【PS3】L.A.ノワール レビュー
発売元 | ロックスター・ゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-07-07 |
価格 | 7770円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:クライムスリラー ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 5pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
82pt
GOOD!
グラフィックは綺麗。40年代のLAをリアルに再現していると思います(当時をよく知らないのでアレですけど)
ただし、同じ「ロックスターゲームス」というくくりで比べると、どちらかと言えばRDRの方が綺麗な印象を受けます。
まぁRDRとLANでは力の入れるところが違うと思うので、RDRと比べるのは無粋でしょうか。
しかしグラフィックに関してRDRよりも「すげぇ!」と思った点は、ご存じの方も多いとは思いますが、「役者の周りにカメラを置き、全方位から撮ることによって役者の細かな表情をもスキャンしちゃう」技術です。
PVで何度か見ましたが、いざプレイしてみると本当にリアル。かと言って不気味の谷現象が…というわけでもないです。気持ち悪さを感じない、なのにリアルという凄すぎるグラフィック技術です。もはやこの技術が取り入れられたゲームをプレイできる、というだけで買う価値があるのではないでしょうか。ゲームのキャラクターの表情における最先端の技術でしょう。5点をつけてもいいはず。
かつお話もいい。
ロックスターゲームスのソフトは、GTAもRDRもストーリーに引き込まれます。特に今作はあまりドンパチせず、事件を推理し真相を探るという、ストーリーが重視されている作品です。
一本の話を追うというわけではなく、オムニバス形式です。1つの事件を解決すると、次の事件へ…てな具合。事件の種類も、銀行強盗を退治したり、単なるひき逃げ事件かと思ったら様々な犯罪が絡んでいたり…バラエティに富んでる上に、とても快適にプレイできます。
主人公は警官から始まり、どんどん昇進していきます。常に相棒がついているんですが、彼らに頼めば運転をしてくれます。するとマップ移動がスキップされます。この仕様は非常に好感が持てます。LAノワールのマップは異常なほど広大で、かつ馬鹿かと思うくらい入り組んでいます。平安京かってくらい。なのでこのシステムは評価したいですね。
あとはBGMでしょうか。ジャズをメインとした、非常に作品の雰囲気にぴったりです。現場で手がかりや証拠がないか捜査しているときは、重く落ち着いた感じ。犯人を追跡するときは、非常にアガる曲調。サントラのDLコードがついてるやつを買えば良かったなーと後悔しとります。
フィルム・ノワールをそのままゲームにしたような今作ですが、「なのに思いっきりカラーじゃねーか」と思いましたが、ありました。オプションでモノクロにできます。これはもう最高です。まさに「映画をプレイ」してる感じ。
BAD/REQUEST
相手の表情を読み取って嘘かどうかを判断するのがちょっと難しいかも。
露骨に「嘘ついてるな」って表情も見せるんですが、「反証する」と「疑う」のどっちを選んでいいのか迷う部分がありました。
あとは特に見当たりませんでした。
COMMENT
19型液晶モニター HDMI接続
あんまり言いたくないけど、洋ゲーの凄さをまた見せつけられたような感じ。
現在のゲームの最先端がプレイできると思います。買って損なしでしょう。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 5pt | 3pt | 4pt | 5pt | 4pt | 2pt |
86pt
GOOD!
5点:満足度
主にストーリーラインなのですが、一見、古き良きアメリカの刑事モノを謳っていますが、裏腹に現代アメリカまで通ずる「病気」を扱っています。
それは具体的には「帰還兵」についてなのですが、まぁニュースでよく見るヤンチャな彼らの内面を、僕ら日本人に直撃する時代でやってくれるっていうのは、すごく良い。
使い古したB級っぽいゲーム性も好きですね。オリジナルに拘らず、演じたいことを見せてくれたら、それで満足なんです。だって変な熱意に溢れてますし。
5点:グラフィック
液晶の中で、人が本当に泣いてるって、面白いですね。
顔をクシャクシャにして。
嘘つきって、大抵、右の方に視線を移すんだって、学べたりします。
そういうのを、モーションなんとかって言うんですって。
BAD/REQUEST
洗練されたゲームじゃないですね。
GTAの延長を無理にアドベンチャーに押し込んだけど、決定的な違いが生まれず、何となくリリースしたけど、どうかな?って感じです。
でも、僕にはそれが良かったんですよね。
無駄が多いから知りたくなるってイケズな心境を駆り立てられて。
あばたもえくぼ、ってやつですか。
COMMENT
次世代機で不在だった「完璧B級」の王座を奪還してくれたLAノワール、最高です。
B級の良さって、ほつれた糸の果ての強烈な衝撃ですよね?
