【PS3】El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON(エルシャダイ) レビュー
発売元 | イグニッション・エンターテイメント・リミテッド (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-04-28 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクション ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 3pt | 2pt | 3pt | 1pt |
61pt
GOOD!
普段はRPGで、アクションゲームは苦手でほとんどやりません。
PS系ではDevilMayCryシリーズを全てプレイしているという程度。
●オリジナリティー→4
旧約聖書の世界を新しい解釈で表現したというのは斬新です。
また登場キャラがどれもこれも濃いビジュアルばかりで、個性も相当なものでした。
あと、主人公のイーノックがとことん喋らないのにはビックリ。
●グラフィックス→4
ここに惹かれて買ったも同然です。
多くのPS3のゲームのビジュアルはどんどん細密でリアルになりがちです。
そんな中でこのゲームは淡い影の重なり合ったような優しい色合いで描かれており、幻想的でとても美しい。
と、思ったらFF13か?とかカービィか!?というようなステージもあったりしますしね。見ていて飽きません。
●サウンド→5
BGMは文句なしに素晴らしい。
公式サイトで荘厳な音楽に耳を奪われた人は間違いなく気に入ると思います。
神聖な感じの曲以外にも様々な世界を渡り歩くためバラエティに富んでいます。
ボス曲はどれもカッコイイです!燃えます!!
声優さんはどの方もとても合っていたと思います。
ルシフェルの声は本当に魅力的ですね。
個人的にはエゼキエルの声の方も優しいけれども押しつけがましいどこか狂ったような感じがして好きでしたね。
●熱中度→3
移動が多いのが嫌だという意見をちらほら見ますが、私はバトル部分よりそちらの方が楽しかったですね。
うまくぽんぽんジャンプできると気持ちいいですしね。
それが3Dだけでなく横スクロールもあったりしてちょっと懐かしかったです。
タワーは階層によって全く世界が違うので、これは同じゲームなのか?とビックリするくらい色んなゲームが詰めこまれていて楽しい。
●快適さ→3
イージーモードであればその場でボタンを連打して何度も復帰できるのは良い。
さすがにあんまり落ちてるとそのうちロードからやり直す羽目になりますが……。
●難易度→1
イージーをクリアしてみた限りでは、失敗しても何度もその場からやり直しができるのはアクション苦手な私にはとても助かった。
ただそれで気をよくしていると、ノーマルモードでなかなか敵が倒れなくて青ざめることになります……。
BAD/REQUEST
●満足感→2
とにかくストーリーが酷い!
難解なのではなく、単に説明不足なだけ。
思わせぶりなキーワードを呟くキャラはいるのですが、その回収がほとんどなされていないので消化不良に陥ります。
最悪なのはあのEDです。中盤までのあの盛り上がりは一体どこへ?肩透かしもいいところです。
ネタバレになるので多くは語りませんが、散々苦労してここまで来たプレイヤーにあの仕打ちはないのでは?
カタルシスの欠片もありません。
アクションなのでストーリーは多少大雑把でも仕方ないかとは思っていますが、このゲームの場合許容できる範囲ではありませんでした。
●所々に粗いビジュアル&PVで使われた映像がない!
事前にPVを見ていていくらなんでもこれは粗すぎると感じた映像が全く修正されないままゲーム本編でも使われていました。
逆にPVで魅力的だった映像が何故か本編でごっそり削られていたりして、あのシーンはどこで流れるのかとわくわくしていたのにガッカリでした。
●遠近感がつかみにくい!
ビジュアルが独特かつ視点が固定なので、進める場所とそうでない場所の区別がつきにくいです。
画面全体にノイズのようなエフェクトがかかっているステージもあり、そこはさすがに見づらくてイライラしました。
●バトルで回避行動が取れない!
私の操作がヘタというのもあるんですが、回避行動があるといいな、と……。
一番使いやすかったのが素手のときの回避行動でしたね。
こういう感じに左右にささっと避けてくれたらいいのになーと何度思ったことか。
ガーレなら高速で移動できますが、敵がそれが有効とは限りませんからね。
もちろん防御かカウンターすればいい話なんですが、あれらはタイミング命だから私には難しいんですよ。
焦って下手にジャンプするとその隙に懐に入られてあっという間にボコボコにされますしね……。
●攻撃の際、ロックオン機能がない!
