【PS3】BAYONETTA(ベヨネッタ) レビュー
発売元 | セガ (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-10-29 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) / ニュース |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:クライマックス・アクション ■ プレイ人数:1人 【廉価版】 ■ 発売日:2010/09/02 ■ 価格:3,990円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 4pt | 5pt | 3pt | 2pt | 0pt | 3pt |
48pt
GOOD!
なんといってもまず音楽。
シチュエーションに合わせて、巨大な敵を相手にする時には壮大な、ユーモラスなシーンではおちゃらけた感じの、キメにかかるときには爽快なBGMがそれぞれ雰囲気を盛り上げてくれます。
いままでプレイした事のあるゲームでは、BGMとしてはいいけれど、単体で聞くとイマイチというものが多かったのですが、ベヨの音楽はそれだけで楽しませてくれます。
公式サイトで作中で使われているBGMの一部を聞くことができるので、気になった方は試してみてはいかがでしょうか。
次にキャラクターですが、DMC等を手がけた神谷氏が関わっているだけあって、アクの強い個性的なキャラが登場します。
自分はふざけたノリのキャラが好きなので、これは非常に良かったです。
これに関係して、各所に盛り込まれたユーモラスなシーンもまた満足でした。
敵の倒し方ひとつとっても、普通の主人公では決してやってくれないような方法をバンバン繰り出してくれます。
そして最後に戦闘。
比較的簡単な操作で大技を繰り出すことができるという事と、ウィッチタイムを駆使することでかなり爽快感があるバトルが楽しめます。
怒涛の連撃を紙一重でかわし一方的に叩きのめす、という静と動のバランスが良く仕上がっていました。
BAD/REQUEST
色々なところで指摘されているように、最大の欠点はロード時間です。
ありとあらゆる場面でロードに出くわし不快な時間を過ごすことになります。
これはPS3版で顕著になるようですので、両方のハードを所持している方は箱の方を購入した方が良いかと思われます。
次に、このゲームの最大の特徴といっても過言ではないQTE。
このシステムが存在することで、ベヨは近年稀にみるほどの「初見殺し」の宝庫となっています。
突如出現する指示に合わせて指定された操作を行わなければならないのですが、その時間がとても短い上に、失敗した場合は即死がほとんど。
そして量も多い。
結果として戦闘が順調に進められても、イベントでつまずいてコンティニュー→再び別のイベントで……というように、数えるのも面倒なくらい死にます。
さらに上記のようにロード時間が長いので、死ぬたびにひたすら待たされます。
この二つのコンボで快適さが大きく削がれる結果になってしまっています。
イベント戦闘の多さも致命的です。
通常のゲームなら全体を通して数回しか発生しない(あくまで主観ですが)ような特殊な状況下での戦闘がとにかくたくさん出てきます。
フィールドから余計な横槍が入ってきたり、いきなりまったく異なる操作に変化したりするというのがその例です。
おまけに後者のような違うゲームになったんじゃないか?というようなイベントがうんざりするほど長い。
そこで死んでしまったりすると、またダラダラとイベントを消化することに。
全く説明なしにいきなりイベントに放り出されることもあります。
しかも失敗するとよくわからない理由で即死。
それがボス戦で最高の盛り上がりを見せる瞬間だったりして、一気に興が削がれます。
トーチャーアタックの必要性もイマイチ分かりませんでした。
やってることも微妙だし効果も微妙。
決め技としては役不足のように思えました。
これなら身体強化のようなものを入れた方が良かったのでは?
最後にカメラワークの悪さ。
一瞬一瞬が命がけのゲームなのにも関わらず、ときどき障害物が画面を覆ってしまう事があります。
敵の動きが速いので、画面からパッと消えた敵が画面外から攻撃を仕掛けてくることもしばしば。
こういうゲームにこそDMC4のように画面外の敵からの攻撃は無し、というようなシステムが必要なのではないでしょうか。
COMMENT
全体として「方向性としては良いが、やり過ぎてしまった」感が拭えません。
公式ブログで質疑応答の映像を見たので、神谷氏がやりたいことはよくわかりますが、それをプレイヤーに押しつけるような形になってしまったのがこの作品の大きな問題点だと思われます。
基本的なところが非常に良質なアクションゲームとして仕上がっていただけに残念でなりません。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 1pt | 3pt |
56pt
GOOD!
