【PS3】セインツロウ ザ・サード レビュー
| 発売元 | THQジャパン （オフィシャルサイト） |
|---|---|
| 発売日 | 2011-11-17 |
| 価格 | 7770円（税込） |
| レーティング | 【Ｚ】18才以上のみ対象 (CERO について) |
| ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
| タギングトップ3 |
   |
| タイトル概要 |
■ ジャンル：クライムアクション ■ プレイ人数：1人（オンライン：1〜2人） 【廉価版】 ■ 発売日：2012/09/06 ■ 価格：3,990円 |
- 総合ポイント
- 74
- (難易度)
- 2.07
- レビュー数
- 14
455人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 4pt | 2pt |
88pt
454人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3pt | 2pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 1pt |
71pt
GOOD!
前作はプレイしました。比較も含めて書いていきたいと思います。
・グラフィックの向上。格段に良くなった、という訳ではありませんが、良くはなってます。
・キャラメイクが楽しい。前作よりもより理想通りに作れると思います。体系(痩せ型、肥満型、筋肉質等細かく設定可能)、肌の色(今回はオイリー肌、なんてのもあります)、髪型はちょっと微妙ですが・・・。
・相変わらずのおバカ要素満載。武器、車、服装などいたるところにバカっぽいネタがあり、プレイ中思わず笑ってしまうことも多々あります。
・格闘アクションが増えた。ダッシュ中にプロレス技、急所攻撃、武器を持っている状態でも武器で殴るなど。
・ロード時間の短縮。前作はゲームを始める時の最初のロードがかなり長かった。
・フリーズが少なくなった、というかほぼ無いと言ってもいいレベル。自分は５０時間ぐらいプレイして１回だけフリーズしました。
前作をプレイした人ならわかると思いますが、前作では服を着替えるだけでかなりの高確率でフリーズしました。今回はそれが無くなってすごい快適です。
・ＰＣのホームページとのリンク。今までにない斬新なシステムで、自分の作ったキャラをアップロードしたり、他の誰かがアップロードしたキャラをダウンロードしてそのキャラでプレイしたりできる。
また、自分のアップロードしたキャラをダウンロードしておけば、自キャラのバックアップがとれるため苦労して作ったキャラを消すこと無く、新しく別のキャラを作れる。
一つのセーブデータで複数のキャラを持ち、「今日はこのキャラでいこう！」と気分によって使い分けることも可能。
BAD/REQUEST
・説明書が薄い、薄すぎる。このシリーズを初めてプレイする人にとってはあまりにも不親切。ホントに薄い。
・服の重ね着ができなくなった。今作が初めての人は気にならないかもしれないが、前作では下着→インナー→トップス、といった具合に重ね着が出来たためいろんな組み合わせが楽しめた。
・いくつかのミッションで選択肢が現れ、選択次第では手に入らないアイテムやトロフィーがあるため、トロフィーコンプのためにはセーブデータを別に作っておく等の必要がある。
アイテムに関しては後でＤＬＣで手に入る可能性もあるが、現時点では不明。
・全体的にボリュームが少ない。これが今作の一番残念なところ。
メインミッションだけ進めていけば、ほんの数時間でクリアできる。もちろんこの手のゲームはクリアした後も街で様々な「遊び」があるためそこはまあいいとしても、その「遊び」を楽しむためのモノが前作と比較するとかなり寂しい。
マップが狭く街を探索する楽しみが少ない、また中に入れる建物の数がすごく少ない、というか全然無い。
前作では何十時間もプレイした後でも新しい発見があり飽きずにプレイできた。
ここが唯一残念だったと思う。
COMMENT
良い点、悪い点、いろいろ書きましたが、基本的には満足しています。
前作のようなＰＳ３版のみの酷い規制も無く、セインツロウシリーズらしい良い意味での「バカ」な要素が満載の、笑いあり、爽快感ありの良いゲームだと思います。
オンラインはまだ未プレイのためレビューが書けず申し訳ないです。
前作と比較した感想が多くなってしまいましたが、これから購入を考えてる方の参考になれば嬉しいです。
430人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
77pt
GOOD!
