【PS3】Dragon Age: Origins(ドラゴンエイジ:オリジンズ) レビュー
発売元 | スパイク (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-01-27 |
価格 | 8190円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) / 改訂版の設置基準について |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 【廉価版】 ■ 発売日:2011/12/01 ■ 価格:3,990円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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5pt | 3pt | 3pt | 4pt | 5pt | 2pt | 2pt |
78pt
GOOD!
様々な王道ファンタジーRPGの良いところを
完成度高くまとめている良作だと感じます。
・能力スキル出自装備技能を組み合わせたキャラメイクの幅広さ。
・魔物の侵攻と人間世界の権力闘争とを同時に盛り込んだ
ストーリーの重厚さ。ちゃんと伏線や起伏もあり安っぽくない。
しかも自キャラの発言がちゃんと展開に反映される。
・膨大なテキストや会話や戦闘で演出される世界観の緻密さ。
・半自動で行動するNPCとのパーティープレイはMMOの多様な楽しみ、
AIへの指示の工夫はシミュレーションの試行錯誤の楽しみ。
・常にクエストの節点となる交渉シーンが、クエスト達成だけでなく
NPCとの好感度に反映されるキャラゲー要素。
・雑魚との戦いではなぎ倒す爽快感、ボスとの戦いでは
全滅もあるシビアな緊張感、バランス調整がうまい。
たくさんのゲーム性を盛り込んでいるのでやることがたくさんあり、
システムの複雑さと半自動戦闘の手軽さ、ストーリーの練り上げ度と
プレイヤーの選択肢の広さ、ソロプレイの気楽さとNPCとの交流の
濃さなど、相反する要素を両立させるための手間暇がかけられているのを
ひしひしと感じました。
ロールプレイの原点の正統進化・完成型という意味で、オリジナリティ・
満足度に5点をつけました。
BAD/REQUEST
メインメニューとアクションメニューとショートカットとが
多重化していて操作が煩雑。オブリビオン系に比べて整理が
されていない。
戦闘速度やレベルアップのペースも含め、全体的に展開のテンポが
速いのだが、情報量が多いので押し流されてしまい、もう少し
ゆっくり進めたいのに、という感覚はあった。
これもストーリー進展を自分で100%制御できるオブリビオンより不自由。
映像と音楽は取り立てて良くもなく悪くもなく。
映像はキャラクターの表情に注力している分、全体のデッサンや
風景描写は軽め。音楽は盛り上げ型なので好みによっては
うるさいと感じるかも。
ロード時間については私は気になりませんでした。
COMMENT
レビューは賛非両論のようですが、僕にはピタリとはまりました。
グラフィックなどの第一印象はイマイチでしたが、表だって解説されない人間関係や
セミオートの戦闘の背後の繋がりを読み解こうと、いつの間にかのめり込んでいました。
不満を述べている側の方は、本作の複雑さを消化し切れていないのかな、と推測。
テキストやシステムの複雑さにへこたれない人に向いているゲームなのかも知れません。
指輪物語・テーブルトークRPG・ロマンシングサガ・FF11、
このあたりが好きな人はきっと嵌れると思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 3pt |
69pt
GOOD!
海外ゲーム好きなので、ダークな世界観や三人称視点な操作性等どれをとっても自分にピッタリでした。クリア後の爽快感がすごい。海外ゲーム好きならやってみて損はしませんね。
BAD/REQUEST
時々ローディングが時にカクカクする程度です。ロセーブがちょっと長い。描画がリアルでちょっとグロイシーンもありますので、やる人を選びます。
COMMENT
次回作の2もPS3で出るようです。当然プレイ予定。久々にこんなにアツくなれるゲームに出会いました。シナリオの良さが光ってますね。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 5pt | 4pt | 3pt | 3pt |
80pt
GOOD!
