【PS3】アリス マッドネス リターンズ レビュー
発売元 | エレクトロニック・アーツ (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-07-21 |
価格 | 7665円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon(廉価版) |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 【廉価版】 ■ 発売日:2012/07/26 ■ 価格:3,129円 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt |
72pt
GOOD!
とにかくストーリー、世界観、キャラクターが魅力的。
アリスの知識は昔ディズニーアニメを少し見た程度でしたが、このゲーム独特の世界観にすぐに惹き込まれました。
ミステリー・サスペンスな物語も非常によく出来ていて、ストーリーが気になってクリアまで飽きることなく進めることが出来ました。特にラストの盛り上がりは凄く良かったです。
アリスのキャラクター像も魅力的。
ゴスロリチックなファッションとメイクで、美しい黒髪をなびかせながらブンブン包丁振り回すアリスは独特の雰囲気を醸し出していて、操作性の良さもあいまって「キャラクターを動かしているだけで楽しい」というアクションゲームの根本的な楽しさを感じることが出来ました。
章ごとにまったく異なる表情を見せるステージのグラフィックも良い感じで、普段ゲームに興味をもたない家の嫁さんも、このゲームは最初から最後までずっと横で観賞していました。
BAD/REQUEST
ゲームとしては非常に単調です。
小さくなってあたりを見回す→足場見つけてジャンプ→開けた場所で戦闘→小さくなってあたりを見回す… 延々とこの繰り返しといっても過言ではありません。
ひとつひとつの章がダラダラ長いため余計に単調さが気になります。それぞれの章が、もう30分ずつ短くても良いくらいです。
幸い先が気になるストーリーと見ていて楽しいビジュアルのおかげで、最後まで飽きずに進めることが出来ましたが、それがなかったら糞ゲー評価していたかもしれません(笑
途中で挿入されるミニゲームも気分転換にはなりますが、あまり楽しいと思えるものはありませんでした。
あとこれはローカライズの問題だと思うんですが、字幕が非常に読みにくい。
とにかく日本語訳が独特で、理解するのに一瞬考えないといけない…のに字幕が消えるのが早い。おそらく元のセリフも独特の言い回しとかが多くて大変だったとは思いますが、もう少しわかりやすい日本語に訳せなかったんでしょうか。
ストーリーが肝になっているゲームだけにそこが残念でした。
COMMENT
世界観やストーリーが気になった人なら買って損はないと思います。
はっきり言ってゲーム性はお世辞にも誉められたものではないと思いますが、それでもクリアした後は素直に「良い作品に出会った」と思えました。
ホラーやサスペンス、ミステリーなどの映画が大好きな自分にはまさにツボなゲームでした。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt |
75pt
GOOD!
■オリジナリティ
幻想的で、それでいてダークでマッドな世界観は非常に素晴らしいです。
■グラフィックス
多彩なステージと、不気味で可愛いデザインが世界観に合っています。
戦闘で千切れ飛んだ首や目玉にすら奇妙な可愛らしさを感じます。
過去を回想する時などに出現するペーパークラフト風の2Dが、単なる紙芝居とは違って魅力的。
■満足感・熱中度
ジャンプアクションが非常に良い!
髪の毛をサラサラと風になびかせ、蝶や花びらのエフェクトを纏いながらアリスが“フワッ”と浮いてる姿を見ているだけで心が癒されます。
ジャンプと浮遊を繰り返せばかなり長い距離を飛ぶ事も可能で、爽快感も味わえます。
非常に気持ちよくジャンプアクションを行う事が出来るため、何度落下死してもほとんどストレスを感じませんでした。
武器の使用は各ボタンに振り分けられており、ガンタイプ武器の切り替えもワンボタンで可能。
なので攻撃を回避、防御しながらいろいろな武器を使い分けて敵の隙を作ってそこをつく、という戦略的な戦闘もある程度出来るようになっています。
各種武器を使用する時の挙動やSEも良く、特にヴォーバルナイフはお気に入り。
武器はステージ上で入手出来る“歯”を使用すれば強化可能で、強化した武器や収集したアイテムなどを引き継げる“強くてニューゲーム”もあります。
■快適さ
落下死した場合、ロード無しで直前のチェックポイントからリスタート出来ます(HPが0になって死亡した場合は、ロードありで直前のセーブポイントから)。
ただし状況によっては、短い距離であったとしても「またこのギミックからか・・・」と感じてしまう時もありましたが。
L2ボタンで小さくなると透明な床やヒント、隠し鍵穴が見えるようになります。
ヒントは可愛らしいイラストで表示されるため世界観が損なわれる事もありません。
各章は10個ほどの場面に分かれており、その章をクリアすると任意の場面からスタート出来ます。
取り逃したアイテムの収集などは、この機能が無いとキツかったと思います。
■難易度
難易度はイージー、ノーマル、ハード、ナイトメアの4種類があり、最初から全て選択出来ます。
初見だとノーマルでも結構難しく感じましたが、武器は強化可能、ヒステリーモードでは攻撃力UP&無敵、途中で難易度変更も可能なためアクションの苦手な人でも大丈夫かと思います。
BAD/REQUEST
■グラフィックス
細かい事ですが、ジャンプ一段目のガニ股が少々気になります。
■快適さ