綺麗なグラフィックはPS3ならではだなあと思います。
逆に言えば巷にあるほかのPS3ゲームと比べても遜色のない充分なレベルです。
アクションは爽快です。
コマンド自体は多いのですが、何個かよく使えるコマンドだけを覚えておけば結構戦えます。
ウィッチタイムはボーナスタイムみたいなものなので敵の攻撃が回避できた実感が沸いて
うれしいですね
無敵アイテム(時間制限あり)があるのがいいですね。
難しいボス戦は無敵アイテムをもって望めばなんとか勝てます。
ストーリーも過大に期待するほどではありませんが人間関係なんか先が知りたくなるような
展開ですね。
BAD/REQUEST
なんにしてもメニューやポーズ等のシステム面の悪さが非常に気になりました。
ポーズしたらロードが入るなんて今までそんなゲームをした経験がなかったので
びっくりしました。
リトライも待たされます。
ボス戦なんかはグラフィックデータなんてほとんどメモリ上に残ってるでしょうに
なんで一から読み直すんですかね・・・繰り返して遊ぼうという気が失せます。
キーコンフィグがないのも不満です。
好みによるんでしょうけど頻繁に使う回避ボタンが同じく頻繁に使う攻撃ボタンと
同じ右方向(R2ボタン)に振られている理由が良く分かりません。
右手ばかりが忙しくて左手はお留守です。L1にした方がやりやすいんですけど・・・
あとゲームの売りとしてこうなるのは仕方ないんですが、どのステージでもすぐに強敵が
出てくるので雑魚相手に気軽にお金稼ぎをしたいと思っても先のロードとあいまってなかなか難しいですね
COMMENT
辛口の部分が多いですが、ゲームとしては結構楽しんでますよ、買ってよかったと思ってます。
デビルメイクライを楽しんだ人にも充分楽しめるのではないかと思います。
もうちょっとゲームのプレイ以外の部分にも力をいれてもらえればもっとよかったのにと
思うと残念ですが。
個人的にはこの手のゲームの「英語音声、日本語字幕」というのに食傷気味です。
知らない言語の声は分別がつきにくく、とあるシーンでのベヨとライバルの女性、一体どちらが
喋ってるのか分からないところもありました。あと声がおばさんくさいです。
逆に日本語音声があったら新鮮だったのにと思ってしまいます。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 1pt | 2pt |
54pt
GOOD!
アクション面はかなり良い出来。
最近この手のゲームで人気作が多々出ていますが、その中でも上位の出来に感じました。
基本DMCがベースですが、攻撃をギリギリで回避すると敵がスローになるウィッチタイムと
コンボ連携中に回避を挟めるダッヂオフセットが良いアクセントになっています。
拷問器具で大ダメージを与えるトーチャーアタックもそれなりにバラエティがあり、楽しめました。
また、イベントシーンではDMC3、4に通ずるお馬鹿なノリが面白かったです。
隠し要素も多く、何度も遊ぶ気になれました。
音楽、キャラクター、世界観も良かったです。
BAD/REQUEST
PS3版のみに当てはまる点としては、ロード時間とfpsの不安定さ。
これらは散々言われていたため、覚悟して購入したので自分は我慢出来ました。
武器はかなり多いですが、使おうという気がおこらないものが多い。(これは人によるかもしれません)
グラフィックは決して汚いと言う訳ではないが、正直物足りない。
DMC4やニンジャガイデン2の方が綺麗でかつfpsも安定しているように感じた。
ステージクリア後のシューティングゲームが邪魔。
後半になると面倒になってくる。でももったいないから飛ばせない。
DMCのように成績に応じてお金が貰えるシステムで良かったように思う。
イベントシーンに紙芝居が多い。
お洒落臭さで誤魔化しているが、手抜きにしか見えなかった。
ボス戦があまり面白くない。
一定ダメージを与える→QTEで部位破壊、の繰り返しが自分には合わなかった。
最高難易度があまり面白くない。
ハードと大して難しさが変わらず、攻撃のチャンスが減るだけなので面倒という印象しかない。
COMMENT
体験版があまり面白いと思わなかったため、しばらく購入を控えていましたが
何だかんだで楽しめました。
初見殺しが酷いと良く聞きますが、即死QTEについてはそんなに難しいとは感じませんでした。
