【PS3】トトリのアトリエ〜アーランドの錬金術士2〜 レビュー
発売元 | ガスト (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010-06-24 |
価格 | 7140円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) / プレミアムボックス |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:新約錬金術RPG ■ プレイ人数:1人 ■ プレミアムボックス版:10,290円 【廉価版】 ■ 発売日:2011/05/26 └ 価格:3,990円 ■ 発売日:2012/05/31 └ 価格:2,940円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 2pt |
97pt
GOOD!
主人公は錬金術師であり冒険者として物語を進めていきます。
錬金術師はアイテム同士を組み合わせ別のアイテムを作り出す事が出来、
冒険者は他の地域へ赴き地図の作成やモンスターの討伐等が仕事となります。
一般的なRPGの様に町を訪れイベントをこなし次の町へ〜最終的にボスを倒す、とは異なり、
一定の年数以内に目標をこなすことがプレイ目標でありその間の過ごし方はプレイヤーの自由となっております。
当初の目標も3年以内に冒険者としてのレベルを一定以上に上げる事となり、他には基本的に縛られることなくプレイが可能です。
レベルの上げ方も経験値の取得方法が様々であり、アイテムの作成をメインにしてもいいですし、モンスター討伐をメインにしても良くなっているのでプレイヤーの好みでレベルを上げていくことが出来ます。
戦闘が苦手な方でも序盤から強力な仲間キャラクターが登場しますし、戦闘にならないように敵をよけながら動いたり、先手を取ることで優位に進められますのでアイテム作成メインであっても困らない程度の難易度となっています。
戦闘メインで合っても、理不尽な強さの敵はおらず、しっかりとアイテムと装備を整えて置けばそう倒せない敵はいません。とは言っても油断して勝てる相手ではないものも多数存在するので、強敵との戦闘はかなりの緊張感があります。
このゲームは時間という概念が存在しており、数年単位で進行するため一日はものすごい早さで進んでしまいます。
一つのアイテムを作るのにも、移動で5日(往復で10日)採取に半日から3日、戦闘が発生すれば半日から数日、そして調合に1日から数日〜と一つの作業がとてつもない日数です。
目標年数まで2年もあるからいいやと、雑なプレイをしてしまうと、あっと言う間に月日がながれて気が付けば詰んでいるということも十分にありえます。
そのため、効率的なプレイが求められ、作るアイテムはできるだけまとめて作っておくことや、移動をするときもできるだけいろいろな箇所を巡り用事をいっぺんに済ませる事がとても重要となってきます。
ノーマルエンドであれば、ある程度余裕をもったプレイでも平気ですが、やりこみを考えたりするならば効率的なプレイをするために頭をフル回転させたりと、プレイヤーによって攻略の仕方や難易度が大きく変わってしまうゲームですね。
周回プレイ用の特典もあるので、一回目はゆっくりといろいろな事を試しながら進め、二回目以降でやり込みしていくのもいいかもしれません。
物語は非常にやさしく進行していき、周りの人間も癖は有るけれども好感のもてる人物ばかりとなっています。
時間がたつにつれて仲が良くなっていけば、専用のイベントなどもありますのでキャラクターに愛着がわきますし、物語を盛り上げてくれるためとても楽しくプレイ出来る気がします。
このゲームは、PS3ゲームに多いムービーの乱発や演出を派手にして目がチカチカするといった、映画をゲームにした様なつくりでは有りません。
会話する際は立ち絵が表示されて画面下に文章がでる形式ですが、移動や戦闘は立ち絵がそのまま立体となって動き回るのでアニメを自分でプレイしている様な感覚になれます。
背景も実写の町並みには程遠いですが、アニメ調のキャラクターに合わせてあるため違和感が無く、全体を通して雰囲気を柔らかくしています。
音楽はこの曲を聞くとこのシーンを思い出すといったような物はありませんでしたが、全体的に癒される曲調が多く、決められた期間を忙しくプレイしているのに、のんびりとした気持ちで進められたのは、やはりそれぞれの曲がすばらしいのかなと感じます。
自由度の高いゲームで作業も多いのですが、やればやっただけ成果が目に見えて現れ、出来ることも多くなっていくのでやりがいも多く、ちょこちょこ出てくるイベントが飽きを感じさせないため止め時がすごく難しかいです。1度クリアしてもマルチエンディングで有ることややり込み要素を埋める為にすぐに2度目を始めてしまうぐらいハマっています。
快適さでいえば、ロードも気になるほど長くは無く、移動のショートカット化やアイテムのソート、検索機能のおかげで管理もしやすく、だれることなくプレイができました。
・前作との比較
キャラクター表示の違和感が改善されており、カゴ〜コンテナ間のやりとりも向上しました。
