【PS4】SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE
発売元 | フロム・ソフトウェア (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2019-03-22 |
価格 | 8208円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクション・アドベンチャー ■ プレイ人数:1人 ■ PS4 Pro ENHANCED:PlayStation 4 Proでプレイすると一部の映像表現が強化されます |
- 総合ポイント
- 72
- (難易度)
- 3.88
- レビュー数
- 8
スコアチャート
GOOD!
散々語られていますが、高難度であるが故の達成感。
アクションアドベンチャーとしてのゲームらしさを追及しており、シビアではあるものの絶妙なバランスによってプレイヤーをのめりこませる、フロムのお家芸が本作でも遺憾なく発揮されています。良くも悪くも一切の妥協なく完成された作品を仕上げる職人技のような製作力には、やはりゲーム好きとしてリスペクトを禁じ得ないですね。
そして本作の特徴として、和がテーマになったことで世界観がぐっと身近になり(源の宮の雅さは思わず見惚れるほど)、鉤縄(ワイヤーアクション)によって立体的なステージ攻略というある種のカジュアルさが生まれ、何より、ガードと回避だけでなく弾きや見切りをも用いた剣戟アクションがひとつひとつの戦闘にヒリヒリとした独特の緊張感をもたらしています。
ストーリーやキャラ造形を含め、必要なもの以外を削ぎ落としたゲーム性は、手探りで歩みを進める1周目においては凄まじい程に熱中させてくれますね。落ち着いて目を凝らし耳を傾けるとそのクオリティに驚く、アートデザインやBGMもお見事。
BAD/REQUEST
リクエストベースとして表裏一体ではありますが、その難易度の高さによってプレイヤーやプレイスタイルを選んでしまうところを、もう少し間口を広げられなかったかな、と思います。もちろんボス戦についてですが、個人的には心折れることなく何とかクリアまで漕ぎ着けましたが、マルチもなく相変わらず情報量も限られた内容では、初見プレイで兎にも角にも忍耐を強いられるのは間違いありません。
例えば、探索要素を更に充実させてNPCイベントと絡ませることで、共闘したりヒントを貰えたり、ちょっとした優位性をプレイヤーに与える機会を作ってみたら(もちろんフロムなりのシビアさは残したままで)、投げ出す人も少なくなるのではないかと。まあこれは賛否あるでしょうが。
また、上述したとおり凝縮されたゲーム内容のため、周回プレイをする際に新たな面白さを見出し辛く、熱中度が持続しないところが残念ですね。
COMMENT
ソウルボーンのシリーズは一通り経験済み。
年齢的にゲームをすることが少なくなりましたが、以前はコアなアクションも色々とプレイしていました。
フロムソフトウェアの最新作、しかも戦国時代の日本が舞台の新規IPということで、否が応にも気になりながら発売トレーラーを見て矢も立ってもいられず、一度は手放した本体を買い直して始めたゲームです。やはりフロムファンやアクションゲーマーには先ず抗えないタイトルでしょうね。
瞬間的ではなく期間的なゲームプレイを目指しておそらくデザインされており、一方で高い試練を乗り越え続ける極上の体験も幅広さに難あり、エッジの効きまくった秀作。この作品が王道だとは露にも思いませんが、多くを惹きつけるメーカーが次に何処に向かうのか、期待したいです。