【PS3】Dragon Age: Origins(ドラゴンエイジ:オリジンズ) レビュー
発売元 | スパイク (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-01-27 |
価格 | 8190円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) / 改訂版の設置基準について |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 【廉価版】 ■ 発売日:2011/12/01 ■ 価格:3,990円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 5pt | 5pt | 3pt | 3pt |
86pt
GOOD!
期待してただけの価値はありました
1ストーリー・世界観
ストーリーは洋風ダークファンタジーで、あまり日本人受けはしない感じがしますが
これがやってみるとおもしろい!私はもともとこの製作会社のファンですから
すんなり入り込めましたが、世界の作り方はさすがというべきですね
クエストやメインシナリオも極論で言えばおつかいクエなんですが
キャラの性格や細かい言葉の言い回し主人公の選択しの幅の多さで
最近のRPGだと「だるい」と思うようなクエもおもしろいと感じてしまう所が
うまい作りだと思います
2システム・動作
UIや戦闘中のコマンド動作はすんなり慣れると思います
PTキャラのAI設定等もちゃんと考えないと難易度ノーマルでも死ねます(難易度はゲーム中変更可能)
3キャラ・画質
いわゆる洋ゲーのキャラ画質です。最近はこれだけでダメっという人は減ってきてるのかな?
キャラへの愛着は見た目の問題でとっつきにくい気がしますが
プレイしていると見た目より言動・性格に惹かれます
割と細かく描写されていて変に粗を探す感じでもないです(23インチHDMI HD画質モニター)
4音楽・音響
特にいいということもないですが世界観がダークですので
聞いていて悪いとも思わないです 稀に音だけで興冷めしてしまうゲームもありますが
dragon age に関してはないです
BAD/REQUEST
1システム・動作
反省点はロードの長さですかね・・・気にならないといえば人それぞれですが
最初にゲームを始めるときはセーブデータを読み込むのに時間がかかる
それ以外でもクエストの更新等でも多少時間がかかってしまうのが気になります
(ps3初期型です)
COMMENT
総合
まず、RPGとはこうでありたいと思うここ数年では至高のRPGではないでしょうか?
まだプレイ時間は25時間程度ですがあっというまでした
最近の日本のRPGのように 攻略wiki等を見て手早く攻略クリアーするゲームではなく
クエスト一つ一つをじっくり味わうようなゲームですね
移動中のキャラの台詞等フェレルデンは実に興味深い世界です
直接ゲームとは関係ないですが本や日記も収集でき
固有キャラクターの性格や人間関係、世界の設定過去の物語り等
目を通す事ができクエストの途中や町の中などで発見できますが
これを見ると直さら世界にはまってしまいます
たまには2〜3ヶ月をかけてじっくりこの物語の世界にはまってみるのも楽しいと思います
ただこのゲームをやるならwiki等見ずにじっくり自分の感性でプレイするのをお勧めします
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 3pt | 5pt | 5pt | 3pt | 3pt |
86pt
GOOD!
・豊富な選択肢
イベントやクエストの会話中にこれでもかと言うほど
多くの選択肢が現れ、そのリアクションがどれも面白い!
ドラクエにあるような飾りの選択肢ではなく、
本当に分岐し、善悪さまざまな影響や結果を伴うのが凄い。
Oblivionとは違った自由がここにはあります。
・戦略的な戦闘
戦闘はパーティを操作するMMO的シームレスバトルです。
日本のゲームで近いのはFF12ですが、あれより深いし難易度も上。
(ただしいつでも難易度下げられるので、戦闘苦手な人も安心)
ビルドや装備も多様で、周回プレイしたくなること必至。
・人間的なキャラクター
仲間になるキャラはみんな大人で現実的で実に個性的。
日本のRPGとはかなりテイストが違いますが、海外の小説や洋画
が好きな人なら間違いなく楽しめるでしょう。
好感度によるクエストや恋愛イベントもあり、驚きました。
基本シリアスですが、ギャグっぽい会話も多くかなり笑えます。
・熱中度
ストーリーは決して奇をてらったものではないのですが、
描写が緻密で雰囲気が重厚なので、大作映画を体験する様で、
気づいたらドップリはまり徹夜でプレイしてしまいました。
世界設定を補足するコーデック(文章)の量も半端なく、
RPG史上に残る文章量と言っても過言ではないと思います。
BAD/REQUEST
ロードが頻繁に入り、マップ移動の際は少し長めなので
人によってはストレスかもしれません。
操作性も、元がPCゲームなので完璧とは言えない。
文章量が半端ないので、そういうのが面倒な人には不向き。
あと、敵が有限なので、延々とレベル上げ作業をしたいと
いう人にも向いてないです。
COMMENT
これこそ王道大作RPGと呼びたい作品。
クリア後、こんな心地いい満足感に浸れたのは久々です。
メインストーリーはもちろん、サブクエも細かく選択肢があり、
装備一つ一つまで豆知識が記載してあるという懲り様。
金をかけた大作RPGとはこういうことだ、という良い見本。
海外製RPGということでOblivionのような箱庭RPGを想像する人
がいるかもしれませんが、あれとは全然違います。
ゲームを乱暴に説明すると、世界観がロード・オブ・ザ・リングで
戦闘システムがFF12のストーリー重視型RPG。
主人公と仲間の選択や、分岐が多い点は
ロマサガやジルオールなどにも共通する部分があると思いました。
RPG好きなら、是非ともプレイして欲しい一本。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 5pt | 2pt | 2pt |
77pt
GOOD!
