【PS3】魔人と失われた王国 レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2011-01-20 |
価格 | 7329円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ファンタジー・ギミックアクション ■ プレイ人数:1人 |
Amazonレビュー
レビュー者: 遊民
レビュー日: 2017-02-11
レビュー日: 2017-02-11
アイテム類は全て取り、トロフィーも一部の面倒なもの以外は全て取得。のんびり
やって20時間程度でした。
ファンタジー系のアクションアドベンチャー(RPG)は意外に数が少ないので
貴重な存在ではあるでしょう。ただ、アクションメインではなく謎解きメインで
ゼルダのようなアクションパズルアドベンチャー、また魔人のキャラクターや
シンプルなストーリーなどからしても子供向けの作品です。
【良い点】
・一旦ゲームが始まれば基本シームレス。セーブは決まったポイント(フィールドは
細かくエリア分けされており各エリアにそれぞれセーブポイントが一つずつ)で
しかできませんが、総数が多いのでストレスはありません。
・ギミックや敵の特性などのヒントは多く、アイテム類もエリアごとに数が表示
されているため、いつの間にか取り逃して困ることはない親切設計。
・敵を倒すにしてもギミックを解くにしても、大抵の場合は主人公と(主人公が指示を
与える)魔人との協力プレイが求められます。その点において、一緒に力を合わせて
進んでいる感はよく表現できており、面白いです。
【悪い点】
・子供向けだから仕方ないとは言えますが、ゲームの最序盤に魔人が復活した際、
「おで・・」と喋り出したのにはちょっと萎えました(笑)。ストーリーとしても
むしろシリアスで哀しい話な筈なのに、魔人そのものがコミカルだったり、ギミック
解く・敵殲滅などの区切りでの演出で魔人と主人公がダンス踊ったり、私は最後まで
違和感続きました。
・アイテムの中でも、魔人の成長に関わる「実」と、魂の記憶という2種類のアイテム
をコンプリートしてラスボスに挑まないと、真のエンディングになりません。
揃ってない状態でバッド?なエンディングになって、もしかしたらコンプしないと
いけないのかなと示唆する情報が出てくるのはラスボス倒してしまった後ですし、
逆に、コンプしてる状態(ラスボス直前)のセーブデータしか残してなくて
真のエンディング見てしまった場合、もう一つの方は最初からやり直さないと
見れません。一応ラスボスではなく少し手前の「ラスダン」直前のデータが残って
いれば調整できる筈ですが、このあたりは若干不親切。
・ギミック自体はそう複雑・難解なものはなく、解けないとしたら大抵は見逃しに
よるものですが、折角魔人との協力プレイでギミック動かせるのですから、敵自体も
もっとギミックで(=頭を使って)倒すって方向性でも良かったかなと。
主人公自体はレベル上げても雑魚1匹とまともに戦うのも苦労する程度の戦闘力防御力
しかなく、どのみち戦闘中は補助的な役割なので。
或いは、戦闘は純粋な戦闘として、主人公ももっと活躍できるようにした方が面白
かったと思います。協力での強攻撃があるとはいえ、ちょっと中途半端。
・冒頭にストーリーがシンプルと書きました。シンプルなのが悪いとまで言うつもり
はないですが、そのストーリー自体も一定の進行でムービーの形で明かされていく
だけなので、ボリュームももっと多く、ストーリー・世界そのものの謎を解いていく
部分もあって良かったと思います。『人喰いの大鷲トリコ』のように想像で補完
するのが前提のゲームではないので。
全体として丁寧なつくりでゲームとして遊ぶ価値は十分ありますが、「大」が付く
ほどの満足度にまでは至らないかなと。
やって20時間程度でした。
ファンタジー系のアクションアドベンチャー(RPG)は意外に数が少ないので
貴重な存在ではあるでしょう。ただ、アクションメインではなく謎解きメインで
ゼルダのようなアクションパズルアドベンチャー、また魔人のキャラクターや