とにかく自由、車、服の改造ができる。
武器のアップグレードもできる。
だから熱中度は4点
比較的実際の行動しかできないGTAと違って、無茶な行動ができる。しかしこれは賛否両論。
悪く言えばリアリティーがない。
グラフィック、サウンドはまあまあ3点
BAD/REQUEST
リアリティーのなさ、人のグラフィックがあまりよくない。
マップはGTAより小さい。
ストーリーがちょっとコミカルで、子供っぽい。
COMMENT
全体的には悪くないと思います。規制の多かった前作よりは規制は少ないです。
GTA4とは一味違う箱げーです。
リアリティーを追及する人には向いていません。
495人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt |
71pt
GOOD!
セインツロウシリーズ初プレイです。
そして私は一緒に暮らしている人とTV2台、本体2台を隣同士に持っていきオンラインでco-opした者ですｗ
そういう状況でやったレビューなのでご了承願います。
「オリジナルティー４pt」
私はオブリビオン、フォールアウト、スカイリムなどの自由度が高いと言われるオープンワールドをプレイしてきましたが、セインツはある意味それ以上の自由度がありました。
まずキャラメイク
PS3の中ではかなり細かいキャラメイクができます。
美形からネタ系まで可能で、体型、肌の色、バストなどの大きさも細かく変更可能。
服やタトゥー、乗り物なども自由に色や部品などをカスタマイズすることができる。
豊富な服の中から自分好みの服を選び、さらに服の色まで選ぶことができます。おしゃれでかっこいい思い通りの服を着ることができます。もちろんそれはムービーにも反映されますしボイス付きで話します。
乗り物の種類が多い。
車、バイク、ヘリ、ボート、戦闘機、戦車・・・といった様々な乗り物に乗ることができます。特に車の種類が多く、最初は収集するだけで楽しいです。自分のものにした車は細かくパーツや、カラーを変更でき自分流のスタイルに仕上げることができます。
キャラや服、乗り物などのカスタマイズはゲームが始まってからいつでも変更可能です。性別も可能。
演出が素晴らしい。
ストーリーが単調ではなく毎回派手で毎回違う演出をしてくれるため飽きません。
見事な演出で楽しませてくれます。俗にいうバカゲーなのでとにかくぶっ飛んだ内容だったりするのですがそれが本当に楽しめます。
自分はバカゲーが決して大好きではなく、はじめプレイするとき不安でしたがバカというよりも豪快で爽快な印象でした。
もちろんバカなことも多くできます。下着姿で街に繰り出し注目を集めたり、車の上にのってカーサーフィンをしてみたりなど。
武器の種類。
ハンドガン、マシンガン、ショットガン、ライフル、スコープ付ライフル、ロケットランチャー、空爆、手榴弾４種類、近接武器・・・あとはユニーク武器など。これだけあればFPSなどをあまりしない自分としては十分な数でした。
ただ、各武器の数がだいたい２種類。
例えば、ハンドガンを例に挙げるとハンドガンがツータイプありどちらかを選ぶといった感じ。
改造はできますがそこに自由度はなくレベルを上げることで決められた能力を得る感じ。ここは人によっては気になるかもしれません。私は特にBAD項目ではありませんでした。
ツータイプかスリータイプしかありませんがちゃんと違いはあります。
アクション
物陰に隠れる、ほふくなどといった動作はできませんが、前転回避、進みながら撃つことはできます。また人を盾にするといったヒューマンシールドや豊富と言っていい格闘アクション、そして複数種類のある武器。これによりオープンワールドの中ではマシなアクションをすることが可能です。
「グラフィック3pt」
グラフィックは決してきれいではなく、普通レベル程度ではと思います。追及していけば現代レベルに劣っているのかもしれませんが、世界観にあったグラフィックになっていると感じました。アメコミのような世界観を見事に表現できていると思います。
「サウンド4pt」
BGMなどはおしゃれで雰囲気に合っています。また乗り物を運転しているときはラジオを選ぶことによって収録されている多くの曲の中から自分の好きな曲を流すことができます。ロック調のものからクラシックまで。有名な曲も入っているのでとても楽しめました。
「熱中度4pt」
上記の通り細かいキャラメイク、乗り物のカスタマイズと収集。あとは毎回楽しませてくれるストーリーにより熱中度は高いです。ストーリーもミニゲームも勝手に進行することはなく自分たちが始めたいときに開始できるので好きにプレイでき熱中できます。
