オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 2pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt |
65pt
GOOD!
■ ストーリー
バブル期の日本という舞台と大味で楽しめる龍が如く特有のストーリー展開が見事にマッチ。
ナンバリングタイトル全体の前日譚としてこれまでに登場した人々の生前、若かりし頃を
垣間見ることが出来るのでファンなら終始ニヤリとさせられ、今作が気に入った人は
思わずPS2を引っ張り出し旧作を買い求めること請け合いである。
■ バトル・システム面
「龍が如く維新」に引き続き4つからなる戦闘スタイルを踏襲し、それをさらに
2人の主人公に搭載させているところに意欲を感じる。
■ サブストーリー
相変わらず健在である。時代背景もあってか全体を通してやや下品なものが多いが
サブストーリー自体、元々笑える程度にバカバカしいものばかりなので違和感は無い。
■ 今回の目玉
龍が如く5以降、主人公に固有のサイドストーリーが用意される中、今回は前述の
主人公の成長に必要な「金」を効率良く稼ぐための手段でもある表の稼業「シノギ」が
それにあたる。
主人公はシノギを通して様々な人の力を借りていくが、中にはサブストーリーで
関わった人々が再登場し、円滑なシノギに寄与するなど結果としてプレイヤーが
意識的に作品全体を遊び尽くせるよう配慮されており、新システムでありながら
ゲームに上手く溶け込んでいる。
BAD/REQUEST
■ ストーリーが短い
本作は全部で17章から構成されているが、ときおり章で区切るのが不思議なくらい
短い部分が存在する。この点は過去作でもたびたび見られたが、それを考慮すると
本来の3/4程度に収まるものと見られる。そのためプレイヤーは気づけば章の大半を
サブストーリーやシノギの消化に充てられていたということが間々あり、ゲーム的にも
ストーリーに絡めた「回り道」や「おつかい」などを兼ねた戦闘などがもう少しあっても
良いと思った。
■ 難易度が高め
敵から高額な金が容易に入手(回復アイテムの購入が容易)できるため、敵の攻撃力が
歴代作品に比べて高い。選択したゲーム難易度によっては主人公の戦闘スタイルの
虚を突く攻撃を仕掛ける敵も多く、単なる回復アイテムの消耗戦に成り果て、
盛り上がりに欠けることがある。
■ やりたくもないプレイスポットに通わされる
龍が如くシリーズの特徴として多種多様な「プレイスポット」が挙げられるが、
サイドストーリーやサブストーリーの中にはプレイスポットで雌雄を決する場面が
いくつか存在する。そのため前述の「シノギ」を済ませ主人公をいち早く強くさせたい人や
単にストーリーを追いたい人にとってはそれなりの「障害」と成り得ることがある。
COMMENT
龍が如くは1と2で馳星周がシナリオ監修を務めたことで話題となりましたが、以降は
桐生一馬という一人の人間の物語として、華々しくも殺伐とした裏社会からは
やや離れていました。
しかし今作ではそっち系のVシネマでは著名な小沢仁志や中野英雄、竹内力などの俳優を、
作中最強の武闘派「堂島組」の幹部役に起用し、またバブル景気を扱った作品としたことで
それらを彷彿とさせる、主人公を容赦なく追い詰める極道像を再び見ることができました。
プラットフォームが日々進化いく中でのこうした原点回帰は今後への更なる期待を
膨らませてくれます。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt |
71pt
GOOD!