とても質の良い映画を見た。 これが、初回プレイエンディング後の感想でした。
この作品の長所は、なんといってもストーリーの緻密さにつきると思います。
とはいっても、ストーリー自体は色々な方が言われているとおり、特に奇をてらったものではなく王道的なシナリオです。 ですが、そのストーリーの中で主人公がとれる役割・立場・与する相手などが驚くほどの会話選択肢の中から自由自在に選択でき(その結果、王道とはとてもかけ離れた物語になることも)物語との一体感は半端ないです。
登場する仲間も「その場で生きて考えている」人物ばかりで、主人公が選択したいかなる選択に対しても同調してくれたり、反感をもったり、時にはその場で敵対し闘うというような事もあり本当に皆が生き生きとしています。
当然、一回のプレイで全ての展開を見る事は不可能なので、私は現在2週目ですが周回プレイもあまり苦になりません。 とにかく作り込まれた世界のおかげで噛めば噛むほど味がでます。
鼻血が出るほど緻密に、念密に組み上げられた重厚な世界に、ぜひどっぷりと浸ってみてください。
ちなみに、あまり目立ちませんが音楽もいいですよー。
BAD/REQUEST
欠点、といえるか判りませんが、まず戦闘が難しいです。
私自身、難易度はノーマルでしかクリアしていませんので偉そうな事は言えませんが、ガチャガチャボタンを連打しているだけだと、すぐ全滅します。
ただ、難しいとはいっても操作やシステムが複雑……といった類のものではなく、戦術をしっかり立てなければならないというものですので、それが好きな方にはむしろ長所になるのではと思います。
他には、緻密に作り上げられた世界観ゆえに、時代背景や専門用語の理解が追い付かないという事があります。
ですが、これについてもゲーム内でコーデックと呼ばれる各種資料が至る所で入手できます(しかも経験値がもらえるというオマケ付き)ので、空いた時間にちょこちょこ読めばなんとかなります。
COMMENT
総じて、日本のRPGにはあまり見られ無い極めて重厚な世界があるゲームです。
今まで色々なゲームをやってきて、ストーリーの中で「ここで選択肢くれよぉ」と幾度も思った事がありましたが、このゲームは鼻血出るくらいの選択肢の量で迎えてくれました。 いかような立場も取れます。 その選択肢で歴史が動きます。
ここまでの重量感、日本のRPGでは見たことがありませんでした。
世界観は、ロードオブザリング等のハイファンタジーやダークファンタジーに該当すると思いますが、低年齢な主人公達が活躍するゲームや、萌え少女がきゃわきゃわするゲームに少し飽きたら、この作品を手に取って見てください。
きっと、心に残る一本になりますから。
Amazonレビュー
レビュー日: 2011-02-20
<良いところ>
・濃いキャラクターたち
→敵、味方ともにクセのある人物ばかりで面白い(笑)
・周回プレイしたくなる大小の分岐、選択肢
→対立した勢力のどちらに味方するか、といったよくある分岐から、普通の会話の選択肢まで、違う展開が気になってくるストーリー。
<悪いところ>
・ロードが気になってくる
→長くやっていくほど、ちょっと建物入るだけでロードする必要があることに不満がでてくる。
・メニュー画面の操作性がいまいち
→使う機会が多いだけに、もうちょっと素早く動いて欲しかった。
悪い点もありますが、とにかく会話を追っていくのが面白いです!
久々に周回プレイをしたいと思えるゲームを見つけました。もう一周は最低でもすると思いますね。
GOOD!