オリジナリティー4
最近ではあまり見かけなくなった(気のせいかも)テーブルトークRPG風のゲームで、膨大な会話量と選択肢・展開の多様さが最大の特徴であり売り。
JRPGにありがちな「いいえ」を選んでも難癖付けて結局「はい」を選ばせるような事は殆ど無く、自分の選んだ返答一つで展開がガラっと変わるシナリオの作り込み・緻密さには圧倒される。
大筋となるストーリの流れは決められているが、その過程で遭遇する種族同士の闘いや王権争いでどちらを支持するかなどの判断はプレイヤーに委ねられており、自分でストーリーを作っていく感じを楽しめる。
自分の返答一つがの個人や種族等の命運を握っているため、選択によっては予想外なとんでもない方向に話が転がったりするので、こまめなセーブ(ズル)推奨?
また、プレイヤーが選んだ出自でしか語られないエピソードがあるため、別の出自でプレイして初めてそういう背景が合ったのかと気付いたりと、綿密に練られた世界・人物設定の作り込みに製作者の愛情を感じる。
パーティーキャラとの何気ない会話一つとっても膨大な台詞展開が用意されており、パーティーメンバーと恋愛関係に発展したと思ったら、別のメンバーに問い質されて、ついつい真剣に返答に悩んだりと、何もここまで凝らなくてもと言いたいぐらいの作り込み度。
満足度5
・プレイヤーが選択した出自[人間貴族、魔道士、ドワーフ(貴族、平民)、エルフ(デイルズ、シティ)]毎に用意された序章。
・仲間となるパーティーメンバーと親密になることで発生するメンバー固有クエストの存在
・職業(戦士、ローグ、魔道士)毎に用意された豊富なスキルからなるキャラ育成要素
・6種のDLCコンテンツ(3つは本編の組み込みクエスト、2つは本編とは別のサイドストーリー、1つは防具セット)
これらに加え、ストーリーそのものの多様さ(あの時こっちを選んでいればどうなったのか?)が相乗効果を産み、ついつい周回プレイをしたくなる。
DLCは、おまけというよりは含まれていてちょうど良い感じ。本編のみだったら物足りなさを感じたと思う。
(そもそも、あるDLCクリアにより追加されるアイテムボックスが無かったら、常にアイテム管理に悩まされる苦痛ゲーになってたかも)
難易度2
難易度は4種類用意されており、いつでも切り替え可能。
プレイヤーのレベルに合わせて変更できるので、少なくとも単調すぎてつまらん、難しすぎて詰まるという事態は避けらると思います。
BAD/REQUEST
快適さ2
このゲームで気になった点をいくつか。
・クエスト、コーデック閲覧画面の仕様。既読・未読の管理がしづらい。
出来の悪いメーラーの様な感じ。タイトル部分と内容部分の2ペイン形式での表示だが、タイトル部分はカーソル遷移した瞬間に既読状態となる。
なので例えば新着が3つ並んでいて、取り急ぎ一番下だけ見たいのにカーソルで下に移動すると全て既読状態になってしまう。
量が少なければこれでも良いが、大量に有るため非常に管理がしづらかった。
・バトルショートカットボタンの少なさ
戦闘中、即座に技を出せるバトルショートカットボタンが六個しか無く、少ない。(□、△、◯とR2押しながらの□、△、◯)
後半になるにつれて使える技が増えてくる上に、回復アイテム、マナポーションは即時に使いたいとなると、圧倒的にボタン数が少ないと感じた。
特に戦士・ローグをメインで使う場合はもどかしく感じた。
魔道士メインだと、効果範囲を指定したり攻撃対象を切り替えたりするのであまり不便さは感じず。
セーブ・ロードは長いのは長いが、妥当・許せる範囲。
そもそも、会話を試してはやり直し、といった事をしなければそんなにセーブ・ロード自体は言うほど頻発しない。
洋ゲーにありがち(?)な後半になるに従って、重くなる・フリーズが多発するような事は無かったのでそこは良かった。
COMMENT
最大の売りであるストーリー部分がツボにハマるかどうかで評価が大きく変わると思います。
話は痛快な冒険活劇では無く、王権争いや種族間の抗争、宗教・信仰といった要素が色濃い部分もあるので、ただ単に面白い話をムービーで見せてくれればいいやと思ってると、とんでもない目に会います。
