オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 2pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
71pt
GOOD!
実質プレイ時間50程度、ゆっくり時間をかけてメインストーリーを一周してみた。ここで、要所の感想を述べたうえで併せて簡単なレビューを書いてみたいと思う。
まずシステム面であるが、ここは総合的に高い評価を与えることができると思う。当シリーズはこれまで4タイトルと変遷を重ね、他のRPG作品では得られない優れた面、そして独自性を醸成してきたことは確かである一方、長い流れの中で不必要に煩雑になってしまった一面ももっている。しかしながら、さすが「ディメンション(次元)2」と銘打つだけあって、この作品においてそれまで脈々と受け継がれてきたシステム面の根本からの見直しが図られたことが伝わってくる。それでいながら、「これでこそディスガイア」とファンをも納得させる内容にまで仕上げてきた開発グループはさすがといえる。仔細にまでは言及しきれないが、不必要なものが淘汰され、本質的に必要十分な要素が詰まっている。たとえて言うとするなら、化粧でケバケバした女性から精悍な男性に変わったようである。
システム面の中でも、特にメインのシステムである戦闘システムについて少し具体的な評価をしておきたいと思う。思うに「ディスガイア3」辺りからであったが、戦闘において重要な戦術が特殊技に偏ってきた。要するにキャラの特殊技が強力すぎて、とにかく先に特殊技をぶち当てたほうが勝ち、食らったら即死という見方が強くならざるを得なくなってきた。反面、通常攻撃の威力は相対的に低下し、通常攻撃で発生するキャラ同士の連携攻撃の重要性も大きく低下した。しかし今作では特殊技の威力が抑えられ、反対に通常技と連携攻撃に威力が激増した。これによりキャラの配置や純粋なステータスが重要になって、結果としてゲームとしての戦術性は大幅に向上したといえる。また、強力化した連携攻撃と新システムの「アクマコネクト」システムもよく組み合わさっており、気を使わなくてはならない範囲(プレイヤーにとってのゲーム性)を広げることに成功している。
BAD/REQUEST
システムについて述べ続けていると際限がなくなるので、ここらへんでもう一つの主な要素であるメインシナリオについての評価に移りたいと思う。こちらの評価はシステム面の評価とは真逆と言ってよい。要するに、日本一ソフトウェアはもう少し腕の良いシナリオライターを雇うべきだった。
レビューを需要するのが主に本作を未プレイの方々であることを踏まえて、極力ネタバレになるような言及は避けるが、本作のメインストーリーの主軸は公式ホームページでも紹介されている「ユイエの花」による魔界の異変と、それを阻止しようとするラハール一派の活躍である。まずこのストーリー主軸と、キャラクターのロール(役割)が一致していない。確かにラスボス撃破はここに続く目的となってゆくのだけれども、途中のクリチェフスコイ派の方々などはこの文脈で見ると明らかに不自然だった。ストーリーの主軸とは別に、このゲームが「悪魔どうしの繋がり・絆」というテーマをバックグラウンドにおいているということは理解できた。家族を失ったラハールに突然降ってわいた「妹」という肉親、父親クリチェフスコイと比べられ彼に複雑な感情を持つラハールやエトナ絡みのストーリー、そしてクリチェフスコイ派とバルバラのとても信頼とは呼べない即席の主従関係といった人間関係(正確には悪魔関係)がそのテーマに沿って語られていることは明らかだし(一部にこれを理解していないプレイヤーもいるだろうが)、これはシステム面に関する言及になるが、その文脈の中で初めて登場するのが今回新たに実装された「アクマコネクト」システムだということもわかる。しかし、クリチェフスコイ派やバルバラにしても、ランサローテは言うまでもなく、もうちょっとメインの軸とマシな絡ませ方をしてもよさそうなものである。と言うかほとんど絡んでいないからこそ、それぞれの話が宙ぶらりんになってどこに持っていったらよいのか分からなっている。
これは少々蛇足になるが、特にバルバラの話は後日談までひどかった。おそらく容量の関係で内容を削ったのだろうが、結局自分のやりたいことが見つからずに殿下に付き従うしかなくなるというシーンはおそらくギャグっぽくまとめたつもりなのだろうが、これを笑えるのはそれこそ悪魔くらいだろう・・・。
COMMENT
以上および、今作がシステム面に重きを置く作品であること等諸々を勘案して、総評は上記のとおりとした。ちなみに、これは個人的な嗜好が強い記述だが、初回限定版特典のフィギュアは興味がなかったので開けていない。設定資料集や特典CDは堪能させていただいたが、こちらはとくに可もなく不可もないといったところ。過度な期待はしないで欲しい。レビューの需要として、ソフト本体のレビューを期待されている場であると判断してこのような記述量とした。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 1pt |
72pt
GOOD!