今持っている武器に対して有効な敵を真っ先に攻撃したいところなんですが、ロックオン機能がないんですよね。
なので遠距離攻撃ができるはずなのにわざわざ近くに行って攻撃しなきゃいけなかったり。
そんなことしてるうちに周りを囲まれてボコボコにされることの繰り返し。
もうどうすりゃいいんだと途方にくれました。
COMMENT
イージーモードで1回クリア済みです。
誰も見たことのない世界を作ろうという意気込みは素晴らしい。
しかしそこばかり注力したあまりに、そもそもゲームとしてプレイヤーが気持ちいいと思うことを蔑ろにしている印象を受けました。
特に終盤の展開の尻すぼみ加減は本当に酷い!!
途中までは結構楽しめたのにあのEDのせいで全て台無しです。それまで良かったと思ったところも霞んでしまいました。
旧約聖書という魅力的な題材を使って、魅力的なキャラがたくさんいて、どうしてああなったんでしょうか?
アクションなのであまり冗長に説明するわけにもいかないのでしょうが、もう少し世界や人物描写を丁寧にして欲しかった。
プレイヤーに「ああ時間と予算がなかったんだろうな」と強く思わせるゲームって印象悪いんですよね。
楽しい気分に水差された感じがするんで。
残念ながらあの不思議な世界にもっと浸っていたい、もっと旅をしていたいという気分には到底なれませんでした。
あの世界を深く知ることができるようなやりこみ要素もあるようですが、挑戦したいという気力はちょっとわかないですね。
それだけの魅力を感じることは出来ませんでした。
誰におすすめできるだろうかと考えるとちょっと難しいです。
雰囲気が良いってだけでもいいや、と割り切るにしてもあのEDではとても納得いかないですし。
アクションが得意な人なら楽しいのかもしれないですが……。
話題作だからといって新品で買うのはちょっと待った方がいいでしょう。
まずは体験版であうかあわないかを判断したほうが良いと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 4pt | 2pt | 3pt | 3pt | 1pt |
61pt
GOOD!
■アクション
3種類の武器を使いこなすのが以外と楽しい。この武器▲は○に強く、○は×に強いというふうにジャンケンのようになっていて敵の武器に合わせて変えていけば有利になるというもの。もちろん変えなくても攻略可能。
アクション自体も初めは敵のロックオンがないため狙いにくいが慣れてしまえば簡単。ガード崩し、打ち上げ、溜め攻撃などがあり簡単操作で使い分けれます。
難易度は選べますがイージーでも油断したら死にます。
成長要素やパワーアップ要素もほとんどなく純粋なアクションです。
■リトライ
死んでもボタン連打で復帰できたり、崖から落ちて即死しても直前からスタートできてストレスがありません。それがあるせいで緊張感はあまりありませんが。
■グラフィック
決して綺麗とは言えないが、ゲージ等の表示が一切なく、芸術家の絵の世界にいるような演出が素晴らしい。
先に進むのが楽しみ。
■ボイス
演出としてキャラクターが主人公に良い声で話しかけてくれます。
■BGM
グラフィックの雰囲気にあった神秘的な音楽がより一層世界に引き込んでくれます。
BAD/REQUEST
■敵の残り体力
ゲージの表示が一切ないため、主人公、そして敵は装備の破壊具合でダメージの度合いがわかります。ですが敵に関しては体力を半分以下ぐらいにしないと壊れないので分かりにくい。
主人公の体力もキャラ自体が小さく表示されるため分かりにくいです。
■ジャンプ
着地地点がわかりにくく、目標の場所までいきにくい。
■ストーリー
わかりにくいところが所々あります。
■グラフィック
GOODに書きましたが、演出、雰囲気等は素晴らしいですがキャラや敵のグラがしょぼいです。
リアルなグラを求めている方にはおすすめしません。
COMMENT
ニコ動の盛り上がりを以前から知っていて購入しました。
あきらかにネタでやってる所があって笑えました。ニコ動の盛り上がりを知ってる人ならそのノリでやると楽しさ倍増だと思います。逆に真面目にストーリーを理解しようとすると大変かもしれません。
普通に良いゲームですが、これを神ゲーという人はいないだろうなという印象です。
迷っている方は体験版をやることをおすすめします。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 5pt | 2pt | 1pt | 3pt | 2pt |
50pt
GOOD!