■真島の兄さんを操作できる
今まで使えなかったことが不思議なくらいのキャラですが
過去という形とはいえ、ついに自キャラとして扱うことが可能に
まだはっちゃけた性格じゃないので
「らしさ」という点では、ちょっと違和感を覚えるかもだけども
サブイベントでは
あまりに人が良すぎてもうね(笑
■過去編ならではのサプライズ
まぁ正確にいうと
「歴代シリーズをやった上での過去だからこそ」というべきか
後の作品に登場するキャラの
若かりし頃の姿を何人か拝むことができる
主にサブイベでの対面が多いですが
主要人物に限らず
チョイ役レベルで絡んでいた意外な脇キャラも、ちらほら登場
その中には
後に大躍進を果たす大物から
転落人生を歩むことになってしまう、救われない人物まで様々で
改めて1からプレイして
その彼らの先行きを見たくなってきます
BAD/REQUEST
■人が死にすぎ
シリーズで犠牲は恒例なんですが
いつにも増して(?)主要人物が死んでますね
まぁ過去にあたる出来事ってことで
1以降(未来)に登場してないキャラとかは、存在が抹消される宿命だろうと
ある程度予想はしてたけど
愛着がある人(協力者など)が率先して犠牲にって感じだったんで
何とも居た堪れない気持ちに…
■買い物の利便さ
悪い点というほどでもないですが
金を稼いで強化していくというシステムの仕様上
儲け額が歴代より遥かに多く
回復アイテムなど、ごく一般的な物資なら、金に物を言わせて買いまくれる
なので
「下位の安物アイテムをスルーして」
「上位の高価アイテムだけを、とりあえず限界まで買っておく」
という、大人買いが簡単にでき
ややバランスを崩すことにもなる
まぁ自分は助かってますけど
■金による成長の煩わしさ
上記で、金の入りが多く
買い物が安く感じるといいましたが
逆に
ステータス育成に必要な金が
それ合わせるように、莫大な額必要であり
ある程度「シノギ」が形にならないと、ろくに成長できない
200万払って1段階成長して
じゃあ更に育成を進めるか…と能力マスを進めたら
「次の成長に必要な額が、3000万とかに跳ね上がって」衝撃だった…^^;
小刻みに、500万とか順に上げてよ…
■エリア数の少なさ
5が特別多かったとも言えますが
今作の舞台は
神室町(桐生)と蒼天堀(真島)
という2MAPに、大体の行動範囲が収まっている
時代が違うとはいえ
やや見慣れた景色でもあるため
新鮮味が薄かったかなぁ、と感じた
グラフィックがよくなってきた分
新しい地域も見たいのです
COMMENT
いやー、いい作品だったんじゃないでしょうか?
悪い点のが多くなってますが、些細なことが大半ですしね
特に錦山が
思った以上に友情に熱い男だったんで
印象が変わりましたねぇ
それだけに、何故…;;ですが
後はそうですねぇ
出来ることなら
真島が桐生の実力を認め
ライバルと認識するまでの、馴れ初めがあると嬉しかったかなぁ
ゲーム上では
それぞれ面識を持たぬまま進行して
お互いが並んで活躍することがなかったのでね…
どっかで2人が対面して
「こいつ…できる!!ふーん…桐生一馬…か」
って感じに、ビビッと予感が来ちゃうような
今後の関係を匂わせる
シチュを期待してたんだけど(笑
まぁなんにせよ、過去を堪能できました
さぁ彼らの軌跡を辿るべく、1からやり直すぞー!!
今後6が出るのかも気になるけど
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt |
69pt
GOOD!
ナンバリング前作の5後半〜ラストにかけての消化不良から今作もストーリーには期待を持てず、前情報や体験版を確認して、それでも迷いつつ購入。
本当にいい意味で期待を裏切られました。
今までのシリーズで歴史の大半が埋まっており、結末は1に繋がって行くという制約がある中、ここまでの構成を考えた製作陣には心からの感謝と激励を送りたいです。
ストーリーにも繋がる部分「キャスト」。
10周年にふさわしい豪華な面々が、遂に龍の世界で暴れてくれた!と興奮しました。
時系列的に(また物理的に)難しいとはわかっていても、次作られるであろう6にもまた出てきてほしいと思える新キャラクターが何人もいた点もよかったです。
バトル中、イベント中の「BGM」も平均的に素晴らしく、初めてサントラの購入を考えました。
新しい「バトルシステム」もそれぞれにメリットとデメリットがわかりやすく体感でき、この相手なら/このステージならこのスタイルが活きるななどと戦略を考える楽しみもあり、よく作られていました。
シリーズファンならクスッと笑えたり、どこか切ない気持ちになれる「サブストーリー」も散りばめられており、製作側のサービス精神に本編同様ありがとうを言いたくなりました。
最後は「映像」。維新からもさらに進化しています。
PS4ならこれ以上きれいでなめらかとなると想像がつかない。それくらいPS3でもじゅうぶんにきれいだと思います。
BAD/REQUEST
シリーズで一番若いはずなのにとても20代とは思えない「風貌&中身」の主人公二人。序盤のチュートリアル戦で俺らと同じくらいと雑魚がつぶやきましたが、とても同世代には見えませんでした。桐生は途中出てきた学ランくらいの感じでちょうどいいのでは?