5ptではなかった理由は、ストーリーなど一通りクリアした後に特に熱中できるものが用意されていないことですね。
BAD/REQUEST
「満足度4pt」
字幕とストーリー
日本語化しておらず、その上字幕が時々ない場面があるため英語力がない限り話を細かいところまで理解することができません。字幕も比較的小さく話すスピードも速いため普通に字幕が出ていても追いかけるのに集中しないといけない。
ストーリーは大体の流れさえつかんでいれば問題ないような印象を受けたので致命的とまではいきません。
またそのストーリーも特に感情を揺すぶるドラマチックな演出などはないためそういうものは求めないほうがいいと思います。
そしてボリュームは少なめ。私はDLCの追加ミッションを3つ購入しましたが、それを合わせても少な目に感じました。
ちなみにDLCは3つ合わせて1600円。一つ平均500円程度。
co-op時イベントシーンで自分の画面に相手が移らない。
ここがしっかり反映されていればもっとムービーシーンを楽しめたかなと思います。上記で書いたように顔や衣装などが豊富なので。
ムービーシーン以外ではちゃんと写っています。
ミニゲームの存在
ミニゲームはどれもインパクトのある楽しいものでしたが、ストーリー中盤でミニゲームを絡ませてくる展開は少し気になりました。
マップ
景観は素晴らしいのですが景観だけで意味のない場所が多い。また家などに入ったりできる場所が少なく、隠し場所なども特にないのはオープンワールドの良さを生かし切れていない感じがして少し残念でした。
スカイリムのように細かく物に触れたりはできませんし、椅子に座るといった動作もありません・・・。ここが一番私的に残念だったかもしれません。
「快適さ2pt」
フリーズ
ずっとco-opでプレイしていたのですが、よくどちらもフリーズしました。一日平均3時間くらいプレイしていましたが、一日一回起こるか起こらないかくらいの頻度。
フリーズしてもこのゲームは細かくオートセーブされているので絶望感はありませんが少し多い気がしました。
私の場合はいっしょにプレイしている人がすぐ隣にいるのでいいですがｗ見知らぬ人とプレイする方は少し大変な気がします。
ゲーム時のロードの長さなどは一切気にならないレベルなのでフリーズがあるのは残念。
スキル
スキルはレベルが上がることによって取れるものが増えていき、お金を使って能力を得る形ですが、終盤の能力がチート並みなのはどうなのでしょう・・・といった感じ。
例えば銃弾のダメージを受けなくなるなどがありますが、これは快適なようで楽しさが全くなくなるとも取れます。一度とったスキルは解除することはできませんし。
無敵となった体で殺戮ショーを繰り広げるのがたまらない人はいいでしょうが私はこういったスキルではなく、もっと違ったスペシャルなスキルの方が良かったです。例えばジャンプ力が超人的になるなどｗ
DLC限定ミッションで車よりも早く走れる能力やかめはめ破などが撃てる能力を得ることができますが、そういったもののほうがスキルにあってほしかったですね。
細かな要望はたくさんあります。もっとこうすれば楽しめるのではというものがたくさん思いつきます。しかしこれはBADではなくむしろ楽しめているからこそ生まれたものだと思います。
COMMENT
世界の奥深さ、マップの広さ、NPC一人一人が生きていること、クエストの数などはスカイリムなどに劣ります。
しかし、できることはこちらのほうが多い気がしました。私的にはスカイリムよりもこちらのほうがおもしろかった。スカイリムは一人プレイですが、セインツは2人でやったのでそこも大きいとは思いますが・・。
いやしかしストーリーなどのミッションも楽しめますが、自由にふらふらしながらそこら辺を走っている車をハイジャックして自分のものにしたり、エアバイクで街を駆け抜けたり、戦闘機やヘリで上空から攻撃したりするのは本当に楽しかったです。2人でプレイするとかなり楽しめると思うのでフレンドとぜひやってみてください。一人でも十分楽しめると思いますよ。ほんとにｗ
Amazonレビュー
レビュー日： 2013-04-07
予約特典が本当にイマイチでした
特典の紹介を見て楽しみにしていた「無重力チート」が、実際には入っておらず、
他のチートに関しても、ゲームを進めていれば普通に手に入る武器やお金等々
しかもこの特典と同じ内容のものが
一年後には３００円で配信されるという…orz
もっとがんばれTHQ
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GOOD!
