【PS3】テイルズ オブ エクシリア2 レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-11-01 |
価格 | 8380円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:選択が未来を紡ぐRPG ■ プレイ人数:1人(戦闘時のみ最大4人) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 4pt | 4pt | 4pt |
85pt
GOOD!
・ストーリーを進めるシステム
本筋と仲間キャラごとのサブストーリーが分かれており、サブストーリーのプレイの有無やプレイタイミングが自由に選べるので、サブストーリーは興味があるキャラのサブストーリーを気が向いた時だけプレイして、気が向かない時はシリアスな本筋だけ進めるということが可能で飽きづらかった。
・戦闘
コマンド選択ゲーと違い楽しめました。3Dテイルズはとろかったり当たり判定が分かりづらく基本的に戦闘がつまらないと感じていましたが、本作と前作に関しては2Dテイルズのように攻撃範囲がわかりやすく技の切っ先を当てる楽しさがありました。
体の左右へのステップもちょうど良く調整されており強敵に対しての避けてからの反撃が素直に楽しめました。
・マップ移動
R3キーで即マップが開けて、一度行った場所にはですが、マップから即ワープできました。
前作エクシリアでは町が広すぎて苦痛でしたが、町のどこら辺にワープするかまで指定できたので快適でした。
BAD/REQUEST
・こちらのコンボ中の敵のスーパーアーマー化が面倒くさい、爽快感を削ぐ
中盤から難易度ノーマル以上だとボスキャラからは一撃でやられるのでつまらなかったです。コンボの途中でも5発も当てたらもうスーパーアーマー化して一撃死技を出してくるのでちまちまやらざるをえませんでしたし、ヒット数の多い技や出終わるまでが長い技は必然的に使用できませんでした。
・属性攻撃だけでなく通常攻撃の打、斬、銃にまで耐性(アーマー&ダメ軽減)をもった雑魚キャラが多く自由に戦えない
中盤以降は敵が斬、打、銃や各属性への耐性を持っており、雑魚的にもボタン連打では通用しなくなりこれもストレスがたまりました。
・ホーリーボトルがプレイーヤーのレベルが低いと機能しない
道幅の細くシンボルエンカウントをかわしきれないダンジョンが多いこともあいまって本当にストレスがたまりました。
・次の目的地がどこにあるのかわかり辛い
R1だかR2だかを押すと次の目的地が出ますが、地名だけで、その地名がどの町を経由すればいけるのか、どの電車に乗ればいけるのかなどが書かれておらずで非常に困りました。
~街道を経由して~に行こうと親切なこともありましたが、そうでないのと半々でした。
COMMENT
個人的にシリアスなストーリーがすごく良くテンポも良く進められたので、のめりこんでしまい2徹して一気にクリアしてしまいました。
最後はいつものテイルズのノリで世界を救うために急に出てきた魔城みたいなとこに乗り込んでいきますが、そこだけは個人的にいつも嫌いなので(それまでの世界観と、急に出てきた魔界の城みたいな敵の本拠地にギャップがありすぎて引く)そこにはがっかりしました。
戦闘中L1を他のボタンや十字キーと組み合わせて様々な操作で使うので、システムとして使いこなせた人には楽しいんでしょうが、私はなかなか思い通りに動かせませず的確に避けないとすぐ死ぬボス戦では本当に苦労しました。慣れたらイース7みたいな横に転がって避けては当ててのボス戦が少し楽しかったです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 5pt | 5pt | 5pt | 2pt |
93pt
GOOD!