ディスガイアシリーズは全作プレイ済み
今回は前作の4と違って、D2から新規でディスガイアをやっていく人たちのために作っている、という印象を強く受けました。
・システム
今回から実装されたチート屋が思った以上に快適でした。
私は割とこのゲームのストーリーは流してやりたい人なので、このチート屋のおかげで大分快適に出来ました。また、今まで無駄に溜まっていったお金もこれのおかげで、マナや経験値に回せたりと文句ない感じです。
ウェポンマスタリーも私が好きだった1や2形式の経験値式ななったのでそれもうれしかったです
・音楽
1の正式な続編という事で、1の音楽のリメイクが中心で、私は懐かしい感じでできて楽しかったです。さすが日本一という感じで文句なしです
・熱中度
これもチート屋のおかげでレベル上げの効率が段違いでした。
後日談や議会で追加で出てくるキャラクターも多くよかったと思います
ストーリモードの敵やフィールドも割と難易度が高く、やりがいがありました。
・グラフィック
前作からどんどん良くなっているイメージです。
技のエフェクトやフィールドなどの背景も手が込んでいてよかったです。
BAD/REQUEST
・魔チェンジ、怒ッキングの廃止
私の中でこれは一番きつかったです。
魔チェンジの二刀流や怒ッキングからの魔チェンジなどロマンがあって楽しかったのですが、残念です。
今回から入った、おんぶシステムも魔チェンジや怒ッキングと比べると、技の数ややることの少なさでどうしても見劣りしてしまいます。
・掛け声
今回は食べ物の掛け声があからさますぎてなえました。
あれはたまに聞くから良いのであって、二回に一回ぐらいの頻度で出てくるとさすがに空きます。シリアスな展開からの戦闘で、こういう掛け声を聞くと凄い気持ちが萎えます。
・ストーリー
まぁ、期待はしてなかったんですが、1のストーリー自体はとても好きなんですが、今回はそれの本当におまけみたいな感じでした・・・
しかも、思っていた以上にボリュームが少ないのもがっかりでした。
あとは4ではあった会話パートでのキャラの動きがなくなったのも残念だった・・・
COMMENT
今回は4と比べるとやり込みなどの要素は結構減っていたが、D2全体の印象として初心者やこの作品からディスガイアという作品を知ってほしいという感じが伝わってきたので、あえてすっきりさせて私はよかったと思います。
今回からの新しい試みみたいなことも多くあり、ここまでシリーズが出ていてもマンネリにならないのはすごいと思います。
今回の作品をやって、改めてディスガイアシリーズの次なる展開が楽しみです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 5pt | 2pt |
74pt
GOOD!
ディスガイアシリーズは全てプレイ済みです。
●グラフィックス
ドット絵のクオリティの高さは前作と同様素晴らしい出来なのですが、一点気になることがあるとすればイベント時のキャラ絵がアニメーションのように動かなくなった事でしょうか。
●快適さ
ロード時間はゲーム起動時に少々あるくらいでゲーム中にはほぼ無いと言っていいです。
その他にも面倒に感じる部分が簡略化されたり、ギブロ(ギブアップ&ロード)を必要とする要素が無くなったりとやり込み作業にありがちなストレスがかなり軽減されています。
一応フリーズの報告もあるみたいですが自分は遭遇しませんでしたし、今はパッチも出ているのでマイナス要因とはみなしません。
●熱中度
快適さの向上によって長時間プレイがあまり苦にならなくなったように思います。
ただ、前作に比べかなりやり込み要素自体が減ってしまったため総合的なプレイ時間で考えると劣っているという面もあります。
○チート屋
今作から追加された施設だがかなり便利。
今までは議会での承認が必要だった敵の強さの変更が簡単に出来たり、レベル上げや金貯め等のために各種経験値や金の配分を変更したり、さらには縛りプレイのための逆チートまで完備している。
今後も受け継いでいってほしい良システムだと思う。
○アイテム管理
今までは倉庫と携帯袋でアイテムを管理していたが、今作ではそれらが無くなり一括で管理できるようになった。種類別にソートすることも出来るので今までに比べるとかなり快適に。
○イノセント倉庫
今までは適当なアイテムに移動させるなどして管理していたが、一括で管理できる場所ができてかなり快適に。その他にも最大値のイノセントを合体で消失させてしまう危険が無くなる、合体した際に最大値を超える余剰分が別イノセントして残るなど仕様の改善もされている。
BAD/REQUEST
●オリジナリティー
今作の新要素が軒並みインパクトに欠ける為マンネリ感がある。シリーズ5作目ともなれば当然と言えば当然だが、前作からシステムの大部分が簡略化されたため余計それが際立つ。
●サウンド
悪いとまでは言わないが過去作からの流用が多いと感じた。
○ストーリー
最初から終盤までずっとゆるい感じの話が続き、最終話でいきなりの超展開では話に付いていけません。新キャラも取って付けた様な設定が多いですし、1のストーリーを知ってる前提の会話が其処彼処にみられるため前作を知らなくても楽しめるとは言い難いと思います。1の内容をネタにするならせめてストーリーのダイジェストでも見れるようにしてほしかった。
○名ばかりのマルチエンディング
マルチエンディングである事をゲーム内で言及されるが、実際は特定のボス戦で敗北すると強制BADエンディングに突入するというものであり、固有キャラとの個別エンディングのようなものは存在しない。前作では個別エンディングがあったのにどうしてこうなった?