〆オリジナリティ
割と馴染みやすい日本式な一本道シナリオ+マルチエンド形式でありながら、
・剣と魔法とドラゴンが極々自然にストーリーのど真ん中に居座り
・これでもかと言わんばかりに圧倒的な字数を割いて解説されている重厚な世界観と設定、
・どこを切っても西洋ファンタジーど真ん中な鉄板王道ストーリーと魅せる展開
(ダークファンタジーという触れ込みだけど、むしろ暗い陰鬱な部分は殆ど無く、最後は熱くド派手にもりあがって、スカッと爽快に終わってるゲームだと思います)
・下手なノベルゲームよりを遥かに凌駕する圧倒的テキスト分量
テーブルトークRPGの面白さを、恐ろしく馬鹿正直にコンピューターゲーム化してそれに成功している、バルダーズゲート直系のとんでもないゲームです。
キャラクターも割と美形に作れたりと、海外RPGの中では格段に日本人にも楽しみ易く作られていると思います。ただし、この膨大なテキスト量を読み込むだけの根気と努力が出来る人のみですが。
〆ストーリー
自分中心に世界が廻るストーリーと我が儘言いたい放題のキャラクターが非常に魅力。
イベント時、探索時、キャラクターはとにかく、なにかことある毎に喋りまくります。
仲間になったとたん、正義の馬鹿兄ちゃんアリスターとツンドラ暗黒魔女モリガンが後ろでいきなり喧嘩をし出したのには笑ってしまった。
・・・・・・お前ら、仕事なんだからもっとドライに割り切れよ(笑)
ストーリーラインは基本は一本道。ただし、主人公がどういう手段や過程を経てその結果に至るのかは、大量に用意された会話選択肢を通じて主人公の好きなように結果を決める事ができます。
世界設定も非常に細かく、読んでて楽しい。読み応えあります。
エンディングも綺麗にまとまってて実に満足。
2周目も別の生まれの主人公でやると、あの人が序盤でこんな所に居るのか・・・・・・といった事も分かったりと、そういう点も楽しいですね。
〆戦闘
RTS風のマニアックでノーマルでもとてもシビアな戦闘を味わえます。
ハッキリ言って「タンク、ヒーラー、アタッカー、補助、FF11全部俺」な戦闘です。なので、MMORPGを全く知らない方は問答無用で最低難度のカジュアル推奨。
ノーマル以降は雑魚戦でのパーティ半壊は日常茶飯事。とにかく忙しい立ち回りを要求されます。AIの組み方がFF12のガンビットと似てますが、同じ感覚でやろうとするとクリアまでに50回は楽に全滅できます。これ何てリアルタイム式ガンパレードマーチ? と思ってしまいました。
ハードは余程先回りして資金、装備、回復薬等の準備ができないと無理ゲーになってゲーム進行があっさりと詰んでしまう程の難しさ。ナイトメアは試す気すら起こりません。
援軍、薬、装備、仲間、ひたすら貯めにため込んだアイテムの数々を惜しげもなく使いまくって突き進む最終戦がとても熱いです。
BAD/REQUEST
〆音飛びが酷い
一番の不満はこれでしょうか。音楽自体は結構良いんですけど、とにかく音飛びが酷くてとても残念でした。フリーズは結局1回しかしなかった点はとても評価しているだけに、もったいないです。
〆未読マークはもっと使い勝手よくしてほしかった
新しく拾ったテキストは光っておしえてくれるんですが、読み込むテキストは尋常でなく大量で、しかもカーソルを合わせたらすぐ未読マークが消えてしまいます。
結果、画面をスクロールさせなければ読めない時は、どれが未読だったのかすら判らなくなる始末。
なので、テキストを拾ったら、そのタイトルを覚えて、その場で一々読んでいました。ただし、それでも既読のテキストに追記する様な型のものもあって、読破は非常に骨が折れました。
これだけのテキストを気合いを入れて用意してるのに、こんなしょうもない所で手抜きをするとは、この点では心底がっかりしました。
COMMENT
〆プレイ環境:PS3(120GB)+松下Viera(TH-26XL70)26インチ+パイオニアサラウンドヘッドホン(SE-DRS3000C)
1周目のプレイ時間は89時間、トロフィ69%時点でのレビューです。
ロードが長いとか、日本語字幕が上にでるとか、メニューがやや重いとか、そういうのは全く気なりませんでしたね。
私は許容範囲でした。というか、一々手を休めてテキスト読んでる圧倒的に長い時間に比べたら大した事はないって感じで。せっかちな人はスキップするだろうから、そういう部分も気になるのかもしれませんね。テキストを読むのが苦手な人は購入を控えた方が良いと思います。話しが長いからと□ボタンでスキップしまくって、それでも面白かったゲームなんて私は聞いたことがありませんからね。
音飛びこそ頻繁にするものの、フリーズが1回しか無かったのは評価したいです。
RPGはストーリーだという人は是非やって貰いたいタイトルです。で、大満足か後悔か、どちらかを思う存分味わって貰いたいなと思います(笑)
ちなみに89時間の内訳として、体感ですけど会話を読んで選択肢を選ぶ時間が大体40時間ぐらい、30時間ぐらいが戦闘と探索で、15時間ぐらいが世界観関係の資料の読み込み、残りの4時間がやり直しとか戦闘AIのチューニングその他という感じでしょうか。
これをローカライズしてくれたスパイクさんには大感謝です。これは、とてもやりたかったタイトルだったんですよ。
続編が出るなら、またローカライズをお願いしたいです。