【PS3】テイルズ オブ エクシリア2 レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-11-01 |
価格 | 8380円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:選択が未来を紡ぐRPG ■ プレイ人数:1人(戦闘時のみ最大4人) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt |
74pt
GOOD!
・「選択が未来を紡ぐ」重厚なストーリー
「選択」をテーマにし、主人公ルドガーとヒロインエル、そして分史世界を主軸にした本作のストーリーはテイルズオブシリーズの中でもかなり重厚な物に仕上がっている。サブシナリオにあたるキャラクターエピソードも前作から一年たち、それぞれのキャラがかかえる悩みや問題を前にし、それに抗おうとする姿がよく描かれており、前作ファンならまちがいなく満足できるものに仕上がっている。
・前作からいくらか改善された戦闘システム
リンク時におけるパートナー側の行動を作戦メニューで簡単にだが指示できるようになった。
さらにグレイセスのアラウンドステップ(本作ではサイドステップと呼称)、弱点属性で攻撃後、さらに別の属性で攻撃していくことでダメージが上がっていく弱点属性連携が加わった。しかもこの弱点属性連携中は前作で多くのプレーヤーたちを悩ませたであろう敵ボスの連携中のカウンター攻撃を抑える効果がある。
・主人公ルドガーの快適な操作性
ストーリーの都合上ルドガーの操作率がかなりの割合をしめるのだがそれで飽きたりだれたりすることはないだろう。ルドガーは手数・スピード重視の双剣、一撃・範囲重視のハンマー(こう聞くと遅いイメージがわくだろうが歴代のパワーキャラにくらべるとかなりスピーディ)、離れたところから攻撃できる双銃を使い分けることができるため飽きがおきにくい。しかもそのどれもが操作にほとんどクセがない。武器変更は連携中も可能なため、前述の弱点属性連携とも非常によくマッチしている。
BAD/REQUEST
・マップ・は殆ど前作からの使い回し。
あらたなマップはわずか数か所、あとは前作からの完全な使い回しである。その新マップでさえとってつけたような簡素さである。グラフィックは相変わらず綺麗だが質が向上したわけではないので新鮮味を感じることはほとんどないだろう。
・テンポを著しく削ぐ借金システム
ストーリー序盤で主人公ルドガーはとある事情で膨大な借金を抱えてしまい、逃走防止のための移動制限をかけられてしまう。このためストーリーは一つのメインチャプターの後に借金を一部返済し、あらたなチャプターに進むといった流れなのだが、請求される金額が一回一回高いので必然的にクエスト等でお金を稼ぐ(ストーリーを中断される)ことを強要される。なのでストーリー進行のテンポが非常に遅くなってしまっている。
・メンバー編成の自由度のなさ
ストーリーの大部分でルドガーを操作することが強要され、さらにチャプター毎にメンバーが強制編成されてしまう。時に回復メンバーであるエリーゼやレイアが外されることもあるのでその時は少しやりづらい。借金返済時もフィールドやダンジョンに行く際にしていしたルドガー含めた4人のメンバーしかつれていけない。一応補足すると今作のメンバーは仕事の合間に手伝ってやるといった感じで終始ルドガーとべったりというわけではないというストーリー上の理由があるのだが、プレイ上の自由度を損なっているには事実なのでマイナス評価とした。
・ボリュームの少なさ
メインシナリオのみをプレイすればだいたい20〜30時間でプレイできてしまう(サブシナリオふくめれば50時間程はいくが・・・)。ストーリーが良くできているだけにこのボリュームのなさが際立ってしまっている。
・やはり前作プレイ推奨
一応前作のストーリーをふりかえるダイジェストムービーが収録されているががやはり100パーセントエクシリア2の世界を堪能するには前作をプレイしておいた方がいい。特にキャラクターエピソードは前作をプレイしているかそうでないかでかなり違ってくるはず。出来がいいだけになおさら。
COMMENT
前作から解決されてない・あらたに浮上した欠点はあれど基本的な部分はしっかりつくられた良作。様々な問題点からファンの期待をうらぎってしまった前作の汚名を返上する作品と言える。
前作の出来から本作を敬遠している方も安心して購入してほしい。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
76pt
GOOD!