システム面では「ロードの長さ」。店の出入りやミニゲームならまだしも、バトルでの遅延は今まで感じたことがなく、驚きました。バトルの爽快感も売りの一つだったと思うのでとても残念。
今作の目玉のひとつだったそれぞれの「シノギ」も、桐生のマネーアイランドは真島の水商売アイランドに比べてゲーム性のない作業だったので、各エリアボスとのイベントが起こるまでの占有率上げはプレイ時間をムダに消費しているような感覚で、楽しいと呼べるものではなかったです。真島編同様にお遊び要素があってもよかった気がします。
COMMENT
総合的には良作。前情報なしのまっさらな状態でプレイしたらもっと楽しめたと思うので、購入を考えている人は登場人物の予習や公式動画の視聴はおすすめしません。
また0から始めてももちろん楽しめるとは思いますが、いい点にも書いた通りサブストーリーのいくつかはシリーズファンだからこそ楽しめる物で、本編での感動もシリーズ経験者の方が大きいと思うので、最低でも1&2くらいはクリアしておく事を推奨したいです。
HD含めPS2画質の1&2から、今作0だとこの10年の映像技術の進歩も楽しめると思います(笑)
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-06-01
龍が如く4が大好きだった自分にはドストライク
なぜなら龍が如く4の過去話の2年後の話だから
ストーリーに多少疑問はあるもののー
まぁ、些細なことかなぁ
龍が如く4が好きな人はお勧め
5とかはやらなくていいんじゃないかなぁ
GOOD!
龍が如く1よりも前の1988年の神室町と蒼天堀を舞台に、当時20歳の桐生一馬と24歳の真島吾朗の2人の主人公が巻き込まれるストーリー。
「カラの一坪」と呼ばれる土地を巡った極道社会での出来事や人間ドラマは、とても重厚で見応えがあります。
特に「欲望とカネが渦巻く」という表現がまさに体現された裏社会のドラマはとても生々しく、そこで起きる先が読めない展開も驚く内容が連続でした。
1988年の神室町と蒼天堀は以降の作品にはない雰囲気や風景があり、バブル絶頂期の薄汚れた感じの大都会の街並みが造られています。
道路はゴミであふれ、町中の建物には眩しいネオンの広告が輝き、街行く人々はカネを持て余した会話や行動をしていたりします。
後の作品の神室町と蒼天堀を知っていると、この一味違う両者の街の雰囲気や空気感は新鮮に感じるほどです。
シリーズではお馴染みのキャラをはじめ、多くのキャラがさまざまな形で出演しているところ。
後のシリーズ作品をプレイしていると、思わずニヤリとしてしまうようなキャラ達の過去(1988年当時)の姿を見ることができます。
特に桐生一馬と親友の錦山彰との関わりの描写は、後の作品を知っているなら感慨深いものがあります。
カネが湯水のように稼ぎやすい。
従来の作品では稼ぎにくかった何十万、何百万というカネが簡単に稼げるようになっています。
育成も含めて、さまざまな場面でカネは必要になってくるので、この仕様も時代を反映しています。
維新で実装された、戦闘スタイルが複数に分かれた戦い方が今作にも実装されています。
桐生一馬にはチンピラ・ラッシュ・壊し屋、真島吾朗には喧嘩師・ダンサー・スラッガー。
それぞれの戦い方に特性があり、うまく使い分けることで爽快感ある戦い方ができます。
グラフィックは従来のシリーズ作品に比べて、とても綺麗です。
