オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 5pt | 4pt | 3pt | 5pt | 4pt | 1pt |
85pt
GOOD!
・実写のサウンドノベルがあまりにない…と個人的には思う昨今、このゲームのオリジナリティーは素晴らしいと思います。もちろん、実写であることを生かしたゲームになっています。
・主人公達が個性的かつ魅力的。最初は、引いてしまうようなキャラにもプレイしていくごとに感情移入してしまいます。
・意外な展開と整合性のある文脈で、シナリオが面白い。なおかつ綺麗にまとまっています。そして読む快適さが合わさって、どんどん話にひきこまれます。
・映像は、実写のサウンドノベルでは現在でもトップクラスだと感じる。他に類似した作品が、近年はあまりないってところを差し引いても凄いと思います。
・そして、やっぱり面白いので続きがきになって。ついつい現実世界の時間を忘れます。
BAD/REQUEST
・シナリオにいわゆる「毒」がないこと。まあ、不朽の名作の「街」ですら移植にあたっては削られたシナリオがあるくらいですからね。ただ、「街」や「かまいたちの夜」が持っていた、毒気・狂気・暴力・笑い・無茶なところが薄まったのは残念です。
・最終的には一本道になってしまうこと。各主人公の最終的なEDは欲しかった。後日談なども少し欲しかった。結果として少しボリューム不足に感じます。綺麗にまとまりすぎる…と個人的には思いました。
・曲に関してはあまり記憶がない。が、映像にマッチした曲だったとは思うので、可もなく不可もなく…よりは上といったところ。
COMMENT
はっきりいって、チュンソフトの名作である「弟切草」・「かまいたちの夜」・「街」。
これらのどれかをやって、面白いと感じた人はこれを買って損はないと思います。
今では少し古いゲームですが、現在でも実写サウンドノベルの最高峰だと思います。
少しボリューム不足は感じますが、それを差し引いても大満足と言わざるを得ない作品です。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 4pt | 4pt | 2pt |
85pt
GOOD!
長い間気になっていた作品。みなさんの評価の高さもあり、ようやく手に取りプレイしました。
FC版かまいたちの夜(同2.3)、弟切草、街は過去にプレイしていて、中でもかまいたち初代と街はかなり没頭してやりこみました。チュンソフトの作品、というかサウンドノベル自体が相当久しぶりなこともあり、なんとなく抵抗もあったのか購入してからしばらく放置していたのですが、いざディスクを本体に入れ、ゲームが始まる前のあの「チュンソフト」のロゴが出てきただけで、否応にもテンションが上がりました(笑
もうそこからは睡眠不足との戦いの日々・・。このいきなり突きつけられる「BADEND」、あぁコレコレ、このノリ・・とワクワクしながら始めたが最後、一気にヤメ時がわからなくなるほど話に引き込まれました。「街」同様、「他人の判断が他人に影響を与える」わけですが、誰かが「KEEPOUT」した場合、誰のどの部分に「JUMP」ポイントがあるのか探しながら他の登場人物の話を読み進めて行き、全員をその時間帯で「TO BE CONTINUE」にすると一応話はひと区切りになりますが、毎時間ごとに緊迫感たっぷりの予告編が導入されるので、結局手が止まりません。なので私の場合「眠さが限界に達するまで」が一区切りになりました。
登場人物の役者さんは、はっきり言って知らない人ばかり(一部有名人を除く)でしたが、一通りエンディングを迎えたあとはネットで検索するほど好きになっていました。皆さん実際に台詞を話されて演技していたということで、静止画とは言え、画と活字と音楽でこんなにも臨場感が伝わるものかと感心しました。御法川、加納、ひとみが特に気に入りました。あとタマがかわいかったです。あと、個人的に名脇役賞は「梶原さん」でしょうか。
最後には物語がひとつの線に結びつきますが、そこに辿り着くまでのそれぞれの苦悩と成長が共感出来るものであったり客観視出来るものであったり・・・笑うとこもあれば首を傾げるとこも。そして思わず目が潤んでしまうとこも。鳥肌が立ったり、驚きで思わず「マジか!?」と声を出してしまうところもありました。総じて役者さんの演技と、音楽と、文章力が最後まで手を抜く事なく「物語を見せる」力に秀逸だったと感じました。本当に終わってしまうのが残念な作品でした。
あと、ちょっとしたことですが「片手プレイが出来る」のはいいですね。
タバコを吸ったり飲み物を飲みながらプレイ出来ました。
エンディング(トゥルー)に入る場面は本当に鳥肌がたちました。いい意味で。
本当に温かい気持ちになりました。
ちょっと押し売り加減の強い某アーティストと主題歌でしたが、
最後には聞き入ってしまい、しばらくは頭の中にサビの部分が回っていました。