※前作+テイルズ全作プレイ済
オリジナリティー
・借金をある程度返済しないと先へ進めないシステム
・(テイルズのなかでは珍しく)選択式。
・ストーリーもよかった。ある場面では選択式システムがよく活用されていて、久しぶりにゲームで泣くことができました。
グラフィック
・アニメ調のグラフィック。普通に良かったと思います。
戦闘
・前作のパワーアップ版。最近のテイルズを一作でもプレイしていれば、少しやりこめばすぐにマスターできる戦闘システム。かといって飽きさせるわけではない。
前作が好きだった人向け
・前作が好き、というより、私はキャラクターと雰囲気が好きだったくらいだったのですが、そういった人は楽しめる作品。
・逆にプレイされてない方には決してお勧めしない。
・各キャラクターのエピソードが用意されていて、ジュードとミラの恋(?)の行方は…?と気になっていた私にとっては、そういった色々なキャラクターエピソードは嬉しかったです。
・よく言えば街やダンジョンが使い回しなので迷わない。よく言えば。
OP
・ぶっちゃけ前作より良かったと思いました。初めて見た時は泣きました。
・OPだけでなく、ムービー全てufotable制作なので非常に綺麗。
熱中度
・今回かなり熱中できました。少し戦闘の進め方を工夫するだけで称号が獲得できるので、飽きさせない。
・クエストもかなりあります。猫探しとかも案外楽しいです。
BAD/REQUEST
今回気になる点が非常に多かったです。
オリジナリティー
・借金返済システムは皆さん仰っていますので割愛。そもそも課せられた経緯と理由が無理やり。
・喋らない主人公も割愛。喋るなら喋る、喋らないなら喋らない。「う…」とか「あっ…」とか「あははっ」とか、中途半端に声を出すために頭おかしい子になってる。
・ストーリーは良かったが、王道であまり驚くことはなく。選択の違いによってストーリーが分岐することもないし(AかBどちらへ先に行くかくらい、どっちみちAもBも行くことになる)、EDもマルチとか行ってるけど、それまでの行動が反映されるわけではなく。ラスボス直前のセーブデータを読み込んで選択式を変えたり、借金返済すればいいだけの話。
・喋らないことにより仲良しパーティーのなかで更にぼっち感漂う主人公。通訳の女の子がパーティーを抜ける時なんて主人公が何を考えてるのか分からなくて悲惨。他キャラも心を読んでるみたいな感じになってて無理がある。
快適さ(ロード)
・街に入り、道具屋の前で店員さんがポッと現れるまで待つことしばしば。
・ダッシュで走ってたら透明な壁にぶつかり、?となってたら、数秒後に現れる馬車など。とにかく人や物のロードが長すぎてイラっとする。
使い回し
・主人公、ロード、と並ぶ今作の汚点
・未プレイの方ならまだしも、ユーザーが前作プレイ済みの方が95%の中ですべて使い回しとか。
・新しい街は3つ、ダンジョン2つ。こんくらい。後はマップから音楽から敵から全て使い回し。
・しかも今回はパラレルワールドもあるので、前作、今作、パラレルと三回歩かされる。しかも元の世界ではもうマップ制覇しててパッと移動できるのに、パラレルだと出来ない。つい10分前に元の世界で歩いてたとこを一から歩かされる。かといってモンスター無視してさっさか進めると地味に戦闘がレベル的に辛くなるので普通に探索するハメに。面倒。
前作がいかされてない
・私、ぬいぐるみは仕舞いました!→あ、やっぱさっきのなし、ぬいぐるみ使います
・宿屋の看板娘やりながら看護師やってます!→あ、やっぱ記者になります
・など、説明しないままに置いてきぼりにされるユーザー。他にも撃っちゃってお互い気まずくなってた人たちが普通に仲よさげにしてたり、よく分からない理由で感動的な別れをした人が、少しだけ復活するわーみたいな感じで復活してたり、ご都合主義もいいところ。
・ご都合主義と言えば、パラレルワールドでケータイが繋がったり、果てには借金の返済を求められて電話された時にはスタッフはちゃんと世界観を考えてたんだろうかと。
ムービー
・借金返済の時の無駄なムービー…。もっとエンディング間際とか使い所あったでしょうに…
お遊び要素
・散々エクシリアにはねこにんとか温泉がない!と言われてた割りには直す努力が見られなかった。
キャラの違い
・個人的に、今回のキャラデザの方の絵柄がどうも合わなくて、その方がデザインしたキャラの表情がどうも違うなと。個性的に見えて実は全然個性的でないという、よく分からないデザインのため、他キャラと馴染んでないように見えた。前作の印象が強かっただけかも知れないが。
COMMENT
色々書きましたが、テイルズファンとしては楽しめました。
が、あくまでもエクシリアが割りと好きなテイルズファン、ですので、冷静に見たら楽しめないのかも。
特に使い回しがひどすぎて。これに尽きます。
あと、ほぼファンしか狙ってない今作において、喋らない主人公は正直いらなかった。テイルズファンは一本道、かつ物語をアニメのように見て楽しむ人がほとんどなのに、今更喋らない主人公で選択システムとか、新しい層を獲得するどころか、ファンをなくすぞと言いたい。
喋らないのがいい人はドラクエでもモンハンでもギャルゲでも買います。テイルズには誰もそれを求めていない。覚悟は買うが。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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3pt | 4pt | 5pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt |
76pt
GOOD!