■何よりもシナリオ。前半はそうでもないが後半はとても悲しく救われないイベントが多々。この救われない展開はテイルズの中でも恐らくトップクラスのものだと思われます。しかしその展開だからこそ光るキャラクターの魅力。
性格もしっかり描かれていて行動意図が理解出来ない/納得出来ない人物も特に居なかった。
特にエルとミラが素晴らしかった。あとユリウス(主人公の兄)。
■喋らない主人公。選択肢によってキャラクターの反応が変わることも手伝ってルドガーが自分の分身という感覚になれて没入出来る。今までのテイルズではなかったことなのでその姿勢も含めて評価したい。
(ちなみにエンディング時以外は選択によって物語の展開が変わることはないです。)
■戦闘が楽しい。苦にならない。リンクシステムで奥義を繋げていくのも爽快感が大きい。リンクアーツ(他のキャラクターと一緒に必殺技を出すシステム)で好感度が上がっていくのも良いシステムだと思った。
■変身システム。単純にかっこいい。強い。やもするとバランスブレイカーになるシステムなのではと危惧していたが程良いと思われます。
■衣装変更。髪型等もカスタマイズ制が高く楽しめる。
■レイアが可愛い。
BAD/REQUEST
■ネタバレになるので詳しくは言えませんが、あのエンディングではなかなか2週目をやる気になれない。しかし「選択の重さ」をプレイヤーに感じさせる為にはああいった形が良かったのかもしれないと思う部分もあります。
■世界設定の説明不足気味。腑に落ちない点がいくつかある。
■喋らない主人公はよかったが、不自然に感じる面が多かった。「あっ」とか「うっ」とか「へへっ」とか短く声を発する事もあるがかえって不自然。2週目からは選択肢に合わせて声が出るようになるので1週目からやってもよかったのでは。
COMMENT
クリア済。
前作途中までプレイ済。
SFC時代からJRPGが非常に好きな私の中でも5本指に入る程の名作の評価が「C」なのを見かねてレビューしました。
ほとんど全て前作と同じマップやモンスターの使い回しらしいが、私の前作のプレイ進度が中盤手前までだったおかげであまり気にならなかった、というのはあるのかもしれません。
ちなみに5本指の他の4本は「MOTHER2」「幻想水滸伝2」「ブレスオブファイア5」「タオルケットをもう一度(フリゲ)」です。シナリオ重視で主人公=自分なゲームが好きなようです。
また、据え置きテイルズも結構やっててアビスとヴェスペリアは好きでした。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
78pt
GOOD!
・ストーリーに惹かれる
前作から比べて格段によくなっていると思います。
・戦闘が面白い
前作のリンクアーツゲーから、良いバランス調整が成されていると思います
追加キャラのガイアス、ミュゼも自分操作でやるとなかなか味があって面白いです
最終的にはガイアスを使ってました
・ワンタッチ移動が便利
一度行った町、ダンジョンにはパッと飛べるのが便利です
余計な移動にプレイ時間を割かれません
・やりこみ
前作ではなくなっていたやりこみ要素が復活
100時間でも終わらないですね
BAD/REQUEST
・街、ダンジョンの使いまわしが多い
もっと違う地方とか、前作行かなかった所に行きたかったです
・主人公がしゃべらない
しゃべらない事によるメリットもあったと思いますが、
テイルズで主人公がしゃべらないと言うのはちょっと違う気がします
・借金システムが面倒くさい
次のチャプター分の借金を前倒しで返せればよかったんですが、
1チャプターごとに稼がなきゃいけないのは億劫
COMMENT
良くも悪くもルドガーの話だったなぁと
メインのシナリオはあくまでルドガー中心の話であり、
他のテイルズにあるような仲間達の葛藤等はほとんどがキャラエピに回されています
その分仲間の印象が薄い所があるかもしれませんね
ただ、正直前作が前作だったので余り期待していませんでしたが、
期待を大きく上回ってくれたゲームであることは確かです
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-09-06
発売してからそれなりに月日が経ってるのに約3000円でシリアルコードだけしか付いてないのはちょっと残念でした・・・
GOOD!
