PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

・個々のモビルスーツ、フィールド上にある戦車やビルなどのオブジェクトなど、グラフィック面はリアリティが高く素晴らしい。
・細かい部分では歩兵状態でコンテナを歩くと、コンテナを歩いているかのような足音が鳴ったりフィールドの気が付かないような部分の作りこまれたりしている点もとても良い。
・ペイントをすることにより、プレイヤーが思い思いのカラーが出来、自由度という点においても良い。

BAD/REQUEST

・やはり、一番に挙げる悪い点としては「ラグ」だろう。各ユーザーの通信状態などが影響してラグが発生し、敵の攻撃を自分の画面上では避けたつもりでも、相手側の判定によって攻撃を受けたことになってしまう。ユーザーの間では「次元斬り」「ダイソンタックル」などの揶揄をされるほど、特に目に余る。プレイするには光回線の有線、もしくは有線LANが推奨される。
・バランス調整の悪さ。これは特に、1年目から2年目の始めにかけて目立って悪かったように感じられる。極端な性能のモビルスーツが実装されることがあり、調整一つで使い物にならなかった機体が次の時には猛威を振るっていた時期もあった。また、「GP01 ゼフィランサス」が初実装された際には連邦・ジオン両軍の機体からあまりにかけ離れた、「あまりにも強すぎる」モノが大暴れしていた。
　現在は、私自身としてはかつてのような余りに極端な実装は行われてはいないと感じているが、その一方で実装されても微妙な性能のモビルスーツがいくつも見受けられる。また、私とは別にユーザー間からは所謂「連邦有利」「ジオン有利」などの声もある。
・ハンガーシステムへの疑問。
　現在は「スロット強化ハンガー」という、機体スロット(近・中・遠)を増やしてより良いカスタムパーツ、より多くのカスタムパーツを組めるというシステムが実装されている。これによってプレイに拡張性を持たせられるのは良い部分としてあるだろう。しかし、高階級(特に大佐や少将)にかけてはハンガーが推奨されるような環境になってしまっているのが現状だ。ハンガーをあまりしない・あるいは全くしないユーザーへの排他的な態度が見られ、ライトユーザーに厳しいこの状況には、疑問符がつく。
　ハンガー自体も、モビルスーツレベルが上がるにつれて高額な開発ポイントが要求されたり、成功率が低くなったりしていく。成功率を上げるには課金する必要があるが、それでも数%の誤差であり、いざ実行すると中々成功しない。成功率に関してはある程度諦める必要があるかもしれないが、もう少し気軽に利用出来ないものかと考えてしまう。

COMMENT

　一個のゲームとして見れば、確かに質は高い。友軍との共闘プレイによって勝利を勝ち取っていく楽しさがある作品と言えるだろう。
　しかし一部のユーザーのマナー悪さや、ハンガーなどのライトユーザーへの排他的要素など様々な要因が絡み合ったためか、過疎化がいっそう進んでいるように感じられる。以前から傾向は見られたが、先日のイベント戦のランキングでは二等兵以上の下士官プレイヤーが高階級に比べてもあまりに少ない現状がある。
　ゲームそのものとしての完成度は高いが、個々の要素の粗や悪い部分が見られるなど惜しい部分がいくつも見られることは、一プレイヤーとして残念だ。
　ともかく、コアユーザー化・高階級化が進んでしまっている現状に対して、運営・開発側にはしっかりと向き合ってほしいと思わずにはいられない。