【PS3】マジック:ザ・ギャザリング - デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013 完全版
発売元 | Wizards of the Coast LLC (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-06-21 |
価格 | 950円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ オンライン配信専用 ■ ジャンル:ストラテジー/カードゲーム ■ プレイ人数:1〜3人(オンラインプレイ時:2〜4人) |
- 総合ポイント
- 59
- (難易度)
- 2.33
- レビュー数
- 3
スコアチャート
GOOD!
カードゲーム初心者の体験レポートです。
どのくらい初心者かというと、カードゲームという分野の存在すら知らなかったほどです(ある戦争ゲームの動画を公開しているユーザーが、本作の動画もあげていたことがきっかけ)。
今回は、シングルモードとリベンジ戦(シングルのキャラが強くなって再戦)を難易度ノーマルでクリアするところまでやりました。
<良い所>
◎安いが良い出来
これだけ練られた内容で、この値段は奇跡と言えるでしょう。DL販売で950円です。
カードゲームとしての長年の下地がありそれを移植したからなのでしょう、普段目にする1000円DL販売ゲームとは完成度が違っています。グラフィクなども、最先端のアクションと比較するようなものではありませんが、十分“魅力的”だと感じました。
○入りやすい
ゲーム進行の大まかな流れはそれほど難しいものではありませんので、初心者でも入りやすいと思います。麻雀より全然簡単に始められると思います。
また、将棋より麻雀に近い楽しみ方ができると思います。将棋のように完全に情報が開示されている(運の要素がない)ゲームは実力差があると絶対に勝てないですが、麻雀や本作のように一部情報が隠されている(次に取るカードに運の要素がある)ゲームは、下手でも偶然勝ててしまうことがあります。CPU戦のボスはめちゃくちゃ強いですが、何度も挑戦して勝つと大きな満足感を味わうことができます。
BAD/REQUEST
<悪い所>
(×)用語の説明不足
「接死」「畏怖」「賛美」など各カードに色々な能力が付加されています。また、このような用語が多数あります。ところが、その能力自体の説明が十分なされていません。PS3という人気ゲーム機で出すのですから、初心者を取り込んで裾野を広げるチャンスのはずです。用語集は充実させるべきだと思います。
(△)デッキの制限
デッキというのは自分が使うカードの組のことで、あらかじめ10種類用意されています。ある程度の入れ替えはできるのですが、完全に自由にカードを選択して作ることはできません。ただ、これは私のような初心者には良かった面もあります。自由というのは、たぶん想像する以上に難しい選択を迫られるでしょうから。
しかし、ある程度慣れてくると、デッキごとのいかんともしがたい相性のようなものも感じられるようになってきます。おそらく、上級者になるほどその不満は大きくなっていくでしょう。折角オンライン対戦もありますので、最終的に自由選択可能にした方がよかったのではないかと思います。
(×)テンポがよくない
他のレビューワーさんも記述されていますので割愛しますが、私も同様に感じました。
CPUの思考時間も、おそらく総当たりでやっているのでしょう、場のカードが増えると一気に長くなります。全体的にコンピューターゲームの制作に慣れていない感じがあり、黎明期のCPUオセロゲームのようなかったるさを感じましたね。多人数戦は1勝だけしましたが、あまりに時間がかかりすぎてもうやりたくないと思いました。
COMMENT
<感想>
思考型ゲームは人によって合う合わないが激しい分野だと思いますので、安易にお勧めはできませんが、パズルや将棋、麻雀が好きな層には受け入れられるのではないかと思います。
色々調べてみますと、このカードゲームは世界選手権など数々の大会が開かれているのですね。レビューで“現役”や“引退”などの言葉が出てくるのを不思議に思っていましたが、なるほど、やり込むと相当奥が深いゲームのようです。
このコンピュータ版は、初心者の入門用に優れていると思いました。いきなり人とやるのは敷居が高いですが、CPU相手なら遠慮はいりません。950円という値段も敷居を低くしていてい良いと思いました。
秋の夜長の暇つぶしにも良し、本作をきっかけとして“本格的な競技”の世界へ旅立つも良し。過度な期待は禁物ですが、ちょっとした頭の体操にお一つどうでしょうか。