【王道アクションゲームのイイトコどりがオリジナリティ抜群!】
よくあるアクションゲームといった感じです。が、ビジュアル、アクションゲームの王道形式を全て一度に遊ぶことが出来るという部分重点を置いた作品なので、その部分によってオリジナリティはかなり高いと思います。
【様々な表情を魅せるグラフィック】
ステージの変化が素晴らしいです。人間が喜怒哀楽を持つように、世界がまた感情を持っているかのように自然に、そして多種多様に変化します。驚きと優しさをうまく表現できていると思います。
【耳によく残る素晴らしいBGM】
背景のBGMはほんとうに凄い。堕天使とのボス戦の曲はめちゃくちゃカッコイイですし、パズルステージや横スクロールステージの音楽も耳によく残ります。特にこのゲームはアクション部分よりも移動が多いので、このBGMがダレるのを抑えるのにかなり機能してくれていると思います。
【キャラクターのインパクトがものすごい。】
某動画サイトで、ルシフェルとイーノックのお二人にお世話になった方も多いのではないでしょうか。
彼らは本当にインパクトが凄い。イーノックにいたっては、「大丈夫だ、問題ない」と「一番いいのを頼む」、後はむせる程で、殆どしゃべることはないのにものすごい存在感。ルシフェルは逆に饒舌で、言い回しがいちいちプレイヤーをニヤリとさせてくれる。
BAD/REQUEST
【アクションゲーム部分の爽快感が余り無い】
攻撃のヒット音がまずあまり爽快感がないです。鋭い音なのですが、何処か軽すぎる感じがします。
演出も、もう少し派手にしてよかったのではないかと思います。攻撃をしているという気分にあまりなれません。
【移動が多い】
本当に移動が多いです。また、演出の面で仕方が無いことだとは思いますが、長い道のりを走らずに歩き続けなければいけないステージが有ります。ここがかなりストレスポイントとなりました。
【2Dの方がつまらない】
2Dアクションはいらないと思いました。横スクロールアクションの王道、スーパーマリオブラザーズを上手くこじらせた感じの作品となっています。
【冥界がいらない】
冥界という場所があるのですが、存在意義が分からない。
ただひたすらジャンプして上を目指すのですが、クリアしたからと言って殆どストーリーには変化なしです。
また、ミスをして踏み外すと最後、冥界の闇に飲まれる演出の後、強制ED。その後「もしも貴方が諦めなければ・・・」という文字のあとに物語の続きを少しだけ見ることが出来る映像が挟まれるのですが、これが本当に素晴らしいストレス源です。
ただミスしただけなのに強制的にタイトルに戻され、さらに諦めたという扱いを受ける。これほどまでに理不尽な事って、ゲームに存在して良いのでしょうか?