字幕は小さめでスピードが速いため、字幕を読むのに精一杯でイベントを見ている余裕がありません。読んでいる途中で消えてしまう事も多いです。
「罵って/たんだよ。」という具合に、区切り方が変な箇所もいくつかあります。
そして何より大きな問題点が、キャラのセリフに字幕の無い時があること。アリスに話しかけているセリフにすら字幕が無いとは・・・。
日本語吹き替えが欲しかったです。
通常は右スティックでカメラをぐりぐりと回して周りの様子を見渡せるのですが、固定カメラになる場所もあり、とっさに操作し辛いことがあります。
まあ、1周目プレイ時に最悪のカメラワークだと感じた箇所が2周目だとやや見辛い程度でプレイ出来たので、慣れの問題もあるかもしれませんが。
COMMENT
クリアまでの時間は1周目ノーマルで約20時間でした。
現在2周目ナイトメアで、トロフィー獲得しつつプレイ中です。
何十回と落ちて「もうダメだ。この段差は私には越えられない。詰んだ。」とまで思った場所を2周目でサクッと1発でクリア出来た時や、すごく苦労して何度も死にながらやっとのことで倒した敵を拍子抜けするぐらいアッサリと倒せた時などは、自分自身と武器の成長を感じて嬉しくなります。
雰囲気ゲーだとは思いますが、個人的にはゲームの部分もそれなりに楽しめてます。
前作から10年後という設定ですが、ゲームの中に“過去の出来事”が載っているため前作未プレイの方でも大丈夫かと。
・戦闘よりも移動している時間の方が長い。
・敵の種類はそれほど多くない。
・ギミックは結構単純。
・強制ミニゲームがある。
といった点があまり気にならない人で、アリスの世界観や雰囲気が気に入ったのなら購入してみてもいいかと思います。
Amazonレビュー
レビュー日: 2015-05-12
ボスとの戦闘時にまとわりついてくる、無限に湧く小物が邪魔、
個別の敵の倒し方の情報が少ない、
次に進む為の重要な箇所にヒントが無い等々
トロフィーに影響は出ますが、途中での難易度変更は可能
(またコンテニューも可能)
今作は難易度を落としても、敵の数が減るわけでは無く、またオートセーブ仕様なので、ミス後は大分前からやり直しをさせられる場合もあります
グラフィックは格段に美しくなり、章毎に世界観もガラッと変わるので、止めにくいと言いますか飽きにくいです
音楽は前作よりも静かなものばかり
早期購入特典としてDL出来た物はまさかのmp3音源(9曲)
事前に判っていれば予約は考えました
前作の方が、よりアリスらしい世界観と感じられました
マップが広いのは開放的で良いのですが(空や奈落まで好きなように見られます)、同じようなマップを3回程リピートさせられた中盤は苦痛でした
物語の進行上仕方のないことなのですが、敵を倒す手段がまだ少なく、機械だらけの世界観の第一章もただただ苦痛でした
無駄な固定カメラワークが冒頭で強制的に挿入されてしまっている為に、
とんでもなく難易度の高くなってしまっているなんてことの無いシーン(クリア必須/時間制限有り)、が複数あります
パズルゲーム(個人的には簡単と感じる)は、クリアが困難な人の為にスキップ機能が搭載されているのですが、
そちらよりもこちらを修正または飛ばせるようにして欲しかったです
GOOD!
■グラフィック
洋ゲーといえばリアル系でのキレイさの競い合いだけど、今作はマッド
ということもあって暗めではあるが、ファンタジー系でオブジェクトが
無機質なビルとかでないところが新鮮。最近よく見る2D紙芝居風の演出
も今作の独自の雰囲気が出ている。
■武器選びのセンス
剣→包丁
銃→コショウを振るやつ
強攻撃→普通の少女では絶対振り回せないデカい棒
時限爆弾→うさぎ時計
ロケラン→ティーポッドでお茶をかける
■快適さ
ロードが早い。失敗からのリトライも容易。
■満足度
予想外に収集要素が多かった。
BAD/REQUEST
■ストーリー
主人公が過去の事件で精神障害を負った設定というとこまでは分かった。
以降、章仕立てのゲーム内で徐々に記憶が復活していっているのも理解。
でも、途中で精神世界?と精神と現実の狭間?と現実を特に説明もなく
行ったり来たりするせいで何が何やらさっぱりわからなくなった。
(ちなみに精神世界?という名称は自分で勝手に脳内補完したもの)
前作のダイジェストもビジュアルではなくただの文章で、そもそものこの
シリーズの設定が最後までよく分からなかった。
収集要素でメインの補完用サブストーリーを集められるが、時系列も
バラバラ、登場人物もバラバラ、ついでに日本語が難解でこれまた高度
な脳内補完が求められる。
■ボス戦
アクションゲームにボス戦がないというのはいかがなものか。ラストは
さすがに用意されているが、章仕立てのゲームならその章の最後にクセの
あるデカめのボスが用意されていて当然だと思ってたし、そいつを倒して
これで次に進めるな〜という気になると思う。
■単調なアクション
ギミックが全編を通して使いまわし。章が変わって風景が一変しても変化
なし。1章から2章でこれだったので、3章開始の時にはもうアクション
に関してはワクワク感がなくなっていた。
COMMENT
ゲームとしては、グラフィック、ロード、収集系などは高いレベルで
まとまっていると思う。アクションも簡単なので特に詰んだりするところ
はないです。では一般ゲーマー層向けかというとそうでもない。
1つはZレーティングが邪魔をしてるということ。個人的にはB寄りのC
くらいだと思っていて、他のガチのZゲーと並べるのはおかしいかと。
1つはストーリーを深く理解しようと思うと、字幕に頼らない能力が必要
なこと。難解な日本語はもはや電波に近い。
では玄人向けかというとそうでもない。爽快ではあるが、単調すぎる
レベルデザインは3流。後半は惰性で進めることになる。
結果・・・このゲームは雰囲気ゲー。世界感が好きな人は買ってみても
いいかも。特にイライラすることはないはずです。