デモンズソウルに似てるしとか言って買うのは、言語道断(そもそもアクションじゃないし)
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、分厚い西洋ファンタジー小説全三巻を読む(実際はリアルタイムレンダリングのほぼフルボイス(英語)なので読むという感覚とはちょっと違いますが)ぐらいの気概がないとキツイかもしれません。
欲を言えば、もう少し予想外というか驚きみたいな展開があると良かったかも。
常に自分の選択が展開のきっかけになるので、どっちにするかという楽しさはあるが、予め決められたストーリー部分での驚きといった部分は弱かったように思います。
といっても、1週目約70時間、2週目約70時間で今3週目までやってるんで、単なるわがままでしかないですね。
フルHD42型
Amazonレビュー
レビュー日: 2011-02-20
<良いところ>
・濃いキャラクターたち
→敵、味方ともにクセのある人物ばかりで面白い(笑)
・周回プレイしたくなる大小の分岐、選択肢
→対立した勢力のどちらに味方するか、といったよくある分岐から、普通の会話の選択肢まで、違う展開が気になってくるストーリー。
<悪いところ>
・ロードが気になってくる
→長くやっていくほど、ちょっと建物入るだけでロードする必要があることに不満がでてくる。
・メニュー画面の操作性がいまいち
→使う機会が多いだけに、もうちょっと素早く動いて欲しかった。
悪い点もありますが、とにかく会話を追っていくのが面白いです!
久々に周回プレイをしたいと思えるゲームを見つけました。もう一周は最低でもすると思いますね。
GOOD!
・圧倒的な会話と選択肢によって生まれる没入感
ここまでファンタジー映画の主人公になった気分になれるゲームは他にありませんでした。主人公のさまざまな決断をプレイヤーの意志で行えるのは最高です。ロードオブザリングのDVDを何度も見てしまうような自分には、たまらない世界観と会話の自由度でした。
・最初は地味に見えるが、慣れてくると戦略性が非常におもしろい戦闘
戦闘にアクション要素は少なく、一見すると地味なだけに見えますが、難易度をハード以上でプレイすると非常に戦略性の溢れるバトルが楽しくなってきます。一度戦って負けても、再度戦うときにポーズをかけ、じっくり作戦を考え、キャラをこまめに個別に操作して戦闘に勝利できると、脳汁が出まくります。
・個性豊かなキャラクター
仲間の性格や個性がとても豊かです。仲間同士の掛け合いや、仲間とのコミュニケーションが非常におもしろく、シリアスなだけはなくてお笑い要素もたくさん含まれています。正直、このゲームほどNPCが作り込まれているゲームを他に知りません。
BAD/REQUEST
・フレームレートが低く、所々でカクつくことがある
どうやらPS3版だけのようですが、比較的処理が重く感じる部分が多く、戦闘中にカクつくこともあります。ただフリーズするかというとそうではなく、プレイする上で実害はありません。
・グラフィックは標準的なレベルだが、2009年のゲームとしては普通
このゲームの売りはあくまでその圧倒的なボリュームだと思います。グラフィックは少々残念な部分もありますが、2009年のゲームですしこんなもんでしょう。
・戦闘が地味に見える
このゲームの戦闘にアクション性はありませんが、上記のとおりそれを補ってあまりある戦略性があるので、大きなマイナスポイントではありません。
COMMENT
このゲームに目新しい要素やド派手なアクションはありませんが、昔からのPC洋RPGの要素を極限まで高めた、クラシックな洋RPGの究極系と言えると思います。
最後にローカライズについてですが、翻訳の品質はずば抜けて良いわけではありませんが、コンシューマーゲーム機でおそらくトップクラスにテキストボリュームが大きいことを考えると、十分及第点と言えるでしょう。プレイする上で致命的な誤訳や変な用語(雪上車など)はありませんでした。海外版からの規制や変更もありませんし、スパイクは今回良い仕事をしたと言えると思います。