PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

■グラフィック
ムービーの量が多い。ちょっとしたシーンでもとにかくムービーとして
用意されているのはすごい。

■音楽
通常戦闘の曲はいままでのFFとはいい意味で違った曲。
何度も聞くことになる曲だけに、いい曲だとプレイの邪魔に
感じることもない。
また、テーマソングもゲームのイメージに合った曲となっており、
音楽による盛り上げは中々のもの。

BAD/REQUEST

■オリジナリティー
悪い意味でオリジナルに過ぎるシナリオ。
意味不明な造語の山、メニュー画面から参照できる大量の用語集の
項目を読破することを求める電波シナリオには正直あきれるより
他になかった。
前知識無しでプレイし始めて、キャラクターが話し出した途端、
本当に意味不明だったゲームは初めてでした。
戦闘のオプティマも、ドラクエの作戦とFF12のガンビットのあいのこ
のようなもので、目新しさはなかった。

■グラフィック
確かに綺麗だとは思うのだが、HD機のほかのゲームに比べて、
劇的な（それこそFF7、FF10の時のような）差が感じられなかった。

■サウンド
曲はいいのだが、敵に攻撃した時のサウンドエフェクト（シャリシャリ音）は
どうにも好きになれない。

■熱中度
戦闘が退化して、FF4〜7のアクティブタイムバトルの焼き直し。
（しかも操作キャラ１人しか入力ができず、あとはオプティマという
名のAI作戦指示のみ）
オプティマの設定にしたところで、情報を元に戦術を考える、という
よりは、単にAIがどう動くかパターンが変わるだけなので結局のところ
○ボタンを押す作業でしかない。
しかも、この応用性のない仕組みのまま後半の敵はHPを激増させている
ため、非常に長時間チョリチョリシャリシャリHP削りをするハメになる。
FFで戦闘が苦痛に感じたのはFF8の『ドロー地獄』以来。
これでは熱中のしようがなく、評点不能である。

■満足度
ダンジョンやフィールドが一本道なのは唖然。
終盤まで、延々と狭い通路に押し込められているだけで、
プレイ後、FF13の世界に対する感慨は皆無。
素材をいろいろ拾えるから、アイテム作成のやりこみでもあるのかと
思えば、ただ数値化されて武器のEXPになるか売り飛ばすだけ。
防具はアクセサリだけになり、キャラの見た目が変わらないのも
納得の仕様となっている。
ストーリー面ではわけのわからない造語がテンコ盛りに加えて、
ただ逃亡してます、というだけのシチュエーションのみ。
基本の起承転結ができておらず、はっきり言ってそこらの書店で買える
ラノベのほうが格段に面白い。
キャラの個性にしても、全員なんか悪いクスリでもキメて自己陶酔して
いるようにしか思えない言動、行動を繰り返すため、感情移入どころでは
ない。
結局のところ、ゲームとして操作する部分とムービー部分どちらが
メインなのかといわれると、ムービー部分だとしか思えない、その程度の
作りこみしかなされていないため、最早『ゲーム』ではない。
コントローラーを持ちながら全編フルCGの映画を見るだけである。

■快適さ
イベント終了で設定したオプティマが全部リセットされるなど、
プレイヤーをまるで配慮しないシステム。
操作キャラが死亡すると即ゲームオーバーだが、こんな仕様にして
おいて、後半の戦闘で死の宣告とかやられると、もう笑うしかない。
ロードはないのだが、戦闘シーン切り替えの妙な『タメ』が
鬱陶しい。

COMMENT

・どうしようもない設定に溢れた電波シナリオ
・単純作業でしかない戦闘
・ゲームとしてのやりこみ部分の一切を切り捨てたシステム

かつての名作シリーズがここまでクソゲーに成り下がってしまった
ことに愕然とさせられました。

シナリオが一本道なのはRPGでは良くあることですが、
そのシナリオが電波シナリオで、そこらのラノベ以下では
もうどうしようもない。
何度も繰り返し書きますが、『用語集』が『必要』なシナリオは
初めてでした。

プレイ環境：26インチのPC液晶ディスプレイ（HDMI）とパイオニアの5.1chヘッドフォン