【売りである演出が終盤で投げやりに】
中盤までは素晴らしいステージの変化に能動的にゲームに手が伸びる感覚で非常に楽しめたのですが、終盤のなればなるほど演出がひどくなっていきます。一番最後なんtね、長方形の物体が暗闇にたくさん浮いているだけ。美しさの欠片も感じられなくなります。
【ストーリーが・・・EDが・・・】
ストーリーに期待して購入する方は、物語の最後で口をあんぐり開けたまましばらく動けなくなることでしょう。
ストーリーは、まるで枝を全て切り落とした一本の大木のよう。伏線は沢山存在するのに、そのすべてを謎で終わらせるため、壮大なペラペラストーリーという、今までにないカオスを生み出しています。
そしてEDは酷い。ネタバレになるので書き込まないですが・・・ここでEDの内容をバラしても悲しむ人はおそらく居ないだろうと思うほど。それほど期待してはいけないEDです。
COMMENT
話題性はおそらくピカイチだったのに、とても惜しいゲーム。
つまらなくはないです。中盤までは。
一言で表現すると、何に期待して購入してよいのか分からないゲーム、というのが一番適適切な表現なのではないかと思います。
アクションに期待して購入してはいけません。爽快感はありませんし、コンボも非常に少ない。横スクロールアクションはつまらないです。
ビジュアルに期待してはいけません。終盤で痛い目を見ます。中盤までは素晴らしいですが。
ストーリーに期待してはいけません。エンディングで怒りを覚えるかもしれません。
色々詰め込んで、全てのイイトコどりをしようとして、すべてが中途半端になってしまった感じの作品。
人を選びます。自分はあまり合わなかったと思います。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-04-05
打ち切り感があるゲームですね。
ステージやBGM。キャラが1人1人魅力的なのに、ギュッと終わりにした感じがあります。
七人の堕天使を倒し幽閉するつもりが、たった4人だけ倒して終わり。なのには少々ネタ切れだったのかな?と、思いますが。ステージ1つ1つにとてもワクワクしました。
サリエルのステージでは沢山のネフェリム達に癒されたし、次のステージのバイク走行はハラハラして面白かったし、アルマロスの歓迎ダンスには思わす口に出してツッコミ入れましたねw
さて、最後に言いたいことは、イーノック、お前幾ら何でもセリフが使い回しすぎる。全部ニコ動で聞いた事あるセリフだった。大天使達や堕天使達だってあんなにセリフあったのに。
イーノックのセリフは二種類しかありません。
疑うのであれば是非手に取り、プレイしてみることをオススメします。
GOOD!
発売前、PVで公開されたシーンが有名になり過ぎたゆえ、
その”ネタ”が鼻についてゲームの本質が損なわれているのではないか?という心配はあったが、
ゲーム中の神々しいグラフィック、独特の世界観、スピーディーなバトルなどなど、
中味が完成されたものとなっていて驚かされた。
旧約聖書などの設定が元となっているゲームとあって、やや難しそうなイメージを受けるが、
実際にゲームを始めてみるとすんなりと受け入れることができ、気づけば一心にコントローラーを操作している自分に気づく。
『”単純”ながら”奥深い”操作性』、『”スピーディー”かつ”戦略性”の高いバトル』といったように、
相反する要素をひとつにまとめ上げてしまっているところが非常にレベルが高い。
ゲーム内には、昔なつかしの横スクロールのステージもあるので、
「最近のゲームはちょっと苦手だ」という世代のプレイヤーにも親しみが持てる。
オーバーブースト発動中は、フィニッシュコンボを時間切れ寸前までとっておこうか、
それとも、敵の死角に入ったらすぐに使おうか……、というジレンマが非常に面白い。
また、世界観やシネマティックな雰囲気を保つためか、ライフゲージや敵の撃破数、スコア、コンボ数など、
ゲーム的な数値表示をあえてしなかったところも評価できる。
BAD/REQUEST
現時点で難点を挙げるとあらば……。
このゲームはプレイヤーが任意にカメラを操作することができないので、
狭い足場を跳んで渡っていくという状況において、距離感がつかみにくく何度も落下してしまうというところもあるため、
もう少しゲーム的に親切なカメラワークを意識しても良いのではないか?という場面も多々ある。
あと、個人的なこだわりとして、メリットは少ないと思われるが、素手で戦うために
”武器を捨てる”というシステムもあればもっと面白かったかも知れない。
COMMENT
これはゲームの進捗が半分を過ぎた時点でのレビューだが、
このゲームは、”深く、どっぷりと” というよりは、”浅く、さらりと” といった印象を受けるので、長期の暇つぶしを求めて購入した人にとっては、物足りないという思いをするかもしれない。
しかしそれでも、総合的に見れば、ライトユーザーからコアユーザーまで、プレイヤーのジャンルの好みはさておき、最初から最後までプレイしてみても損はない作品かと。
このゲームの最大の訴求点ともいえる神々しいグラフィックをフルに堪能するためにも、
ぜひとも、大きなスクリーンやHDML端子などの環境を用いてプレイしたい。