【PS3】The Last of Us(ラスト・オブ・アス) レビュー
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-06-20 |
価格 | 5980円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サバイバルアクション ■ プレイ人数:1人(オンライン:2〜8人) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 5pt | 4pt | 3pt |
92pt
GOOD!
何はともあれエリーが可愛い。
いわゆる萌的要素は皆無だが、ストーリーが進む度にまるで14歳の娘が自分にいるかと思う程の錯覚(愛情?)すら感じる。
気付けばエリーが敵に襲われて緊急アイコンが出てる時に、「何さらしとんじゃゴルァ!!」と脇目も振らず走り寄って敵を鉄パイプで撲殺してる自分が居ました。
(まぁ、進行上仲間が襲われてる時は助けてあげないとダメなんですけどね)
そんなエリーがストーリーの根幹に大きく絡んでおり、最初はお荷物程度にしか感じていなかったエリーと二人で旅を続けて行く過程で恐怖や問題をクリアしつつ、時には喜びや笑い、お互いを理解し始めたと思った矢先に不信に陥ったり、それでも自分の使命を理解しつつ旅を続け、その最後には…
といった10数時間掛けてプレイする映画の様な1本となっております。
特筆すべきはやはりエリーとこのストーリーですね。
サウンドは全体的に暗い雰囲気の音楽が使用されているが、どれもその場その場にマッチした音楽となっており耳障りに感じたシーンは一つもなかった。
これは良いか悪いか評価が分かれそうですが、敵に発見されそうな時や発見された時に若干音楽がが変る為、自分では気付いていなくても音楽の変化で「おっと?見つかった?」と気付けるのが自分は良かった。
難易度により物資が非常に乏しくなるが、確定でワンキルできる攻撃方法が全難易度で通用するのも良い。
敵の中で一番格上のキャラや一部の敵を除けば、プレイヤーのテクニック次第では素手で全て殴り殺せるのも非常に助かる。
逆に言うと、難易度最上級のサバイバルで中堅の敵キャラ(クリッカー)相手に一々弾丸を消費している様ではクリアはかなり難しい。
BAD/REQUEST
他レビュアーが書いている通り、味方NPCは敵の目の前をガン走りしても発見されないのがちょっと気になりました。
まぁ、後半は慣れてくるのですが、一番厄介なのは「今ここの物陰で敵を即殺しないと他の敵に見つかる!」といった状況で味方NPCに引っかかってハラハラすることが多々ありました。
後は視点の移動についてデフォルト設定だと開始2分で酔いました。
オプションで視点移動の認識をゆっくりにしたり敏感にしたり出来るのですが、敏感側のMAXにしないと右スティックの動きに対して画面がヌルヌル追従してくるので気持ち悪すぎました。
COMMENT
自分はベゼスダの大ファンで、正直今まで「ハッ!ノーティードッグ(笑)」程度にしか考えていなかったのですが、今作は正に目から鱗でした。
崩壊後の世界をオープンフィールドで探索するジャンル(簡単に言うとフォールアウトですね)が大好物で、最初は一本道のゲーム性に購入を迷ったりもしたのですが、これは買って良かったと心から純粋に思えるソフトは本当に久しぶりです。
マルチエンディングではないですし、受け取る人によっては決してスッキリしないラストだと思います。
ベタベタのハッピーエンドとは到底言えないですしね。
でも!
自分はこのエンディングだからこそ納得ができ、むしろ物凄く共感が出来ました。
最後にプレイヤーのジョエル(中年おっさん)とエリーの会話があるのですが、ジョエルの台詞に「そうだよね。それが正直だよね。あんた間違ってないよ」と思えました。
是非このストーリーは多くの人に体験してもらいたいですね。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 3pt |
91pt
GOOD!
