無印は未プレイなので本作単体としてのレビューとなります。 <大量のゾンビをなぎ倒せる爽快感> ひとつの箱庭空間にここまでのゾンビを徘徊させることができたのは賞賛に値する。まさにゾンビ映画の中に入り込んだような体験が可能。それらのゾンビ達を様々な武器でなぎ倒していく爽快感は、某無双ゲームとは違った体験でありオリジナリティー溢れるポイントだと感じた。 <非常にクラシックな攻略性に支えられているゲーム性> 最新のゲーム機とグラフィックで描かれている本作であるが、ゲーム性を支えているのは古くからあるアドベンチャーゲームと変わらない部分だったりする。アイテムの場所を覚え、孤立のいいルートを確立し、強い武器を手にいれる・・・プレイしていくたびに、ステージであるモールを散策するコツが分かっていき、じわじわと面白さを感じる事が出来た。 <箱庭内のオブジェクトの多さ、コンボ武器の多様さ> GTAもRDRもここまでしっかりと内部を作り込んだ箱庭感は出せなかった。各ショップ内には看板や商品、ポスターなどそれらしい雰囲気のものが並び、見た目もバラエティー豊か。それらがただの背景ではなく、手に取り武器として活用できたり、着衣して使用できたりと、しっかりゲームのシステムとして組み込まれている。とにかく尋常じゃない量の物がアクティブな”物”としてしっかり存在しているのには感心した。
<頻繁で長いロード> ロードが長い&頻繁でテンポが悪い。デモシーンの前後に挟まるロード(こちらはエリア移動に比べて短いが)はストーリー運びのテンポを乱して×。せっかくの盛り上がりも醒めしてしまい勿体ない。エリア移動時のロードは、これだけの物量を読み込んでいるのだから致し方ないにしても、もう少しシームレスに動ける範囲を増やして欲しかった。 <持ち物ストックに制限は必要か?> 本作では持ち運べるアイテムの数に制限があり初期は4つ。MAXで12個までを持ち運べるようになるが、これが本作の”なんでも武器に活用できる”というメリットを殺してしまっているように思う。活用できるアイテムは様々な場所に散在しているため、少ないストックのためにあっちこっちへ歩き回らねばならず非常に面倒くさい。サバイバルという点で持ち物の効率的運用というのもゲーム性のひとつなのだと思うが、「好きな時に好きなコンボ武器が作れる」というメリットのほうが遙かに大きいと感じる。せめてコンボ武器のストックと素材のストックは分けて考え、素材はもっと大量に持ち運べるようにするべきだったのでは? <メンテナンスルームは必要?> こちらも上記項目と関連するのだが、コンボ武器の作成はメンテルームという特定の場所でしかできない。各エリアにそこそこ存在するのだが、思い立った時、素材を入手できたときにすぐさま作成できないのは結構なストレス。結局メンテナンスルームにおいてある手近な素材で作成することになり、自由な発想で試行錯誤は実質出来なくなっている。持ち物ストックの制限と併せて、ゲーム性を萎縮させてしまっているように感じた。 <エリア名や店名が英語表記で読みづらい> 日本語版のはずなのに、エリア名、店名、アイテム名などの固有名詞が英語のまま。それらが日本語がちゃんぽんになって表示されるため非常に読みづらい。ローカライズに手を抜いているように感じた。
もったいない点が多々見受けられるものの、「ゾンビパラダイスアクション」として突き抜けている部分はあるため、それなりに楽しむことが出来ました。これだけの物量を箱庭空間につめこんだ意気込みは中々のものだと思います。それを支える技術的な部分に、不十分な点が多く面白さを半減させてしまっているのが残念。システム周りももっとブラッシュアップできたであろう箇所が散見できる為、次回作があればそのあたりをしっかり突き詰めてリリースして欲しいものです。 (40インチ液晶テレビ/5.1chサラウンド環境でプレイ)
GOOD!
