【PS3】NARUTO−ナルト− 疾風伝 ナルティメットストーム2 レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010-10-21 |
価格 | 7329円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:忍道対戦アクション ■ プレイ人数:1〜2人(オンライン2人) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 5pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt |
62pt
GOOD!
【グラフィック関連】---------------------------------------------
■3Dモデリング
アニメの雰囲気が非常に素直に再現されていて、漫画原作ゲームにありがちな不自然さがほとんどありません。イベントシーンでは怒り顔、焦燥顔、土ぼこりで汚れた表現などがあるので感情移入がしやすかったです。
■アクションの演出、カメラワーク
ボスバトルのイベントシーン、通常戦闘のキャラアクションなど、非常によく練られていて素晴らしいです。
打撃攻撃のコンボやニンジャムーブ(回避行動)はキャラによって特色ある動きをみせ、簡単な操作で軽快な動きをするので原作の雰囲気が良く出ています。
奥義、打撃攻撃のフィニッシュ、投げ技などで随所にカットイン(別カメラ目線の極短ムービーのようなもの)が入りますが、テンポが良いので「カットインが長過ぎて、技を食らっている方が苛つく」といったことはなさそうです。
■インターフェースのデザイン
ゲーム選択画面の背景、吹き出しのデザイン、VS画面の演出など、和テイストや筆文字を取り入れながらセンス良くまとまっています。この部分を気にする方は少ないでしょうが、個人的に非常に好感が持てました。
【操作関連】---------------------------------------------
先述の通り、簡単な操作(ボタン連打)でコンボが決まるので、格闘ゲームが苦手な方でも爽快なアクションを楽しめます。
基本的な操作は全キャラ同じなので、どのキャラもほとんど無理なく操作できます。ストーリーモードでは操作キャラが頻繁に変わりますが、特に問題ありませんでした。
簡単操作であるが故、後述の戦略の薄さという欠点にも繋がりますが。
【ストーリーモード関連】---------------------------------------------
■展開
省略されたり改変されているエピソードがあるので若干不自然さがあるものの、原作2部のスタートからペイン編までを上手くゲームとしてまとめてあります。
■難易度低
敵キャラはそれほど強くなく、ペナルティ無しでリトライが出来るのでクリアするのは簡単でした。
■ボスバトルの演出
クライマックスのシーンでは、ボタンをタイミング良く押す事でムービーが展開します。単調になりがちなムービーシーンが、このボタン操作のおかげで緊張感をもって臨めました。
もちろんボタンを正しく押す事でムービーが進むのですが、押し間違えたときのムービー(攻撃を外してしまい吹き飛ばされる等)もしっかり用意されているのが驚きでした。
【その他】---------------------------------------------
■キャラ数
原作2部に登場する主要キャラをほぼ全て詰め込んでくれた点は嬉しいです。
技数の多いナルトとサスケを別キャラ扱いで分割したのも良い判断だと思います(螺旋丸ナルト/螺旋手裏剣ナルト 千鳥真槍サスケ/麒麟サスケ 等)
■台詞、声優陣の演技
バトル時のかけ声や台詞はキャラの性格がよく反映されていて、棒読みの方もおらず、イベントもバトルも全く違和感無くアニメのように楽しめました。
BAD/REQUEST
【システム関連】---------------------------------------------
■ロード
戦闘の前後、イベントモードのマップ切り替えなどでロードが頻発します。
インストールしているのにこの遅さはストレスです。
■プラクティスモードが無い
■オートセーブが頻発してちょっと鬱陶しい
【ストーリーモード関連】---------------------------------------------