このゲームを5,6周ほどプレイした感想としては、
【ストーリー】
これはもう文句のつけようがないです。まさに映画並みの脚本で、ゲームの世界に引き込まれ、主人公達に感情移入すること間違い無し。予想もできないまさかの展開に驚愕し、落胆し、絶望するほど。最後まで飽きさせず、ここまで続きが気になるストーリーのゲームなんて、なかなかないでしょう。
【ゲームシステム】
限られた物資があちらこちらに落ちているのですが、それを探して歩き回るのがまた楽しい。戦闘も緊張感があってたまらない楽しさ。「どういう戦略でこの場を突破するか」が難易度が高まるほど重要になってきます。また、「収集品」というものがあり、やりこみ要素も満載です。
【グラフィック】
非常にきれいです。草木や水の表現、肌や服の質感など、アンチャーテッドのころに比べ、かなり向上してます。廃棄した世界が美しく描かれ、感動できますね。
【サウンド】
プレイ中はほとんどBGMが流れないため、それが緊張感を煽ります。テーマ曲、エンディング曲もこのゲームの雰囲気に凄く合っていて、Good!
【マルチプレイ】
やる前はあまり興味なかったのですが、やってみると予想外の面白さにびっくり。味方チームと協力して敵チームを倒したときの爽快感は最高です。じっくりどう攻めるかを考えながらプレイできるので、かなりハマります。
BAD/REQUEST
良い所もあれば悪い所も、やっぱりありますね。
【AI】
これが一番残念でした。敵の前を味方が堂々と歩いても気づかれなかったときは思わず「えぇぇェぇ!?」と声を上げてしまいました。これは何とかしてほしいものです。また、隠密行動をしているときに味方のバタバタという足音にドキッとした人も多いはず。「人間らしい動き」ばかり追求しすぎて、一番重要な部分を忘れている感じです。もちろん、動きは人間臭さがあって良いのですが、もったいないです。
【マルチプレイ】
マルチ自体はとても面白いのですが、キャラクターがいちいち変わる(帽子やマスクなどは選べるが)のは個人的にはととても残念でした。やっぱり、自分だけのオリジナルキャラでプレイしたいものです。アップデートに期待したいです。
COMMENT
もう5,6周ほどプレイしましたが何度やってもその完成度にためが出ますね。さすがはノーティドッグ、と言ったところでしょうか。ps3ソフトの最高傑作と言っても過言ではないでしょう。これはもうテレビゲームを超えた、「何か」でしょうね。18歳以上の人にはぜひともプレイしてもらいたい作品です。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 5pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 3pt |
90pt
GOOD!
The Last Of Usの最高難易度サバイバルをクリアしたので、レビューする(ネタバレなし)。
こんなに先が気になるゲームはなかった。文字通り睡眠を削って最後までぶっ通しでプレイしてしまった。とにかくこのゲームの面白さの根源は没入感にある。秩序を失った世界でゾンビと無法者が徘徊するなか少女を生きたまま送り届ける緊張のストーリー、10分に一度は入れられる手に汗握る演出、圧倒的迫力のカメラワークとロード時間が皆無であること。これがシリアスな世界からプレーヤーを覚めさせない。
このゲームの世界に入り込むには主人公と少女を好きになることが欠かせない。それを容易にしてくれるのがプレイアブルの状態で入る登場人物達の会話だろう。その密度たるや一分間の内にキャラクターが口を開かないことはないほどで、景色の美しさや、惨劇の痕跡、拾ったメモ等にいたるまで、状況に応じたコメントを各々の視点から感想を言ってくれる。主人公はこの世界で多くの惨劇を見てきた経験からか、超合理的な性格であり、ときおり主人公の選択に疑問を持つシーンもあるが、それはまるで、もし自分ならよりよい選択をとれるのかと問われたようでもあり、私は主人公の人間臭さに好感を持った。