前作から数年後が舞台ですが、冒険要素が加わったことでマンネリ無くプレイができました。
また、成長したキャラ達が仲間として登場するので懐かしくもあり、大人になった部分も感じられ新鮮な気持ちです。
調合に関してですが、アイテム特性の付与が分かりやすくなり思った通りに出来やすくなっているのは嬉しいですね。
BAD/REQUEST
・時間の要素
少しの失敗が数日のロスとしてすぐに出てくるため効率を求めるならこまめなセーブとロードが必要になってしまう。
新しくいけるようになった場所があっても、自分の強さで倒せる敵なのかが分からず数日かけて行ったとたんに全滅などの危険もあります。
討伐依頼を受ける際に倒せそうかどうかが分かりますが、あくまで一匹倒せるかどうかの判断なようなので、何匹も倒そうとしたり、他の場所も訪れる予定だったりすると回復アイテム不足とかになりやすいです。
かといって準備に時間もかけずらいですしね。
・バグ
フリーズや致命的なバグが多々あります。
シリーズ通して多いのが特徴ですがプレイを著しく妨げるのでパッチの配布を望みます。
この点でもこまめなセーブが必須ですね。
・初見殺し
2作目(続き物としては)なので仕方ない部分もありますが、前作をプレイしている人にはニヤリとするイベントでも知らない人には置いてけぼりの所も多いです。
今作が初プレイの人にとっては主人公と情報量が変わらない訳なのですから、前作のキャラ達の会話は丁寧に分かりやすく説明するべきであり、ましてや事あるごとに弟子とは言え前作の主人公を引き合いに話を進めるべきではないと思いますね。
・前作と比べて
アイテムの作成を強いられることはなくなったのですが、前作の一区切り3ヶ月に対して今作では3年が一区切りになっているためほっぽりだされた感じがすさまじいです。
レシピの解放も数十レベル先のものが作れるようになるため、今のペースがいいのか悪いのか判断しづらい点も。
なぜかセレクトボタンでの依頼確認が廃止に。確認がとてつもなくメンドイ。
COMMENT
アトリエシリーズは前作が初めてで今作で2作目のプレイです。
可愛い系路線で敬遠していたのですが前評判の高さで購入した前作にハマり今作も即買い。
RPG好きの私としては、冒険者要素はとても嬉しく会心の出来と思います。
・総評
特出して凄い所はないですが、それぞれの平均がとてつもなく高い作品です。
目的はありますが、やらされている感は無く目標の為にひたすら突き進むというよりは、楽しく日々を過ごしながら成長していく課程を楽しむゲームだと思います。
人間ドラマが見たい人や派手な演出が見たい人には向きません。
RPG好きというよりは育成やシミュレーションが好きな人に向いている気がしますね。
気が早いですが続編がでるならばやはり即買いすると思います。
個人的には購入動機に可愛い要素を入れていないので「俺の武具工房〜アーランドの錬金術師外電」であったとしてもシステムが一緒なら間違いなく買いそう。
最後に購入を考えている方へ
前作をプレイしている方は間違いなく買いだと思います。
未プレイの方は出きるならプレイしてからをお勧めしますが現在廉価版もないのでどちらから始めてもいいと思います。その際は前作の展開等を下調べしておくと分かりやすいかも。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 2pt | 2pt | 3pt | 3pt |
53pt
GOOD!
○グラフィックがイラストを忠実に再現していて良い。
○イラストが可愛い。
○イベントをみるだけで手に入るトロフィーが結構ある。
○錬金で自分の思い通りのアイテムが作れる。
○戦闘が派手なものが多くあって良い。
○サウンドが良質なものが多い。耳に残る。
○ちょくちょくイベントが挟まれるため飽きない。
○エリア移動がストレスがたまらないように工夫されている。
○走り方とジャンプが可愛すぎる。
BAD/REQUEST
×日数制限があるため、あまりのんびり出来ない。
×杖で敵をはたくと先制攻撃が出来るが杖を敵に当てにくい。
×フィールドのグラフィックがお世辞にも綺麗とはいえない。
×序盤の仲間は基本、放置になる。
×日数制限があるくせに、採取、錬金、バトルなどの行動をするたびに時間が進むのですぐに1年ぐらいたつ。
×一部のトロフィーの条件が難しすぎるためプラチナを取るのがだるい。
×依頼が同じようなものばかり来る。
×基本、作業。(これは人によるかも)
COMMENT
作業ゲーは好きなので購入を決めたのですが、まさかの日数制限がありのんびり錬金生活を送ることもできず焦ってるうちにゲームオーバーになりました。
可愛らしい絵と和やかな雰囲気のゲームなのでもっとのんびりさせて欲しかった。
評価が高かったため買ったのですがはっきりいって失敗しました。
いまはまだ値段が高いので買おうと思ってるのなら最新作がでたあとにすると良いです。
日数を考えながらレベル上げや錬金をちまちま出来る人にお勧めです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 3pt | 2pt |
58pt
GOOD!