これには有りますって。本当に。
なんか紛い物以上の何かが。
誰もが愛すべきゲームだと思います。
もっとこういうゲームがリリースされて欲しいって思います。
Amazonレビュー
レビュー日: 2014-01-14
私は、現代的な科学捜査が浸透していない前時代の刑事もの、探偵ものが好きなんですが、LAノワールをプレイする前からシャーロック・ホームズやLAコンフィデンシャルが好きでした。
だからというわけでもないんですが、今作品は完璧な時代考証と雰囲気で一気にのめり込んでしまいました。
簡単にレビューすると、今作品は最後までプレイできる熱意かあるかないかで、評価がわかれる作品なんだと思います。ラストが気に食わない方もいるでしょうが、あのラストは個人的に最高にかっこいい男の生き様でした。RDRのジョン・マーストンもしかりですが、R☆は、漢が描ける数少ない会社だと思います。
開発のチームボンディが倒産してしまったのは、すごくやりきれない思いでいっぱいですが、ここまでの規模と雰囲気、時代考証のオープンワールドを製作したことだけでも敬意を表したいし賞賛に値します。
最後に、この言葉で締めくくらせて頂きます。
R☆最高!!!
チームボンダイすげえ!!!
では、よい週末を。
GOOD!
・相手の表情を読んで嘘を見抜くという今までにない尋問システムがあります。相手の返答に対し嘘か本当かを判断するゲームは『逆転裁判』、さらに古くは『御神楽少女探偵団』がありますが、今作はさらに顔の表情や細かいしぐさ、目線の動きなども重要になります。
・上記のシステムを可能にしたのがモーションスキャンという技術で、これにより顔の表情がかつてないほどリアルで豊かになっています。ゲームもここまできたかと思わせるほどのクオリティです。
・1948年当時のロサンゼルスを約20万平方kmの広さで再現しており、実に細かいディテールまで再現しています。その当時の雰囲気をとても味わえました。
・ストーリーは後半になるにつれておもしろくなり、汚職や陰謀、麻薬、そして戦争の影にコールが立ち向かっていく一方で中盤のあの展開には度肝を抜かれました。また事件一つ一つもとてもおもしろかったです。
・音楽はジャズ調の素晴らしい曲で、なにより作品の世界観にも非常にマッチしていました。サントラは勿論購入しました。
・難易度は絶妙でした。役者さんがわかりやすく演技しているので、動揺しているさまは簡単にわかります。一方で狡猾な被疑者であれば心の機微をうまく隠してくるので状況に応じた判断も求められます。
・役者さん達の演技も素晴らしかったです。ただマイクに向かってしゃべるのではなく、体で演技しながらしゃべるので、一層真に迫る演技なっています。吹き替えでなくてよかったです。
BAD/REQUEST
・銃の残り弾数が分からないのはつらかったです。画面に表示するパラメータ類を排除したい意図は分かりますが…
・捜査は基本的にやることが一緒なのでややマンネリでした。
・なぜかとは言えませんが、中盤のある課がとてもつまらなかったです。
・金のフィルム缶やバッジ探索チャレンジといった収集要素がありますが、マップが非常に広く、屋内まで含めるととてもじゃないですが自力では無理でした。
・アクション性に乏しく、銃撃戦ぐらいしか楽しめませんでした。
・路上犯罪は退屈の極みでした。トロフィーがなかったらやらなかったと思います。
・リアリティを追及したおかげで面倒なところもあります。
COMMENT
40型HDTV使用です。またレビュー時に配信されていた追加コンテンツの事件は全てプレイしました。
ストーリー、音楽、グラフィックなどあらゆる面において職人芸と言うにふさわしい作品でした。とことんこだわりぬいた結果、良くも悪くも大人向けのゲームとなりました。このゲームをプレイして感じたことは、「持つべきものは友」ということですねw
またロックスターときいてGTAシリーズを連想する人も多いと思いますが、あのような自由度のあるゲームとはまったくの別物です。そもそも開発した会社も違うのですから、勝手にGTAと勘違いして肩すかしを食らわないように気をつけてくださいね。
開発を担当したTEAM BONDIは倒産してしまったらしいですが、ぜひ何かの形で続編を期待してきます。