演出の面においては製作元であるノーティドッグがアンチャーテッドシリーズの頃から、プレイする映画というキャッチフレーズを冠したゲームを作り続けていることから、非の打ち所がないものになっている。操作できないイベントシーンの内容の濃さもさることながら、プレイアブル中の演出が凄まじい。例をあげれば、主人公がトラップに引っかかり宙吊りになるところや、エレベーターのワイヤーが切れ一気に地下まで落ちるシーン等、急に演出が入り、一瞬でゲームプレイに戻されるため、劇的な展開の変化の間も気を抜けない。これは一度プレイ動画を見てほしい。
そもそも躍動感のあるモーションと、よく動く迫力のカメラワークのお陰で、ゲームプレイ自体が非常に映画的だった。普段の探索時は通常のTPSになっているが、それでも二人で協力して壁を登るために、主人公がわずかに助走をつけるシーンなど、主人公の動きに合わせて手ブレを入れてくるため、まるでドキュメンタリーのような臨場感がある。
特筆すべきは戦闘時のカメラワークだろう。主人公が銃を構えている時、全力疾走をしている時、打撃攻撃時、敵に掴まれた時、敵を掴んだ時と、とにかくストレスの無いように、要所でアップを多用してくる。この迫力は本当にすごい。特に、銃を構えるモーションなんてゲーム中で死ぬほど繰り返すわけで、全力疾走で迫り来るゾンビ相手にショットガンを構えてひきつける時の、ドアップで迫り来るゾンビを見るゾクゾク感は筆舌に尽くしがたい。
戦闘システムは単純だがよく練られている。できることはそれほど多くはない。銃で応戦するか、打撃攻撃で応戦するか、落ちているビンかレンガを投げるか、障害物に隠れるか、走るか。これくらいしかやることはない。そこにリロードであったり、障害物から障害物へ隠れて敵を欺いたり、という部分をアクセントにしている。ゲームデザイン上、銃弾は数がすくなく、打撃武器もすぐに潰れるため、高難易度では単純に同じ武器で戦い続けることはできず、戦闘中もエリア内のアイテムを拾い即座に武器にする臨機応変な対応が求められ、それが戦闘の面白さに繋がっている。
敵は感染者と人間の二種類。基本的に囲まれると成す術なくやられるため常に緊張感があり、その面で慣れるまでは難しい。感染者は主人公を発見すると一直線で向かってくる上、第二段階まで症状が進んだ感染者に掴まれると即死するため、全力疾走で逃げ回りながらの、所持する武器と感染者の物量の戦いになる。対して、人間の場合は連携を取りながら物陰に隠れて銃で主人公を追い詰めるため、囲まれないよう物陰から物陰へ移動しながらの攻撃が基本戦略となる。単純で爽快感のある感染者との戦闘と、動きまわって翻弄する人間相手の戦闘があり、後半になるほど人間との戦闘が多くを占め、アクセントとして間に感染者との戦闘が入るようになる。
圧倒的なグラフィックで作りこまれた世界は、圧倒的な没入感に繋がり、その作りこみたるや、文章やセリフで語らずとも、その世界の日常をプレーヤーに理解させる説得力があるほどだ。あらゆるオブジェクトはその場であった惨劇や、そこで生活していた人たちの極限状態を語ってくれている。主人公たちの旅は一年間にも及ぶため、美しいグラフィックで四季を見事に表現してくれる。そのためボリュームも非常に多くシチュエーションも多岐に渡る。下水道から田舎町、大都会や森、雪山に学校等、制作陣が思い浮かぶ限り全て網羅したと言っていい。
アドベンチャーゲームとして、これ以上ないゲームであり、探索の面白さだけでなく、世界観の緻密さ、ストーリーの出来栄えに至るまで非の打ち所がない。特にエンディングに関しては、誰も明確な答えを出せないなか、主人公と少女の葛藤が伝わる心に残るもので、この作品によく合っていたように思う。
BAD/REQUEST