【オリジナリティ】……４点
「馬鹿なグランド・セフト・オート」と一括することなかれ（もちろん馬鹿っぽい下劣で笑える要素も忘れるなかれ）。ダッシュボタンとの組み合わせで発動できる各種プロレス技やスタイリッシュ過ぎる車両の乗っ取り、レーザーライフルやおなら爆弾やどう考えてもディルドーな謎の棒は、他のオープンワールドゲームでは為し得ない立派なオリジナリティ。非常に良く調整された、果てしなく楽しいキャラクリエイトに目が行きがちだが、実は車両改造も素晴らしい出来。キャンディ塗料やパール塗料のような塗装の質感はもとより、車下部に取り付けるＬＥＤの色の豊富さはドライブをより楽しくする。サイファイな航空兵器ＶＴＯＬやエアバイクのスペクターも最高の追加要素だが、残念ながら改造できない。
反面、ストーリーからは個性が剥げ落ちてしまった。おそらく新キャラクターの魅力不足だろうと思われる（また、本作では一人または複数のメインキャラクターが死亡する。これ自体を批判する人もいるかもしれないが、よく考えてほしい。続編ものとなれば引き続き登場するキャラクターの魅力を掘り下げるのは難しくなるし、ストーリーを引っ張るために新キャラを加えると物語が複雑になりすぎる。まして本作はギャングの血で血を洗う抗争劇で、殺す者は殺されるというテーゼからは逃れられない。最終盤のボスの様子とピアースの台詞に注目すべき。ただ、いなくなるキャラクターと残るキャラクターの魅力が釣り合わない）。が、決して出来の悪い話ではない。というか、深いストーリーがさほど求められていないゲームにしては出来過ぎた内容。
【グラフィック】……５点
近年、日本のゲームは米国のエンターテイメントの主義主張（ゲームは映画に代わる！）に引っ張られ気味だったが、まさか欧米の大作の中からこういう「（日本が得意とする）おもちゃっぽい」ゲームが出てくるとは思わなかった。アメコミ風のデフォルトキャラクターや街の雰囲気、サイファイというか『トロン』のまるパクリなデッカー関連のイベント、上記のキャンディ塗料もそうだ。前作ではシークレット扱いだったウサギ人形は堂々と街に姿を現している（違和感がないという判断だろう）。そんな中で巷の「絵が汚い」や「車がおもちゃっぽい」という評価は明らかにＧＴＡと比べ過ぎているし、ディズニーランドの景観を現実的じゃないと言っているようなもの。確かに現行で最高級なグラフィックではないし、テクスチャが埋もれたりすることもあるが、箱庭ゲーでは異色の「おもちゃっぽさ」を十分に表現出来ているし、ジャンルの中では水準以上。
ただし街には賛否両論あるかもしれない。景観に個性がほとんどないが、前作よりは街っぽくはある（いわゆるギャングの蔓延る田舎というよりは、マフィアの城下町のような感じ）。少なくともドライブしていて楽しいところではない。しかも、広さの割に中身がなく、ほとんどの地域は活用できていない。サブミッションというかミニゲームのための土地はいらないと思うのは僕だけではないはず。
【サウンド】……５点
スライベルズを聴きながら敵車両を吹っ飛ばすのは楽しい。相変わらずサウンドトラックの選び方はセンスがあるし、おそらくはテーマソングであるカニエ・ウエストの「power」も良い出来。終盤の山場でかなりダサアツい（としか言いようがない）８０sポップスが流れるあたり、本当によくわかってると思う。ボイスアクトは良質なだけではなく、おそらくボスの声質（男女三種類）の違いは性格の違いにつながってる（少なくとも台詞が異なっているようだ）ので、リプレー性の足しになっている。
【快適さ】……４点
