PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

アトリエシリーズは据置機のものは全てプレイ済です。

○オリジナリティー
　　アイテム調合をメインにしたおなじみのシリーズで、他には類をみないゲームですが
　さすがにシリーズものとしてみたとき目新しさはそれほどないです。ただ、今回は
　冒険がテーマとなっており、調合はむしろ数多あるアイテムを作成して未開地での戦闘に
　備えると言った性格のものになっています。おそらくシリーズ中、最もRPG色が出ている
　のではないでしょうか。
　　シリーズ未経験者のためにゲームの基本的な流れを説明すると、まず採取地（ダンジョン）
　に行って敵と戦ったりしながら調合用の素材を採取し、新たなアイテム・武器を作ったら
　もう一つ上のダンジョンへ行くような感じで、

　ダンジョン→調合→ダンジョン→調合→・・・・

　という流れになります。
　内容としてはwiz系のRPGのように非常にシンプルですが、ダンジョン→調合の繰り返しの
　合間に、これでもかという程イベントが発生するので、やめ時が見つからず、いつの間にか
　膨大な時間が経過していたりします。

○グラフィックス
　　他の大手メーカーと比べると平凡以下ですが、それでも前作と比べると見違えるほど進化
　しており、普通にカワイイ・カッコイイと思えるレベルになっています。本作の雰囲気に
　非常にマッチしていると思います。

○サウンド
　　ガストのゲームでこの項目に不安を抱く必要はないでしょう。どの曲も高レベルで
　クリア後にサウンドルームにうっかり入ってしまうと軽く小一時間は経つでしょう。
　また、今作は戦闘曲も多いです。
　　贅沢を言うなら、アトリエシリーズに限らず、ガストのゲームは何かどれも曲調が
　似ているというか、料理は最高なんだけど料理人はいつも同じというような感じがします。

○熱中度
　　日常生活に支障が出ますので、必ず時間をたっぷりとれる時にプレイして下さい。
　３時間とか時間を決めてプレイしていても、気付くと「３時間なんて３時間前に
　過ぎたよ！」みたいなことになりますので。理由はオリジナリティーのところで
　書いたとおりです。
　　
○満足感
　　アトリエシリーズ中、最もボリュームがあるのではないでしょうか。
　欲を言えば、もっとやり込み要素が欲しいし、エンディング内容ももっと充実させて
　欲しいところですが、さすがにそこまで求めるのは酷かもしれません。

○快適さ
　　プレイ前にグラフィックの進化に驚き、プレイ時に快適さがかなり向上していることに
　驚きました。ロード時間はもはや気にならないレベルで、大体の箇所で瞬きする間がないぐらい
　読み込みは早いです。また、セーブ・ロードに要する時間も早く、前作やアルトネリコ３とか
　を経験しているプレイヤーは驚くと思います。ちょっと早くなったどころのレベルではないです。
　また、戦闘のテンポも非常に良く、通常攻撃などは２Dドラクエ並の早さで進行します。
　もちろん戦闘になると解像度が下がるなんてこともありません。

BAD/REQUEST

悪い点というよりは、少し気になったのが

○各キャラの必殺技の演出が飛ばせない（結構長い）
○リオネラが出ない
○イベントスキップ機能がない（周回プレイ前提なのに）
○日数スキップが１回につき最大１０日（慣れてくるとトゥルーエンド目的でも、２年近く
　レベル上げぐらいしかすることない期間があります）
○イベント発生条件が分かりづらいものがある（ミミ初期イベントやカゴ拡張イベントは
　発生条件が分かりませんでした）
○フリーズがたまにある（１週目のフラウシュトラウト戦後にフリーズとかやめてw）
○EDがどれもあっさりしすぎ（前作の倍以上プレイ時間かかるのにEDの尺は前作並）
○リオネラが出ない
○通常の依頼はアイテムがコンテナの中にあっても渡せるのに、イベント上の依頼は
　カゴにアイテムが入ってないと渡せない（以外とこれに気付かず詰まりがち）
○移動速度がやや遅い。（特に縦方向の移動が遅い）
○コンテナの中にあるアイテムを探すとき一苦労する（検索機能が使いにくい）
○リオネラが・・・・
○トトリが強烈な毒を吐くことがある（人によってはご褒美。中の人つながりで
　アマガミの絢辻さんみたいな裏の性格がありそうな気さえする）

COMMENT

久しぶりにクリアしたアトリエシリーズになりました。
調合と採取を繰り返しながら、「次はあのアイテム作って、次はあのフラグを立てて」
と考えながらプレイするのが非常に楽しいです。駄ゲーだと、こういうのはむしろ
挫折の原因になりますが、このゲームはテンポが良いので、あれもこれもとやっている内に
時間が経っていきます。

とは言っても、合う人と合わない人ははっきり分かれるゲームだと思います。
それでもアトリエ未経験者は一度プレイしてみる価値があるでしょう。

家族共用のテレビしかないとか、主人公はイケメンかガチムチでなければ認めない
というのでなければ是非ともお勧めしたいです。