○オンブシステムが空気
メリットよりデメリットの方が大きいためお世辞にも良いシステムとは言えない。
メリットとして上げられるのは2つ、倒した敵の経験地を二人とも100%貰える事とコラボ技が使えること。しかし、前者は人型ユニットのタワー攻撃に比べ効率も防御面も及ばず、コラボ技に至ってはユニット同士の好感度で威力が増減するという面倒な仕様な上、範囲が異様に狭く人型の特殊技と比べ使い勝手は一目瞭然。完全にただのネタ要素となっている。
「魔物型ユニットをもっと使ってほしい」とは開発者の言であるが、それならばコラボ技はもっと広範囲、高威力にするべきだったし、魔テェンジや怒ッキングを廃止するべきではなかった。
○やり込み要素大幅削減
裏面は廃止、お仕置き部屋も廃止、海賊船集めもパーツ毎でなく船ごと貰える様になり尚且つ数も激減、育成に関しては前作でキャラ界で強化していた部分は全て議会・道場・師弟で短時間で強化可能、とある新システムの導入により育成の要であった転生も全く意義の無いものになってしまうなどかなり内容が薄くなってしまった。
COMMENT
◆トロフィー関連◆
コンプに要した時間は104時間。トロコンに関係無い事をやってた時間が長いので目安にはなりませんが、最初からトロコン目的でやるなら早い人は60時間くらいでコンプできると思います。
注意点としてはストーリーに登場する敵固有キャラの特殊技を見逃さないようにする事と、アイテム海を累計3000層近く潜る必要があるのでキャラを強化するよりアイテムの強化を優先した方が後々時間の短縮になるという事ですかね。
◆総評・感想など◆
前作に比べ大幅にやり込み要素が簡略化されているためシリーズファンには物足りないというのが正直な感想。しかし、チート屋を始めとして改善されたUI自体は一切不満が無いと言っていい出来であり、この遊びやすさを維持した状態でやり込み要素が充実してくれる事を次回作に期待する。
シリーズファンには物足りなさを感じる内容だが、未経験者にはハードルが低く取っ付きやすいと思うので未経験者の方にオススメしたい。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-05-07
GOOD!
ディスガイアシリーズも10年たって、1の後日談という設定。
公式サイトでもいままでのレビューPVをつくって、新しいユーザーをひきこもうとしているが、
いままでのユーザにも良いまとめになった
懐かしいキャラクターが再び登場し、
だいぶ老けたが、あの声で活躍してくれたのは嬉しい
音楽も、懐かしい曲を楽しみながら
新曲の音楽や歌も相変らず素晴らしくサントラをくりかえしリピート
バラード曲は泣けたし、OPテーマやアニメも最高
BAD/REQUEST
初心者向けにシステムを分かりやすくしたのかもしれないが、
逆に個性や自由度が少なくなり、よりマンネリ感が漂う
相変らずシナリオが素人レベル
音楽が良くて好きな曲ばかりだが、その演出がオーソドックスなので、
4までのように拠点や戦闘では、もっと歌が鳴ったほうが良い
せっかくの良い音楽が生かされないシーンが多く、もったいない
COMMENT
このシリーズが好きで毎回買っているが、マンネリ感が強い
とくにシステムや、シナリオ等のクオリティをあげて、
斬新なディスガイア5を期待したい