【PS3】rain レビュー
| 発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント （オフィシャルサイト） |
|---|---|
| 発売日 | 2013-10-03 |
| 価格 | 1500円（税込） |
| レーティング | 【Ａ】全年齢対象 (CERO について) |
| ショップ/リンク | Amazon |
| タギングトップ3 |
   |
| タイトル概要 |
■ ジャンル：アクションアドベンチャー 【パッケージ版】 ■ 発売日：2014/06/05 ■ 価格：2,376円 |
- 総合ポイント
- 72
- (難易度)
- 1.14
- レビュー数
- 14
360人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 1pt |
69pt
384人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 4pt | 1pt |
66pt
GOOD!
・快適さ
チャプター開始前のロードは若干長いものの
チャプター内でのロードはほぼ皆無で
とても快適にプレイすることが出来る。
また、プレイ中に随所でマップ上に文章が浮かび上がるのだが
その間もキャラクターを動かすことができ
テンポを損なわず自然にテキストを読むことが出来ます。
・小道具
紙やビン、机やイスなどの小物はただの背景ではなく
キチンと当たり判定があり、引きずったり倒したり出来る
雨に濡れない完全な透明な場所ではそれらに触れることで
透明な主人公の存在を確認することができ、
凝ってるなと感心させられました。
・少女の存在
少女は単に庇護されるだけの存在ではなく
少年の窮地を救ってくれたりもします。
お互いに助け合いながら進行していくこのゲームデザインが
短い間だけど2人の絆を感じさせるものにしてくれています。
BAD/REQUEST
トロフィーアイコンがまんまトロフィーの絵という味気無さ
これじゃ取得してもあまり嬉しくない。
雰囲気重視のゲームはこういう細かい部分にも凝ってほしいところ。
文章の言い回しが一部気になる
特に「〜したのだ」のように
文末が「のだ」で終わる文が頻繁にあるけど、
文が堅くて何かおっさん臭い印象。
敵キャラクターは幻影のような存在なのに
終始追ってくる敵の攻撃手段は撲殺という直接的で痛々しいもの
プレイキャラが子供ということもあって、
殺られた時の気分はあまりいいものじゃない。
COMMENT
雰囲気ゲームって興味は惹かれるんだけど、どっちかと言えば苦手な方。
ICO、LIMBO、風ノ旅ビトなんかプレイしたことあるけど
世間での評価はどれも過大評価に感じてしまう。
多分、自分は雰囲気の部分を正当に評価することが出来ないタイプの人間なんだと思う。
だから、このゲームに関しても雰囲気が良いか悪いかは客観的に評価はできないし正直よく分からない。
でも透明なキャラクターを操り、身を隠しながら敵から逃げていくというゲーム性は単純に気に入ってます。
ボリュームは短めだけど、値段相応の満足感を得ることは出来ました。
396人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3pt | 3pt | 4pt | 2pt | 3pt | 3pt | 1pt |
57pt
GOOD!
○BGM
もの悲しい雨ふる街によくマッチしてると思います。
○世界観
オブジェクトの作り込みも良いし、荒廃した虚無の世界をうまく表現出来ていると思います。
BAD/REQUEST
○カメラワーク
カメラが固定なので一部通路などが分かりにくい。
○ギミック
マップギミックが在り来たりすぎる。
○文章説明の多さ
文章を使わず構図、音楽、モーションなどでストーリーを表現して欲しかった、そういった抽象的な所からプレイヤー自身がストーリーを考え構築していく構図であって欲しかったし、雰囲気ゲーにおいて説明は無粋であり不要だと思う。
COMMENT
値段相応であり普通に楽しめるとは思うが、もう一つ、二つこの作品ならではといった所が欲しかった。いい意味でも悪い意味でもごく一般的なソフトと言う枠におさまってしまったと思う。
466人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2pt | 2pt | 5pt | 2pt | 2pt | 4pt | 0pt |
52pt
GOOD!