戦闘システムは相変わらず底が浅い。が、悪くはないし、車も飛行機もバイクもスムーズに乗りこなせるはず。及第点といったところ。原点の理由は車両の方で、一部の仲間の挙動がおかしい。車から出てミッションをこなす→仲間が乗り込む→ボスが乗り込む前に仲間が車両から出る（この車ではないと判断するらしい）といったような不毛なことをしているうちに撃ち殺されることがままある。
【バート・レイノルズ】……５点
「エクスペンダブルズ」のシュワルツネガーのようにパッと出てパッといなくなるだけだが（基本的には。その後の選択肢次第では仲間として呼び出せるようになるが、専用のモーションとかはない）それでも出ただけ凄い（大抵のプレイヤーには意味不明だろうが）。このレビューの総合得点には加味されないが五点。一部のプレイヤーには重要なことだ。
【ゾンビ】……３点
こちらもほぼバート・レイノルズと同様の扱いだが、セインツ・ロウの戦闘システムに合わない動きをするため非常にウザい。確かにゾンビは中学生的馬鹿な感性に必要な要素だが、走るゾンビは誰も望まなかったはず。
BAD/REQUEST
【熱中度】……４点
ＲＰＧ式のレベルアップとスキル取得の要素は良く出来ていて、ゲームに熱中できる要素の一つでもあるが、もちろんそれは自由度とリプレー性の減少につながっている（序盤から好きなスキルを取る、ということができない）。また、ゲームをスムーズに進ませるためには、武器やスキルの購入に必要な金銭が必要だが、そのためには不動産やサイドミッションをこなさなければならず、そのどちらも大抵は退屈。不動産は購入しても日銭以外の利益が薄いし、セインツのブランドの服屋を購入するというおかしな事態を生み出している。新しく追加されたミッションは、前作の退屈なミッションと同じくらい退屈。特にトラを乗せて街を爆走するミッションは「傍から見ていれば楽しい」一発ネタでしかない。さらに、その二つを完璧にこなさなければ新規キャラクターのズィーモの謎の真相に辿り着けなくなるという仕様。まあ、大した謎ではないのだが……。
もしかしたら前作のファンよりも新規プレイヤーの方が楽しめるかもしれない。それは「前作よりも面白くない」という意味ではなく「前作よりは面白いけれど、何か言いようのない、魔力のようなものが欠けている気がする」からだ。あくまでも気がするだけで、それを説明する言葉は見つからないのだが……。
【その他】
全体的にアイディアに技術力が追い付いていないような印象を受ける。超終盤の無駄に壮大な展開のあたりはまさにそう。「結局やることは同じかよ」みたいな。
本作はストーリー分岐がある。が、魅力的な二択にしては、その影響は小さいというか、片方を得たというより片方を失ったという気持ちしかしない。興味深い選択肢は最終盤のエンディング分岐だけだと思った方がいい（ただし別々の道のような二択ではなく、正しいエンディングとパロディエンドの二択だと思われる）。
武器のカスタマイズ性は大幅に向上したのでやる気が出る。
馬鹿さ加減以上の価値を見出すのは難しい。ゲームにとって「やりすぎ」や「馬鹿」とは何かということを新発見させてくれるゲームではあるが、いずれ飽きる悪ノリという感じは否めない。その飽きるまでが本当に楽しいのだが。
COMMENT
今冬の大作ラッシュの一つとして名を連ねていた本作だが、その正体はリアル路線な各大作ゲームの中で一際異質な輝きを放つ「おもちゃ感」溢れるゲーム。とはいえ全体的に「傑作」とはいいがたいのでゲームズ・オブ・ザ・イヤーを獲るのは無理だが、だからといって触れる価値のないゲームではない。むしろ、ゲームズ・オブ・ザ・イヤー候補作塗れの下半期の中では清涼剤のような魅力がある。完全にＧＴＡの影をふっ切った感があるので、これがシリーズの最高傑作というよりは、ここからが本当のシリーズの始まりだと思わせるものがある。今後の動向をチェックすべき。