たぶんこの「サウンドノベル」というジャンルは万人に受けるものではないと思いますが
本を読む、ドラマを見る感覚でたくさんの人にプレイしてもらいたいと思う作品でした。
BAD/REQUEST
「BADEND」のノリが許せるかどうかで評価も分かれそうですが・・・私は「アリ」ですので悪い点には挙げません。本編はもちろんクリア後のボリュームもしっかりあり、悪い点が見当たらないというのが感想です。まぁ細かいとこを言えば突っ込み所もありますが・・・気にならない程度でした。賛否両論のカナン編についても、特にいらないとも面白くないとも思わなかったです。鈴音編は泣きました。
あ、今思いつきましたがクリア特典に「○○○の栞」がないのは残念でした(笑)
「亜智の妄想編」とかあったら楽しそう(笑)
COMMENT
37 HDTV使用
前述通り、もともとサウンドノベルは好きでしたが
かまいたち3があまりにひどかったこともあり、ちょっと敬遠していたかもしれません。
忌火起草についてはプレイしていませんが、遊んだ方の評価を見ていると中々手に取ろうとは思えず。 この428に関しては、ほんとレビュアーの皆さんに感謝です。おかげさまで素晴らしい作品に出会う事が出来ました。私のレビューも掲載していただけるのであれば、ぜひ未プレイの方の参考になり、感動を共有出来ることを願います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 4pt | 4pt | 1pt |
87pt
GOOD!
オリジナリティ:5
サウンドノベルゲーとしては(多分)ストイックな作りですが、今日日サウンドノベルという前時代的なジャンルというだけでも珍しいです。加えて完成度が高い。
却って新鮮です。 ザッピングシステムも珍しいわけではないですが演出との噛みあわせが非常に良いです。
グラフィック:4
静止画なのに動きがある。演技も実に生き生きしているように見えます。 むしろオール静止画のほうが良かったのでは・・・?と思うくらいです。
熱中度:5
文字通り寝る間を惜しみました・・・ もうそれが全てでしょうか。
熱中期間は非常に短かったですが いい時間をすごせました。
BAD/REQUEST
快適さは4にしましたが、-1点は一部キープアウト解除に理不尽なものがある点です。
全体的に非常に快適なのですがその一点は人によってはかなり納得できないものだと思います。
総当りで解除できるっちゃできるのですが・・・・
あとは些細なことですが序盤のバッドエンドが本編とパラレルワールドになっちゃうのも微妙です。
序盤は情報量が少ないのでネタバレ回避とか仕方ないとは思うのですが
このお話は誰か一人でも選択を誤ると渋谷が大惨事になってしまうのがキモだと思うので数ヵ月後に平穏な生活を送っています・・・とかのエンディングはちょっと腑に落ちない。
ちなみに、他の方のレビューでも散々なカナン編ですが、評価から外しています。
大体はみなさんと同じ意見で「あれいらない!」なんですが。
非常に読みにくい、表現が稚拙、独りよがりで無駄に遠まわしな描写と文章・・・・結構早い段階で失笑しながら読み進めるハメになりました。
句点を読点にしてしまったり(例「しかし、」→「しかし。」)「傭兵」という漢字に「プロフェッショナル」というルビを振ってしまう痛さ・・・本気と書いてマジと読むを地でいってます。 たまーに使われるくらいなら流せるのですが多用されると何故かこっちまで恥ずかしくなって来るという不思議な文章です・・・まさに蛇足。
まあおまけなのでそれで本編の評価下げるのもなぁ・・・という訳で評価外です。
COMMENT
Wiiから気になっていたものの長いことサウンドノベルに触れていなかったせいかずっと躊躇してましたがアニメのカナンを見たきっかけでせっかくだからとプレイしました。
結果大満足です。もっと早くやっていればよかった。
ありきたりのストーリーという評価もありますが個人的には放っておくと自分勝手に暴走する登場人物たちを自らの手で王道的な結末へ導いてる感触がとても面白かったです。
アニメから入ったんだからカナン編も大丈夫なはず・・・と思っていたのですが甘かった・・・
ちなみにアニメとカナン編、何人か声優が違います。詳しいとこまでは分かりませんがあからさまに声質がちがうキャラも・・・
本編も好き嫌いは確実に分かれるでしょう。そもそも活字が苦手な人には興味すら沸かないでしょうし。
ただこれだけレトロなジャンルに夢中にさせられた感動はできるだけ多くの人に味わって欲しいなあと思えた作品でした。
売り上げ的には厳しいかもしれませんが、チュンソフトさんにはまたこの古めかしいジャンルでの「大作」を期待してしまいます。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-05-20
映像、音楽、操作性、ストーリー、演出、登場人物文句なし!!
