【PS3】ミラーズエッジ レビュー
発売元 | エレクトロニック・アーツ (オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2008-12-11 |
価格 | 7665円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:一人称アクションアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 【廉価版】 ■ 発売日:2009/11/26 ■ 価格:3,129円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 4pt |
69pt
GOOD!
FPSというと曇った空の下、ダーティーな闘いを繰り広げるというイメージがFPSビギナーの私にはありますが、このゲームは全編晴れ渡った空の下で華麗なジャンプを繰り広げるゲームです。
敵に追われながら道無き道をジャンプ1つで進んでいく。そういったアクションの部分とどうやって進むかという謎解きがバランスよく配分されている。親切にも進むべき場所に印がついたり、進む方向の方を向いてくれるが、詳しい移動方法までは教えてくれない。だが、そういった「詳細は自分で考えろ」的姿勢がちょうどいいと思う。
死んでもロードが速い&細かく中間セーブされるので長いリトライはそんなに強いられない。
本編クリア後もタイムアタックと本編を使ったスピードランがあるがそちらも面白い。確実に進むだけだった本編とは違いまさに「道無き道」をどうやって作りだしていくか。やっていくうちに本編では考えられなかった新たな道ができていき、それに伴いタイムが縮まると非常に達成感がある。
グラフィックはそれほどきれいでもないが汚くもない。白と原色を基調とした背景は現代と未来の程よい中間地点風を表している。キャラクターは良くも悪くも日本人受けしない画だが気にするほどではない。
サウンドも普通。追われるときはドキドキしますがその他は可もなく不可もなく。
BAD/REQUEST
とにかく難易度が高い。落ちて、殴られ、撃たれ、慣れるまではストレスを感じまくるだろう。
足元を確認しずらいので踏切りミスもよく起こる。
あくまで逃げることに特化しているせいか、戦闘能力が低いのは仕方がない。そこをどう切り抜けるかが1つのポイントでもある。
3D酔いしやすい。自分がFPS慣れしていないからかもしれないが、始めた時は2回ぐらい吐いた。慣れた今でもたまに吐き気がする。酔いやすい人はつらいかもしれないが慣れないうちは1ステージ1時間とかがザラなので苦行の域になると思う。
エレベータが長い。エレベータでロードの代わりになっているのかもしれないが30秒ぐらいかかるのでスキップとかはできなかったのか。
ステージ途中でロードで止まるのは少し不満。
バッグの存在意義がトロフィーだけなのは…隠し要素が欲しかった。
ちとタイムアタックがつらい。もうちょっと基準を下げてほしかった。(それでもクリアしている人がいるんだから何も言えないが)
COMMENT
ワゴン500円というバリ安で手に入れましたがワゴンに入れるにはちともったいないゲームだとは思います。
日本にはFPSはダークなイメージがありやや不利な立場ですが、こういうのなら受け入れるのではないでしょうか。(もちろんキャラや難易度を日本向けにするならばの話ですが)
人は選ぶとは思いますが、やりこみにはまると抜け出せないので好きな人はかなり好きになれそうです。
現在続編開発中ということで次回にも期待したいです。
Amazonレビュー
レビュー日: 2011-04-27
これまでアクション・FPS共に好んでプレイしています。
このソフトがプレイヤーとしての自分を鷲掴みにして離さないもの、それはまさにエッジのあるゲームデザインです。
最も臨場感のある一人称視点で繰り広げられる、ラン・ジャンプ・スライディング・格闘というシンプルで原始的な興奮を呼び起こすアクション。慣れることで更にアクロバティックに動けるようになれば、展開のスピードやテンションと合わせて爽快な一体感を得られます。やり込み重視のアクションが好きな自分としては、これだけでもプレイし甲斐があるというもの。
ステージは無機的な近未来都市のビル群で、白や黄色を基調としながらも行先が赤色で示され、ときに屋上から屋上へ、フロアから構内へ。ルートを自分で探さなければならないのは難しいけれど、ゴールを常に指し示してくれる親切さと何処かポップな原色的グラフィックの世界は、ひんやりとして気持ちが良いです。
サイバーチックでアンビエントなサウンドも世界観に完璧にマッチ。オープニング(プロローグ)で流れるテーマは何度聴いても鳥肌が立ちます。
アメコミタッチで雰囲気のあるムービー。好き嫌いはあるでしょうが、自分はとても惹き込まれます。こういったシナリオの見せ方、プレイアブルとのメリハリは、いかにも海外作品という感じですね。
ストーリーモードクリア後の、コースチャレンジに特化したモード。回収やリプレイの作業も若干ありますが、オリジナルなゲームの根幹を徹底的にプレイヤーに求める姿勢は、遊んでいて実に清々しい。
そして最後に、これらを破綻なく洗練されたエンターテインメントとして仕上げるセンス。まさに素晴らしいとしか言いようがありません。
このゲームがあまりに自分の感覚的嗜好と合致しているのでベタ褒めになってしまいましたが、人を選ぶものであるのは間違いないと思います。
バグやフリーズなど致命的な欠点こそありませんが、FPS視点による酔いは間違いなく起きますし(長時間プレイは無理です)、悪く言えば全体的に単調で控えめなトーンですから、すぐに飽きてしまうということも考えられるでしょう。難易度も決して低くありません。
ですが、あくまで自分自身にとってはということですが、ミラーズエッジは2011年の現在でも未だ斬新です。
他にこのような作品を知りませんし、そしてこれが一番肝心なことですが、すごく面白い。
自分にとってのゲームの位相を変える、それぐらい静かに衝撃的な傑作。
GOOD!