本作はステルス・アクションゲームであり、いわゆる“雰囲気ゲーム”に該当する。
ちなみに自分はそういった“雰囲気ゲーム”が好きで、これまで結構プレイしてきている。
具体的に言うと
「Flowerly」・「風ノ旅ビト」・「LIMBO」・「DATURA」・「アンフィニッシュド スワン」など。
そして“雰囲気ゲーム”はアタリとハズレが大きい分野だ。
・・・で、自分は今回ハズレてしまった側の人間だ。そういった者のレビューであることを先にご理解下さい。
[サウンド]：５pt
本作において唯一手放しで称賛できる点だ。
耳にこびりつくような雨音、心に染み入るBGM、姿が見えないのに見える以上の存在感をもたらす各種効果音、どれ一つ取っても素晴らしいものばかりである。
その上、それぞれがしっかりとした調和を保った上で成立しており雰囲気を損なうことは決して無い。特にBGMの運用は秀逸だ。どのような場面でどのような曲を使うべきか？ もしくは使わないべきか？ どうしたらプレイヤーの心に最大限響くか？ これらをきっちり計算して使ってきている。
見事だ。
「本作をプレイしたら、雨の日にはドビッシューの“月の光”を思い出す。」
もしかしたら、これが本作のコンセプトかもしれない。
とにかく本作はフルプライスの作品では無いわけだから、この項目だけ期待して買っても間違いでは無いだろう。
[快適さ]：４pt
ロード時間、チェックポイント、カメラワーク、ヒント、AIの挙動、など。
本作のようなゲームでストレスがたまりやすい点は、すべて平均以上の対処がなされている。本作をプレイして不快に思われることはまず無いだろう。
ただ、個人的にはたまにカメラワークに不満を覚えるときがあった。
もっと演出を強調してもらっても良かったのだが。
BAD/REQUEST
残念ながら、個人的にはこちらの方が多く感じられた。
[グラフィックス]：２pt
「絵に動きや変化が乏しく、飽きる。」
本作の舞台は、雨が降るヨーロッパの夜の街。よくBS放送「世界旅行記 ヨーロッパ編」とかそういう番組で紹介されている石畳の街並みそのものである。これ自体さほど目新しいものでは無い。そして終盤に変化が有るとは言え、基本的にその風景が続く。
さらに、「雨」の表情も単調でこれといった変化は無い。
結論として、最初こそ良いと思うがすぐに飽きる。自分は途中から風景が目に入ってなかった。終盤において「ようやく、ここにきて変わったか。」と感じた時にはクリアしてしまっていた。
フルプライスの作品ではないのだから、画質などはそもそも期待していない。しかし、その分演出や効果などで頑張って欲しい。というのが、自分のこの手のゲームに対する期待だ。
そういえば、心に残る演出といえば「水たまりを歩く」程度か。
・・・全体的に控えめにした。とも取れるがそれでも少ないと思う。
例えば、風景は都会から郊外、雨は肌にまとわりつくような小雨や少し先も見えないような大雨、などといったバリエーションぐらいは欲しい。
最初と最後のムービーだけは素晴らしいものだったが、あの手法を是非ゲーム本編にも生かしてくれれば良かったと思う。
予算が足りなかったのだろうか・・・
[熱中度]：２pt
「あくまで、ステルス・アクションであること」
本作は一見すると、アクションアドベンチャーに見える。しかし、厳密に言うとそうではない。アドベンチャーゲームなら備えておくべき探索要素を備えていないからだ。また、パズル要素とかそういったものも無い。ヒントが無くとも繰り返し挑戦していれば、自然と前に進めるだろう。
本作は、ただ前に逃げ進むだけのゲームだ。一応ゲーム性はあるものの、それはゲームとしての必要最低水準にとどまる。
（一応二週目からは収集物が解除されるが、あの程度では蛇足と言わざるを得ない。）
[満足度]：２pt
「一本道！」
ステルス・アクションには名作が数多くあるが、決して本作にそういった期待をしてはいけない。
本作のマップ構造は一本道であり、さらに言うと攻略ルートも一本道である。そこに創意工夫の余地は無い。
したがって、リプレイ性も当然低い。
さらにダメ出しすると、ゲームとしての難易度はかなり低い。大抵の人はスイスイとクリアできてしまうだろう。
[オリジナリティ]：２pt
「雨が出オチ過ぎて、作品に深みが無い。」
本作で個人的に最も不満な点、それが「怪物」の存在である。あのようなありきたりな手法でプレイヤーへの脅威を表現して欲しくはなかった。
なぜなら、このありきたりな存在が結局本作をただの「鬼ごっこゲーム」でしかないものにさせてしまっているからだ。
そして、それはタイトルにある「雨」がただの小道具に過ぎないことも意味している。
極論をいうと「雨」である必要性は無い。「光と影」でも本作は成り立つだろう。
ゲーム内での雨の利用方法が結局一種類しかないことが、何よりの証拠である。
つまり、「雨」は出オチに過ぎずヒネリがない。
ゲームをよくプレイされてきた方ならば、最初の１分で予想が着くだろう。そして残念ながらその予想通りになる。「プレイするほど、先が見たくて惹きこまれるような魅力」は本作には無い。
もしも「怪物」がおらず「雨」だけの世界だったならば、本作は化けていただろう。
なお、熱中度・満足度の項目で辛口の評価をしてしまった遠因が上記にある。
いわゆる“雰囲気ゲーム”はゲームというより芸術作品に近いところがある。そしてそれらの項目は例えゲームとしてはお粗末なものでも、芸術性がカバーしてくれるものだ。
しかし、ただの「鬼ごっこゲーム」に芸術性を感じることは自分にできなかった。
では演出などが優れているかというと、グラフィックスの項目で述べたようにそれも無い。