最近PS4本体を購入。PS3の電源を入れることがほとんどなくなったためにPS3は売却しようかと思ったのですが、このゲームをまたやりたくなったらと思い売却をやめました。
PS4に移植されないかなー
GOOD!
サウンドノベルの老舗「チュンソフト」の作品と言うことで、プレイしてみました。
チュンソフト作品はかまいたちの夜1〜3と弟切草をプレイしましたが、
これまでやったサウンドノベルの中でも一番と言っても過言ではないほどに、おもしろかったです!!
最初は実写のゲームと言うことで、二の足を踏んでいたのですが、いざ始めてみると、ドンドンと続きが気になってきます。
ゲームのシステムは、複数いる主人公を全員クリアすると、次の時間帯に進めると言うシステムなのですが、
ある主人公が取った行動によって、別の主人公のシナリオに影響が出ると言うシステムはそれぞれの主人公が直接的には関っていないにしろ、
密接な関りを持っていると言う感覚があり、やりごたえがありました。
それが原因でバッドエンドとなっても、ヒントが表示されるので、迷うことなくサクサク進めました。
チャート機能でバッドエンドの原因となった部分を簡単に補正できるのも親切なシステムだと思います。
サウンドノベルの柱であるストーリーですが、これがかなりおもしろかったです。
キャラクターのさり気ない一言や行動が事件の全貌を解く鍵となっていた所や、
衝撃の事実、そしてエンディングでは胸が熱くなりました。
渋谷という街の中でそれぞれのキャラクターのドラマがあり、それらが一つの道へと繋がっていく・・・
家族や仲間の大切さと言った、人間関係が希薄な現代社会に何が必要なのかを教えてくれたような気がします。
ボーナスシナリオ1も本編に劣ることはなく、感涙しました。
グラフィック&音楽ですが、背景は実際の渋谷の景色を手直し程度にCG修正したものが使われている(?)ようで、ドラマのような雰囲気になっていました。
音楽もかなりの出来で、ゲームの場面や雰囲気に合った音楽でストーリーに盛り上がりを乗せていました。
何より、各主人公をクリアして、次のチャプターに行くときにドラマの「次回予告」的なムービーが流れるのですが、
このムービーが熱いです!
BAD/REQUEST
背景の中のCG加工で某アーティストの宣伝(例えば、背景の中で街の看板がそのアーティストの看板になっていたり)が多すぎ。
流血表現や爆発のCGの粗が若干ですが、気になりました。これも、背景、ムービーとも実写メインということが裏目に出てしまった形とは思うのですが、減点対象になる程の物ではなかったです。
「謎解き」要素は皆無に等しいです。私的には謎解きはどっちでも良いのですが、「犯人は誰だ!?」というのを完全に自身で解きたいという方にはそこが不発に終わるかもしれません。
COMMENT
総評ですが、言うまでもなく名作です!!
キャラクターの個性やギャグ、シリアスのバランスも非常に良く、根幹のストーリーも驚愕の連続です。
ゲームだけにとどまらず、ドラマ化したらかなりの話題になるのでは・・・とも思います。
最近のゲームはグラフィック技術に頼りすぎて、シナリオが薄い作品が多くてやり応えがない・・・
と感じている方なら、プレイされて損はないと思います。