シンプルなストーリーなどからしても子供向けの作品です。
【良い点】
・一旦ゲームが始まれば基本シームレス。セーブは決まったポイント(フィールドは
細かくエリア分けされており各エリアにそれぞれセーブポイントが一つずつ)で
しかできませんが、総数が多いのでストレスはありません。
・ギミックや敵の特性などのヒントは多く、アイテム類もエリアごとに数が表示
されているため、いつの間にか取り逃して困ることはない親切設計。
・敵を倒すにしてもギミックを解くにしても、大抵の場合は主人公と(主人公が指示を
与える)魔人との協力プレイが求められます。その点において、一緒に力を合わせて
進んでいる感はよく表現できており、面白いです。
【悪い点】
・子供向けだから仕方ないとは言えますが、ゲームの最序盤に魔人が復活した際、
「おで・・」と喋り出したのにはちょっと萎えました(笑)。ストーリーとしても
むしろシリアスで哀しい話な筈なのに、魔人そのものがコミカルだったり、ギミック
解く・敵殲滅などの区切りでの演出で魔人と主人公がダンス踊ったり、私は最後まで
違和感続きました。
・アイテムの中でも、魔人の成長に関わる「実」と、魂の記憶という2種類のアイテム
をコンプリートしてラスボスに挑まないと、真のエンディングになりません。
揃ってない状態でバッド?なエンディングになって、もしかしたらコンプしないと
いけないのかなと示唆する情報が出てくるのはラスボス倒してしまった後ですし、
逆に、コンプしてる状態(ラスボス直前)のセーブデータしか残してなくて
真のエンディング見てしまった場合、もう一つの方は最初からやり直さないと
見れません。一応ラスボスではなく少し手前の「ラスダン」直前のデータが残って
いれば調整できる筈ですが、このあたりは若干不親切。
・ギミック自体はそう複雑・難解なものはなく、解けないとしたら大抵は見逃しに
よるものですが、折角魔人との協力プレイでギミック動かせるのですから、敵自体も
もっとギミックで(=頭を使って)倒すって方向性でも良かったかなと。
主人公自体はレベル上げても雑魚1匹とまともに戦うのも苦労する程度の戦闘力防御力
しかなく、どのみち戦闘中は補助的な役割なので。
或いは、戦闘は純粋な戦闘として、主人公ももっと活躍できるようにした方が面白
かったと思います。協力での強攻撃があるとはいえ、ちょっと中途半端。
・冒頭にストーリーがシンプルと書きました。シンプルなのが悪いとまで言うつもり
はないですが、そのストーリー自体も一定の進行でムービーの形で明かされていく
だけなので、ボリュームももっと多く、ストーリー・世界そのものの謎を解いていく
部分もあって良かったと思います。『人喰いの大鷲トリコ』のように想像で補完
するのが前提のゲームではないので。
全体として丁寧なつくりでゲームとして遊ぶ価値は十分ありますが、「大」が付く
ほどの満足度にまでは至らないかなと。
GOOD!
<オリジナリティー>
バイオ等のゲームに見られるNPCとの一時共闘ではなく、最初から最後までコンビ組んで進めるシステムは斬新だった。味方キャラはプレイヤーと魔人しかいないが、操作できるのはプレイヤーキャラのみ。故にその場の状況で適切な指示を魔人に出さないと、ゲームオーバーになりがちだが、指示さえ間違えなければかなり有利に戦闘を消化できるのが良かった。
魔人自体の攻撃力も満足するものであり、逆にプレイヤーキャラの火力があまりにも少ないため、いかにして魔人を使うかが勝利の鍵だが、それを程よいバランスでゲームに組み込めていると思う。
雑魚撃破報酬もプレイヤーキャラの経験値と絆(コンビネーション)経験値があり、コンビネーションでフィニッシュすると、それらの入手量が増加したりなど、積極的に魔人と連携することに重点が置かれているのが良かった。
<グラフィックス>
特にポリゴンやテクスチャ等が良いわけでもないし、むしろ粗いところが目立つが、それでいて何故か世界観にマッチしている。
魔人のモーションも可愛らしいものが多く、たまに何も無いところでこけたりするなど、女キャラがいないにも関わらず「萌え」があり微笑ましい。(序盤だけ)
