PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

・強いボス敵
前半はオーディン、終盤はバルトアンデルス、プラウド・クラッド、ラスボスといった目白押しの相手ばかり。
ここんとこアッサリ勝ち過ぎる傾向があったので（特に12のラスボスは弱かった）余計に

・雑魚敵も強い
終盤は犯罪的な強さを持つ雑魚敵軍団が立ちはだかる。テージンタワーやエデン、ラストダンジョンでの苦戦は必至。


・オプティマによる戦闘の省力化
適切なオプティマ（戦術ガイドライン見たいなもの）の準備と戦闘中での切り替えによって、戦闘を自動化することができ、スムーズな戦闘展開を可能にしている。
敵が強いので強敵を倒す楽しみと、優れたオプティマ設定を模索する楽しみもある。

・バランスが秀逸
例えば戦闘中に攻撃魔法を使うなんて久しく無かったのだが今回は頻繁にファイアとかブリザドが見られる様になっている
これはMP撤廃により「魔法も攻撃の一種」として扱われたせいもあるが
また、どのロールも満遍なく使える。普段の戦闘ではアタッカーとブラスター、ヒーラーといった「基本的な攻撃、回復」にジャマーの使用頻度が多いがボス戦や強雑魚になると途端にディフェンダーやエンハンサーも活躍
戦闘に参加していなくても、戦闘中に死んでても均等に経験値が入るので気軽にキャラを入れ替えることが出来る。
エンハンサーが欲しい時にはヴァニラの代わりにホープを入れたりとか（ただ、オプティマはセッティングし直しになるのだが）。


戦闘は全般に敵の特性をプレーヤーが学習していき、プレーヤーが自然とうまくなっていく実感を得る、素晴らしいシステムでした。

BAD/REQUEST

・イマサンぐらいあるシナリオ
イマイチどころではないと感じたのはシナリオですね。
全体的にセリフが厨二っぽいのはまだしも、無駄なシーンが多い。必要なシーンがたりない。
ただでさえ街での会話などがほとんどなく、世界観についての説明が不足しがちな状態で、仲間メンバーの内輪や敵のメンバーとのやり取りを見せられても、プレーヤーは置き去りになっているというか。
個人的にはキャラクターがカッコつける前に、くどいくらいにこの世界観の説明が欲しかった感じです。それでこそファルシうんぬんの凄さも全面に出てくれるんじゃないかと。ファルシに抱いた個人的な印象なんて「ただの障害物」です。

というか、核心をつかない不明瞭なイベントシーンが多く、思わせぶりだけで散漫に終わっていましたね。
特に下界のパルスについての色々な伏線らしき謎の数々の大半が明かされずじまいだったことなどを考えると、10-2みたいな2作目を作る事を前提に作られたゲームなのではと思います。
案の定、13にも続編が発表されていました。


これ12もそうでしたね＞置いてきぼりな急展開とマトモに解決しない伏線。

COMMENT

良いところは良い、悪いところは悪い
それがこのゲームです。
FF最高傑作でもなければ、最低のFFでもない。
一長一短ゲーの典型で凄く褒められるよいところと、言い訳のしようのないどうしようもないところの両方がある。
あとはそのどちらにそれぞれのプレイヤーが好みとしてのウエイトを置いているかです。

大切なのは、その人の感性やゲーマーとしての成熟性が、このゲームが面白いかどうかの結論を出すわけではないことです。
これは面白いと言われたら、確かにねと私は言います。
これはつまらないと言われても、確かにねと私は言います。
個人的な意見なら私も文句含めてたくさんありますが、客観的に結論付けようと思ったらそうなります。
そういうゲームです。