・魅せるシナリオ
シリーズ中でも屈指のあざとさで、気持ちをくらませちょっと楽しい気分にさせ、それからやはり落としてお涙頂戴... という図式が完全に埋まっているため非常に見応えがある。
後述するように割とすきすきなシナリオではあるが、特にユリウスというキャラのお陰で心に染み透る出来に感じられる。
・前作から確実に向上した戦闘システム
ボスがめったにコーションシグナルでコンボを途切れさせてこなくなったり、術技や使用可能キャラが増え戦いのバリエーションが強化されたり、何より骸殻という新システムがある。
主人公がいささか優遇され過ぎ感はあるものの、弱点属性連携やスキルを駆使すれば他キャラでも十分奔放に戦える。
戦闘中のキャラ入れ替えが消失したことだけは残念だが、前作の魅力として取っておいてあげたことにしよう。
・やり込み要素がちゃんとつきました
まず選択肢システムのお陰で何周かは新鮮な気持ちで楽しめるというのもあるが、しっかりとした隠しダンジョンもつき、闘技場のカメオ出演も加わりと従来の量となった。
本編に付随してキャラクタークエストがあることもあってか、本編のシナリオ自体は短いものの、全体のボリュームとしてはシリーズ中でも結構ある方なのではないか。
・キャラクエで前作キャラの魅力を色褪せさせない
そのキャラクタークエストがあったために、例えば続編でよくあるような「一応存在するが、もはや影が薄い」や「シナリオの内容がキャラの特徴に絡まず、ただパーティに居るだけ」などといったことが無かったのは良かったと思う。
まあ結局本編にはあまり必要性のない人物たちばかりだが、キャラクエのお陰で彼らの存在感が常に見え、その上でルドガーを助けてくれているという感じなので結果オーライだろう。
・開発期間の短さを考慮する
前作の発売日を見るに、たとえ前作開発の途中から今作を作り出していたとしても、1年半も開発は無かったのではないか。
基本のシステムはコピペとしか言いようがないが、最終的に前作以上のボリュームを入れてきたのは高評価すべき。
BAD/REQUEST
・実は穴だらけ?のシナリオ
これは正確な自分の意見ではないのだが、海外では矛盾と穴だらけのシナリオとして前作より評価が低いようだ。
主要なものにはクロノスの中途半端な行動(オリジンを守りたいと言いつつ、ルドガーが着々と審判に近づく様を積極的に止めない)やエルがチャプター12で自身の世界諸共消えなかったことなど。
また、ユリウス関連のサブイベントに一部誤訳が生じているために、そちらでも混乱を招いているらしい。
同じく多くの矛盾を孕みながらも「理屈じゃねぇんだよ!」の精神で重厚なシナリオを仕立てたのにはジアビスがあるが、あちらは普通に名作として捉えられているので判然としない。
・改善されない要素もある
マルチプレイ時のカメラワークの悪さや共鳴の煩わしさなど、改善点が見つけられずに放置してある要素も多い。
料理の扱いをここでも変えなかった為に、完全に従来の料理システムが以降のマザーシップ(まだゼスティリアしか無いが、今後も恐らく)作品で見られなくなったのは大打撃といえる。
・お涙頂戴なのは間違いない
シナリオの魅せ方は確実に良い方だろうが、泣かせられる物語にはウンザリ!という人もいるだろう。ゼスティリアでは、それがこじれて空気エンディングになったのは言うまでもない。ここでも、以降のマザーシップの方針を決めてしまった感がある。
・3Dモデル時の演出が劣化
前作から劣化した数少ない点としては、演出の面をあげておきたい。基本棒立ち、喋る時にお互いの顔を微妙に見ていない、ルドガーがオーバーアクションなど目立つ目立つ。
前作が、特にエリーゼとアルヴィンを人間のように動かしていたのに比べて、今作のテキトー感は劣化としかいえない。物語自体は泣かせられるので、ますます演出の雑さが際立つ。
・BGM...?
巷では評価されているらしいが、前作に比べて全く記憶に残らないものばかりだった。というか、ギター系の音がうるさすぎてチープな印象の方が強い。
特に『華麗なる精霊の演舞』なんか完全にシナリオのお陰なわけで、単体で聴くとあまり盛り上がる感じの戦闘曲ではない。個人的には、今作が桜庭氏の唯一にして最大の失敗作という感じ。
COMMENT
総合して前作からは確実に良くなっているし、また単品としても良質のゲームなのだが、何分主人公が喋らず台詞が選択制だとか、ファンタジーに会社員が出てくるとか割合に異色な作品なので、今後のマザーシップではあえて参考にしてほしくないとも思う。
実際同じシナリオライターを起用して、しかしまたしても無理やり方向変換を図ろうとしたゼスティリアが華麗に荼毘に付されてしまったので、もうバンナムさんも分かってることではあろうが。