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【PS4】ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~

発売元 コーエーテクモゲームスオフィシャルサイト
発売日 2019-09-26
価格 8580円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 セクシャル (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:錬金術RPG
■ プレイ人数:1人



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 4pt 4pt 3pt 3pt 4pt 0pt
総合点
67pt

GOOD!

▪夏をイメージした世界観の作り込み。
ぼくなつとかロボティクスノーツとか、夏を題材にした作品はあるが母数で見たらかなり少ない。
夏の空気感が大好きな私はライザの世界観を気に入った。
グラフィックがコントラスト強めで、空気感を意識してるとも思う。とにかく夏を題材にしたゲームでここまで出来てるものは希少価値高め。なお、海外の人に夏っていう季節が伝わるのかは不明(季節がない国もある。)

▪音楽
全体的に良い。
しかし曲数は過去作に比べ少ない。しかし一般的なゲームと比較するなら水準程度にはある。音楽の評価が高いガストのことなので、ライザの曲数が少ないことに不満を覚えるプレイヤーも居るだろうがよく考えて欲しい。
ライザより音楽が良いゲームなんてそうそうないってことを。
過去作の方が好きだったりする人もいるだろうが、ゲーム全体で見たらかなり上。

▪主人公の仲間たち
悪い奴らはあんまりいない。まぁ少し倫理観が欠けてる気もするが、それも含めた成長譚だし何より彼らの年齢的にそんなもんだろう。(年齢的にとはいったが、外見の話である。ライザ達は年齢明かされてない気が)
大人のキャラクターも同行するので彼らが良い指導者となってる。
まぁ全体的に爽やかな部類なので嫌いってことにはならんだろう。過去作に比べ薄味だし、物語についてくる動機も弱め、更に日常イベントは大幅カットされ本編にぶち込まれた形に収めるというやり方を受け入れられない人は多いだろう。
まあファンならリディー&スールのアトリエ等の傑作としか言えないゲームと比較しがちだが、新規はほとんどの人が満足している。つまり普通なら受け入れられる範囲なんだと思う。

▪スチル ヴィジュアル等
ルルアでは岸田メルが何故か画力落ちていてガッカリしていたがトリダモノさんは大丈夫そう。
ライザ達のキャラクター性に魅了された訳では無いが、表情や背景などを丁寧に描いていた。多分描いてて楽しいんだろうって感じ。まぁとにかく自分の生み出したキャラクターに愛情を持って仕事してると思えた。
自分はアトリエなら不思議シリーズが大好きなのでnoco&ゆーげん派だが、この人も応援したいと思いました。

▪戦闘
捻りもなく、可も無ければ不可もない。シリーズ初のアクティヴターンだが、まぁ洗練されてない。
ロジカルターンは長い歴史故に、集大成のリディー&スールやルルア等は最高の戦闘システムと言ってよかった。
しかしライザの戦闘だってアトリエのこれからが期待出来るくらいのクオリティはある。駆け出しにしては上等、そう判断すべき。

BAD/REQUEST

▪日常イベント削除
意味がわからない。アトリエって、日常系のはずだが?
この訳の分からない判断のせいで、キャラクターの設定や人格を捕えるのにそこそこ手間どった。
そもそもライザは登場人物数少なめなのにイベント少なめにするのは、納期ギリギリだったのか?と言わざるを得ない。
基本的にやり込み除き60〜80時間以上かけてじっくりイベント回収して遊んでいく、寄り道の楽しい長めのストーリーが魅力的だった、もしくは期限制での周回による違う形の邂逅など。
ライザは26時間でクリアして、そこからお使いサブイベント繰り返して終わり。鬼のように叩きたい訳じゃないが、正直困惑。

▪音楽について悪いところ
まあ曲自体は良い方だが、過去作と比較してクオリティ低めなのは実際その通り。さらに言わせてもらうとエクストラの作曲家コメントが無い。
これではアーティストの魂を感じないな。過去作のような迸るようなものは感じない。

唯一究極的に評価したいのは神田沙也加のオープニングテーマ「虹色の夏」。
凄い良い曲なので聞いてみて欲しい。

▪やり込み
まあかなりライト向けになった。誰でも遊べるけど、アトリエシリーズのクリア後は、知恵を振り絞り一般層とは別格のやり込みや次元に到れるのが魅力なシリーズ。
だと思ってたが、ライザは明らかに違う。
まあティザームービー時代からTwitter等で話題になってたし、新規層(主にゲームクリアしたら終わるライト層)を意識した作りなんだろうな。
ライト向けに配慮するのは良い事だが、シリーズを知っているプレイヤーが何を期待しているかをしっかり考えるのも開発の務めだと思う。まぁ好きにやらせてやれよって意見も最もだけど。

▪DLC
これは少し納得出来ない。前々作リディー&スールのアトリエはDLCが合計9000円以上するが、いらないものも多いし全部買っても元が取れるほどハイクオリティだった。
その次の作品であるルルア、そして今作のライザは明らかにクオリティが下がった。しかも値段を強気にして。
キャラクターイベント全部買ったが、これはひとまとめにして1000円クラスで妥当。
そもそもアーランドとか過去作はDLCなんて3つ4つある程度だったのに。
アーマードコア並の強気なDLCにげんなり。

▪ライザというキャラクター
薄々気づいている人もいると思うけど、見た目はかなり高評価だが、ライザの人格については好きな人少ない。
人より少し優しく、少し多くの思いやりを持って、弱気でも熱を帯びた瞳と、多少残る幼さゆえにストレートな思考や感情。

こういったものを秘めていた過去作主人公と比べ、ライザはあまり優れた人格を持っていない。
脚本家が変わったこともあるが、そもそも近年のアトリエと方向性が違う為そう感じるのかも。
ライザのアトリエは好きなゲームの部類に入れたいが、ライザ自体には思い入れは無い。

まあ人道を極端に外れたり、サイコパスって訳では無く、少し周りに反抗的で悪い意味で少し感情的な描写が多いってことである。基本ベースはかなり優しい人間。

COMMENT

まぁ短い期間だし、及第点って感じの作品。ライザから数ヶ月して世に出た黄昏シリーズDXの方が明らかに面白かったとだけは言っておく。

まぁしかし、ゲームはあくまで最終的に全て嗜好品。気になったら買うべきだし、気に入ったならとことん評価すればいい。私は少し厳しめに評価したが、世間的には好評だし、ライザが1番好きという人も居ていいと思う。っていうか居ないと寂しすぎるので、私のレビューが気に入らない既プレイヤーは思いっきりライザをほめてあげてください。

プレイ環境はDLC全購入、プレイ時間は300時間弱、PS4pro。
友人がSwitch版なので色々聞いてみたがSwitch版は文字が小さい、フリーズするという難点もある。もちろんそれらを一掃するほど携帯性は魅力的だが、少なからず迷ってるなら慎重に判断した方が良い。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
SYUHEIさん  [2020-06-17 掲載]

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総合ポイント
73
(難易度)
0.75
レビュー数
8
スコアチャート ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~レビューチャート

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37.5%
70-79
12.5%
80-89
12.5%
90-100
【60点以上】
75%
【標準偏差】
13.74