○ストーリー・演出
個人的には「歴代のテイルズで一番好きな、もしくは感動するストーリー」でした。
特にトゥルーエンディングと、あるキャラクターの死は演出も相まって泣きそうでした。
テイルズファンでシナリオがいい作品をやりたいならこれが一番オススメです。
○キャラクター
新キャラは第一印象とは違い、
プレイすると感情移入出来る程好きなキャラになりました。(特にルドガー、エル、ユリウス)
また前作キャラは悪い部分(レイア、ローエンは良い意味で全く変わらず)が改善され
不快に感じる事もなく更にキャラが好きになりました。
ジュード:草食系男子→主人公の頼りになる良き相棒
ミラ:他人を切り捨てる事があった→他人にも優しさを見せる
アルヴィン:裏切りまくる精神的に子供→正直になり良き兄貴分に
エリーゼ:ワガママな部分があった→エルのお姉さん的存在
ガイアス:堅い印象→コミカルな部分も見せる
ミュゼ:精神が不安定でヒステリック→一般常識からズレている天然
○音楽・サウンド
ストーリーでも重要な「証の歌」に感動。また戦闘BGMが最高の出来かと。
ラスボスのBGMが気持ちを非常に盛りあげます。
BAD/REQUEST
○お金が貯まらない
いくらお金を貯めても借金を返済する為に中々お金が貯まりません。
ストーリーを進めていけば無理に返済しなくてもいいのでお金が貯まりますが
その頃には終盤なので、序盤〜中盤までは貯められないのでアイテム、武器を買うのに一苦労。
○戦闘中のパーティメンバー交換制度廃止
前作では戦闘中にメンバーを自由に変えられましたが、
容量等の問題なのか街で事前に編成しなければいけないので不便に。
一般のRPGと同じ様な使用になったといえば聞こえはいいですが
面倒臭くなってしまったので少し残念です。
○ストーリーが短め
本筋とキャラクター個人にスポットを当てたキャラクターエピソードで
今作のストーリーは成り立っていますがキャラエピをしなくてもクリアは出来る為、
もし本筋だけをやろうとなると30時間前後で十分クリア出来ます。
RPG作品で本筋だけとはいえ、30時間ほどでは短すぎて満足はしないかもしれません。
(その為のキャラエピ、裏ダンジョン等のやりこみ要素でプレイ時間を補完して下さい
という事だと思うのですが・・・。)
○前作をプレイした方が楽しめる
2からやる人の為にメニューで前作のストーリーをムービーで紹介してますが
続編という事なので前作をプレイした方がより楽しめます。
COMMENT
前作クリア済です。
プレイするまでは面白いのか心配でしたがクリアした後は
「買って、プレイ出来てよかった」と大満足なテイルズでした。
何より2週目を早くまたやりたい、
3続編を作ってほしいと思える作品に出会えたというのが凄く嬉しいです。
前作プレイした方で買おうか迷っている方こそ汚名返上の為に是非買って欲しい作品でした。
少なくとも前作かは面白いです。(笑)
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-09-06
発売してからそれなりに月日が経ってるのに約3000円でシリアルコードだけしか付いてないのはちょっと残念でした・・・
GOOD!
