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【PS4】ディビジョン2

発売元 ユービーアイソフトオフィシャルサイト
発売日 2019-03-15
価格 9072円(税込)
レーティング 【D】17才以上対象 犯罪 暴力 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:オンラインRPG
■ プレイ人数:1~12人(オンライン専用)
■ PS4 Pro ENHANCED:PlayStation 4 Proでプレイすると一部の映像表現が強化されます
【PS Plus加入必須】オンラインマルチプレイを楽しむにはPlayStationRPlus(有料)への加入が必要です。



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 4pt 3pt 2pt 3pt 3pt 4pt
総合点
57pt

GOOD!

■敵AIの動き、言動や戦略性
こちらが狙うと、狙われないよう別の場所に移動したり、逆にこちらを狙いやすくなるよう回り込んできたりと敵の動きがリアルに、うまいと思います。
攻撃方法もドローンやラジコン、グレネードなどをはじめ、ロケットランチャーやケミカルランチャー、タレットの設置など多様な攻撃をしてくるので、ただゴリ押しだけでは勝てないようになりました。誰を先に倒すか、誰が誰を狙うか、仲間内で決めて自身もうまく立ち回らないとなかなか攻略できないような工夫がしてあると思います。

「攻撃を受けていて身動き取れない」や「リロードする」などの状況も喋ってくれるので、(実際に敵AI同士で連携を取っているかどうかは謎ですが)交戦している臨場感や雰囲気が十分楽しめると思います。
ただし、これには悪い点も・・・(悪い項目参照)

■ベースの世界観、ストーリーなどの重厚感
前作で起きたドルインフルのパンデミックによってワシントンも壊滅的状況を受けた今作は、前作同様細部までしっかりと作り込まれていると思います。
ECHOや動画などで見ることができるストーリーには暴動による市民や登場人物などの言動や状況が丁寧に描かれているので、映画を見ているような感覚で入り込めると思います。

余談ですが雑誌か何かで「ディビジョン内で市民によるコミュニティの形成や描写は現実の難民キャンプなどと通じるものがあるくらいリアルで徹底されている」と専門家が言っていたのを読んだことがあります。それくらい丁寧に作り込まれているボリュームとこだわりに驚きました。

■街の作り込み
前作もそうでしたが今作も同様にディテールの作り込みやリアリティが凄くて感動すらしました。
街中のいたるところにある小物類や建造物の存在が世界観をさらに深くしていると思いますし、メインミッションで進む建物の廊下のようなすぐに通り抜けるステージでも、片隅にあるお札の束や人形などで作り手側の遊び心を感じる部分も多くあり、仲間プレイヤーと周りを見渡しながら会話するだけでも楽しめる部分は多かったです。

■ダークゾーンについて
ローグ化がすぐに分かりやすいようになったり(自身でボタンを押してローグ化になれる)、一旦ローグ化になればどれくらいの時間で元に戻れるかなどが分かりやすかったり前作よりと比べて改良されていると感じました。
また装備の均一化によって純粋にプレイヤーの戦い方次第で勝ち負けが決まりやすいのもあって前作よりは初心者向けになった(もちろん動きが上手い人にはなかなか勝てないですが)ように思います。

BAD/REQUEST

■やっぱりディビジョンらしい敵の固さ
ディビジョンらしいと言えばそれまでなのですが、前作同様1マガジン撃ち尽くしてリロードしてまた撃ってと、数十発、数百発撃ち込んでやっと倒れる敵の固さは健在で、ストーリーや背景(街並み)、人物、装備、武器などあらゆる点でリアルさを追求したようなゲームである反面、よりこの部分にどうしても違和感が出やすいと思います。
特に今作では、ライトマシンガンで数十発打ち込んでいる最中に撃たれていることに気づいて他の場所へ移動しだす敵AIなど、敵AIがよく動くようになったことや、リボルバーランチャーやボウガンなどのスペシャリゼーション武器が登場したために爆発するボウガンを3発くらい身体に命中させて、さらにアサルトライフルで撃ち込んでやっと倒れるようなネームド敵も出てくるので、交戦している最中にどうしても「ゲームだから」とちょっと片付けられない違和感が多かったです。

■画面の暗さ
これは前作でも多少感じていたのですが、サイトやスコープ、フォアグリップなどのアタッチメントが充実しているのに、なぜライト類がないのか気になりました。
前作では街中でも街灯やネオンで明るかったですが、今作では特に街灯がない地形や部屋もあり、ライトの必要性を感じることが多かったと思います。
暗がりでどこに何があるかわからずにウロウロしてしまうことも多く、友人は全員設定画面にある明るさ自体の設定を最大にしていました。

■レベルの概念と武器、装備がすぐにゴミになる仕組み
前作同様、今作でも武器や装備はスコアで管理され、よりスコアの高い武器や装備が強い傾向にあるのは同じですが、ミッションや街中のいたるところで拾える武器や装備も結局はエンドコンテンツで拾える(貰える)武器、装備獲得目的のためにできるだけ早くレベルのカンストをして、ワールドクラスを上げて・・・とそればっかりな気がします。
レベルが低くても遊べる要素や、低いスコアの武器や装備でも育成によってカスタムしていけるような遊び要素があっても良かったのでは。

■ダークゾーンのエリアについて
いくつかのエリアが分かれていてもダークゾーンとしてのくくりは1つで区画が分けられていた前作に対し、今作はダークゾーンが小さく3つに分けられています。遠くのエリアでローグがいた場合、迂回したり別のエリアに移動してやり過ごすなどの遊び方ができた前作に対し、3つにエリアが分けられた今作ではエリアを3つに分けた良さを感じることよりもエリアの小ささやファストトラベルなど移動する手間などのストレスを感じました。

COMMENT

「2」として前作で課題だった改善点をいくつか見直し、さらに工夫や新しい項目も増やして・・・と正統な続編としてクオリティが高かったと思います。
前作から続く重厚感のあるストーリーや作り込まれた世界観は前作ハマった人なら今作も楽しめます。

ただ、「2」が期待が高かった反面、やってること自体は「1」とあまり変わらなくてちょっと残念に感じました。
ミッションの内容も工夫がなされてはいるものの、結局わらわら出てくる敵を倒す、または拠点を落とす、の繰り返しで、結局良くも悪くも始めから終わりまで延々と「(スコアの高い)武器、装備集めを繰り返し作業しているだけのゲーム」に集約していると思います。
「1」から場所を移して少し変更要素や新要素を加えただけ、という意見が多いのもここにあるのではと思いました。

熱中する部分も多かったですが、飽きるのも早かったです。
「ディビジョン」自体は1つのシリーズとして完成されてとても人気があると思いますし、個人的に「次回作」が出たら買うと思うので、これからのさらなる発展に期待です。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
nozomi hikariさん  [2019-06-24 掲載]

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総合ポイント
80
(難易度)
2.67
レビュー数
3
スコアチャート ディビジョン2レビューチャート

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【60点以上】
66.7%
【標準偏差】
10.84