サウンドは確かに良かったが挽回しきれるほどのものではない。
総じて満足できるものではなかった。
COMMENT
本作を一言で言うと「最初と最後のステージだけで良かった“雰囲気ゲーム”」になるだろう。
本作を今の２分の１のボリュームで、２分の１の値段で売っていれば丁度良かったかもしれない。
本作は“雰囲気ゲーム”をよくプレイしてきた方には、あまり勧められないと思う。もちろん自分のように、アタリハズレが大きいから、と割り切れるなら話は別だが。
むしろ、本作を勧められるのはそういった“雰囲気ゲーム”に興味を持ち始めた方だと思われる。
というのも確かに本作にはありきたりで単調な部分があるが、逆に言えばそれは取っつきやすく安定感があるとも言える。
特に多くの“雰囲気ゲーム”はわかりにくさでプレイヤーを煙に巻くような所がある。本作には幸か不幸かそういったものはない。
そのため、過大な期待を持たなければそこまでハズレないと思う。
（自分はどうもしてしまっていたみたいだ・・・）
なんだかんだ言ってBGMは素晴らしいし、少年と少女の無言のやりとりは見ていて微笑ましい。
少し軽めの気分転換がしたいと思ったら、わりといいかもしれない。
ところで、ものすごくどうでもいいことだが・・・
その昔、PS3初期の作品に「ヴァンパイアレイン アルタードスピーシーズ」というクソゲーの呼び名高いゲームがあったが、アレを思いっ切り簡単にしたら本作になってしまうのではないか、と少し思ってしまう。そういえばそのゲームも雨がキーポイントだった。
・・・確か、「サイレントヒル ダウンプア」も雨が重要なゲームだった。そしてそのゲームもあまり面白くなかった。
・・・待てよ？
もしかして、雨がよく振るゲームはハズレが多いというジンクスでもあるのか！？
・・・いや、そんなバカな・・・
Amazonレビュー
レビュー日： 2016-12-20
操作感はICOと近いですが謎解きはほとんどないと言ってよいくらいシンプルで進みやすく、その代わり空気感を大事に作りこまれているように感じました。
水たまりや川など水の表現が美しいです。
あとこれは私個人の失敗なので点数には反映しませんが、ダウンロード版の定価が1500円ということを知らずに割高のパッケージ版を買ってしまいました。
後で売る派じゃなければDL版で良いですね・・。
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GOOD!
・雨という舞台装置を最大限に活かしている
雨にあたっている間は姿が見え、屋根の下では消えてしまう。
それを利用して敵から逃れたり、おびきよせてみたりして状況を打開する。
アクションゲームはこちらから攻撃できるものしかやったことがなかったので、新鮮な気持ちでプレイできました。
・独特の世界観
例えると大人向けの上質な絵本の世界に迷いこんだという感じです。
雨にとじこめられた夜の街は幻想的で物悲しく美しい。
少年が進むにつれて画面に小説の一節のように文章が次々に浮かび上がる演出は斬新だと思いました。
プレイ中の画面を抜き出して本にしたとしても、もとがゲームとは思わないかもしれないですね。
・操作が簡単
少年ができることはとても限られているので、あまり操作は難しくないです。
何度も失敗していると、ちゃんとヒントが表示されるのも良い。
また、私はアクションが苦手なので結構頻繁に死ぬのですがリトライがすぐに出来るというのはありがたい。
・効果音、BGMの美しさ
サウンドは本当に美しい。
降りやまない雨の音、水たまりを駆けまわるときの足音、ここぞという時に流れるドビュッシーの「月の光」の旋律、街角から流れてくる物悲しいバンドネオンの演奏。
この世界の空気そのものを作っていると感じました。
BAD/REQUEST
ものすごく些細なことなのかもしれないのですが、違和感を覚えたこと。
ゲームプレイ中のテキストは徹底して日本語ですが、メニューの表記は基本的に英語です。
例えばゲーム開始時には、「Press Start Button」、
前回のセーブポイントから開始したい場合は「Restart from last checkpoint?」と表示される。
「いいえ」は「chancel」、「はい」は「conform」。
別に難しい単語ではないのですが、複数の項目が小さい白文字でこちゃこちゃっと詰まった感じで書かれているので一瞬どういう意味なのか考えてしまう。
このゲームは世界観・雰囲気が大事なので、この統一感のなさが微妙な違和感を生み、ゲームの世界への没入度を阻害しているという印象を受けました。
COMMENT
雨の街をゆっくり見て回って雰囲気に浸れるゲームだと思っていたら、意外にも始終不安と緊張を強いられるゲームでした。
別にホラーというわけではないのですが、こういうのが苦手な人にはホラーものなみに怖いと感じるかもしれないです。
少年が怪物にやられるときも妙に生々しい嫌な音がするんですよね……。
視点が変更できないということもあり、「風ノ旅ビト」や「ICO」などと比べると作りこまれた景色を楽しむという要素は薄く（追いかけられているとますますそんな余裕なんてない）、何回もくり返しやってみようという気持ちにはなりにくい。
しかし、ゲーム全体の雰囲気は本当に素晴らしい。
この雰囲気が好きかどうかで評価は変わってくると思います。
気になっている方は1500円とそれほどお高くもないですし、やってみてはいかがでしょうか。
あんなふうに雨に濡れるのを一切気にせずに水たまりに入って思う存分駆け回れたらどんなに気持ちがいいだろうな……、とそんなことを思わせてくれるゲームです。