初レビューです。前作プレイ済みです。
一般的なRPGと比較して、このゲームを自分がどう感じたのか書きました。
・グラフィックス
前作同様、アタッチメントという機能があり、キャラクターに服飾品を
とりつけたりできて、ある程度見た目を自由にカスタマイズできます。
そういった視覚的に楽しめる要素があったのでグッド評価とさせて頂きました。
ムービーアニメも中々綺麗だったと思います。ただ通常のプレイング画面は
他のPS3のゲームに比べると並かそれ以下かと思われます。
・熱中度
やり込むことで称号というものを得ることができ、グレードというポイントが
貯まるシステムになっています。このポイントに応じて、再度ニューゲームする
ときに有利な状態でゲームが始められるようになります。
今作は選択肢で会話の内容がやや変化したり、エンディングが分岐したりします。
1週目では選ばなかった選択肢を2週目で選択してみたりといった、
もう1度ゲームをしたくなるキッカケのようなものがいくつか用意されていたので、
個人差はあると思いますが、従来のRPGやテイルズシリーズより
熱中しやすい要素は多く用意されていたと思います。
・満足感
仲間キャラクターに好意を持たれる選択肢を選んだり、戦闘で仲間キャラクターと
パートナーを組むと、仲が深まる 親密度システムというものがあります。
これが上昇すると仲のいいキャラとパートナーを組むと戦闘が有利になったり
アイテムが貰えたりします。親密度を最大まで上げるにはある程度やり込まないと
いけません。また、敵を倒せば倒すほど強くなる武器があったり、レアな素材や
レアな装備が揃わないと手に入らない装備もあります。やり込み要素が
そのまま戦闘の有利性に直結していて、やり込んだ分が形となってあらわれる為
満足感は得やすい仕様になっていると思いました。
BAD/REQUEST
・オリジナリティー
一般的なRPGに比べて最もオリジナリティーを感じるのは
テイルズシリーズ特有のアクション性をもたせたリアルタイムな戦闘ですが
今作もバランスのとれた仕上がりになっていたと思います。
今作はその他のテイルズシリーズに比べてもいくつかのオリジナリティー要素を
取り入れています。主人公が変身する骸殻システム、借金返済システム、
ネコを派遣して素材アイテムを集めさせるネコ派遣システム、親密度システム
クエストシステム、共鳴術技システム、キャラクターエピソード等があげられます。
バッド評価にあたると私が感じたのは借金返済システムとネコ派遣システムです。
借金返済システムはある程度お金をもっていると
借金の返済を催促されます。催促を断っても何度も催促されるので
プレイヤーは一定金額以上はお金を貯められないという状態でゲームを
すすめなければなりません。
次にネコ派遣システムですが、まず派遣する前に各地に散らばっているネコを
探さなければ、その地域にネコを派遣できません。
全部で100匹ネコがいますが、全て探すのは結構苦労します。
しかも100匹集めてもこれといって満足感の得られるごほうびは貰えません。
派遣したネコは15分かけて素材アイテムを拾ってくることがほとんどで、
苦労したり時間をさいた割に、あまり報われない地味なシステムだと感じました。
前作マップの使いまわしはゲームの面白さには影響しませんでしたが、
新マップの少なさと、壁に囲まれた閉鎖感の漂うフィールドマップは
前作をプレイした者としては少し残念に思いました。
・快適さ
テイルズの醍醐味である戦闘はテンポもバランスも丁度いい仕上がりでした。
ボスも初見だと苦労することもあり、トータルバランスはよくとれていると
思います。ただ、ゲームを起動してタイトル画面が表示される前や
セーブデータを読み込む際に毎回ダウンロードコンテンツを読み込むので、
待ち時間が発生します。
また、プレイ中にマップを切り替えて街に入った際に街の人達や店の店員が
読み込まれるまで少し時間がかかる為、アイテムの売買をしたくても店の人が
読み込まれるまでプレイヤーは待たなければなりません。
COMMENT
賛否両論あるかと思いますが、サブイベントがほとんどなくなり
クエストも淡白にこなすだけのものが多いです。
その代わりにキャラクターのエピソードイベントにチカラを入れたゲームに
なっています。
その為、プレイヤーが仲間キャラクターを気に入るかどうかによって
このゲームの面白さは大きく左右されるように感じました。
戦闘はスピーディーでテンポもよく、キャラごとに固有能力があり
難度のバランスもよかったので、シリーズの中でも楽しめる方だと思います。
ストーリーは割とディープでした。暗い部分も多くあります。
浮き沈みの大きいストーリー構成なので、これもキャラクターに
ある程度、感情移入できなければ逆に冷めてしまうかもしれません。
個人的には王道の感動ストーリーだったように感じました。
テイルズシリーズの中でも1、2を争う秀逸なストーリーだったと思います。
総合的な評価としては買ってよかったです。
ただ、前作のストーリーやキャラクターが大きく絡んできますので、
前作をプレイされてからこのゲームをプレイすることをおすすめします。
テイルズシリーズをプレイされていない方にも前作を先にプレイされることを
おすすめします。
戦闘バランスが良く、ボリュームも結構あったので前作をプレイ済みで
前作のキャラクターが嫌いでない人にはおすすめ出来るレベルの
ゲームだと思います。