【PS3】忌火起草 レビュー
発売元 | セガ (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2007-10-25 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サウンドノベル 「弟切草」の原点に立ち戻った正統派サウンドノベルだ。 「リング」「呪怨」などのジャパニーズホラー要素を取り入れたゲーム史上最恐の作品に仕上がっている。 臨場感溢れるボイス演出で、目と耳の両方で恐怖を体験することが可能だ。 マルチシナリオ・マルチエンディング形式なので、試行錯誤をしながら選択し、全エンディングのコンプリートを目指そう。(転用元:GDEXより) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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2pt | 3pt | 2pt | 3pt | 2pt | 1pt | 2pt |
43pt
GOOD!
■ボイスがいいタイミングで入るところ。
■絵がそこそこ奇麗。
■短い時間でプレイできる。
BAD/REQUEST
■既読ページを飛ばせない。ボイスをカットできない。
■テーマが何なのかがよく分らない。人間の行動の怖さに焦点を置きたかったのか、幽霊的なものの怖さに置きたかったのか、最後まで見ても分かりませんでした。
■亜美の真意が、真のエンディングを見ても不明です。それだけのことをする「理由」がよく分からないです。
■思ったほど怖さを感じなかったところ。
COMMENT
■話の生理的な気持ち悪さは「かま2」に似てます。また、「着信アリ」や「SAW」などの映画から非常に影響を受けているように思えました。なので、話のオリジナリティはあまり感じません。悪いところにも書きましたが、テーマがぶれていて何に怖がっていいのか最後まで分かりませんでした。「人間ってこんなに怖いことができるんだね」なのか「幽霊が見えてしまうことがこんなにも怖い」なのか、いまいちどっちに怖がっていいのやら、戸惑いました。怖がらせようとする演出も、期待していたほどではありませんでした。また、亜美に関する情報も黒い女の情報も、話の核になる薬物に関する考察も、どれをとっても具体性やリアリティに欠けます。疑問が残ります。
■サウンドノベル好きでホラーも好きならおススメしますが、定価の価値は感じませんでした。3000円くらいならいいかもしれません。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 4pt | 2pt |
58pt
GOOD!
全ての選択肢・やりとりを見てみたくなり、中毒性は高い。・・・長くはないけど。
BAD/REQUEST
フルボイスは疑問。無い方が怖さが増したんじゃないかとも思う。主人公の声が聞こえることで、プレイヤーが第三者の位置に置かれてしまったように感じた。
COMMENT
5.1ch推奨。なければ価値半減。
1つの長い・濃厚なホラーストーリーを「街」みたく様々な人間の行動が影響し合う作りの方がおもしろかったんじゃないか?
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt |
75pt
GOOD!
■オリジナリティ
情景や場景は、テキストで。
会話は音声で。
言葉にすれば、非常に単純ですが、実際プレーするとびっくりする。
映画とも本とも全く違ったシナリオの見せ方。
今までのこのジャンルは、ただの絵付きの小説でしたが、今回は違います。
サウンドノベルとして非常に大きな進化を遂げたと思います。
この見せ方は、シナリオへの没頭感という意味では映画以上ではないでしょうか。
BAD/REQUEST
■注意点
公式ムービーや体験版は絶対に見たりプレーしてはいけません。
詳しくは”感想など”に書きます。
■音楽
声優なのか、俳優なのかは知りませんが、声の演技が下手です。
勿論、上手な方もいますけど。主人公が結構ひどいです。
また、恐怖を煽るような音楽の出来が最悪です。
折角の素晴らしい見せ方を確立したのに、
出来の悪い音楽を聴くと、「所詮ゲームだな・・」と思ってしまいます。
全体として、音はゲームに非常に良い影響を与えているので一応の4点。
■快適性
1、会話が飛ばせない
これが二周目以降、非常に厄介です。
ご存知の通り、選択肢を片っ端から選択していくようなプレーも必要になるので、
何度も何度も飛ばせないセリフを聞かされる事になってしまいます。
2、フローチャート
見づらいです。チャート選択時の操作性も悪いです。
COMMENT
”絶対に知っておいて貰いたい事”があります。
【体験版をプレーしてはいけません】【公式ムービーも見てはいけません】
無料配信の体験版は本当にひどいと思います。
物語で最も恐怖を覚えるであろうシーンを思いっきりプレーさせています。
ムービーではラストの重要な場所も体験版にはない重要場面が出てきます・・・。
これは、映画放送開始前に、ナレーターにネタバレされるようなものです。
放送開始前に重要場面の映像を全て見せるようなものです。
はっきり言って最低な事をしてくれたと思います。
ゲームをしていて、本来相当恐怖を感じ、盛り上がっただろうシーンは、
ほとんど全て、ムービーや体験版で、見た事がありました。
勿論、私がこのソフトを発売前からずっと楽しみにして、
かなり情報を知っていたのもあるかもしれません。
それでも、これは酷すぎると思いました。
ちなみにこのネタバレ広告は、得点には敢えて反映してません。
ゲーム自体の出来は良いと思います。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-10-17
絶対に、このPS3版は買ってはいけません。
Wii版の『忌火起草 解明編』、
もしくはiOS版の『忌火起草』(Wii版の完全移植)を購入してください。
なぜなら、
このPS3版には、最終シナリオが収められていないからです。
「PS3持ってるし中古が安いし、雰囲気だけでも…」と思うかもしれません。私がそうでした。
必ず後悔します。
絶対に消化不良で終わります。
最終シナリオが無い忌火起草は、小説としてもサウンドノベルとしても最低ランクです。
このPS3版は、
結末が抜け落ちているミステリ小説、あるいはラスト10分が切れているサスペンス映画のようなもの。
信じられない商品形態です。
そんなものにお金を払う必要は全くありません。
完全版があるのですから。
このような未完成品がフルプライスで発売されていた事実に、恐怖と怒りをおぼえます。
ぜひWii版かiOS版をプレイしてみてください。全シナリオが完全収録され、全ての伏線が収束します。
このPS3版は、買ってはいけません。
GOOD!
・フルボイスである
これは今までの「サウンドノベル」では初(だと思う)の試みですが、結構成功していると思います。
今まではキャラのセリフは全て文字だったので、話し方などの雰囲気は脳内補完をせざるを得なかったです。しかし、キャラそれぞれの性格や、その場の雰囲気に合わせた話し方をしているので、実に良くゲームの世界に引きずり込んでくれます。
・全背景が実写(不可能なところはそれっぽいCG)
「街」でもそうだったのですが、いわゆる影ではないために、全体的な暗い雰囲気を背景により一層暗くしてくれます。
BAD/REQUEST
声優の大半がへたっぴです。みんななんかわざとらしい言い方しかしません。しかも主人公が大根な上に臭いこと臭いこと。
音楽も本来一番怖くしなくてはいけないところでも、「怖くさせるための盛り上げ」的な音楽止まりです。
これではとても恐がり辛いです。
一回セリフを聴いたところでもセリフが飛ばせない。
これが一番やっかいです。特に二周目以降のフラグ立ての際、非常にストレスになります。
COMMENT
弟切草やかまいたちなど、サウンドノベルはずっとやり続けていますが、かま3以上に酷かったです。まるで怖くない上に操作性が悪いことこの上なし。
三千円くらいならいいかもしれませんね。
悪いことは言わないので定価で買うのはよしましょう。