・マリーのアトリエからアトリエシリーズは全てやっています。マナケミア・イリスも攻略済みです。やっぱりアトリエシリーズの雰囲気は好きです。採集・素材の選別・調合など、チマチマした作業が私は大好きなので、一時期は熱中してプレイしてしまう時間がありました。それなのに、評価を下げる理由はBADで書きますね。
・採集場所が沢山あって、やりごたえがありました。
・ランクシステムは、いろいろな目標を立てていろんな事をしようと思えるシステムで、素晴らしかったです。何をすれば、どのポイントがとれるかを見れるのも良かったです。
・とにかく、絵が綺麗でほんわかと可愛く描かれていて満足です。フワフワとトトリちゃんが歩く姿もよく出来ていて、可愛いキャラを動かせるのが楽しかったです。
BAD/REQUEST
・満足感が☆2の理由ですが、一番大きい点は「エンディングがあまりにもあっさりしすぎ」に尽きます。マルチエンディングは良いのですが、かなりの時間を費やしてお目当てのエンディングにやっとたどり着いたとワクワクしているのに、あまりにも短いエンディングに拍子抜けしてしまいます。私は2週して、2つのエンディングを見ましたが、「え、これでエンディング終わりなの…」と2回とも感じて、とても全キャラ分のエンディングを頑張ろうという気持ちに慣れませんでした。何となく空しい気持ちになるくらい、あっさりとしすぎのエンディングでした。
・トゥルーエンドまでのフラグがあまりにも大変すぎです。あそこまで大変だったらもうちょっと壮大で長いエンディングが待っていて欲しかった…
・私自身が女性だから思うのかもなのですが、女の子の登場人物が理想の女の子像(男性受けする女の子?)を描こうと思いすぎていて、ちょっと受け付けないところが多々ありました。女性のキャラ同士のキャピキャピした場面とか、しぐさとか、女性から見て居心地が悪くなるような場面が多かったです。(私だけ??苦笑)あえていうと子供っぽすぎるというか…
・コンテナのソート機能が使いづらかったです。たまに、全然お目あてのアイテムがなかなか選べないときがありました。あと、コンテナの容量も少ないと思いました。
COMMENT
・評価を下げてしまって申し訳ないのですが、自分的には「傑作」とまでは感じませんでした。アトリエシリーズの大ファンなので、逆に評価が辛口になってしまったのかもしれません。。PS3のソフトって、男性向けのものが大半でなかなか女性向けのものが出てこないので、アトリエシリーズの存在はとても貴重なものです。今後も、じゃんじゃんアトリエシリーズを開発していって欲しいと切に思っています。
・もう少し、キャラの設定を(性格・キャラ同士の掛け合いのシーンなど)クールなものにしてもらいたいです。見ていて受け付けないところが多いので(汗)
あと、何度も言いますがエンディングのつくりがあっさりしすぎていて、それまで熱中してあれこれと試行錯誤して頑張ってきたのに、あっさり短いエンディングをみると、突然自分が空しくなってしまうのは残念でした。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-06-15
タイムリミットがありフィリスのようなエンドレスにはなっていない。繰り返しプレイの楽しさが問題になるが、5周目の時点ではイベントの種類が多いのでまだ苦になっていない。対してフィリスはエンドレスで調合と戦闘がいつでも好きなだけできる代わりにイベントはいつかは全て終わってしまうので、印象が薄くなるし数自体も少ない。好きなだけフィールドを歩き回れてとにかく調合と戦闘をやってみたい人には向いているだろうが、旧来ファンから色々言われるのは致し方ないのか。これはRPGでもADVでもなく、最適化して早解きしなければならないパズルのようなものだ。