■移動が面倒
それほど広いマップではないものの、キャラの移動速度が遅めで、さらにマップ切り替え時にロードが発生するので、移動がだんだん苦痛になってきます。
クリア後には、既に訪れた場所にワープできる巻物(ドラクエで言うキメラの翼)が手に入りますが、消耗品の上にやや高額なので気軽に使えません。
これが固定アイテムならクリア後のやり込みも楽になったのですが。
■原作と展開の差異
原作から省略・改変された部分があるので、原作の忠実再現を求める方には不満が残るかもしれません。
■ダンジョンのカメラワーク
ダンジョンは3Dで作られているものの、カメラ方向が自分で選択できず変な方向に動いてしまいます。そのたびに方向キーと進行方向がずれるので操作が面倒でした。
【バトル関連】---------------------------------------------
■戦略性の薄さ
一部のキャラ(飛び道具系、傀儡系)意外はほぼ共通の戦略になります。
[1]ダッシュで接近
[2]サポートキャラ等で隙を作り打撃/忍術/奥義
[3]距離をとってチャクラを溜める
相手側は
[1]接近されたらニンジャムーブ等で距離をとり
[2]攻撃がヒットしてしまったら変わり身の術かサポートキャラで連続ヒットを回避
[3]相手にチャクラを溜めさせないように手裏剣で牽制
という感じ。
基本動作が全キャラ共通なので操作が簡単ですが、その分どのキャラも同じような戦い方しか出来ず単調に感じました。
■奥義のヒット条件差
必殺技である奥義のヒット条件は各キャラでかなり違います。
・突進
・数歩前進しつつ攻撃
・その場で攻撃
・飛び道具
・自分の周囲にヒット空間が出現
・相手の座標にヒット空間が出現 等
突進や飛び道具は当たりやすく、その場で攻撃は当てづらい等、ちょっとバランスが悪いような気がしました。
COMMENT
原作は単行本、アニメはたまに見る程度ですが、わりと楽しめました。
特にGOODの項で述べている通り、イベントやバトルの演出面が良かったです。
漫画原作ゲームの中ではかなり善戦している作品だと思います。
一方でロードの問題や戦略性の薄さ等、格闘ゲームとして考えるとまだ改善の余地があります。
NARUTOのキャラ達がアニメさながらに動き回る姿はファンには堪らないので、
原作ファン、特にキャラクターに思い入れのある方にはオススメできます。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt | 3pt |
65pt
GOOD!
戦闘シーン:前作では口寄せ戦闘ぐらいしかなかったボスバトルがかなり増えたのは嬉しい。しかも、戦闘の決着がアニメと違うので見くらぺてみると楽しい。
個人的にはナルト対ペインの決着がアニメよりかっこ良くてかなり気に入った。
通常戦闘も、前作はバリエーションがあんまり無かったサポートキャラだが、今作はリーダーを守ってくれたり、吹っ飛ばしたら攻撃をしてくれたりと、かなり重要になっているのがたのしい。
BAD/REQUEST
キャラクターの一部が出ない:アクセルでは出ていたサソリヒルコが出てこない:そのため我愛羅を追っていったカンクロウとサソリとの戦闘が全面カット:このあと毒を受けたカンクロウをサクラが看病する一連のシーンもカット:砂隠れの里についたらいきなりチヨバアを紹介されて暁のアジトへ進むのだが、ぜひその一連のシーンを入れて欲しかった。
ストーリーモードの移動は前作の方が良かった。今作はダッシュが出来ない、屋根を登れない、そのため移動がおそくなり、かえって時間が掛かってしまう。色々な道中には任務などに必要なアイテムが落ちているが、いちいち取るモーションをするので、うざったくなる。壷を取るときが最悪。
ボスバトルの名シーンや奥義はよろずやで購入したらコレクションで自由に見られるが、見る度に十秒ぐらいの読み込みが掛かることです。
COMMENT
PS2のヒーローの1〜3、アクセルの1と2、PS3のストーム1、360の海外用ソフト2作品はプレイ済み、疾風伝は初めから終わりまで見ています。
とりあえず、ファンは買った方が良いです。
ボスバトルのアニメとは違う決着と圧倒的な臨場感は必見です。
出来ればサラウンドサウンドシステムでプレイして欲しいです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt | 3pt |
65pt
GOOD!