絆がレベルアップする度にプレイヤーとダンスしたり、コンビネーションでフィニッシュしたあと二人でガッツポーズを取る等、いわゆる「相棒と共闘」を意識したモーションが見ていて楽しい。
<サウンド>
耳に残る曲が多い。
雰囲気を壊さない程度に鳴り響き、それでいてゲーム内の廃墟の哀愁を感じ取れる。
BAD/REQUEST
<熱中度>
なにせ攻撃アクションが少ない。これに尽きると思う。
魔人とのコンビネーションも初めは爽快だが、物語終盤になってもお目にかかれる技が3〜4種類しか無い。ライトユーザーに配慮して複雑な操作をあえて導入しなかったのかも知れないが、それでもアクションゲームなのだから、せめて魔法属性別なり攻撃範囲の選択肢なりを用意して欲しかった。
また、パズルもあまり難しいものは無く初見でクリアできるものが多い為、クリアしても達成感が無い。
<満足感>
ストーリーも淡白だが、終わった後もクリア特典等も無く、それでいてアクション部分が上記の様な感じなので、まったく満足感は得れなかった。バトル全般にいえることだが、プレイヤーの技量はほとんど必要とせず、むしろ魔人をどう使いこなすかが攻略の鍵なので仕方ないといえば仕方ないが、それでも二週目データ引継ぎを可能にする、クリア特典で魔人を操作可能にする等、もう少し工夫の余地はあったと思う。
<快適さ>
ストレスが溜まるレベル。
まず魔人がもっさり過ぎる。たしかに魔人「力」プレイヤーキャラ「素早さ」という役割分担なのである程度は仕方ない部分もあるが、魔法を使うたびにいちいちクソ長いモーションを発動したり、戦闘中の移動の際も方向転換する度に立ち止まる等、あまりに遅すぎる。敵にプレイヤーが足止めできない大型犬タイプがいた場合、魔人が魔法発動した頃に敵は遥か彼方に消えている。
プレイヤーキャラの動きもぎこちなく、方向転換等でキー入力後に「移動モーション」が入るため実際の動きと入力タイミングが一瞬ズレる。FF13でもこれと同じ体験をしたが、アクションゲームでこの操作性は無いと感じた。
GOOD部分に魔人の「萌え」について書かせていただいたが、それがゲームラストまで何度も繰り返されると流石に鬱陶しい。
また、エリア移動の際、魔人が扉を持ち上げ主人公が通行するのだが、ひとつのエリア自体がそんなに広くなく、頻繁に扉の持ち上げシーンが流される。中にはプレイヤーキャラと魔人が力を合わせなければ持ち上がらない扉があり、このシーンだけで10秒近く時間を無駄にする為せっかくのシームレスが台無しであり、実質のロード画面と変わらない。何故スキップ機能を搭載しないのかと。
極めつけは魔人AIの頭の悪さ。
ターゲットの敵に魔法の指示を出す⇒敵の攻撃で魔人がひるむ⇒指示した魔法を忘れる。これが最悪。序盤中盤はさほど気にならないが終盤は敵が強く、ガンガン魔人がひるんだりダウンしたりするので、その逐一の指示にストレスが溜まった。
また、わざわざ遠い敵に向かっていったり、上記の移動時の「もっさり」や「指示忘れ」のためにせっかくこちらが苦労して敵を密集させても魔人の攻撃が発動する頃には敵はバラッバラになっていることが多い。よって常にプレイヤーキャラが魔人のコバンザメにならざるを得ず爽快感が無い。
一応魔人の攻撃ターゲットもこちらで指定できるのだが、何故かターゲティングカーソルがFPS等で使われる標準合わせ式な為(十字キーでのタゲ変更無し)、乱戦時に精密さが無く戦略もクソも無かった。しかもこの乱戦が中盤から激増するという悪夢。
COMMENT
ディズニーと聖剣伝説の世界観が程よくマッチしたゲームで個人的には大好きな部類でしたが、あまりにもBAD部分が目立つ為、残念な作品だと言わざるを得ない。
個人的な推測と妄想でしかありませんが、納期に追われて作り手がゲーム本来の楽しさを忘れてしまったのではないかと勘繰ってしまいます。
ニンジャガ、DMC、ベヨネッタ、アンチャーデッド等のアクションゲームは一通り最高難易度をクリアしているので、もしかするとライトユーザー層があまり気にしないシビアな所で評価してしまっているのかもしれませんが、もう一ひねり作りこむことで名作になったかもしれないと思うと残念でもあり、次回作に期待したいです。