もあるにはあるのだが、そこまで繰り返し遊ぶまでのモチベーションは感じられず。
COMMENT
説明不足こそがこのゲームのもつアイデンティティのような気もしますが、やはりゲームとしてはやりがいが薄いと感じました。触ると何かしら反応が返ってくるインタラクティブアートのような作品です。もうひとつふたつ味付けをすればゲームらしさが生じたのにと思える箇所が散見されたので、非常に惜しいなと感じました。独特の世界観とプレーヤーを彷徨わせる演出には光るものを感じたので、その辺りに惹かれた方はプレーしてみてください。
GOOD!
・霧がたちこめる森の中で、走馬灯のように様々出来事を体験していくゲームです。ゲーム内容のオリジナリティは極めて高いです。夢のような操作性や理不尽さ、意味不明さを見事に再現しており、またインタラクティブ性が非常に強いため、本当に夢の世界に迷い込んだかのような体験でした。
・ストーリーは意味不明ですが、それだけに想像の余地があります。
・グラフィックは陰鬱な雰囲気を見事に創り出していて、1000円とは思えないクオリティでした。枯葉が舞う様もリアリティがあってよかったです。
・音楽は基本的にほとんど流れていませんが、ときおり挿入されるBGMはとてもよかったと思います。特にバイオリンの曲はGOOD!
・マップなどがあまり親切ではありませんが、そのおかげで手さぐりで探索していく感じがゲームのコンセプトにマッチしていました。
・ロードは短めです。
BAD/REQUEST
・ゲーム自体は2時間程度でクリアできるボリュームですが、それ自体はまったく問題ではないと思います。ゲームのプレイ時間がゲームの良し悪しに影響するわけではありませんから。(風ノ旅ビトのように) ただリプレイ性が低いため、周回プレイがしづらいように感じられました。一応いくつかの分岐はありますが…
・操作性はかなり悪いです。恐らくこれは夢心地を再現するための意図的な演出なのでしょうが、人によってはイライラがたまるかもしれません。ダッシュする際にボタンを連打しなければならないのは、いかにも夢らしいなと思いましたw
・移動するときのカメラのぶれ、移動と視点の動きが分離されていない、この二つの点から、3D酔いがかなり発生しやすいようです。私は全然平気でしたが、フレンドさんには挫折した人が多かったです。
COMMENT
40インチのHDTVを使用しています。
いわゆる奇ゲーのジャンルに属するタイトルであり、かなり人を選ぶと思います。意味不明さはLSD並みだと思います。基本的に人にお勧めするゲームではありませんが、まるでインタラクティブアートのような没入感を持っているので、もし独創的なゲームをプレイしたいのであれば一考の価値はあると思います。
個人的にはこういうアクの強いタイトルは大歓迎ですね。