残念な点として、残虐表現のカットについて、頭部損失がなくなっているがこれは単純に迫力だけでなく、確実に死んだという見た目の分かりやすさにも繋がっている。そもそも一度作ったものを敢えて日本向けに修正すんな。なんのためのZ指定だ。と非常にもったいないように感じた。要所要所で主人公の動きが徒歩に制限される点については、演出優先のため一周目は気にならないが、2周目以降はとばせてもいいんじゃないかと思った。その他操作性のもっさり感については、その操作性を前提としたゲームバランスのため問題は感じなかった。一本道ゲーであるという批判があるが、一本道ゲーじゃないゲームってどれだけあるのか。この様なタイプのゲームにしては戦闘するかしないか、どう攻めるかをプレーヤーが考える余地の多いゲームだろう。さらに一本道ではあるが、探索出来るマップは広く閉塞感もなかったため、非常に的外れな批判だと思う。FableやFallout、The Elder Scrollsシリーズとくらべていたとするとそれはプレイするゲームを間違っていると言わざるを得ない。
COMMENT
このゲームは没入感が命だが、そこから無理やり覚まされる点として、主人公の死亡時が挙げられる。即直前からリスタートするとは言え、一度中断することに変わりはなく、没入を阻害する唯一の要素なので、初回プレイ時は没入感優先で中級もしくは初級でプレイすることをオススメする。ストーリーと演出が面白いので、難易度が低くても十分楽しめるだろう。2周目以降に難易度を上げてプレイすることで、戦闘の奥深さを楽しめばいい。
最後に、The Last Of Usはグラフィックの進歩が目覚ましい昨今のゲームについて、それが間違っていないことを一つの形で示した。まるで映画のようだが、それは確かにゲームであり、他の媒体で味わえない没入感を提供してくれる。ここにリアルなゲームの存在意義がある。オリジナリティの欠片もないが、ここまで見事に既存の要素を昇華しきったアドベンチャーゲームは他にないだろう。プレイ中迷えばヒントを提示してくれ、ロードを廃し、すべてのプレイにおいてストレスを感じない設計からも、相当苦労して調整したことが伺える。コアゲーマーもそうだが、ライトゲーマーにこそプレイして貰いたい。忘れかけていた、ゲームは面白いという感覚を思い出させてくれる一本だった。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-03-25
いやぁ,おもしろい。4回はやり直したね。
GOOD!
難易度は初級でクリア済みです。
☆ストーリー
やはりこれに尽きると思いますが、オープニングから引き込まれる内容になってます。映画のアイアムレジェンドを思わせる設定であり、尚且つバイオハザード等ゾンビばかりが出てくるものではなどちらかというと荒廃し感染者が徘徊する中でいかにして生き延びるかという人間側に焦点を当てた内容になっている為に主にその部分が他のゾンビ系ゲームとは異なります。
今までの同ジャンルのゲームでは世界を守る為に、という抽象的なものが多かったように感じますがこのシナリオではもちろん世界の為にという部分もありますが特にシナリオが進んでいくにつれてジョエルとエリーがお互いに何かを与え与えられる関係になっていくなかでお互いがお互いを助ける為という目的が顕著に出ておりリアリティーを追求している部分と思います。この二人の関係が徐々に変化していく様も非常にリアルに描写されており感情移入しやすくなっている理由の一つではないでしょうか。
☆グラフィック
背景や人の描写どれも綺麗です。そのお陰で映画のような感覚で楽しめました。
☆システム
特に真新しさは感じませんでしたが、武器の改造が出来たりエリーと力を合わせて進んで行く所は非常に良かったです。
BAD/REQUEST
☆エンディング
非常に賛否両論あると思いますが、このエンディングが嫌だというわけではないが後付けを入れたりマルチエンディングにするともっと良かったかなと思います。ただ自分の中では納得はしているつもりですが(笑)
ここれといった悪い点は見当たらないです。
COMMENT
ここのレビュー内容を見ず点数の高さだけを見て自分で勝手にバイオハザードみたいな感じなんだろうと思い購入しましたが・・・大間違いでした。非常に良い意味で裏切られました。ゾンビゲームみたいなのにここまでジョエルとエリー二人の人間性や絆を作っていく姿、また恐怖の中で自分自身の正義を貫く姿に感動しました。ラストも想像していた物とは丸きり異なりこういった部分も独自性の一つなんでしょうね。
シナリオ重視でプレイされる方にはこのソフトは当たりじゃないでしょうか?