シビアだと感じる人は、テレビの方が原因かもしれません。
難易度に関しても、言われている程難しくはないと思います。
DMCの中でもヌルいと言われている4と同程度だと感じました。
DMCシリーズ経験者なら問題なくクリア出来ると思います。
隠し要素は多いですが、本編自体があまり長くないため、隠し要素全開放だけならそんなに時間はかからないと思います。
参考までにトロフィーコンプは20時間程で終わりました。
某雑誌だと傑作、某巨大掲示板だと微妙ゲー扱いされてますが
自分はまぁ普通に良作、と感じました。
Amazonレビュー
レビュー日: 2009-10-30
ロード時間の長さが尋常じゃない。
ムービーやステージの初めのロードは許容出来たとしても
メニュー画面の呼び出しであのロード設計ミスのレベル。
他機種で出来ているHDDインストールを実装出来るように
psn storeでパッチを配信とか何かしらの対応をして欲しい。
体験版をプレイして購入した自分としては最低限同レベルの
快適なプレイがしたい。
追記:2010年1月28日にオンラインアップデートで
HDDインストールが実装されるみたいです。
これから買う人はロード時間を気にせずプレイ出来るかと。
GOOD!
戦闘
ウィッチタイムは非常に革新的。鬼武者の一閃のように敵の攻撃際を見極めて、見切った時の爽快感が低リスクで得られて、初心者の救済処置としても機能している。他にもダッヂオフセットのように普通のプレイではそこまで重要ではないテクニックでも高難易度で初めて活かされるシステムも用意されている。
難易度
ノーマルでも容赦なく倒される。敵はデビルメイクライのように主人公をカッコ良く見せる敵もいれば、NINJAGAIDENのように本気で主人公を倒しに来るものもいるなどバリエーションが豊富。
BGM
fly me to the moon(∞CLIMAX MIX)を代表に戦闘曲が厳選されているため、とても耳に残るいい曲が多い。女性を主人公にしているためギター音をひかえ、おしゃれかつ気分が高揚する今まで聴いたことのないアクションゲームBGMを堪能できる。
やり込み
周回プレイや高難易度に挑むことで様々な隠し要素が解放される。ノーマル以上の場合は主人公のパラメーターやアイテムが引き継がれ、ステージ選択式なので、アイテムや装備次第で最高難易度でも時間をかければクリアは可能。また細かいチェックポイントも配置されているためそこまでストレスはたまらない。
BAD/REQUEST
ムービー
飛ばせることは飛ばせるが、一週目はどうしてもムービーを観てしまう人間にとってこの手のゲームのムービー時間はやや長い気がする。
QTE
非常に唐突で判定もステージによって全く異なる。このシステムによって周回プレイでも緊張感は持続されるかもしれないが、何周も行えば作業化してしまうのも事実。
ボス
GOWのように巨大でコマンド式でなぎ倒していくものが多い。これも周回するごとに作業化してしまい淡白な戦いになってしまう。小型で機敏なボスがいてもよかった。また後半からボスラッシュが何度も続き、斬新さが薄れてしまっている。
武器・アルフヘイム
武器はステージ内のあるアイテムを集めることによって解放されていく。最近のゲームと異なって、ゲームを進めれば確実に獲得できるシステムではないので武器を集め損なう恐れがある。(武器そのものは強化する必要はないため初期武器だけでも戦えるが)
またステージ内に設置された条件付きミッションのアルフヘイム。これをクリアすることによってプレイヤーの腕が上達するという素晴らしいスキルアップのシステムだが、アルフヘイムの設置場所を自力で見つけるのは困難。どちらもネットでの攻略情報を観ないと難しいのではないだろうか。
COMMENT
初代デビルメイクライの神谷英樹氏が正統なDMCの続編を作った印象。なぞ解きがとても少なく、クライマックスなアクションが連続してとても気持ち良い気分に浸れる。
PS3の問題としてところどころアクションでカクつく部分は残念だが、アクションゲーム好きにはたまらない作品であることに間違いない。
また余談だが、ディレクターの神谷氏が本作をプレイしながら制作秘話などを語っている動画が見られるので、プレイ後に観賞するとより一層このゲームが好きになるかもしれない。