維新と同様に、今作も次世代機であるPS4とのマルチプラットフォームを兼ねてか、だいぶ綺麗になりました。
登場キャラの肌や服の質感、風景の鮮やかさなどが良くなっています。
BGMやミニゲームで収録されている楽曲が、過去最高の素晴らしいものばかりでした。
戦闘のBGMはロックやテクノが効いたものが多く、ミニゲームの楽曲は印象に残るものばかりでした。
特に「恋のディスコクイーン」などのディスコの楽曲は、普通にシングルCDで発売しても良いほどの素晴らしい楽曲です。
今作でも、従来のシリーズ作品に負けず劣らずの豊富なやりこみ要素が用意されています。
サブストーリーやシノギなど、かなりのやりこみ要素が用意されており、これらを遊ぶだけでもものすごく楽しめます。
特にシノギである「神室町マネーアイランド」と「蒼天堀水商売アイランド」は、カネ稼ぎにとても重要でやりこめばかなりの額を稼げます。
難易度は、EASY・NORMAL・HARDの3段階あるところ。
特定の条件を満たすことで更なる高難易度にもプレイすることができます。
BAD/REQUEST
維新と同様に、やりこみ要素の達成条件がやたらと数ばかりこなすものが多い。
「お金を~円使う」や「〇〇を~回する」といったやたらと回数を要求されるものが多い。
維新の時もそうでしたが、作業感があまりにも強いものが多いので、苦痛に感じやすい。
今作の育成(レベル上げ)にはカネが必要ですが、その額が高額過ぎる。
最終的に一つのマスを埋めるのに何億という金額が必要になってきますので、総額何千億という途方もない金額が必要になってきます。
GOODの項目で述べた稼ぎの良さがあるといえども、億単位となるとなかなか簡単には稼げません。
さすがに1桁額を減らして、もう少し育成しやすいゲームバランスにして欲しかった。
真島のシノギである「蒼天堀水商売アイランド」の稼ぎのバランスが悪い。
桐生のシノギである「神室町マネーアイランド」は、やりこめば最終的に10億ぐらい簡単に稼げるのですが、真島のシノギはせいぜい1億ぐらい。
それに桐生のシノギは待つだけで稼げますが、真島はミニゲーム形式でプレイを進めないといけないため、労力もかかります。
この辺りのゲームバランスも、もう少し稼ぎが良くなるように調整して欲しかったです。
維新!でどこでもセーブできたシステムが、今作ではできなくなりました。
従来の作品同様に、電話ボックスか電話機でしかできなくなりました。
過去の作品でできていた便利なシステムが次回作でなくなってしまうのは残念です。
COMMENT
32型液晶TV・HDMI端子使用。
龍が如くシリーズは1・2・3・4・5・OF THE END・見参・維新をプレイ済み。
難易度はEASY、クリア時間は112時間でクリア。
たまたま新品3600円ほどで売られていた今作を購入しプレイ。
クリアまでに一番時間がかかった龍が如くでしたが、今作は今までの作品以上に長く楽しめました。
今までは4がシリーズ最高傑作だと思っていましたが、今作は4をも上回る最高傑作だと感じました。
良いところをあげるとキリがないくらい素晴らしい要素が数多くあり、最高傑作としての貫禄がある作品でした。
タギングには選んでいませんでしたが、「やりこみ」の要素も充実しています。
「0」というタイトルではありますが、過去の作品をプレイしているとより楽しめるので、「前作プレイ推奨」です。
総じて、今作は良作です。
龍が如くシリーズが好きな方にぜひオススメです。