初回は弱い装備とアイテムでおそるおそる世界を回り次回は引き継いだ装備とお金で一気に駆け抜けるといった、同じゲームで違う体験が出来るのは大きい。トトリはお母さんが歩んできた道を追いかける物語上、普段の発言と衣裳はアレでも新しい外界に喜んでばかりのフィリスよりも大人に見えてくる。13歳から冒険者はじめて5年経てば18歳でも見た目はずっと誰もが納得のひんそーでひんにゅうでちんちくりん…だがそれがいい。
調合で付与する特性はフィリスでは全く使わなかったものがあったが、こちらでは重要。HPを上乗せするとか価格を変える特性の価値がよく分かった。逆に言うとフィリスはゲームスタイルに合ってないものもそのまま登場させている雑さがある。
戦闘はターン内に必ず1回行動できるよりも取った行動によって待ち時間が付与されるフィリス方式のほうがいい。しかしアシストはトトリの方が仲間個別に行動ゲージを持つ分戦術に幅が出て、体力の無いトトリを保護しつつ彼女に(複数回)行動させることで消費した仲間の行動ゲージを回復させて必殺技につなぐ補完関係が成り立ってていいと思う。
フィールド内は独創的だったり高低差豊かな所があって面白いしワールドマップは徐々に広がりつつ貴重なリソースである日数をかけて移動し、劇的に早く移動できるアイテムも併用して遠路を歩いている感とゲームとしての快適さを両立。対してフィリスはリアル寄りで不自然な地形は無く美しくて、昼夜と天候変化も持ち、カメラ視点も変えられるのでぶらぶら歩くのが楽しくスクリーンショットもきれい。どちらも受ける印象は異なるが旅をしている感は十分。BGMはどちらもアレンジが上手く切り替わりを感じさせずに雰囲気にマッチさせている。あと、フィールド内を歩いているときに時間が経過していたら降参するところだった。
世界の広さは、行きは必ず自分の足で移動するトトリの方が広く感じる。
演出は、爆発に巻き込まれたり戦闘敗北で単純にうつ伏せで倒れる、ひんそーなトトリが自分より大きな攻撃アイテムを両手で掲げて投げつける、戦闘中にどこからとも無く錬金釜を出して早送りモードで時空の壁を破りながらパイを調合するロロナ先生・・・リアル化し過ぎると不自然になりだす、こういったマンガ的演出はゲームらしくていいんじゃないだろうか。
さらにイベント会話は美麗な2D立ち絵と一枚絵で補うという、昔のやり方もそう捨てたものではないだろう。フィリスのような3Dキャラモデル寸劇で表現しなければならない映像量が多くなって高コストになるようなら、変えずに台本の質量アップに回してくれたほうが良い。
要らないリアリティ持ってない分旧来からのゲームらしさは十分で、面白いよ。フォトリアルなものはやったことないのでわからないが。
遊ぶためのゲームとしての作り込みは、異様なほどに製作側の汗が詰め込まれた高レベルと感じる。ただし時間かけるだけでは進められないので、物事を突き詰めて考えられる人でないと受け容れられないだろう。この後はソフィーでなく大改修されたという新ロロナやってみたい。
アイマスOFA専用機だったPS3をまだ持っていて良かったと思った。
GOOD!
歴代を継承しつつ、不満点を改善したアトリエシリーズの集大成の出来栄え。
絵師の雰囲気を壊さず表現出来ているのが良い。最近は3Dにこだわりすぎて、違和感ありすぎる物が多い中貴重な作品。
音も世界観にあうホノボノ系で、後押ししている。
ストーリー性も無理が無く、移動や動作も快適。
戦闘はやはり単調ですが、Lvより創意工夫が重視されている。
一見中身が薄いようでいて、かなりのボリューム。1週でトゥルーENDまで狙うと期間的に結構シビア。周回やれば純粋に期間が倍になるので、問題はない。
BAD/REQUEST
アイテムの検索機能が不便。
膨大な種類の素材をカテゴリなど細分化して検索できるようにしてはあるが、肝心のアイテムにカテゴリ表記が無い。
倉庫をページで送る機能が欲しかった。
あとフリーズ。3週ガッツリやって2回。
COMMENT
傑作ではありませんが、良作。秀作といえるでしょう。
ガストが大事に育ててきた代表作、今後も大いに期待を持てます。
ただ、何も知らないと萌え系と思われそうなパッケージは何とかして改善を・・・