無印は未プレイなので本作単体としてのレビューとなります。
<大量のゾンビをなぎ倒せる爽快感>
ひとつの箱庭空間にここまでのゾンビを徘徊させることができたのは賞賛に値する。まさにゾンビ映画の中に入り込んだような体験が可能。それらのゾンビ達を様々な武器でなぎ倒していく爽快感は、某無双ゲームとは違った体験でありオリジナリティー溢れるポイントだと感じた。
<非常にクラシックな攻略性に支えられているゲーム性>
最新のゲーム機とグラフィックで描かれている本作であるが、ゲーム性を支えているのは古くからあるアドベンチャーゲームと変わらない部分だったりする。アイテムの場所を覚え、孤立のいいルートを確立し、強い武器を手にいれる・・・プレイしていくたびに、ステージであるモールを散策するコツが分かっていき、じわじわと面白さを感じる事が出来た。
<箱庭内のオブジェクトの多さ、コンボ武器の多様さ>
GTAもRDRもここまでしっかりと内部を作り込んだ箱庭感は出せなかった。各ショップ内には看板や商品、ポスターなどそれらしい雰囲気のものが並び、見た目もバラエティー豊か。それらがただの背景ではなく、手に取り武器として活用できたり、着衣して使用できたりと、しっかりゲームのシステムとして組み込まれている。とにかく尋常じゃない量の物がアクティブな”物”としてしっかり存在しているのには感心した。
BAD/REQUEST
<頻繁で長いロード>
ロードが長い&頻繁でテンポが悪い。デモシーンの前後に挟まるロード(こちらはエリア移動に比べて短いが)はストーリー運びのテンポを乱して×。せっかくの盛り上がりも醒めしてしまい勿体ない。エリア移動時のロードは、これだけの物量を読み込んでいるのだから致し方ないにしても、もう少しシームレスに動ける範囲を増やして欲しかった。
<持ち物ストックに制限は必要か?>
本作では持ち運べるアイテムの数に制限があり初期は4つ。MAXで12個までを持ち運べるようになるが、これが本作の”なんでも武器に活用できる”というメリットを殺してしまっているように思う。活用できるアイテムは様々な場所に散在しているため、少ないストックのためにあっちこっちへ歩き回らねばならず非常に面倒くさい。サバイバルという点で持ち物の効率的運用というのもゲーム性のひとつなのだと思うが、「好きな時に好きなコンボ武器が作れる」というメリットのほうが遙かに大きいと感じる。せめてコンボ武器のストックと素材のストックは分けて考え、素材はもっと大量に持ち運べるようにするべきだったのでは?
<メンテナンスルームは必要?>
こちらも上記項目と関連するのだが、コンボ武器の作成はメンテルームという特定の場所でしかできない。各エリアにそこそこ存在するのだが、思い立った時、素材を入手できたときにすぐさま作成できないのは結構なストレス。結局メンテナンスルームにおいてある手近な素材で作成することになり、自由な発想で試行錯誤は実質出来なくなっている。持ち物ストックの制限と併せて、ゲーム性を萎縮させてしまっているように感じた。
<エリア名や店名が英語表記で読みづらい>
日本語版のはずなのに、エリア名、店名、アイテム名などの固有名詞が英語のまま。それらが日本語がちゃんぽんになって表示されるため非常に読みづらい。ローカライズに手を抜いているように感じた。
COMMENT
もったいない点が多々見受けられるものの、「ゾンビパラダイスアクション」として突き抜けている部分はあるため、それなりに楽しむことが出来ました。これだけの物量を箱庭空間につめこんだ意気込みは中々のものだと思います。それを支える技術的な部分に、不十分な点が多く面白さを半減させてしまっているのが残念。システム周りももっとブラッシュアップできたであろう箇所が散見できる為、次回作があればそのあたりをしっかり突き詰めてリリースして欲しいものです。
(40インチ液晶テレビ/5.1chサラウンド環境でプレイ)