(ストーリーモードはほぼ未プレイです)
対人戦(3on3)が非常に面白く熱中することができます。
火力の高さもキャによって違い、無敵技を持っているキャラ、飛び道具が強いキャラ、アシストが強いキャラ、とキャラクター性能に個性があります。
また同じキャラゲーのドラゴンボールと違い、強さの明確な差はないので対戦ゲームとして純粋に楽しむことができます。
弱いと思っていたキャラクターがやりこむにつれて化けるようなこともあり対戦ゲームとしていい作りをしてると思います。
BAD/REQUEST
ストーリーモードを進めないと対戦モードでのキャラクターのアシストタイプ変更が解禁されません。
キャラゲーなので仕方ないとは思いますが、対戦ゲームとしてみた時に面倒です。
また、対戦バランス的にはキャラクターのアシストタイプの変更はない方が面白いようにも思います。
面白いと言ってきた対戦ですが、非常にローリスクに相手の攻撃を回避する変わり身の術というものがあります。
相手の連携中でも自分の硬直でも一切関係なく目押しさえ成功させれば相手の攻撃を回避することができるため、やりこんでくると単純に変わり身の術の目押しの成功失敗が勝率に直結するようになってしまいます。
さらに連射コントローラを使う事で変わり身の成功率を格段に上げることもできます。
「自分の硬直中は変わり身不能にする」「変わり身のゲージ消費を大きくする」などいくらか対策は思いつきますが、現状のバランスは変わらないため非常にもったいないゲームだと思います。
あと、対戦のロード時間が長いです。
COMMENT
キャラゲーとして評価している人が多いと思いますが、
私は原作についてはあまり詳しくなく、ストーリーモードも半分程度しか進めていません。
対戦ゲームとしては面白い要素をたくさん持ったもったいないゲームといったところ。
ゲージ管理が非常に面白くで待ち合いを楽しめる人は手を出してみるといいゲームだと思います。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-10-20
ストーリーのクリア時間は20時間と少し。
依頼全部終える頃には30時間越えてました。フリープレイなど入れるともっと長く遊べると思います。
購入前はキャラゲーで対戦格闘物と思っていたので、そんなに期待していませんでした。(同じ開発元のジョジョABSで痛い目にあったので…)
しかし!
このゲーム超面白いです!
格闘ゲームとしては、浅いのかもしれませんが、コアな格ゲーファン以外はこれで良いと思います。
まずメインの格闘部分ですが、操作が全キャラほぼ同じ(技は違うので使いどころは違う)で簡単操作です。
○ボタン連打でもいけるし、△混ぜたら簡単に技も出ます。
慣れたらサポート使ったりニンジャムーブを使っていくと、よりスピード感が出て格好良く戦えます。
ストーリーで強敵に詰まったら弁当などアイテム使うと楽になります。
格ゲーはバーチャやソウルキャリバー、最近はジョジョやペルソナなど遊びましたが、自分的はコレがマストです。
バーチャの様な非常に細かい攻防とは対極に位置します。
逆に普段RPGやアクションゲームする人には良いと思います。
格ゲーと言うよりアクションゲームです。
通常戦闘もボス戦も演出が非常に良い!!
アニメさながらです。もう格ゲーなのに音量大でプレイしてました。ボス戦などド迫力です。
尚且つストーリーが良いので泣けます!
ペインvs自来也は良かったなぁ…
ストーリーモードはずっとバトルでは無く任務や依頼を受けて移動→バトルの流れになるのですが普通にアドベンチャーゲームしてます。ここもこのゲームの良い所ですね。少し話すぐバトル少し話すぐバトルの繰り返しは疲れます。
惜しい点はあまり無く、最初感じた移動の面倒さもクリア後はアイテム使って瞬間移動出来ます。チマチマしたアイテム拾いも飽きる頃には、必要素材は依頼などの報酬だけになっていると思うので、飽きたら初見の場所だけ拾えばOKです。
唯一思ったのは、ストーリーが省かれている部分があるようでイタチやペインあたりは短いかな?と思いました。
しかし総合して非常にレベルの高い良作です。
なんで、このレベルでジョジョ出せなかったんだろ…
GOOD!