主にストーリーモードを紹介してきます
・オリジナリティー:4点
一人称視点(FPS)のゲームといえばバトルフィールドやコールオブデューティなど、
戦争系ゲームによく使われるシステムですが、このゲームは超人的身体能力を持つ主人公を一人称視点で動かすことが出来、
他のゲームにはない「リアル」と「斬新さ」を感じました。
発売から3年近く経ちますが、このようなゲームは未だ数少ないのではないでしょうか。
・グラフィック:4点
これもFPSでは絶対に見逃せない要素ですが、周囲の町並みや景色には感動すら覚えました。(HDMI使用)
移動出来る場所も違和感は無く、このグラフィックのおかげで走っているときの爽快感、スピード感、緊張感が上手く表現されています。
・サウンド:3点
これはBGMが神、とかではなく(むしろBGMは無いに等しい)その場の雰囲気を壊さないように環境音が上手く作られているのがGOOD
BGMが無くても、ほとんど気になることはありませんでした
・熱中度:3点
この項目は、一度ストーリーをクリアした後に
「もっとスタイリッシュな動きをしたい!」という方は高評価に、
「あー終わった、お疲れさん」という方は低評価になるでしょう。
なぜ低評価の考えに行き着いてしまうかはBAD欄で紹介します
BAD/REQUEST
・満足度&快適さ:2点
この項目はまとめて紹介したいと思います
このゲーム、やたら難易度が高く初見プレイ時はイージーが丁度いい、人によってはまだ難しく感じるかもしれません
超人的動きが出来るが故、様々な複雑なアクションを使いまくるような入り組んだマップが多い上に、
アサシンクリードシリーズをやったことがある方は分かるかと思いますが「近くのオブジェクトに手を伸ばす」という動きがないため、移動方法が分かっているのに、少しでも位置がずれるとすぐ落下、これでどんどんストレスが溜まります。
これが理由で一度クリアしたらもうやりたくなくなってしまい、全く熱中出来ないのでしょう。
上れる、使えるオブジェクトは赤く表示され(難易度ハードでは無し)ヒントボタンもあってこの難易度です。
・ストーリー展開
ボリュームはそこまで多い訳ではなく、経験者なら数時間でクリア可能でしょう(難易度ハードでは話は別だが)
そのためストーリーの展開が速すぎて「コイツ誰だっけ?」となったり、重大な事件が起きても「ああ、そうなの」程度しか感じられませんでした。
あと、このゲームの主人公は簡単に言えば超人だと紹介しましたが、まぁ一応人間なので武装した警官隊には流石に敵いません、体力は紙程度、3、4発打たれればすぐ昇天します。
なのでその身体能力を活かし警官隊からは基本逃げ、どうしてもという時だけ戦う進み方ですが、
中盤〜終盤になってくるとアサルトライフルやショットガン、挙句の果てにはマシンガン持った隊員を殲滅しながら進むことになります。
一応相手の武器を奪い、同時にノックダウンさせる「武装解除システム」があり、背後からなら無条件で解除可能ですがそんなシチュエーション自体1回くらいしか無いです。
(正面からはタイミング良くボタンを押して解除だが、慣れないと難しい)
・ロードの長さ
一つのチャプターのロードで20〜30秒、さらにプレイ中にも5秒程度の細かいロードがたまに入ります。
プレイしてる最中にロードで止まると一気にテンションが下がります…
・タイムアタックモード
一言で言うと、無理ゲーです。
規定タイムをプロにでも設定させたのか、とすら…
本当に一つのミスも許されないとんでもないモードです
COMMENT
いろいろと問題点も目立つゲームですが、他のゲームにはない爽快感があるのは事実です。
「死にゲーには慣れている」という方や「謎解きゲーが得意」なんて方にも合うかもしれません
私は中古1500円で購入しましたが、それなりの価値はあるゲームだと思っています