・ボスバトルがすごい
迫力あるムービー中のコマンド入力だけでなく、一部のボスバトルではシューティング形式や巨大ボスバトル、3対1などフリーバトルでは味わえないバトルを楽しめます。
・原作に登場する攻撃のほとんどを再現
原作好きにはうれしい演出です。
・通常攻撃に忍術追加
チャクラを消費せずに簡単操作で派手な演出を楽しめるようになりました。
・ライフゲージが覚醒可能状態まで減るとチャクラが全回復
覚醒状態になることで奥義、投げ技を受け付けなくなり、更に強力な攻撃で逆転を狙えます。
・サポートが助けてくれる
サポートを使用することでチームゲージが上がり、第1段階になるとサポートが使用できなくても自分の行動に合わせてサポートが追撃したり、あらゆる攻撃から身を守ってくれるようになり、第2段階になると奥義よりも攻撃力のある連携奥義が使用できます。
BAD/REQUEST
・ロードが長い
インストールしても読み込みが長く、アドベンチャーモードではマップ切り替えとイベントが重なったとき、2重ロードします。
・キャラの全体像が写ると線がギザギザし、汚くなる
・原作とは違う場所でのバトル
戦った場所を充実させてから、おまけステージを用意して欲しかったです。
・奥義演出の短縮化
短縮したことにより、演出が技効果のみのキャラがいます。
連携奥義の少し長い演出が通常奥義でも見れれば良かったのに。
・奥義が当てやすい
前作はサポートを使用しないと奥義を当てることができないキャラが多かったのですが、今作はサポート不要なキャラが多く、相手のコンボを変わり身するだけで簡単に奥義がヒットします。
・連携奥義がワンパターン
自由に組み合わせられる利点がありますが、関係の深いキャラと組んだときの合体忍術も用意して欲しかったです。
・打ち上げ後空中コンボができない
前作と今作の体験版では○・・↑○で打ち上げ、追尾することで空中コンボができたのですが、打ち上げた後硬直するので追尾できなくなりました。
・技の優劣がおかしい
チャクラダッシュ、突進系の忍術、奥義がぶつかった場合
チャクラダッシュ<忍術
忍術<奥義
チャクラダッシュ=奥義
と忍術に負けるチャクラダッシュが奥義とぶつかると弾いて当たらなくなります。
・覚醒状態が手抜き
前作では状態変化するキャラ全員の攻撃がすべて変化してたのですが、今作では状態変化する一部のキャラのコンボはそのまま。攻撃が変化するキャラのほとんどは長いコンボ4種の内1種のみ。更に覚醒前と後で忍術が変わらないキャラもいます。今作の売りのひとつなのにちゃんと作りこんで欲しかったです。
・フリーバトルでの口寄せなどの巨大生物が小さい
ボスバトルでは大きさが再現してあって凄い迫力あるのですが、フリーバトルではキャラの2,5倍ほどの大きさしかなく迫力ないです。
・フリーバトルで選択できる衣装が少なすぎる
アドベンチャーモードにイベントで登場した衣装がフリーバトルで使用できません。
・ボスバトルが少ない
覚醒で状態変化する相手のほとんどが通常バトルで済まされています。
・原作、ボスバトルで使用した一部の忍術が使用できない
・敵になかなか近づけない
前作ではチャクラダッシュをガードされても敵に近づけたのですが、今作ではガードされると弾かれて距離が縮まらないので、近距離タイプには不利なバトルになってます。
・オンラインで対戦するのに時間がかかる
自分で部屋を作っても対戦が終われば、再度作り直し。
相手を検索しても繋がらなければ再度検索。
対戦相手を探すだけでかなり時間を取られます。
COMMENT
原作好き、前作を購入したので今作も購入しました。
ストーリーに関しては、ボスバトルが少ないものの、イベント、ボスバトルの内容が充実しててそれなりに楽しめました。
フリーバトルに関しては、積極的に攻めることができた前作とは違い、相手の行動を見て行動するいわばカウンターゲームになっていて、前作より気軽に楽しめなかったです。
ストーリー、対戦ともにもっと作りこんで欲しかったです。